ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~ 作:sora1996
「ドーーーゾォーーーー!!!」
デザトリアンは咆哮を上げながら暴れまわる。さらに今回のデザトリアンは特殊能力を持っているようで目の部分を光らせて眩い光線を発生させて人間に当てそれに当たった人間は石像にされてしまうという恐ろしい能力だ。
既に何人かの生徒はその光線の餌食となってしまい石像となってしまっていて石像となって生徒がその場に何体か残されていた。
「きゃぁあああああっ!!!?!?」
一人逃げ遅れた女子生徒がデザトリアンに捕まってしまい両手で体を掴まれてしまい身動きがとれない状態にされてしまう。デザトリアンはマジマジと女子生徒を見ていく。
石像にするということはしないようだがそれも気まぐれでどうなるか分からない。女子生徒は怯えながらもデザトリアンを刺激しないようにすることしかできないでいた。
「コノ格好ノ女子ノ制服可愛スギル!!・・私ダッテ、着テミタァアイ!!!」
「え?・・・お前、何を言っているんだ?」
いつきの事を男子だと思っているコブラージャは今の発言に苦言の顔になる。普通に考えればそうなるのは当然だが次のデザトリアンの思わぬ発言にコブラージャは更に度肝を抜かれることになる・・・・
「私、女ノコナノォオ!!!!」
「・・・えぇええええええええええっ!?!?!?!?」
「だ、誰か助けてぇえ!!!」
コブラージャが事実を知って驚いている間にデザトリアンは少女に向けて石化光線の発射体制に入る。しかしさせるものかと後ろからマリンが飛び蹴りを浴びせてデザトリアンから少女を離させて地面に落ちる少女をブルービートが受け止める。
「さぁ、早く逃げるんだ!!」
「はい!!」
ブルービートは自分の隣に着地したマリンと同時に身構えデザトリアンと睨み合う。デザトリアンの眼力も二人を威圧するがそれにも怯まず二人はお互いに好きを伺っていくが・・・・・
「カワイイィイ~~~~」
マリンのコスチュームを見たデザトリアンの発言にブルービート、マリン更にコブラージャもその場にすっ転んだ。
「バカも~~ん!!そんなことやってる場合じゃないだろ。早くプリキュアとビーファイターを倒すのだ!!」
デザトリアンにツッコミを入れながらコブラージャはそう命令するとデザトリアンは石化光線を発射してくる。二人はそれを飛び上がって避けるが自分たちの後ろに教員がいた事に気がつかず教師二人はそのまま石像へと変えられてしまった。
「このままじゃマズイ。マリン、一気に決めるぞ」
「うん。生徒会長!! あたし達が浄化して元に戻してあげる」
マリン、ブルービートは同時に走って距離を縮めえるとそのまま飛び上がってラッシュを叩き込むが二人の攻撃は全てデザトリアンにガードされて通らない。
「マリンダイブ!!!」
こうなれば決定打を決めるためにはやむを得ないとマリンは超高空へと飛び上がるとそのまま凄まじい勢いでの急降下キックの【マリンダイブ】をデザトリアンに向けて放ったがマリンの攻撃はデザトリアンに紙一重で避けられてしまう。
「はぁああああっ!!!」
土煙のなかマリンは飛び上がってそのままストレートパンチを叩き込んでいくのだがそれもガードされてしまう。突然のことに離れていたブルービートもマリンも動きが止まってしまう
「なっ!?・・きゃぁあああああああっ!!!」
驚いて動きが止まっているマリンの隙を逃がさないとデザトリアンはそのまま巨大な手で平手を作ってくと・・・・マリンはそのまま巨大な手で平手打ちを受けて校舎の壁に向かって飛ばされるがそれを後ろにいたブルービートが受け止める。
「マリン、大丈夫か?」
「うん。あのデザトリアン強いよ・・・いつものデザトリアンとはどこか違う」
ブルービートが自分の体を受け止めてくれたためマリンにはそれほどダメージはなかったが今回のデザトリアンの強さは予想以上でそれ以上に動きが素人の喧嘩殺法ではないためどの攻撃もうまく避けられてしまう。
流石に武術家の心の花を媒体としただけはあり格闘戦を挑むのは不利だと察したブルービートは前に出る。
「スティンガーウェポン!!」
素手でいくよりマシだろうと判断したブルービートはスティンガーブレードを装備しデザトリアン向かって斬りかかるが腕でガードされまた斬撃が当たってもデザトリアンの防御力にはそれほどダメージは与えられていないようだった。
「ビートルブレイク!!!」
ここは一気に決めるとブルービートはスティンガーブレードの胴体ハッチを開かせてギアを高速回転させてブレードにエネルギーを溜めて必殺技『ビートルブレイク』の発動体制に入る。
蒼い閃光を纏わせたそのスティンガーブレードの刃を右上から振り下ろして浄化エネルギーを一気にデザトリアンに向けて叩きつけていく・・・のだったが・・・・・
「ドーーーゾーーーーーーー!!!」
「っ!?・・・ぐわぁああああああああっ!!!!」
なんとスティンガーブレードの刃を掴まれてしまいそのまま動きが封じられてしまうとブルービートはそのまま平手打ちを受けて吹っ飛ばされてしまう。
校舎まで凄まじい勢いで飛ばされてマリンの隣の壁に体を叩きつけられてしまい衝撃でブルービートもよろけてしまう程のダメージを受けてしまった。なんとか立ち上がるも拓哉自身の身体が衝撃で麻痺しまったようですぐには動けない。
「ブルービート!!」
「真正面からの攻撃は奴には通用しない・・・・どうすればいいんだ」
エネルギーを纏ったスティンガーブレードの刃を受け止められて斬撃の直撃を封じられてしまうと浄化ができない。自分の技の盲点をうまく利用されたことで技の弱点を初めて知らされてしまうがその相手がデザトリアンとなると皮肉以外何者でもない。
「トレビアァ~~~ン!!女の子だと思ったら相当なお転婆のようだね?」
「!!!!」
マリンとブルービートを圧倒するその実力にコブラージャは興奮したように声を発する。デザトリアンを褒めるようにそういうのだったが今の【女の子】という言葉はこのデザトリアンにとって怒りを爆発させる地雷であったのようでコブラージャに怒りの視線を向けた。
「なっ・・・なんだよ、その目は!!僕は砂漠の使徒の幹部だよ!!」
あくまでも自分が上司お前は部下だということを強調するコブラージャだったがデザトリアンにそれが理解できる知性があるはずがない。偉そうにするコブラージャにデザトリアンはターゲットを変更したようでコブラージャの方を向く。
「【ヌイグルミ】ガ好キダッテイイジャナイ!!!デモ、【お兄様】ミタイナ、ステキナ武道家ニナルニハ【可愛イモノ】ガ好キダナンテ言エナァ~~イ!!!」
『・・・・・・』
「普通ノ女ノコノヨウニ、【オシャレ】ヲシタリ【ピアノ】ヤ【バレー】ダッテ習イタイィ~~~」
心の花の持ち主であるいつきの本心を聞かされて彼女にとって普通の女のコのように振る舞い生活できることがどれだけ羨ましく大切であるかを聞かされてマリンは何も言うことができない。
普段はあれだけ完璧な姿を見せていた生徒会長にも誰にも言えない悩みがあったことにも驚きであったが・・・
「ワタシハ、【可愛イモノ】が大好キナンダァアアアアアア!!!!」
自分の本音を叫びながらコブラージャに向けて廻し蹴りを仕掛けるとそれが見事に大命中しコブラージャは勢いよく空へ飛ばされてしまう。
コブラージャは「ぎゃぁあああああああっ!!!」と断末魔の叫びを上げて昼間の空の星となって消えていった。
「それが生徒会長さんの本心だったんですね!!」
真打ち登場とばかりに遅れてブロッサムが登場する。マリンはブロッサムの登場に歓喜の笑顔をブルービートやっと登場したかと鼻で少し笑ってみせる。
「心の奥に秘めた思いまで引っ張り出してデザトリアンにするなんて私、堪忍袋の緒が切れました!! 二人とも早くデザトリアンを浄化しましょう!!
『うん!!』
3人揃えばもう怖いものはないとブロッサムとマリンの二人はフラワータクトを召喚ブルービートはスティンガーブレードを装備する
『集まれ二つの花の力よ、プリキュア!フローラルパワー・フォルティシモ!!!』
「ビートルブレイク!!!」
3人は同時に飛び上がりデザトリアンの注意を拡散させるとブロッサム、マリンのダブルペアのフォルティシモが発射されその後ろからブルービートが上空からのビートルブレイクを叩き込む。
『ハートキャッチ!!』
ハート型の穴があいたデザトリアンは大爆発を起こして消滅して媒体となった彫像といつきの心の花が分離する。
「・・・・ここは?」
目が覚めたいつきは自分がいたはずの場所ではないことに驚く。目の前にはファッション部の3人がいて自分は理事長の像の前で倒れていたので3人に運ばれたという。来沖がはっきりしないが自分は確か・・・・・
「そうだったのか・・・ありがとう。・・・すっと、悪夢を見ていた気がする」
記憶がはっきりしないため3人に礼を言っていつきは生徒会室の椅子に座る。思い起こしてみると悪夢を見ていたような気がしてならなかった。その悪夢を助けたくれた3人の人影は思い出せるのだが誰なのかははっきりとしない。
「生徒会長さん!!あの、ファッション部に入りませんか?」
複雑な顔をしながらスッキリしていない表情を浮かべて考え込むいつきにつぼみは声をかけた。えりかは唐突なつぼみの提案にいつきはわけが分からずキョトンとしてしまう。
「え?・・何故・・・なんで僕がファッション部に入らなければいけない・・・馬鹿げているよ」
「『馬鹿げているかどうか』・・・そういうことじゃないと思う」
拓哉にそう言われるといつきはまた言葉が止まる。つぼみも拓哉が突然何を言いだしたかと思ったがそれに構わず拓哉は言葉を続けた。
「君が何のために頑張っているかは俺たちには分からない。だけど今の君は自分を犠牲にし過ぎている・・・俺にはそう見える。誰にだって休息も必要だよ。君にとっての【心が落ち着ける場所】がね」
「私もそう思います。生徒会のお仕事のことや武道のお稽古で疲れていたんだと思います。生徒会長さんがファッション部に入れば少しはその疲れも癒されるんじゃないかと」
拓哉の言い分につぼみも続けてそう言う。今の彼女は頑張りすぎている・・しかし人間には休むことも必要不可欠だからこそファッション部がいつきにとって休息の場所となるのならばと思ったのだ。
「ありがとう・・・考えておくよ。それより君、制服は?」
「え?・・・あぁあああああああっ!!!」
拓哉もえりかも今いつきに言われて気がついた。つぼみはいつきがデザトリアンであると聞かされて急いできたこともあり制服ではなく私服しかも寝巻きという格好で学校に来ていたのだ。
それをいつきに言われて気がつきつぼみは大ドジをやらかしてしまったと顔が真っ青になってしまう・・・それに気がついた拓哉とえりかの二人は大急ぎでフォローに入る。
「この娘見かけによらずそそかしくて・・・・失礼しまーす!!」
拓哉とえりかはつぼみを抱えて生徒会室をあとにした。そそっかしいというかあの3人組を見ていると何故か笑ってしまうといつきは3人が居なくなったあと思わず笑った。
「・・・・・」
いつきはそのあと壊されたぬいぐるみの耳を縫って直していた。自分はやはりこういう物に手を出していいのか迷いが振り切れていないが・・・
しかし彼女はつぼみや拓哉に言われた言葉が思い当たる部分があると思ったのかもう無理に自分を偽ることはやめようと直したぬいぐるみを抱えて学校へとはいる彼女の姿は何かに吹っ切れたような笑顔になっていた。
「【牡丹】の花言葉は【王者の風格】、【高貴】、【恥じらい】なんですよ。ホント生徒会長さんにピッタリ!!」
「花言葉もいいけどさ・・・まだパジャマのままなんですけど」
つぼみはそう言われて大急ぎで家に戻った。どうやらショックで出た熱もあれだけ動ければもはや完全に完治した様子であり拓哉とえりかは平常運転のつぼみを見て思わず笑った。
「さてと・・・俺達も教室に戻ろうか」
「うん」
拓哉とえりかもいつまでも此処にいても仕方がないと走って家に戻るつぼみの姿を見送ったあと教室へと戻る。いつもの何気ない日常や当たり前のことは実はとても重要であるということを思いながら今日の日を過ごすのであった。