大変長らくお待たせしました
今回からクラス代表戦に入ります
篠ノ之箒side
一夏がドイツで亡くなった
まだ幼かった私にはその真実を受け入れることは出来なかった
千冬さんが言うには、一夏は千冬さんが決勝に出るのを阻止する為に連れさらわれたそうだ。千冬さんからそう聞かされた
一夏が死んだ事を知った私と春は2人で泣きじゃくったのを覚えている
けど私も春も気が付かなかった。淡々と言っていた千冬さんが離れた所で大粒の涙を流していたのを・・・
それから時がたち、私と春はIS学院に入学し、更に秋人まで入学して来た
それに何やらクランスピア社直属のエージェントであり、ISを動かせることの出来る男子が2名、女子が1名転入してくるとのことだった
・・・正直全然興味は無かった。神無月一夏と言う男が来るまでは・・・
彼を見た時、私の中で何かが弾けた・・・
それが何なのかは全く分からない・・・けど、何故だろう・・・神無月一夏が、私のよく知っていった・・・織斑一夏だと確信があった
もしかすると、春も感じているのかもな・・・後で聞いてみよう
篠ノ之箒sideout
一夏side
自己紹介も終わって担任の織斑教官の挨拶も終わった
秋人の奴は教科書をどうやら捨てたようで、教官に怒られていた
・・・阿呆だなアイツ
にしても・・・さっきから異様に視線を感じるな・・・
これは・・・箒と春の物かな?名前は一緒だが、昔とは姿が違うし、何より苗字が違う・・・それに、箒達の事だから俺の事を聞いているはずだが・・・
なんだろうな・・・
という事を考えていると、どうやらクラスの代表を決めるらしく、議論が行われている・・・
なんか、イギリスの代表候補生のセシリアが秋人が指名された事に納得がいってないそうだ。
因みに、俺と龍夜も候補に上がってる・・・何でだよ?
興味が無かったので聞き流していると、どうやらクラス代表をISでの戦闘で勝った奴がやる事になった・・・
強制的に俺と、龍夜もだ・・・
セシリアも秋人も売り言葉に買い言葉だな・・・どっちつかずって感じだなありゃ・・・
にしても・・・何で、あんなに男性の事を嫌っているんだろう?何か理由が・・・
「おい、神無月弟」
と急に織斑教官が話しかけてきた
「はい?」
「今の話、きちんと聞いていたか?」
と、訝しげな目で、聞いてきたので
「ええ、きちんと聞いてましたよ。明日アリーナでの模擬戦で総当たり戦をして、勝率が1番高いヤツがクラス代表って事ですよね?」
と答えると
「・・・そうか、きちんと聞いていたなら良しとする」
と言って教室から出ていった
・・・何だったんだよ
変だとは思ったが、気にしないで外を見ていると
「一夏」
と声をかけられた
「どうしたんだ、龍夜」
「お前、代表決定戦機体どうすんだ?」
と笑いながら聞いてきた
「そうだな・・・エクストリームは使う気は無いからな・・・かと言ってユニコーンもな・・・」
あれ?真面目にどうすりゃいいんだ?
「正直、どれ使ってもあの2人には手も足も出せないけどな」
それは言えてる
「そこでだ、クランスピアの技術披露もかねて、届けられているぜ。他の機体がな?」
と龍夜が言ってきた
「へぇ・・・どんなのだ?」
興味が湧いてきたので聞いてみると
「送られてきたのは・・・Hi-νガンダム、AGEFX、ストライクフリーダム、ダブルオークアンタフルセイバー、だな」
ん?
「Hi-νやAGEFXはまだ分かるが・・・ストフリにクアンタ?」
Hi-νやAGEFXは母さんの制作が終わったからテストとして送ってきたのが分かるが・・・後者の奴は既に使用者が決まっていたはずだか?
「お前の言ってる事は最もだぜ。特にフルセイバーなんかはまだ誰も使った事の無い機体であり、本来の使用者は刹那だ」
「なら、どうして?」
「どうやら・・・母さん、俺達専用に他のマイスター達の機体を作り上げたらしい・・・」
と何処か遠くを見るような目でそっぽを向きながら答えた
「いや、マジかよ・・・」
ガンダムってそんな簡単に作れないはずなんだが・・・
クアンタやストフリなんか、作るの大変な筈だぞ
「それぞれ俺達向けにチューンナップされていて、キラ達と同じく扱えるようになっている。」
いや、何してんのさ母さん・・・
「まぁ・・・突発的な行動は昔からだったからな、仕方ないと言えば仕方ない」
と呆れながら答えた
「はぁ・・・それで、内訳はどうなっているんだ?」
母さんのことで色々言ったってそれこそ仕方ないので、話を進める事にした
「フルセイバーとHi-νはお前が、AGEFXとストフリは俺だな」
と言って剣のチャームがついたペンダントと青白い腕輪が渡された
「ペンダントがフルセイバーだからな?」
「了解、ありがとな」
「礼なら母さんと、バシリスクの人たちに言っとけ」
と話していると、先生が入ってきたので龍夜は席に戻った
クラス代表決定戦ね・・・
side千冬
教室を出て、人目がつかない所に出た時千冬は1人言った
「やはり・・・神無月弟は一夏だ!!」
近づいて、この目でハッキリ見てわかったアイツは一夏なのだと・・・
「だが・・・私はもう、アイツの姉でいられる資格などない・・・」
あの時・・・あの時一夏を助けに行くことが出来なかった事が私の中で今でも燻っている。
一夏の命と春、秋人の2人の命を同時に狙われて・・・私は2人をとった・・・国からもそうしろと言われた・・・何せ一夏は出来損ないだからと・・・
私はそんな事を思ってなどいなかったのに!
でも私は・・・私は!!私が弱いばかりに一夏を犠牲にしてしまった
束から一夏が死んだと聞いた時は目の前が真っ暗になるような感じだった。けどあれは一夏だ、大切な大切な私の弟の織斑一夏だ!!
生きていてくれた、それが凄く嬉しかった。抱きしめたかった。
けれど・・・私はあの日一夏を見捨てたんだ
「一夏・・・どうすれば私はお前に償うことが出来るんだ・・・」
私は1人涙を流した
sideout千冬
入学式から1日たった次の日、俺達4人はアリーナへと集められていた
「勝負のしかたは各員1人ずつの総当たり戦を行う。そして、最も勝率の良かった者がクラス代表となる、全員それでいいな?」
と織斑教官が言った
「それでいいですわよ」 「分かりました」
『了解』
「良し、ならば第一試合オルコット、神無月弟、準備しろ」
と言って出ていった
「頑張れよ、一夏」
「負けるわけ無いだろ?」
「ふっ・・・違いない」
と一言交わして俺は準備に入ろうとした時
「お待ちなさい」
とセシリアから声をかけられた
「どうしたんだ、オルコットさん」
「私は貴方なんかには・・・男なんかには、絶対負けませんわ。覚悟しておいてくださいませ」
そう言って出ていった。秋人?ああ気付いたらどっか行ってたよ
さて・・・行こうか
俺はISを起動して、感触を確かめた後
「Hi-νガンダム、神無月一夏行きます!」
アリーナに出ていった
既にセシリアはISを展開した状態で待機していた
「悪いですが・・・全力で行かせてもらいますわよ!」
「来いよ・・・格の違いを見せてやるよ」
ブザーの合図とともにクラス代表決定戦が開始した
「踊りなさい!ブルーティアーズ!」
と言って4つのビットを飛ばしてきた
(・・・なるほどな)
武装からしてみて、このブルーティアーズで退路を断ち狙撃するってところか・・・
「・・・・・・」
「避けてばかりでは勝てませんわよ!」
俺は無言でブルーティアーズを交わし続け・・・そして
「読み切ったよ、お前の癖」
「えっ・・・?」
「悪いが・・・勝たせてもらう!」
そう言って攻勢にでた
「なっ!」
「いけ!ファンネル展開!」
と後ろにつけてある、フィンファンネルで漂っていたブルーティアーズを撃ち抜いた
「ああ!」
「貰った!」
と、ビームサーベルで切りかかった・・・が
「くっ・・・」
どうやら咄嗟にナイフを抜いていたみたいで、それで防いできた
ほんの一瞬だけどナイフとサーベルが触れ合った瞬間、俺の中に何かが流れ込んできた
(なんだ・・・これは)
イメージでは小さいがセシリアがいた、そしてここに来るまでに何があったのか・・・どうして男性を嫌うのか・・・彼女の記憶が俺に語りかけてきた
(そうか・・・こんな事があったから・・・彼女は・・・)
救いたいと思った、助けたいと思った、守りたいと思った
後ろに飛び抜き彼女を見据える
「強いな・・・」
「えっ・・・」
そう言って俺は彼女と距離をとり、サーベルを構えた
「決着をつけよう」
そう言うと、彼女の目に驚きの色がこもった
「・・・ええ、いいですわよ。」
ライフルを構えるセシリア
そして
「はぁ!」
セシリアに向け、ブーストをふかし接近する
「そこですわ!」
セシリアがライフルを発砲した
弾丸と俺とで一瞬の交差が生まれ爆発が起きた
そして・・・
「俺の勝ちだな」
彼女の目の前にビームサーベルを突きだした
「そのようですね・・・」
とセシリアが負けを認め、この勝負は俺の勝ちとなった
ピットに戻った俺はISを解除し、モニタリングをしている、管制室に向かおうとした時だった
「神無月、お前はそのまま次の試合に出ろ」
と織斑教官からの連絡が入った
「次は龍夜とオルコットの戦いでは?」
「そのオルコットから全ての試合を棄権するとの報告を受けたからだ・・・お前は次の織斑との試合になる」
「・・・了解しました」
と言って通信が切られた
はぁ・・・突発的だな・・・本当。
さて、準備しますか
秋人side
織斑一夏の変わりに転生者である、俺が織斑一夏のポジションに立つはずだった
(どういう事だ・・・)
ドイツで一夏がいなくなったのは、好都合だった。
これで、俺が織斑一夏になれる、そう思っていたはずなのに
蓋を開けてみれば、箒は俺の事を気にもとめず、セシリアは俺ではない奴と戦って負けた
しかも、俺以外に男性の操縦士がいるだと・・・?
原作通りに全く進んでない事に苛立ちを覚えた
「くそが・・・まぁいい、白式に勝てるはずねぇんだからな」
そうだ、原作の一夏とは違い、俺は鍛錬を怠っていなかった。慢心王みたいに慢心でもしなければ絶対に勝てるだろう
「悪いが、踏み台にさせてもらうぜ?」
と言って俺は笑った
秋人sideout
フルセイバーを展開し装備の確認を行っていると
「神無月」 「一夏さん」
「ん?」
と人の声がしたので振り向くと
「春香さんと箒さん?」
そこには春と、箒が立っていた
「一体全体、どうしてふたりがここに?」
「いえ、それは、そのぅ・・・」
「なんと言うか・・・」
『し、心配になった(て)!」
「ん?どうして?」
「いや、分からないんだが・・・」
「なんとなく嫌な予感がしましたので・・・」
なるほどな、俺を気遣ってくれたのか
「大丈夫だよ、どんな事があったとしても俺なら何とかなるって」
と言って項垂れる2人の頭に手を置き撫でる
『あっ・・・』
「2人とも綺麗になったな」ボソッ
『え・・・?』
「何でもない、・・・ダブルオークアンタフルセイバー神無月一夏出る!」
と言って俺は闘技場へ向けて出撃した