3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

43 / 55
μ's × Aqours その19

 

 

 

 

 

【バレーボール①】

 

ダイヤ:「今日は、バレーボール大会を開催しますわ」

 

 

 

一同 :「はぁ?」

 

 

 

ダイヤ:「聴こえませんでしたか?バレーボール大会です」

 

 

 

穂乃果:「いや、聴こえたけど…また、随分と唐突だな…って…」

 

にこ :「今、ワールドカップバレーやってるからでしょ?」

 

凛  :「あっ…なるほ…にゃ?…でも、だったら、ラグビーだって世陸だって…」

 

 

 

ダイヤ:「今日はバレーボール!!…なのですわ」

 

 

 

一同 :「あ、はい…」

 

 

 

にこ :(まったく、すぐに影響されるんだから…)

 

 

 

ダイヤ:「なにか言いましたか?」

 

 

 

にこ :「別に…」

 

 

 

 

 

 

ダイヤ:「では、みなさん、チームに別れましたね?」

 

 

 

花丸 :「別れたけど…これは余りに酷いズラ…」

 

ルビィ:「うにゅ…みなさんには失礼だけど戦力の偏りがありすぎるよ…」

 

 

 

ダイヤ:「お黙り!この区分けが一番簡単でいいのですわ」

 

 

 

 

ヒデコ:「…と言うわけで…ここからは私、ヒデコと…」

 

フミコ:「フミコと…」

 

ミカ :「ミカの3人で…」

 

ヒフミ:「お伝えします!」

 

 

 

にこ :「アンタたち、どこでも出てくるのね…」

 

 

 

 

 

 

ヒデコ:「それでは早速、コートに目を移しましょう。まずは3年生チームvs1年生チームです」

 

フミコ:「はい、3年生のスターティング6をサービス順に紹介します」

 

S :矢澤にこ(154cm)

WS:東條希(159cm)

MB:黒澤ダイヤ(162cm)

WS:松浦果南(162cm)

WS:小原鞠莉(163cm)

MB:絢瀬絵里(162cm)

 

フミコ:「平均身長160.3cm、平均バスト83.6cm。松浦選手がセッター対角に入ります。ご覧の通りスタイルと攻守に優れた、非常にバランスのよいチームです」

 

ヒデコ:「平均バスト、必要ですか(笑)」

 

 

 

穂乃果:「にこちゃんの小ささが際立つね!」

 

海未 :「…えっ?あぁ…身長ですよね?身長…」

 

ことり:「くすっ」

 

 

 

ミカ :「続いて1年生のスターティング6です」

 

S :黒澤ルビィ(154cm)

WS:国木田花丸(152cm)

MB:西木野真姫(161cm)

WS:星空凛(155cm)

WS:小泉花陽(156cm)

MB:津島善子(156cm)

 

ミカ :「こちらは平均身長155.6cm、平均バスト78.8cm。セッター対角にジャンプ力のある星空選手を置いています。しかしながら…はっきり言って体格、運動神経共にかなり不利な状況です。…果たしてどのような戦いを見せるのか?」

 

 

 

千歌 :「確かに…」

 

 

 

フミコ:「さぁ、試合開始です。まずは…矢澤のサーブから始まります!」

 

 

ぴっ!

 

 

フミコ:「…アンダーハンドサーブ?…下からボールを打った!…深いところ、星空、レシーブ…トスが乱れたが…再び星空!…ブロックを弾いて…これはアウト!…期せずしてバックアタックのような形になりましたが、これがブロックアウトを誘って、まずは幸先よく1年生チームが1点を取りました」

 

ミカ :「狙った形ではなかったと思いますが、上手くタイミングがズレました。ラッキーでしたね」

 

フミコ:「サーブ権は1年生チームに移ります。黒澤妹がサービスエリアに下がって…前衛には星空が上がってきました。さぁ、黒澤妹のサーブです」

 

 

ぴっ!

 

 

「こちらもアンダーハンドから!…ですが…あぁ…このボールは相手コートまで届きませんでした…」

 

ミカ :「もったいないです…」

 

フミコ:「サイドアウトで…3年生チーム、サーバーは東條」

 

 

ぴっ!

 

 

「東條はフローターサーブ!…ここは津島、レシー…あぁ!上がらない!ボールは肩口に当たって落ちました…」

 

ミカ :「う~ん、正面に入っていただけに、ここは上げて欲しかったところです…」

 

フミコ:「はい…東條のサーブが続きます!」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ「…小泉のレシーブ!…っと、これは相手コートに直接返ってしまった。チャンスボールは3年生…松浦、オーバーで拾って…黒澤ぁ!…決まったぁ!鮮やかな速攻、縦のA!…西木野もブロックに飛んだんですが、ついていけませんでした」

 

フミコ:「このあたり、息がピッタリですね」

 

ヒデコ:「一方、1年生チームですが…キチッとセッターにボールを返したいところ」

 

ミカ :「はい…なんとか星空選手にボールをあげてほしいですね…」

 

ヒデコ:「東條のサーブが続きます」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ「…が…これはアウト!深いところを狙いすぎたか?これで1年生チームは2-3となって、サービスエリアに国木田が下がります」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ「…おっと、こちらもアンダーハンドサーブ…おぉ!?…高~く上がって…落ちてくる…あっ!これはお見合い!ボールはコートの真ん中に落ちました!」

 

フミコ:「いわゆる天井サーブというヤツですが…全員、真上を見てしまったので、誰が取りにいくか、一瞬迷いましたね」

 

ミカ :「国木田選手はパワーありますから、かなり高いところまでボールが上がりましたね」

 

ヒデコ:「なるほど…さぁ、もう1本続けられるか?」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ:「…国木田、ボールを左手にセットして…今度も高~く上がったぁ…ネット、スレスレ、小原!…矢澤!…松浦ぁ!!豪快なスパイク!高い打点から思い切り叩き付けたぁ!」

 

フミコ:「いやぁ、見事!」

 

ミカ :「今、前衛の星空選手がコースに入っていたんですけど、その前に落とされました」

 

ヒデコ:「超インナーのクロス。とっさに脚を出しましたが、流石の星空でも及びませんでした」

 

フミコ:「小原選手、矢澤選手のつなぎも良かったですよ」

 

ヒデコ:「はい。ネットギリギリのサーブだったので、レシーブ乱れましたが、矢澤もアンダーでよく上げましたね」

 

フミコ:「まぁ、このチームはトスが多少乱れても、相手コートに返すのは誰でも出来そうですから」

 

ヒデコ:「…これで得点は3-4となりました。3年生チームのサーブは黒澤姉が下がります…どこに打つか?」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ:「おっと、妹を狙った!…しかしこれもレシーブ大きい!…が…星空ぁ!!ツーで決めたぁ!…絢瀬もブロックに飛んでいましたが…」

 

ミカ :「はい。レシーブが大きくなって、ネットを越えそうなところ…星空選手が良く反応して押し込みました」

 

ヒデコ:「粘ります1年生チーム。これでスコアは4-4の同点。3年生チームにブレイクを許しません」

 

ミカ :「いいですね」

 

ヒデコ:「サーバーは西木野選手…こちらもアンダーハンドからのサーブですが」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ:「う~ん…残念、届かず…」

 

ミカ :「ここですね…ここは気持ちを切替えて、まず1本切って欲しいです」

 

ヒデコ:「3年生はエースの松浦が後衛にまわります」

 

ミカ :「はい、なので1年生チームはこのローテの間に点数を取っておきたいですね」

 

ヒデコ:「その松浦のサーブです」

 

 

ぴっ!

 

 

ヒデコ:「…ジャンプサーブだぁ!!…決まったぁ!!…西木野、国木田、全く動けず」

 

フミコ:「間は間でしたけど、スピードとパワーが破格ですねぇ!あれは正面突いても、取れないんじゃないでしょうか?」

 

ヒデコ:「しかし…容赦ない…と言いますか、えげつない…と言いますか…」

 

フミコ:「これはこのまま走りそうですね…」

 

 

 

 

 

凛  :「結局、ボロ負けしたにゃ…」

 

善子 :「25-11…ダブルスコア…」

 

花陽 :「花丸ちゃんの天井サーブは効果的だったけどね」

 

花丸 :「最初だけだったズラ」

 

ルビィ:「うにゅ…ごめんなさい…私が足を引っ張っちゃたから」

 

真姫 :「あなたひとりのせいじゃないわよ。私だって全く役立たずだったんだから」

 

花陽 :「それは私も…」

 

善子 :「私だって…」

 

花陽 :「で、でも…11点も取ったんだよ!これって凄いことなんじゃないかな?」

 

凛  :「ほとんど相手のミスだよ…そのうち4点はタッチネット…しかも胸が触れたとか言って…あれ、絶対わざとにゃ!!」

 

花丸 :「筋肉バカは本気出しすぎズラ…」

 

 

 

 

 

~つづく~

 

この作品の内容について

  • 面白い
  • 普通
  • つまらない
  • 1話、1話分けた方がいい
  • Aqoursの話が少ない!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。