ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~   作:sora1996

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第11話「深まる絆」

 クモジャキーとデザトリアンの間に対峙する鎧騎士ブルービートの鎧は凄まじい輝きを放ってそれが敵に対する威圧となって放たれていた。それに臆することなくクモジャキーは目的の相手が出てきたことに寧ろ歓喜の笑みを浮かべていた。

 

 

「ほぉ~弱々しいお前のような小僧がブルービートだったとは・・・面白いぜよ。さぁ、俺と勝負じゃ!!!」

 

 

 クモジャキーは剣を構えながらも興奮した口調でそう言うとデザトリアンの前に移動しブルービートに決闘を挑む。ブルービートもそれを了承したかのように前に出る。

 

 

「ブロッサム、マリン。デザトリアンの浄化を頼んだぞ。・・・あの脳筋野郎はやつのお望み通り俺が叩く」

 

 

 いつものように冷たい口調ではなくいつもの甲斐拓哉としての口調でブルービートは二人にそう言った。それを聞いたブロッサムとマリンも彼の様子を見て安心したかのような笑顔になった。

 

 

「分かった。絶対に負けないでよ」

 

 

「ああ、勿論分かってる。・・・お前たちも負けるなよ!!」

 

 

 3人はそれぞれの標的に向かって走りブルービートはクモジャキーへとブロッサムとマリンは暴れまわるデザトリアンへと向かう。これ以上好き勝手にさせないと戦士たちはそれぞれの相手に戦いを挑んだ。

 

 

「俺はサソリーナのようにはいかんぜよ。お前を倒して世界を相手にするぜよ!!」

 

 

 お互いに一定の距離を保ちながらも睨み合い身構え隙を見せないでいた。クモジャキーの声に無言でブルービートは拳を握りながらも彼を睨むと一気に距離を縮めるように飛び上がり得意のフライングダブルパンチアタックを叩き込んだ。

 

 

「その野望絶対に叶えさせない!!」

 

 

 力強いブルービートの声にクモジャキーは笑みを見せて立ち上がると剣をブルービートに振り下ろし彼のインセクトアーマーを傷つけさせる。反撃を受けるがブルービートは怯まずパンチを叩き込んだ・・・だが・・・・

 

 

「こんなものか・・・・お前の強さは!!」

 

 

「何っ!?・・・ぐっ!?・・うわぁあああっ!!!」

 

 

 ブルービートの攻撃はクモジャキーに対して殆どダメージは与えられていないようで彼と組み合うとそのまま勢いよく彼を空に向けて投げ飛ばす。

だがブルービートは投げ飛ばされながらも空中回転でなんとかバランスを取り戻すと壊された歩道橋に着地する。

 

 

「たぁあああっ!!!!」

 

 

「ふんっ!!!」

 

 

 そのままブルービートは歩道橋から飛び上がると飛び降りた勢いを乗せた強烈な飛び蹴りをクモジャキーに向けて放つ。しかしそれに対してクモジャキーは剣を振るい刃からソニックブームのようなエネルギー波を発生させてブルービートに向けて発射する。

 

 

「ぐわぁあっ!?!?」

 

 

 攻撃しようと向かったブルービートは回避行動が間に合わずクモジャキーのソニックブームが見事に身体全体に命中してアーマーに火花が散り地面へと落ちた。なんとか立ち上がるもクモジャキーは攻撃の手を緩めなかった。

 

 

「思った以上に弱いぜよ・・・これではまっことつまらんじゃき!!!」

 

 

「ぐあぁああああっ!!?!?・・・うわあぁああああ!!!」

 

 

 立ち上がったブルービートに向けて追い打ちのソニックブームを数発放たれると避けるまもなく見事に彼へと命中しブルービートのアーマーに刃の型を取ったような亀裂が走る。これが大幹部を名乗るクモジャキーの強さ・・・・口先だけはないことをブルービートは思い知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブロッサム、ダブルパンチよ!!」

 

 

「はい!!」

 

 

 ブルービートとクモジャキーが激戦を繰り広げられる中ブロッサムとマリンは共に協力してデザトリアンと戦っていた。マリンの指示をブロッサムは聞き共に走って勢いをつけてからのダブルパンチを叩き込んでいく・・・

 

 

「ダブルプリキュア・・・・きゃぁあっ!?」

 

 その筈だったのだが・・・・ブロッサムは穴が開けられた地面に躓いてしまうとそのまま派手に転んでしまう。ブロッサムのそそっかしいのはやはりプリキュアになっても変わることはできないのか?

 

 

「うわぁあっ!?」

 

 

 それに釣られてマリンもブロッサムと一緒に転んでしまい二人仲良く地面に倒れてしまう。こういうチームワークは・・・正直言えば全く役に立たないのは説明するまでもないだろう。二人が転んでいる間にもデザトリアンは足を進めて彼女に迫る。

 

 

「うぅ~~ゴメンなさい!!

 

 自分が原因でマリンに迷惑をかけたマリンに謝るブロッサム。やっぱり自分は足を引っ張ってばかりでマリンのパートナーでいていいのか?・・・そんな迷いが彼女の戦いに乱れを生み出してしまう。

 

 

「ダイシャーーーーー!!!」

 

 

 デザトリアンがブロッサムに向けて大きな腕を振り下ろされる。彼女は立ち上がりざまであった事もあり回避が遅れてしまう。ブロッサムは恐怖のあまりに思わず目を瞑ってしまい動きが止まる。

 

 

「きゃぁあああっ!!!??」

 

 

「ああああぁあっ!?!?」

 

 

 だがその彼女の前に立ったマリンが身代わりになる形で攻撃を受けると衝撃に耐えようとするも流石に至近距離からの攻撃には耐え切れず後ろにいたブロッサムも巻き込んで飛ばされてしまう。

 

 

「すみません。私マリンの足を引っ張ってばかりで」

 

 

「そんなことないって」

 

 

 思わぬ迷いにマリンを巻き込んだことで自責の念がブロッサムのメンタルを侵食するように追い詰める。つぼみの責任感が強い故に自分が脚を引っ張って他者に迷惑をかけることが何よりも許せなかったのだ。

 

 

「ダイシャーーーーーーーー!!!!」

 

 

 デザトリアンは二人に対して追撃をと巨大な腕を振り揚げそのまま二人を押し潰しにかかった。マリンは抱きかかえていたブロッサムを庇うように突き飛ばすとデザトリアンの腕を受け止めて踏ん張る。

 

 

「マリン!!・・・・また迷惑かけて!!」

 

 

 またしても自分のせいでマリンの足でまといになってしまった。ブロッサムもすぐに彼女を支えるべくデザトリアンの腕を掴んだ。

 

「やっぱり私ダメなんです!!ブルービートやマリンみたいに強くなれないんです・・・ マリンはブルービートみたいにもっと強い娘と組んだほうがいいんです!!」

 

 

 自分はやはりマリンやブルービートとは違う。戦いに未だに慣れないためにマリンの足を引っ張っている事にブロッサムは耐えられないのだった。自分より強いプリキュアになれる娘と組んだほうがマリンのためでもあるかもしれない。だがそれを聞いたマリンは・・・

 

 

「もしかしてそのことで今日悩んでたの?」

 

 

「はい」

 

 

 

「そうだったんだ・・・・もう、ちゃんと言ってよ。言ってくれなきゃ分からないよ!!」

 

 

 何を悩んでいたのかと思えばそういうことだったのかとマリンはブロッサムの本心を知ると安心したように笑顔になった。そして自分がブロッサムをどのように思っているかを告白する。

 

 

「あたしはブロッサムが好き。頭が良くていろんなことに気が付けるなんて素敵だもん!!」

 

 

「マリン!!」

 

 

 悩んでいたのがバカらしくなるぐらいにマリンに自分の長所を褒められるとブロッサムは今まで悩んでいたことが吹っ飛んだ。マリンと共にデザトリアンの腕を持ち上げると二人はフルパワーを合わせる。すると力強く伸し掛っていたデザトリアンの腕を見事持ち上げデザトリアンを押し倒す。

 

 

「私たちは二人でプリキュアだよ!!」

 

 

「二人でプリキュア・・・本当に、本当に私でいいんですか?」

 

 本当に自分みたいな弱いプリキュアがパートナーでいいのか?ブロッサムはまだその迷いが捨てきれないでいたがマリンはその心配など当てはまらない程彼女を手を握りながら笑顔で答えた。

 

「ブロッサムでいい・・・じゃなくてブロッサムがいいの!!」

 

「・・・はい!!」

 

 その言葉を聞いてブロッサムも完全に迷いが吹っ切れたようで彼女の顔にも不安の表情が完全に消え去った。もうブロッサムは全くデザトリアンへ真に覚醒した二人の絆を見せつけてやる。

 

 

「ここは二人攻撃です!!」

 

 

「二人の心が一つになった今・・・・」

 

 

『超スーパーな技がきっと出せるですっ!!』

 

 

 どこからともなく現れたシプレとコフレが二人にそう言って二人が真の絆を合わせた時に出せる二人が出せる真の力を今こそ開放する時だと。それを聞きブロッサムとマリンはお互いの顔を見る。

 

 

「マリン!!」

 

 

「やろう!!」

 

『コレが私たちの二人の力!!』

 

 二人も今の自分たちならば最高の力を開放できると確信しデザトリアンの前に立った。次の瞬間に二人は同時に胸のクリスタルからピンクと青のハートの結晶を呼び寄せるとブロッサムタクトとマリンタクトを召喚し同時に手にとった。

 

『集まれ花のパワー!!!』

 

 

「ブロッサムタクト!!」

 

 

「マリンタクト!!」

 

 ピンクと青の光がタクトに集まっていくと花のパワーが吸収されるように二人のタクトに集まっていく。二人のタクトのエンブレムに光が灯る。その後二人はタクトのクリスタルドームを回してタクトにエネルギーを充填させるとタクトの先端のクリスタルが輝いた。

 

 

『集まれ二つの花の力よ、プリキュア!フローラルパワー・フォルティシモ!!!』

 

 

二人はタクトをクロスさせて充填させたそのエネルギーを解放させてタクトを振ってフォルテッシモ記号のような形をしたピンクとブルーのエネルギーを生み出すとそれを身体に纏う。

 二人は手をつなぐと同時に飛び上がってピンクと青の光のエネルギーを融合させるように手を繋ぎデザトリアンに向かって突撃して貫いていくとハート型の大きな穴を開けてデザトリアンの後ろに立った。

 

 

『ハートキャッチ!!!』

 

 

 二人のトドメとその言葉を発した瞬間にデザトリアンは大爆発を起こして身体は宙に浮き上がっていくその間にも二人はタクトのクリスタルドームを激しく回しタクトから浄化のエネルギーを送り込んでいくとデザトリアンはついに消滅し媒体となった荷物台車と心の花が分離する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブロッサムとマリンがデザトリアンとの戦いの中でお互いの絆の強さを確かめ合った中でブルービートはクモジャキーの思わぬ力強さに苦戦を強いられる。

 

 

「ぐわぁっ!?!?」

 

ブルービートの蒼い鎧はクモジャキーの剣での攻撃で抉られてあちこち傷がつけられている。しかしブルービートは何度攻撃を受けようとも何度も倒されそうになろうとも立ち上がる。

 

 

「はぁ、はぁ・・はぁ・・・」

 

 

 激流のごとくの凄まじい攻撃の前に体力も消耗しているがブルービートは勝ち誇っているクモジャキーを睨みつけながらも今の自分の思いを曝け出す。

 

 

「アイツらは言った・・・・真の強さの意味を。俺は危うくお前のように戦うだけのマシーンになりかけた・・・でもそれじゃダメなんだ!!」

 

 

「不抜けたことを・・・・力の強さこそ男が求めるもの・・・・心の強さ?んなもんに意味などないぜよ!!」

 

 

 クモジャキーはブルービートに向けでサーベルを振り下ろすと彼の肩のアーマーに刃が食い込んだ。だがブルービートはそれに怯まず刃を掴みクモジャキーに逃げられなくさせるとクモジャキーの首を掴み睨みつけた。

 

 

「クモジャキー、自分たちの欲望のために人の心を利用するお前たちに・・・俺は・・・いや、”俺たち”は負けない!!!」

 

 

 クモジャキーの大きな身体を背負投げのように投げ飛ばしブルービートは煙が出てボロボロになっている自分の姿も気にせずさらに彼に向けて言葉を続ける。

 

「みんなの心を守るために俺たち守護者は戦う!!戦い続ける。それが【ビーファイター】だ!!」

 

 ブルービートは拳を握り締めクモジャキーに向かって走った。対するクモジャキーも返り討ちにしてやるとブルービートに向けて剣を振り下ろしたのと同時にブルービートは拳をクモジャキーに向けて突き出した。

 

 

「たぁあああっ!!!!!」

 

 

「うおおおっ!?!?」

 

 勝利したのはブルービートだった。彼の拳がクモジャキーの剣を弾き飛ばしクモジャキーはその勢いに負けて地面へと飛ばされてしまっていた。先程までのブルービートとは何かが変わった事にクモジャキーは驚く

 

 

「スティンガーウェポン!!」

 

 敵が自分の反撃の攻撃に怯んだその瞬間を見逃さずブルービートはスティンガーブレードを装備しクモジャキーと剣での直接対決を挑む。

 

 

「面白いぜよ!!・・・来るがいい、ブルービート!!」

 

 

 ブルービートのスティンガーブレードとクモジャキーの剣が激しくぶつかり合う。火花を散らす二人の剣だが一瞬の隙をつくようにブルービートのスティンガーブレードがクモジャキーの身体を切り裂くと戦いの流れはブルービートに一気に傾いた

 

 

「でやぁああああっ!!!!」

 

 

「ぐうっ!??」

 

 ブルービートのスティンガーブレードがクモジャキーの身体を斬りつけると彼の身体から火花が散る。ブルービートは振り向きざまにもう一度クモジャキーの身体を横一文字に斬りつけたあと左手で掴んで彼を投げ飛ばした。

 

 

「お前が力の強さだけが正義と思っているのなら・・・絶対に俺達に・・・いや、“俺にすら”勝てない!!!」

 

 

 自分に大切なことを教えてくれたブロッサムとマリンの方が自分よりも強い。力に囚われた哀れな囚人などに絶対に負けないとブルービートはブレードで3斬撃を追い打ちでクモジャキーの体に叩き込んだ。

そして最後のトドメだとスティンガーブレードの胴体部分のハッチをスライドさせ内部のギアを高速回転させる。回転に比例してスティンガーブレードの刃も高速回転させてエネルギーを充填させてそのままクモジャキーへと向かった。

 

 

「ビートルブレイク!!!!」

 

 

 ブルービートがブレードを一度振り下ろしもう一度腕を振り上げると蒼い閃光がブレードに降り注がれる。その次の瞬間にブルービートはクモジャキーに向けてエネルギーを纏ったスティンガーブレードの刃を横斜めに振り下ろす。

 

 

「ぐおおぉおおおおっ!?!?」

 

 

 ビートルブレイクがクモジャキーの身体に叩き込まれると蒼い閃光と共に大爆発を起こす。流石の大幹部といえどもこの一撃には無傷では済まされないはず・・・ブルービートはスティンガーブレードを振るいながらも様子を伺う。

 

 

 

「面白い、もっと強くなれブルービート!!・・・そしたら俺が倒してやるぜよ!!!」

 

 

 爆発と爆風が静かになるとそこからクモジャキーが右肩を抑えて姿を見せた。見ればデザトリアンも既にプリキュアたちに浄化されており自分も負傷しているため今日のところは撤退が得策だと判断し捨て台詞を吐いてその場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「重甲解除!!」

 

 

 ブルービートは重甲解除し甲斐拓哉の姿に戻る。その彼に同じく戦いを終えたつぼみ、えりかの二人がかれの後ろにソっと近づいていた。

 

 

「ありがとう。二人のおかげで大事なことを思い出したよ」

 

 

 拓哉は二人に向けてそう言って笑顔を見せた。普段の彼の素っ気ない態度からは想像し難い態度につぼみは勿論だが昔からの付き合いのえりかも久々に彼の満面の笑みを見たと少し驚いているようだった。

 

 

「つぼみ、えりか・・・今まで黙っていて悪かった。でもこれからは改めて俺を仲間として加えてくれるかい?」

 

 

「い、今私のこと【つぼみ】って」

 

 

 拓哉が自分のことを名前で読んでくれた。どこか人を避けているように感じ彼が自分の名前を呼んでくれたことに感激し拓哉に思わず笑顔を見せる。

 

 

「あ、・・・えっと・・・いきなり名前で呼ぶの嫌だった?」

 

 

 思わず拓哉も普段の自分らしからぬ事をしてしまって本人も驚いているようだったが、つぼみはそんな事ないと首を横に振った。それを見て拓哉は「よかった」と安心したようでふぅと息を出す。

 

 

「私も【拓哉】って呼ばせてください」

 

 

 その代わりと言うのは変な話だがお互いに名前で呼び合うことにを了承させるようにつぼみもそう言った。それに拓哉はぶっきらぼうながらも首を縦に降った。

 

 

「どりゃぁあ~~~~~」

 

 

 突然えりかが二人の間に入り二人に抱きついてきた。拓哉とつぼみは唐突のことに驚くがその二人を全く気にせずえりかは二人の身体を腕で抱きしめた。

 

 

「あたし達の絆も強くなったよね」

 

 

「はい!!」

 

 

「おい、なんだよ急に?」

 

 

 いきなりの幼馴染の暴動に何だどうした?と拓哉は思ったがえりかのいつにもなく改まった顔に拓哉は不思議そうな顔を浮かべた。えりかはその拓哉とつぼみの方へと向き直ると口を開く

 

 

「だからさ、あたし達親友だよね?・・・そうでしょ?」

 

 

 普段のえりかとは違う態度に拓哉とつぼみは思わずお互いの顔を見合わせるがすぐに静かに頷いた。それを確認した3人は笑い声を上げる。特に拓哉は久々に笑顔を取り戻したために一番笑っていた。

 

 

「そう言えばつぼみと拓哉・・・今日学校で変な感じだったけどなんだったの?」

 

 

 その帰路の中でえりかはファッション部の部室で妙な空気だった二人のことを思い出す。それに拓哉はもう隠すこともないと思い事の成り行きを説明する。

 

 

「実は昼間俺がブルービートの変身を解除したのをつぼみに見られちゃったんだよ・・・で、その事をえりかにバラされないかと不安になってたんだ」

 

 

「え?・・・あれはそう言う意味だったんですか?」

 

 

「はい?・・・違うの!?」

 

 

 つぼみの思わぬ反応に拓哉は驚いた。だとしたらなんだったのだと拓哉は思っていたがつぼみが見ていたのは・・・・

 

 

「私は・・・拓哉が昼休みに勝手に学校を抜け出したことを注意しようと思って・・・・」

 

 

 そう全ては拓哉の勘違いだった。しかし今となってはもはや過ぎた笑い話だと拓哉は骨折り損思うことなく逆によかったのかもしれないと思う。

 

 

「そうか・・・なんだぁ~じゃあ俺の隠密行動は完璧だったわけだ。結局は自分でばらしちゃったけど」

 

 

 拓哉はこの二人にならもう自分がブルービートであると知られてもいい。そう思ったから目の前でブルービートになった。その経緯・・・それは今は話せないが何れ話す時が来る・・・そうなった時に二人は自分を受け入れてくれるか不安だ・・・でもこの二人ならきっと大丈夫だ・・・拓哉はそう信じた。

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