【バレーボール①】
ダイヤ:「今日は、バレーボール大会を開催しますわ」
一同 :「はぁ?」
ダイヤ:「聴こえませんでしたか?バレーボール大会です」
穂乃果:「いや、聴こえたけど…また、随分と唐突だな…って…」
にこ :「今、ワールドカップバレーやってるからでしょ?」
凛 :「あっ…なるほ…にゃ?…でも、だったら、ラグビーだって世陸だって…」
ダイヤ:「今日はバレーボール!!…なのですわ」
一同 :「あ、はい…」
にこ :(まったく、すぐに影響されるんだから…)
ダイヤ:「なにか言いましたか?」
にこ :「別に…」
…
ダイヤ:「では、みなさん、チームに別れましたね?」
花丸 :「別れたけど…これは余りに酷いズラ…」
ルビィ:「うにゅ…みなさんには失礼だけど戦力の偏りがありすぎるよ…」
ダイヤ:「お黙り!この区分けが一番簡単でいいのですわ」
ヒデコ:「…と言うわけで…ここからは私、ヒデコと…」
フミコ:「フミコと…」
ミカ :「ミカの3人で…」
ヒフミ:「お伝えします!」
にこ :「アンタたち、どこでも出てくるのね…」
…
ヒデコ:「それでは早速、コートに目を移しましょう。まずは3年生チームvs1年生チームです」
フミコ:「はい、3年生のスターティング6をサービス順に紹介します」
S :矢澤にこ(154cm)
WS:東條希(159cm)
MB:黒澤ダイヤ(162cm)
WS:松浦果南(162cm)
WS:小原鞠莉(163cm)
MB:絢瀬絵里(162cm)
フミコ:「平均身長160.3cm、平均バスト83.6cm。松浦選手がセッター対角に入ります。ご覧の通りスタイルと攻守に優れた、非常にバランスのよいチームです」
ヒデコ:「平均バスト、必要ですか(笑)」
穂乃果:「にこちゃんの小ささが際立つね!」
海未 :「…えっ?あぁ…身長ですよね?身長…」
ことり:「くすっ」
ミカ :「続いて1年生のスターティング6です」
S :黒澤ルビィ(154cm)
WS:国木田花丸(152cm)
MB:西木野真姫(161cm)
WS:星空凛(155cm)
WS:小泉花陽(156cm)
MB:津島善子(156cm)
ミカ :「こちらは平均身長155.6cm、平均バスト78.8cm。セッター対角にジャンプ力のある星空選手を置いています。しかしながら…はっきり言って体格、運動神経共にかなり不利な状況です。…果たしてどのような戦いを見せるのか?」
千歌 :「確かに…」
フミコ:「さぁ、試合開始です。まずは…矢澤のサーブから始まります!」
ぴっ!
フミコ:「…アンダーハンドサーブ?…下からボールを打った!…深いところ、星空、レシーブ…トスが乱れたが…再び星空!…ブロックを弾いて…これはアウト!…期せずしてバックアタックのような形になりましたが、これがブロックアウトを誘って、まずは幸先よく1年生チームが1点を取りました」
ミカ :「狙った形ではなかったと思いますが、上手くタイミングがズレました。ラッキーでしたね」
フミコ:「サーブ権は1年生チームに移ります。黒澤妹がサービスエリアに下がって…前衛には星空が上がってきました。さぁ、黒澤妹のサーブです」
ぴっ!
「こちらもアンダーハンドから!…ですが…あぁ…このボールは相手コートまで届きませんでした…」
ミカ :「もったいないです…」
フミコ:「サイドアウトで…3年生チーム、サーバーは東條」
ぴっ!
「東條はフローターサーブ!…ここは津島、レシー…あぁ!上がらない!ボールは肩口に当たって落ちました…」
ミカ :「う~ん、正面に入っていただけに、ここは上げて欲しかったところです…」
フミコ:「はい…東條のサーブが続きます!」
ぴっ!
ヒデコ「…小泉のレシーブ!…っと、これは相手コートに直接返ってしまった。チャンスボールは3年生…松浦、オーバーで拾って…黒澤ぁ!…決まったぁ!鮮やかな速攻、縦のA!…西木野もブロックに飛んだんですが、ついていけませんでした」
フミコ:「このあたり、息がピッタリですね」
ヒデコ:「一方、1年生チームですが…キチッとセッターにボールを返したいところ」
ミカ :「はい…なんとか星空選手にボールをあげてほしいですね…」
ヒデコ:「東條のサーブが続きます」
ぴっ!
ヒデコ「…が…これはアウト!深いところを狙いすぎたか?これで1年生チームは2-3となって、サービスエリアに国木田が下がります」
ぴっ!
ヒデコ「…おっと、こちらもアンダーハンドサーブ…おぉ!?…高~く上がって…落ちてくる…あっ!これはお見合い!ボールはコートの真ん中に落ちました!」
フミコ:「いわゆる天井サーブというヤツですが…全員、真上を見てしまったので、誰が取りにいくか、一瞬迷いましたね」
ミカ :「国木田選手はパワーありますから、かなり高いところまでボールが上がりましたね」
ヒデコ:「なるほど…さぁ、もう1本続けられるか?」
ぴっ!
ヒデコ:「…国木田、ボールを左手にセットして…今度も高~く上がったぁ…ネット、スレスレ、小原!…矢澤!…松浦ぁ!!豪快なスパイク!高い打点から思い切り叩き付けたぁ!」
フミコ:「いやぁ、見事!」
ミカ :「今、前衛の星空選手がコースに入っていたんですけど、その前に落とされました」
ヒデコ:「超インナーのクロス。とっさに脚を出しましたが、流石の星空でも及びませんでした」
フミコ:「小原選手、矢澤選手のつなぎも良かったですよ」
ヒデコ:「はい。ネットギリギリのサーブだったので、レシーブ乱れましたが、矢澤もアンダーでよく上げましたね」
フミコ:「まぁ、このチームはトスが多少乱れても、相手コートに返すのは誰でも出来そうですから」
ヒデコ:「…これで得点は3-4となりました。3年生チームのサーブは黒澤姉が下がります…どこに打つか?」
ぴっ!
ヒデコ:「おっと、妹を狙った!…しかしこれもレシーブ大きい!…が…星空ぁ!!ツーで決めたぁ!…絢瀬もブロックに飛んでいましたが…」
ミカ :「はい。レシーブが大きくなって、ネットを越えそうなところ…星空選手が良く反応して押し込みました」
ヒデコ:「粘ります1年生チーム。これでスコアは4-4の同点。3年生チームにブレイクを許しません」
ミカ :「いいですね」
ヒデコ:「サーバーは西木野選手…こちらもアンダーハンドからのサーブですが」
ぴっ!
ヒデコ:「う~ん…残念、届かず…」
ミカ :「ここですね…ここは気持ちを切替えて、まず1本切って欲しいです」
ヒデコ:「3年生はエースの松浦が後衛にまわります」
ミカ :「はい、なので1年生チームはこのローテの間に点数を取っておきたいですね」
ヒデコ:「その松浦のサーブです」
ぴっ!
ヒデコ:「…ジャンプサーブだぁ!!…決まったぁ!!…西木野、国木田、全く動けず」
フミコ:「間は間でしたけど、スピードとパワーが破格ですねぇ!あれは正面突いても、取れないんじゃないでしょうか?」
ヒデコ:「しかし…容赦ない…と言いますか、えげつない…と言いますか…」
フミコ:「これはこのまま走りそうですね…」
…
凛 :「結局、ボロ負けしたにゃ…」
善子 :「25-11…ダブルスコア…」
花陽 :「花丸ちゃんの天井サーブは効果的だったけどね」
花丸 :「最初だけだったズラ」
ルビィ:「うにゅ…ごめんなさい…私が足を引っ張っちゃたから」
真姫 :「あなたひとりのせいじゃないわよ。私だって全く役立たずだったんだから」
花陽 :「それは私も…」
善子 :「私だって…」
花陽 :「で、でも…11点も取ったんだよ!これって凄いことなんじゃないかな?」
凛 :「ほとんど相手のミスだよ…そのうち4点はタッチネット…しかも胸が触れたとか言って…あれ、絶対わざとにゃ!!」
花丸 :「筋肉バカは本気出しすぎズラ…」
~つづく~
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Aqoursの話が少ない!