自分で言うのもなんですが状況描写が雑ですね。
「ってことで、これが早蕨さんの名刺ね」
そう言って名刺をちらつかせる。
「私のことは最後までピンク頭でしたか……」
「だって私たちは一回も自分の名前を言っていませんよ?」
「そういえばそうでしたね」
「とりあえず早蕨さんって人と協力関係になって、こっちから一方的に連絡を取れるってことね」
「夕立は……負けてないもん……」
口調が崩れるほど悔しかったらしい、まだ言っている。
「はいはい、分かったから。夕立ちゃん、あなたのパソコン使わせてもらってもいいかしら?」
「?何に使うの?」
「警察のデータべースから情報をもらうのよ」
そう言う夕張の顔は悪いことを考えている人だった。具体的な例は言えないが、次の瞬間には『計画通り!』と言いそうな顔だ。
四人は夕立のデスクまでやって来た。
「ちょーっと借りるわねー」
と言いつつ夕立のパソコンをいじり始める。
【調べものロール 夕張 図書館 90→96 ファンブル】
「……あれ?」
夕立のパソコンの画面が真青になった。他三人の視線が夕張の背中に突き刺さる。
張[え、えー!?ちょ、ちょっと待ってぇー!いきなりこれって、どうしろって言うのよー!]
K[お前の技能は何のためにあるんだ]
張[あ、そうだった!]
「えーと、ちょっと待っててくださいねー(汗)」
【修理ロール 夕張 電子工学 90→31 成功】
あれこれいじってどうにか通常運転まで持っていくことに成功した。
【調べものロール 夕張 図書館 90→39 成功】
十分以上かけてようやく警察のデータベースを開くことに成功した。
「思ったよりも時間がかかりましたね」
「自分が使っているものとは違うので慣れないみたいで……」
言い訳をしながら操作をしていくと、事件ファイルが表示された。事件ファイルは文書と写真などでまとめられており、事件の数は膨大だった。一つ一つの情報が多いからかパソコンの動きが重い。それもそのはず、データ量は20TBあるのだから。
「これってたくさんっぽい?」
「文章だけでやるなら二百億文字は必要ね。写真とかもあるみたいだけど、それにしたって膨大よ」
その量の多さを示すかのように求めている情報が見つけられそうにない。
K[もしここから何か情報を得たいなら単語を言え。検索は出来るから単語が多いほど求めている情報は得やすくなる]
川[どうする?とりあえず浮橋教団で調べてみる?]
張[そうね、まずはやってみましょう]
『浮橋教団』と入力して検索をかける。が、一件もヒットしなかった。
「どういうことでしょうか。夕立さん、早蕨さんは本当に調べていたんですか?」
「そのはずなんだけど……おかしいっぽい」
『教団』と入力して再び検索を行う。ヒットしたのは二百件だった。
「これを全部調べるの?チェックして戻してってだけで夜になっちゃうよ」
【ひらめきロール 明石 アイデア 85→85 成功】
明[一足りました!]
「夕立さん、早蕨さんが浮雲教団のことを調べていたのはいつごろ?」
「確か……先月くらいからだったかな?」
「夕張さん、各事件の更新日時は分かりますか?」
「ええ、それくらいだったら。事件が起きた時期については開いてみないと分からないけど。でもどうして?」
「昔の事件なら解決、もしくは停滞していると思うんです。大神くんの口振りからして教団のことは最近の事柄だと思います。最近更新された形跡のものから調べたら早いかと」
「つまり先月以降に更新されたファイルを開いたら良いってことね」
「そうです」
検索結果から更新が一ヵ月以内のモノを探す。しかし、一番最近の更新が行われたのは半年近く前のものだった。
「先月から今日にかけてってなると見つからないなあ」
「このデータベース自体が古いってことはない?」
「それはないと思うわ。最初に見た画面では更新日時が先週のもあったし」
「教団関係の事件はまだ起きていないっぽい?」
「早蕨さんに聞いてみましょうか」
「ということで、戻ってきました」
「……勝手に警察のデータベースにアクセスしただけでは飽き足らず、それを警官である俺に自白するとは……、逮捕してくれと自首しにきたのか?」
(よくよく考えたらハッキングみたいなものよね)
「そもそも一般人に機密情報を簡単に公開するな。何のためにパスワードを設定させていると思ってんだ」
「協力してくれるってことだし、何かあっても早蕨さんが責任を取ってくれると思ったしね。分からなかったらあなたを頼ったら何とかなると思ったし」
「てめえ……俺を使い勝手のいい道具か何かと勘違いしてねえか?」
川内の物言いに早蕨の機嫌が悪くなる。
「まさか!でも協力してくれるなら頼って損はないしね。それに……」
早蕨の耳元に囁く。
「私たちだと夕立ちゃんに本気を出されたら止められないから。ある程度は協力しないと暴走するかもね」
そう言って早蕨の反応を見る。頭をガシガシして四人に言う。
「いくら俺でもやってやれることとやれないことがある、それを念頭に置いて聞きたいことがあるなら言え」
川[ダイスなしでもけっこうゴリ押しできるね]
K[上司だから部下の尻拭いもしなくちゃいけないからな。制限できるなら制限しておきたいだろ]
明[つまり、この人に協力を仰ぐときはそういうやり方をしておけば請け負ってもらえるってことですね]
立[夕立が問題児扱いっぽい……]
張[問題児っていうか、問題を起こした時のリスクを考えたら怖いのよね]
川[それで何を聞くの?]
張[浮雲教団についてと、教団の情報がデータベースになかった理由かしらね]
以上のことをまとめて早蕨に質問してみた。早蕨はすぐに答えた。
「浮雲教団についての情報がデータベースにないのは当たり前だ。まだ事件が起きていないんだからな」
「?じゃあどうして調べていたんですか?」
「俺の所轄は特殊なんだ、普段は本格的に動くことはない。常に情報を集めて貢献しているんだが、メインになるのは宗教関連だ。事件にもなっていないし、怪しいだけとなったら調べるのは俺だけだ」
「けっこう暇人っぽい?」
「ふざけんな、ここの警察署の情報の一割は俺が集めてるんだぞ」
「なにそれ怖い」
「それについて何が知りたいんだ?」
自分のパソコンを操作して聞かれる。
「浮雲教団について分かっていることを全部」
「……『浮橋教団』が現れたのは確認が取れている限り五年前、実際はもっと前から設立されていたという話があるが詳細は不明。規模は最新のデータでは数百人が集まっているが、どういった活動をしているのかは不明。神の領域に達するため、次のステージに進むためという噂レベルの情報のみ」
淡々と淀みなく読み上げる。
「こんなところだ。はっきり言って何も分からないも同然だ。これ以上の情報はない」
机に積んであった資料を取り出して渡す。
「これが俺の集めた情報で、今言った以上のことはない。さっさと帰れ」
それだけ言ってキーボードを叩きつづける。あからさまに「もう話しかけるなオーラ」を放っている
四人は大人しく退散して警察署を後にする。資料はもらったので近くの喫茶店に入った。改めて警察署で得られた情報を確認してみるものの、拍子抜け感がぬぐいきれない。ダメージがもうほとんど残っていないとはいえ夕立の頑張りに対して情報量が少ないと思う四人だった。
「思ったほどの収穫はなかったわね」
「せっかく夕立ちゃんが頑張ってくれたのに……」
「明石さん!夕立はもう気にしていないっぽい!」
「ま、早蕨さんに協力してもらえるようになっただけマシじゃないかな」
テーブルに資料を広げて談義する。
K[お前らの探索者は探索技能を持っているわけだし、そろそろ別れたほうが面白いかもな(夕立と川内が単体で動いたらどうなるのか気になるし)]
明[私たちがまとまって動くのはここら辺が区切りですかね]
張[各探索者のコネを使ったほうが効率的かもね]
立[思いっきり暴れられるっぽい?]
川[じゃあ夜戦してもいいの!?]
K[……確かに夜戦をしてもいいが、探索者は大切にな?]
「警察署でもらえる情報はこれだけみたいですし、各々で集めに行きませんか?」
「まあ、そうね(夕立のパソコンを思い出しつつ)」
他二人も異論はないようだ。ちなみに夕立のパソコンは通常通り作動するようになっている。
「じゃあ何か分かったらLINEのグループで教えてね。そこそこ調査が進んだらまた集まりましょ」
「ぽい!」
あと10章くらい進んだら状況描写増やします。
それまではすでに出来てるやつを丸々使うので台詞による展開が続きます。