3×3=μ's(さざんがミュ~ズ)   作:スターダイヤモンド

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『ダイまりちか』で『銀シ○リ風』

 

 

 

鞠莉「チャオ!」

 

ダイヤ「おはようございます」

 

鞠莉「突然で~すが、マリー、今『日本の諺』を勉強していま~す」

 

ダイヤ「あら、そうなのですか」

 

鞠莉「大人の女性として…喋れたら格好いいで~す」

 

ダイヤ「まぁ、それはそうですが…」

 

 

 

千歌「ダイヤさん、鞠莉ちゃん、おはよう!何、話してたの?」

 

 

 

ダイヤ「鞠莉さんが、諺を勉強しているそうなのです」

 

千歌「諺か…うん、鞠莉ちゃんはハーフとはいえ、日本に住んでるんだから、それくらいは喋れないとね!『郷に入れば郷ひろみ』ってね!」

 

 

 

鞠莉「郷?」

 

千歌「綾野…剛で~す!」

 

鞠莉「ゴーで~す!?」

 

 

 

ダイヤ「変なことを教えないでください。そもそも、千歌さんだって『部活の部』を『陪』と書き間違えるのですから、日本語を語る資格はないと思いますわ」

 

 

 

千歌「…じゃあ、鞠莉ちゃん、勉強の成果を披露してみてよ」

 

 

 

ダイヤ「誤魔化しましたね」

 

 

 

鞠莉「オーケー!…まずは『一万去って、また一万』…ネクスト…」。

 

ダイヤ「違いますわ!」

 

 

 

鞠莉「『壁に耳あり、ジョージにメアリー』」

 

ダイヤ「どなたですか?それも違います」

 

 

 

鞠莉「『豚と心中』」

 

ダイヤ「一回、止めてください!」

 

 

 

鞠莉「『早起きは…』

 

 

 

ダイヤ「止めてください!!」

 

 

 

鞠莉「?」

 

 

 

ダイヤ「いえ『はて…』ではありませんわ。色々間違ってますので、もう一度始めからよろしいでしょうか」

 

 

 

鞠莉「『一万去って、また一万』」

 

ダイヤ「何にお金を費やしているのですか!」

 

鞠莉「ネットゲームの課金?」

 

ダイヤ「ありそうですけど!でもブッブーですわ。正しくは『一難去って、また一難』。苦境を切り抜けたと思ったのも束の間、すぐに新しい試練が訪れることを言います」

 

鞠莉「『一難』なので~すね!?」

 

ダイヤ「はい」

 

鞠莉「ひと文字違うだけで、全然違いま~す」

 

ダイヤ「そうですわ…えっと…その次はなんて仰いましたか?」

 

 

 

鞠莉「『壁に耳あり、ジョージにメアリー』」

 

ダイヤ「日本の諺ですよ。なぜ外国人が2人も登場するのですか!」

 

鞠莉「さぁ…」

 

ダイヤ「『壁に耳あり、障子に目あり』です」

 

千歌「でも『壁に耳あり、障子に目あり』って…すごく怖いよね」

 

鞠莉「ジャパニーズホラーで~す」

 

ダイヤ「ものの例え…比喩です。いつ、どこで、誰が聞いたり見たりしてるかわからないので、言動には充分注意しましょう…という…次が」

 

 

 

鞠莉「『豚と心中』…」

 

ダイヤ「『豚に真珠』ですわ。なぜ豚と共に自らの命を賭(と)するのでしょうか?」

 

鞠莉「豚に真珠を…プレゼントする?」

 

ダイヤ「はい。そうすると、どうなると思いますか?」

 

鞠莉「食べま~す」

 

ダイヤ「食べません!」

 

鞠莉「オーマイガッ!」

 

ダイヤ「真珠は食べられません。ですから、シャイ煮に入れてもいけません!…豚に真珠のような高価なものを渡しても、価値がわからないので無意味だ…ということです」

 

鞠莉「な~るほどで~す」

 

ダイヤ「最後、言い掛けたのは何でしたっけ?」

 

 

 

鞠莉「『早起きは三秒の得』」

 

千歌「短かっ!」

 

ダイヤ「でしたら、寝てますわ。3秒だけでしたら、寝てますわ」

 

千歌「アラーム止めるのに、3秒ぐらいだったら、すぐ過ぎちゃうもんね。全然お得感がない」

 

ダイヤ「『三文の得』です」

 

鞠莉「『三文』?」

 

ダイヤ「昔のお金です」

 

鞠莉「ユーロに対するリラ?」

 

ダイヤ「厳密に言えば違いますが…」

 

 

 

鞠莉「まだまだ、覚えま~した。聴いてくださ~い!『三度目の掃除機』!」

 

ダイヤ「千歌さん、正解は?」

 

千歌「えっ!?急に…えっと…正解は『三台目の掃除機』です」

 

鞠莉「『台』なので~すね」

 

ダイヤ「ブッブーですわ。なんですか、3台目とは。コードレスクリーナーのあとに『ル○バ』でも買ったのですか!『三度目の正直』です」

 

 

 

鞠莉「それです!あぁ、それと似た諺も覚えました…確か…『仏の顔も三秒まで』」

 

ダイヤ「短いです!そんなにすぐには怒りません!」

 

千歌「さすがに3秒は短かすぎだよね。『仏の顔も千度』だよね」

 

ダイヤ「それはそれで寛容すぎですわ。『三度』が正解…」

 

鞠莉「サンド?…タマゴサン…」

 

ダイヤ「スリータイムです!サンドウィッチのことではもちろんありませんわ!」

 

 

 

鞠莉「オ、オフコース…ネクスト…『月とスッポンポン』」。

 

ダイヤ「『ポン』がひとつ余計です!」

 

 

 

鞠莉「『猿モンキーから落ちる』」

 

ダイヤ「猿が多いです。伊豆のシャボテン公園ですか」

 

 

 

鞠莉「『猫にこんばんわ』」

 

ダイヤ「『猫に小判』」

 

鞠莉「猫に…交番?オ~!犬のお巡りさん…的な?」

 

ダイヤ「交番ではありません、小判です。意味はさっきの豚に真珠と同じです」

 

鞠莉「犬の諺なら、もうひとつ知ってま~す」

 

ダイヤ「犬ではなくて、猫なんですけど」

 

 

 

鞠莉「『犬も歩けバーに当たる』」

 

千歌「おぉ!」

 

ダイヤ「『バー』と『棒』とが一緒になってます。そこまで言うなら『棒』も言ってほしいですわ」

 

 

 

千歌「ボーッと生きてんじゃねぇよ!」

 

 

 

ダイヤ「それは『千歌さん』ではなく『チコちゃん』です!!…と変な合いの手はやめてください!!そもそも、お二人は私をからかっているのですか!あまりにも間違いすぎです!ふざけているとしか思えません!!」

 

 

 

鞠莉「ワォ…」

 

千歌「めっちゃ怒ってるよ…」

 

 

 

鞠莉「マリー知ってます。こういう状態を…『ご機嫌ランナウェイ』と言いま~す!」

 

 

 

ダイヤ「『斜め』です!」

 

 

 

 

 

~『ダイまりちか』で『銀シ○リ風』完~

 

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