ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~   作:sora1996

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殴り書きな部分も多いので到ない部分は目をつぶってくれると幸いです。 


プロローグ「知られざる死闘」

 一体どこなのかわからないような場所、果てしなく続く緑の大草原の後ろには大きい大樹が立っている。少なくともこんな大きな大樹や自然ばかりがあふれる景色はそうは存在しないだろう。

 

???

「やぁあっ!!!」

 

???

「はぁあああっ!!!」

 

???

「でりゃあああっ!!!!」

 

 そんな平穏な地形とはミスマッチな集団が2つのグループに分かれて戦っている。一方のグループには頭にクワガタ虫の角を生やした緑の鎧の戦士と同じ甲虫の触覚を生やした赤の鎧の戦士に加えて銀色の長髪を美しくなびかせた少女という3人組だ。

 

???

「・・・今日こそ貴様らには消えてもらおう」

 

???

「ふぅん」

 

 その3人と対峙するの二人組。その一人は悪魔のような片翼を背中からはやしたおかっぱ頭のゴスロリ風味の衣装が特徴だ。そしてもう一人はその片翼の少女と同じ禍々しい黒の鎧戦士。黒い鎧戦士はモチーフがカミキリムシであり時々黒い仮面バイザーが黄色く光り凶悪な目つきを見せた。

 

???

 「スティンガークロー!!」

 

 緑色の鎧戦士が右腕にクワガタムシの角をイメージしたアームの付いた手甲型の武器【スティンガークロー】を装備する。

 

???

 「・・・・・」

 

 そのアームを片翼の少女に向けて飛びかかる。クワガタの大顎の如くのその刃に挟まれれば真っ二つに割かれてしまうだろうが片翼の少女はそれを紙一重で避ける・

 

???

「何!?・・・・っ!?・・ぐあぁあああああっ!?!?」

 

 何処かに消えた標的を探す緑色の鎧戦士。辺りを見回しても何処にいるかわからない。神経を研ぎ澄ませながら辺りを見回すが突然上から赤黒い砲撃が彼を襲いかかった。

 

???

「ジースタッグ!!」

 

 緑の鎧戦士【ジースタッグ】のもとへ赤い色の鎧戦士【レッドル】が向かって走る。幸い軽い傷であるようで直ぐに立ち上がる。砲撃があった方向を見てみるが其処にはもう既に少女の姿はなかった。

 

???

「消えろ、大樹の守護者どもが」

 

ジースタッグ

「ブラックビート!!?」

 

 少女に気を取られている2人の鎧戦士に黒鎧の戦士。【ブラックビート】は右太腿のホルスターに収められている銃【ジャミングマグナム】で砲撃を放ち2人を凄まじい爆炎で包み込んでしまう。

 

ブラックビート

「ふぅん・・・所詮貴様らはブルービートに遠く及ばん。消えろ、貴様ら等この世から!!」

 

 ジャミングマグナムをホルスターに収めながらブラックビートは一言呟いた。黒い仮面に隠されて黄色い目を光らせ何発も砲撃を2人に浴びせる。

 

???

「ジースタッグ、レッドル」

 

 銀髪の少女が爆発に巻き込まれた2人を助け出そうと向かう。爆炎の方に駆け寄るがその彼女の前に衝撃と共に何かが乱入し彼女の行く手を遮った。

 

 

???

「人の心配より自分の心配をするのだな!!」

 

 その正体は片翼の少女だった。風が吹く草原に少女二人は凄まじい速度で移動しそれぞれ攻撃と防御を繰り返しながら野原を移動し激しくぶつかり合う。

 

???

「キュアムーンライト、心の大樹と共に滅ぶがいい!!」

 

片翼の少女が瞑っている右目を開かせると黄色い瞳が禍々しく輝きを放ってみせる。

 

???

「《心の大樹を守る》・・・それが私の使命!!」

対する銀髪の少女【キュアムーンライト】は左肩を抑えながらも臆することなく草原にそびえ立つ大樹を背にしながら片翼の少女を睨みつけた。

 

ムーンライト

「集まれ花のパワー、ムーンタクト!!・・プリキュア・フローラルパワー・フォルティシモ!!」

 

 ムーンライト怯まず音楽の指揮者が振るうタクトを取り出し身体が光り輝く。自身の大技で敵を一気に殲滅するつもりなのだ。

 

???

「闇の力よ集えダークタクト、プリキュア・ダークパワーフォルティシモ!!」

 

対するおかっぱ頭の少女も黒いタクトを取り出し身体が赤い光に包まれる。大技どうしのぶつかり合いで決着をつけるという意思は彼女も同じだ。同時に大技を出しおかっぱ少女が先にムーンライトに体当たりを仕掛けそれに合わせ彼女も高速で移動する。

 

???

「わぁああ!!」

 

 その様子を2匹の子犬ほどの大きさの生物が声を上げて静観する。その間にも激しい空間を切るような音が辺りに響く。

 

 二人の少女は同時にタクトの様なアイテムを取り出し銀と赤黒の光に変わると同時に空に飛び激しくぶつかりあった。そして草原に光が着地しそのまま直線上にぶつかり合うとそれぞれに光から2人少女が姿を見せた。

 

???

「・・・くっ!?」

 

ムーンライト

「・・・・っ!?」

 

 お互いに振り返る。先に地面に膝をつけたのは片翼の少女。ムーンライトは表情を引き締まっているがすぐに自分の異変に気がつき表情が変わる。そして次の瞬間には・・・・・

 

ムーンライト

「ああああああああああっ!?!?!?」

 

 ムーンライトの姿がノースリーブのワンピースのような光の衣を纏った姿に変わってしまう。それに合わせて空に色も青空から曇り空のようになり大樹から落ちる葉も枯れてしまう。一面に不穏な空気になる。

 

???

「《伝説の戦士プリキュア》敗れたり・・・大樹の守護者《ビーファイター》も我がブラックビートの敵ではなかったようだな」

 

 片翼の少女と黒鎧の戦士の後ろで戦いを静観していた仮面の男がそう呟く。それと同時に・・・・

 

ジースタッグ・レッドル

『うわぁああああああああああああああああっ!?!?!?!?』

 

 キュアムーンライトの敗北とほぼ同時にブラックビート攻撃の前に動くことすらできなくなったジースタッグ、レッドルが近くにあった。

 

ブラックビート

「ハハハハハハ!!!終わりだ、ビーファイター!!!」

 

 黒鎧の戦士が勝ち誇ったように笑い声をあげる。右手から鋭い爪がついたロッド状の武器【スティンガービュート】を構え勝ち誇るとそれが鈍く輝く。

 

ムーンライト

「ジースタッグ・・・・レッドル」

 

ジースタッグ

「ムーンライト・・・・許せ」

 

レッドル

「インセクトアーマーが・・・もう、力が・・・・」

 

 ムーンライトの声も虚しく2人の鎧戦士は消滅していく。残された彼女は敗北感と戦友を失った悲しさに言葉を失い体が僅かに震えていた

 

???

「これで心の大樹が枯れてしまえば世界は我ら《砂漠の使徒》のモノになるだろう」

 

 

???

『わぁああぁ!!!』

 

 

 地面に香水のようなものが刺さる。香水のような形をしたそれは彼女の力の象徴だ。それを二匹の妖精が急いで抱えて大樹の後ろに下がった。それに合わせ大樹からは青光りが妖精の前に降り立ちそこからカブトムシの角を生やした銀色で黒の羽のスマートフォン程の大きさの機械が出現する。

 

 

???

 「あれはブルービートのビーコマンダー!?・・あの時ブラックビートが破壊したはず・・・っ!?」

 

 

 仮面の男がゆっくりとそびえ立つ大樹を見る。葉が散りこのまま枯れ果てていくのを見るつもりなのだが大樹は彼はじめる気配がない。花は散ったのにそれ以降何も反応がないということは・・・・もしや!?

 

 

???

「!?・・・・花は散ったのに何故枯れぬのだ!?」

 

 まさかこの大樹はまだ生きている!? まさかまだ希望を捨てていないとでも?

 

ムーンライト

「ざ、残念だったわね。例え私が倒れても心の大樹を守る戦士は・・・必ずお前たちの前に現れる!!!」

 

 銀髪の少女はおぼつかない足で立ち上がりながらもそう言った。負け惜しみにも見えるかもしれないがそれでも怯まなかった。

 

ジースタッグ

 「そうだ。俺たちが倒されようとも・・・この大樹がある限り・・・・」

 

レッドル

 「私達の意思は受け継がれる!!・・・お前達を倒す戦士が必ず!!」

 

 ムーンライトに続いてボロボロの姿になりながらも立ち上がる鎧戦士もまた同じ気持ちだった。例えここで自分たちが消えようとも意思を継ぐ者が必ず自分たちの代わりとなる。

 

 

???

 「戯言を・・・・ブラックビート、ダークプリキュア、ビーコマンダーとココロパピュームを奴らから奪い取れ!!」

 

???

「ダークフォルテ・ウェイブ!!!」

 

 主人から拝命を受けたおかっぱ頭の少女『ダークプリキュア』は黒いタクト【ダークタクト】から赤黒いエネルギーを放出しながら飛び上がる。

 

ブラックビート

「スティンガービュート!!!」

 

 それに続けて後ろからはブラックビートも同時にスティンガービュートをジースタッグとレッドルに向けて振りかざして飛び上がって突撃する。

 

 

ムーンライト

「ふっ!!」

 

ジースタッグ・レッドル

『はぁああっ!!!』

 

 ムーンライトと光となって消えかけているビーファイター二人は最後の抵抗をする。ムーンライトはコインほどの大きさの宝石のようなものから結界を形成しビーファイターは自身の力の象徴の鎧【インセクトアーマー】から残りのエネルギーすべてを放出し光の壁を作って赤黒いオーラごと受け止める。ビーファイター2人は鎧から火花が散り苦しみの声を上げる。

 

???

 『キュアムーンライト!!、ビーファイター!!』

 

 地面に突き刺さった。パヒュームを持った妖精たちは叫んだ。

 

ムーンライト

「シプレ、コフレ・・・ココロパフュームを次のプリキュアに渡しなさい!!」

 

ジースタッグ

「ビーコマンダー・・・お前は【ブルービートの適合者】を探してくれ・・・俺たちが時間を稼ぐ!!」

 

レッドル

「私たちが消滅しようとも・・・大樹がある限り・・・希望は消えたりしない。だから・・・今は逃げて!!」

 

 

 3人の力も限界が近い。僅かしか稼げない時間を無駄にはできないと二匹の妖精はココロパピュームを持ちその場から大急ぎで逃げる。ビーコマンダーもまた青い光もその場から全速力で飛び立ち空の彼方へと消えていった。あれだけのスピードならあと少し耐えれば十分だろう。

 

ダークプリキュア

「退け!!」

 

ブラックビート

「貴様らに用はない!!!・・・負け犬は地獄に堕ちろ!!」

 

 

 2人の黒い戦士は結界を張り巡らせて妨害してくる3人にそう吠えるが3人の正義の戦士は引かなかった。だがエネルギーはもう底を尽きようとしていてビーファイターのアーマーには火花とともにヒビが入り軋む。もはや自分達もここまでか・・・・・

 

ムーンライト

 「妖精たちよ・・・私たちの代わりを、探して!!」

 

 《ビキ、・・・バキィイイイイイン!!!!》

 

ダークプリキュア

 「何っ!?」

 

 ムーンライトが持っていた藍色のコインのようなものが砕けると同時に5人を巻き込んで周囲は大爆発を起こす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからは視界がだんだんと白く霞んでいき・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 「っ!?・・・はっ!?」

 

 突然夢のような世界から現実へと引き戻された少女は辺りをキョロキョロと見渡す。やはり今のは全て夢であったようでどうやら自分はいつの間にかうたた寝していたようだ。

 

???

 「どうしたの?つぼみ」

 

???

 「な、なんでもない。・・・・・・・・」

 

 つぼみと呼ばれた少女は母親に一声かけられて意識がはっきりとする。

この頃見るこの夢に何かを感じていた。何かが自分に起ころうとしている・・・・いや、始まろうとしているのかもしれない。そんな予感がする。

 

つぼみ

 「・・・(また同じ夢)」

 

 だが今はそんなことは忘れよう。何故なら明日から新しい生活が始まり今日はその準備で忙しくなるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつもの何も変わらない学校の教室。ホームルーム前の教室は授業の準備でガヤガヤと話し声が響いている。

 

???

 「・・・・」

 

 俺の名前は甲斐拓哉。最近の俺は周りのみんなと一緒に気にはなれないでいた。何故なら俺は長い間ずっと探していた真実にたどり着いたからだ。だがそれは誰にも言えない。そしてその目的を果たすべく手に入れた力のことも・・・・。

 

 

拓哉

 「・・・(ブラックビート・・・そしてブルービート)」

 

 溜息が出る。今俺が知っていることを話しても誰も信じないだろうから最近はスッキリしない気分が続いている。決意は既に固まっているはずなのに・・・・

 

???

 「・ねぇ、ちょっと拓哉!!」

 

 そんな俺に構わず大声で呼んでくる声がある。我に返った俺は声の方を見ると予想通りの相手がいたので溜め息がまた出た。

 

???

「さっきから上の空だけど大丈夫?」

 

拓哉

 「ああ、・・・で、朝からどうしたんだ?、、またファッション部が存続の危機って話それなら昨日もその話で夜遅くまで電話で作戦会議って付き会わせたから嫌でも・・・」

 

 話し相手の少女は俺の知り合い・・・というか小さい頃からの幼馴染という方が正しい。彼女の名前は来海えりか。実家がファッションショップの【フェアリー・ドロップ】という店を開いていて母親は元モデルで今はトップレベルのファッションデザイナー。姉は高校生にして現役の人気ファッションモデル。そしてコイツはこの明堂学園中等部でファッション部を開くという筋金入りのファッション家系だ。

 

えりか

 「そうそう。アンタも一応は部員なんだから少しは考えてよね!!」

 

拓哉

 「・・・昆虫研究部に入ろうとした俺を幼馴染という理由で問答無用で引き抜いた部長さんが言うセリフじゃないと思うけど」

 

 そう。俺はえりかが運営するファッション部の部員で尚且つ唯一の男子部員なのだ。

 

えりか

 「いいじゃん。幼馴染のお情けってことで頼んだんじゃない」

 

 最初は昆虫研究部や自然研究部に入ろうと思っていたのだがそうはさせるかと良く言えば幼馴染の仲という名目で悪く言えば殆ど強引に気がつけば俺の部活の入部届けにファッション部と記入され現在に至るというわけなのだ。

 

拓哉

 「・・・まぁな」

 

 確かに男が裁縫部まがいな事をするだけではなく服をデザインする活動を行うファッション部に入るというのは最初こそ抵抗があった。だけど今はそれ程でもないし寧ろ楽しい。だから本音はファッション部をに残したいというのは同じ気持ちだ。しかし現実とは虚しいものである。

 

えりか

 「だからぁ~~~部員を増やす方法を考えって言ってるんじゃん!!」

 

拓哉

 「いや、でもさ部員が入らないんじゃどうしようもないだろ。今いる女子たちも雲行きが怪しいし新しい部員を探すにも俺の友達は論外だし」

 

 そう存続の危機とはつまり部員の事だったのだ。この学園では総数が部活として成り立つ数が決まっていてそれを下回ると【同好会】に格下げされてしまう。今は俺とえりかを含めて女子二人合わせて4人でその定数ギリギリの人数なのだ。

 

拓哉

 「・・・まぁ、なるようになって。ウダウダ考えてもしょうがないよ」

 

えりか

 「・・・まぁ、それはそうだけどさ~」

 

 まだ今いる女子たちが部活を辞めると決まったわけじゃないから今は流れに任せるしかないだろう。俺はえりかにそう言ってなんとか黙らせる。いつまでもコイツの話を朝から聞いていると正直疲れる。

 

《キーンコーン、カーンコーン》

 

拓哉

 「もう時間か・・・続きは昼休みだな」

 

 その数秒後にホームルームが始まる前のチャイムが鳴った。今日は色々と忙しくなる・・・そんな気がしたのは間違いではなかったのだ。何故なら今日はオレと彼女が初めて出会った日なのだから・・・・・




ちょっとえりかのキャラが違うか?・・・・実際こんな幼馴染がいたら毎日が楽しそうですよね(笑)

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