ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~   作:sora1996

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第2話「大地に咲く花、キュアブロッサム!!」

拓哉

 「・・・・えりかは言ったとおりちゃんと家に帰っている・・・・筈なのになんで花咲さんの後をつけているみたいな状態になってるんだ?」

 

 えりかに気がつかれないように距離を取りながら後を追いかける拓哉だったが妙な光景に混乱していた。えりかはちゃんと自宅の帰路を歩いている・・・そう歩いているのだが何故かその彼女の前につぼみが歩いているのだ。

 

つぼみ「・・・・・・・」

 

 つぼみもえりかが後ろにいるに気がついているようだ。つぼみはまだ部活に勧誘してきているのかと思っているらしく後ろをチラチラと見ている様子が遠くからもはっきり見えた。

 

つぼみ

 「あの、来海さん!!」

 

拓哉

 「・・・・おお、花咲さんがえりかに話しかけた」

  

つぼみは彼女(えりか)の家がこの方向にあることを知らない為まだ部活勧誘しに来ているのだと思っているようで振り返った。拓哉は気づかれないように隠れる

 

えりか

 「【えりか】でいいって」

 

つぼみ

 「じゃあ、えりかさん。どうしてついてくるんですか?何度頼まれてもファッション部へは・・・・っ!?・・・」

 

 つぼみがセリフを言い終える前にえりかがつぼみとの距離を一気に縮めるように走って近づく。それを後ろから見ていた拓哉は全く状況がつかめない。

 

 

 

えりか

 「あたしンち・・・あっちなの」

 

つぼみ

 「あぁ・・・そうだったんですか」

 

 

拓哉

 「・・・・・」

 

 自分も同じことをやられたので気持ちはわかる。だがえりかの家の方向はこっちであっているからここで拓哉が出て行って説明するのも変な話だ。もう少し様子を見るしかあるまいと息を潜めるように拓哉はゆっくりと移動する。

 

拓哉

 「・・・帰る方向がたまたま一緒なの・・・か?」

 

えりかの家の方向は確かにあっている。本当に偶然なだけならありえる話。俺の取り越し苦労だったか?そう思って拓哉はもう少し様子を見ようとコソコソとしばらく後をつける。

 

 

 

拓哉

 「まだ同じ?」

 

 えりかが追い越して先に進んでいき階段を下りるのを確認する。このままいけばえりかの家は目と鼻の先だ。

 

えりか

 「あたしンち、此処」

 

えりかは自分の家【フェアリードロップ】をつぼみに見せるように家の前に立った。

 

つぼみ

 「ええぇえええええええええ!?!?」

 

拓哉

 「何だ?・・・何がどうしたんだ!?」

 

 突然つぼみの驚いた声が聞こえ拓哉も驚く。よく見るとえりかの家の隣にはいつの間に新しい花屋が開店しているのに拓哉は気が付く。

 

拓哉

 「・・・・もしかして・・・あれが花咲さんの家?」

 

 確か会話ではつぼみの家は花屋を経営していると言っていたが・・・その場所がえりかの家のとなりだったとは拓哉も驚きつぼみと同じぐらい動揺している。またえりかもそれに喜んでいるようでつぼみを自分の店に連れて行ってしまった。

 

拓哉

 「連れてっちゃった。・・・どうしよう」

 

 えりかがつぼみを【フェアリードロップ】に拉致・・・もとい連れ込んだあと拓哉も後を追うか追わざるべきか迷っていた。入ってどうすればいいというのだ?自分がどう止める?・・・ここはやはり出来るとすればえりかが暴走しないことを祈るぐらいなのだ。

 

 

 中の様子が気になる拓哉。しかしどうやって入ればいいかの理由を考えられなくて躊躇している。

 

拓哉

 「えりか・・・大丈夫かなぁ~?・・・・うん?」

 

 

 時間は30分も経たないうちにつぼみが勢いよく【フェアリードロップ】から出て行って自分の家に入るのを見た拓哉は心配が的中したのではないかと不安になった。

 

 

拓哉

「あ、あの様子だと・・・・まさか」

 

 予感的中?・・・今日は予言が当たる日でもあるのか?と拓哉は思いながらも何があったのか知るべく【フェアリードロップ】の中に入るとえりかの姉の【来海ももか】が出迎えてくれた。

 

ももか

 「あら、拓哉。久しぶりね」

 

拓哉

 「やぁ、ももネェ。今年に入ってからは久しぶりだったね。あの、えりかは今・・・・」

 

 幼い頃からの付き合いでお互いに馴染みがある来海家の長女【来海ももか】は実の姉のような人だ。だが最近は彼女も高校生になってからモデルの仕事も忙しくなったためこうして会うのはけっこう久しい。

 

ももか

 「今、拗ねちゃって部屋に閉じこもっちゃった。だからソットしておいてくれないかな?」

 

 挨拶を済ませた拓哉は本題に入ろうとするとももかは家の奥を指差した。

 

 

拓哉

「あぁ・・・そうなんだ(やっぱりな・・・・)」

 

 

 やはり暴走してしまったか・・・・躊躇せずに入って暴走を止めれていればよかったかもと拓哉は思ったがもう後の祭りだ。えりかを励ましに行こうにも流石にもうお互い年頃・・・部屋にまで行くことは抵抗があって易易とは出来ない。今日はとりあえず帰ろうかと思っていると

 

えりか

 「拓哉、来てたんだ・・・・なんか用?」

 

 一言で言えば超不機嫌状態のえりかが私服に着替えて姿を見せたことに拓哉は驚く。聞くまでもなく気分は最悪だろう。

 

 

拓哉

 「え、えりかさん・・・ど、どちらに?」

 

 えりか

 「ちょっと出かけてくる」

 

拓哉

 「お、おい!!・・・っ!!!」

 

 拓也は嫌な予感がした。今の彼にしかわからないえりかの異変・・・いま外に出るのは危険だ。今のえりかの心では・・・なんとしても止めないと。

 

拓哉

 「待て、今日は家でおとなしく頭を冷やせ・・・だから今は外に出ないほうがいい。なぁ?・・・少し落ち着い・・・」

 

えりか

 「うっさい!!!・・・拓哉まで何よ。もう知らない!!!」

 

 拓哉は必死にえりかを説得しようとしたが彼の言い分を聞入れず彼女はそのまま家を走って出ていってしまった。普通なら気晴らしの散歩と見るのだが・・・・今の拓哉にはえりかの【心理状態】・・いや正確には“今の彼女の”【心の状態】でのこの行為が如何に危険かを理解していた。

 

拓哉

「えりかぁ!!!・・・・・・・ったくよぉ!!」

 

 

 拓哉も急いであとを追いかけるも見失ってしまう。早く探さないと・・・辺りをキョロキョロと見回すが何処にも姿が見えない。一体どこに行ったんだ?

 

 

拓哉

「(ダメだ・・・・早く見つけないと・・・ダメだ!!)」

 

 早く見つけないと・・・えりかが大変なことになる。拓哉は焦りながらもシラミ潰しに探すしかないとひたすら走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぼみ

 「あ、甲斐くん?」

 

拓哉

「あぁ・・花咲きさ・・・ん?」

 

 

 暫く走り回っているとつぼみと鉢合わせする。そしてまず目を疑ったのが・・・つぼみの変化している一部分だった。

 

つぼみ

 「あ、あんまりジロジロ見ないでください」

 

 拓哉の視線を感じたつぼみは頬を少し赤めせる。もしかして誤解されちゃった?恥ずかしあのあまりつぼみは拓哉に背中を向けてしまう。

 

拓哉

 「あ、あぁ・・ゴメン。・・って今はそんな場合じゃなかった!!・・あのさ、えりか見なかった??」

 

 つぼみにそう言われると直ぐに我に返った拓哉は目を反らす。そして本来の目的を思い出すとつぼみの顔を見て拓哉はそう言った。

 

つぼみ

 「えりかさんですか?・・・さぁ、見てないですが」

 

拓哉

 「そうか・・・・見つけたら家に帰るように行ってやってくれ。頼んだよ!!」

 

 つぼみに要件だけ伝えると拓哉はまた大急ぎで走っていく。つぼみは一体どうしたんだろう?と思いながらも今自分の胸にいる珍獣2匹と共に目的の場所を探そうと歩く道中で足が止まった。

 

つぼみ

 「っ!!」

 

 近所の公園でえりかがしょぼくれているところに派手な黄色の服を着た謎の女に絡まれているのを発見した。一体どうしたんだと声をかけようとするが次の瞬間には女は現実にはありえない事をやってのけたのだ。

 

 

 「心の花よ、出てきてぇ~~~!!!」

 

えりか

 「きゃぁああああああああああああああああっ!!!!!!」

 

 えりかの体が突然光ったかと思えば大きなクリスタルの先端部分に掌サイズの水晶玉がくっついているモノが出てきたのだ。

 

つぼみ

 「・・・・」

 

 夢でもマジックでもない。今起きていることは揺るがない現実だ。だけどにわかには信じ難いこの出来事につぼみは隠れてみることしか出来ずにいた。

 

???

 「【心の花】が盗られたですっ!!」

 

 その一部始終を見ていたつぼみの服の中に隠れていた2匹の妖精が出てきて状況を解説する。最初に声を上げたのは耳に青い装飾品をつけた妖精「コフレ」だ。その隣にいるコフレと瓜二つの姿だが耳がピンク色の装飾品で束ねられているのは「シプレ」だ。

 

 「こっちはいらないわぁ~」

 

 女は水晶玉を剥ぎ取るとそのまま地面に投げ捨てた。2匹の妖精はそれを大急ぎで回収しつぼみもそれに続いてその水晶玉がなんなのかを見ようとした。

 

コフレ

 「これ見てくださいですっ!!」

 

つぼみ

 「えりかさん!?」

 

 

 コフレが持ってきた水晶玉にはなんと蹲っている少女の影が・・・その少女はなんと【来海えりか】その人だった。これは一体どういうことなのだ!?

 

コフレ

 「【心の花】を盗られたからですっ!!」

 

シプレ

 「サソリーナから【心の花】を取り返さないとこの娘は元に戻らないです!!」

 

つぼみ

 「・・・・・」

 

 【心の花】というのは恐らくあのクリスタルのことだろう。それを取り返さなければならないのならばそうあの女に言うしかあるまい。つぼみはそう思い前に出る。

 

つぼみ

 「すみません、【心の花】を返してください!!」

 

 「あらぁ~さっきの・・・?・・ふぅ~ん、妖精が入ってたのね。・・・・・アレがいいわぁ」

 

 

 この見るからに怪しく派手な黄色の服を着たて語尾が無駄に伸びる口調の女・・・【サソリーナ】はターゲットを見つけたとばかりに周囲を見渡すと捨てられたボロボロの人形を見つける。

 

 

サソリーナ

「デザトリアンのお出ましよぉ~~!!!」

 

 その人形と【心の花】のクリスタルを融合させると次の瞬間に巨大な人形の化物が出現して雄叫びをあげた。

 

コフレ

 「逃げるですっ!!!」

 

 体長は人間の大人の数倍はある巨大な怪物を目の前にして逃げない輩は普通いないだろう。つぼみと妖精二匹は回れ右をすると悲鳴を上げながら大急ぎで逃げる。

 

つぼみ

 「ひいいいいいぃいいっ!?!?!?」

 

 だが怪物の移動速度はつぼみを凌ぎ無差別に攻撃してくる。つぼみは夢中になって逃げるが怪物が飛び上がると追いつかれてしまい数歩走るも腰が抜けてしまう。

 

つぼみ

 「もうダメですぅ~~~~~!!!」

 

 3人はあまりの絶望感と恐怖に腰を抜かしてしまった。つぼみはその場に尻餅をついて泣きじゃくりコフレとシプレはつぼみにしがみついて怯える始末。絶体絶命の大ピンチ。もうおしまいだと思っていると突然怪物が声を上げた。

 

デザトリアン

 「【ももネェ】ナンカ・・・ダイッキライダァアアア!!!

 

つぼみ

 「!?」

 

 一体急にどうしたんだ?つぼみは怪物【デザトリアン】の姿を見ると腕を振り上げていてまるで子供が駄々をこねるように暴れていることに気がついた。

 

 

拓哉

 「今の声は・・・まさか!!」

 

 その頃えりかを探し走り回っていた拓哉は公園から聞こえた声に足が止める。そして制服のポケットから銀色メインに黒い虫羽のようなウィングカバーが特徴のカブトムシの角をはやしたスマートフォン程の大きさのアイテム【ビーコマンダー】を取り出す。

 

拓哉

 「遅かったか・・・だとすると・・・・・・えりかが危ない!!」

 

 拓哉のビーコマンダーのカブトムシの角の形をしたアンテナが青く光っている。これは拓哉にだけ理解できる危険信号。急がねばと拓哉は公園の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザトリアン

 「チョットグライ美人デスタイルガイイカラッテ・・・イバラナイデヨォオオオオ!!!!」

 

つぼみ

 「いいいぃいいい!!?!?」

 

 言葉を発しているがやっている事は質が悪いとつぼみは咄嗟に後ろにあった土管のなかに隠れて事なきを得た。だがその後もデザトリアンとなったえりかは土管を手刀で殴りつけた。

 

 

つぼみ

 「あれは何を言っているんですか??」

 

 さっきからあの怪物は一体なんのことを言っているのか分からない。あの怪物がえりか自身だというのか?つぼみの質問にシプレは持っている水晶玉をつぼみに見えながら答える。

 

シプレ

 「【心の花】を盗られたこの娘の心の叫びですぅ!!」

 

つぼみ

 「えりかさん・・・・」

 

 能天気そうに見えた彼女にも自分と同じように真剣な悩みがあった。知らなかった。悩んでいたのは自分だけじゃなかったんだ。

 

 

デザトリアン

 「アタシダッテ頑張ッテルノォオオオ!!!!デモ、【ももネェ】ミタイナ素敵ナ人ニナレナイ!!・・・羨マシイヨォオ!!」

 

 

つぼみ

 「コレがえりかさんの・・・悩み」

 

 

 あの怪物が彼女の心の叫びと言うなら・・・心の奥の奥に隠し持っている気持なのだとしたら。人は誰にも言えないような悩みを抱えているのか・・・つぼみは土管の中でシプレたちを抱えながらもえりかの叫びを聞くこと以外何もできなかった。

 

 

シプレ

 「このままじゃ【心の花】が枯れて【心の大樹】が弱っちゃうですぅ!!」

 

つぼみ

 「心の大樹?」

 

 その名前なら夢で何度も聞いた。まさか夢の中の産物が本当に実在するのかと思ったが今のこのありえない状況だからその程度では驚けなかった。

 

シプレ

 「心の大樹を知っているですか!?」

 

 

シプレはつぼみの反応を見て驚いた顔をする。

 

つぼみ

 「夢の中によく出てくる言葉です」

 

コフレ

 「夢!?・・・まさか」

 

シプレ

 「この娘が?」

 

 シプレとコフレはつぼみの話を聞き何かを探し当てたようなでもあり信じられないとでも言うような顔になる。その次の瞬間にはデザトリアンは土管が破壊できないことを学習し腕を土管の中に伸ばして捕まえようとするのを確認しつぼみ達は間一髪脱出する。

 

 

 

つぼみ・シプレ ・コフレ

 『はぁ、はぁ、はぁ・・・・・』

 

サソリーナ

 「お遊びは終わりぃ~~」

 

 息も上がり始めたつぼみ達を見てそろそろ本気で攻める時だとサソリーナは遊具の上からシプレとコフレを見る。

 

サソリーナ

 「さぁ~【ココロパフューム】を渡すのよ~」

 

コフレ

 「ココロパヒュームは【伝説の戦士プリキュア】のモノ!!」

 

シプレ

 「砂漠の使徒なんかに渡せないですぅ!!!」

 

 つぼみからすればなんのことを言っているのか理解できないが自分達の存在に気がついたデザトリアンが再び【えりかの本音】という名の咆哮を上げる。

 

デザトリアン

 「【ももネェ】ミタイニナリタイヨォオオオオ!!!」

 

つぼみ

 「えりかさん・・・・・」

 

 自分の心の中に眠る本音を叫びながら暴れまわるデザトリアンの姿を見るつぼみ。しかしその彼女の前でサソリーナが一度鼻で笑うと・・・・

 

サソリーナ

 「下らないわぁ~・・・」

 

つぼみ

「っ!!!」

 

サソリーナ

 「そんな事で悩んでないで妖精捕まえなさいよ」

 

 サソリーナからすれば所詮は他人の悩み。自分の目的を果たす上では全く関係ないことでしかない。今いるデザトリアンも所詮はそのための道具。使い捨てのコマの一つでしかない・・・だが今の発言にはつぼみが黙っていれなかった。

 

 

つぼみ

 「下らなく何かありません!!えりかさんの悩みを利用してそんな魔物を暴れさせるなんて酷すぎます!!」

 

サソリーナ

 「・・・・・」

 

 さっきまで怖がっていたのに何を言っているんだこの娘はとでも言うような目で睨んでいる。

 

つぼみ

 「わ、私、堪忍袋の緒が切れました!!」

 

 つぼみが精一杯今言える怒りの感情を込めたセリフと同時にシプレの胸のピンク色のハート型の鏡のようなものが光り輝き始めた。つぼみは勿論シプレやコフレも突然のことに驚く。

 

シプレ

 「これはどうたいですぅ?」

 

コフレ

 「【ココロパヒューム】がつぼみの心に反応しているです!!」

 

シプレ

 「ならキュアムーンライトの思いをつぼみに託すです!!!」

 

 

 シプレの胸から光から両掌に収まるほどの大きさの香水のようなものが出現しつぼみの掌に落ちる。これは夢の出てきたものとソックリその物だ。

 

つぼみ

 「キュアムーンライトの思い?」

 

 

 一体コレはなんなのだと顔に疑問視の表情が浮かんでいるつぼみだがそんなつぼみには気にも止めずシプレとコフレはつぼみの顔に近づく。

 

コフレ

 「変身アイテムですっ!!」

 

つぼみ

 「変身!?」

 

 へ、変身?・・・な、何になれというのだ?急展開につぼみはもはやパニック状態になってしまっている。

 

シプレ

 「伝説の戦士【プリキュア】になるですぅ!!!」

 

 

つぼみ

 「プリキュアぁ!?」

 

 プリキュアってあのキュアムーンライトのような戦士のことを言っているのか?自分がそんなモノになれるとでも?わけがわからない状態を更にシプレとコフレが輪をかける。

 

 

コフレ

 「ココロパヒュームに力を込めて!!」

 

シプレ

 「プリキュア・オープンマイハート!!」

 

つぼみ

 「えぇえ!?」

 

 

 急にいろいろ言われてしまい完全に混乱しきっているつぼみ。だが妖精二匹はその彼女にお構いなしに大声で耳元に向かって叫ぶ。

 

 

シプレ・コフレ

 『いいから叫ぶですぅう!!!!』

 

つぼみ

 「もぉ~~~!!!・・・なんだかわからないですけど!!!」

 

 

 もう何がなんだか分かららないがこうなれば仕方がないと【何事も成せば成る】。そう思ったつぼみはココロパヒュームを手に取ると全身がピンク色の光に包まれて呑み込まれていった。

 

 

つぼみ

 「えい!!」

 

 ココロパヒュームを手に取ると先端が開閉する。それに合わせ彼女のカラダは突然ノースリーブのワンピースのような光の衣に全身が包まれた。だがそれも気にせず手を合わせ祈るとつぼみ自身の胸が光り輝いた。

 

シプレ

 「プリキュアの種、行くですぅ!!」

 

 

 それをシプレが吸収し集めて凝縮するとピンク色のコインほどの大きさの結晶体【プリキュアの種】がつぼみの手に止まる。

 

つぼみ

 「プリキュア! オープン・マイ・ハート!!」

 

  光に包まれながら自然と出た言葉を高らかに叫びプリキュアの種をパヒュームに装填すると開らかれたパヒュームが自動で閉じピンク色に眩しく光る。そして上から順番に光の香水を振りかけていくと服装が変わっていく。最後には瞳の色と髪の色が明るいピンク色になってロングポニーテールの形に纏まる。

 そして最後にひと噴き香水をかけてリボンで髪を纏めて光のピアスが耳につきパヒュームを腰に当てる肌身離さないように装備すると変身が終わる

 

 

 

サソリーナ

 「ぷ、プリキュア!?」

 

 さっきまで逃げていただけの少女がいきなり自分の目の前で伝説の戦士へと変身したことに驚きが癖ないサソリーナ。だがそれは彼女だけではない。勿論つぼみ自身も同じく動揺して・・・

 

つぼみ

 「なぁ、なんですかこの姿は!?」

 

 

 殆ど勢いで動いた為つぼみはいきなり普段の私服なら絶対に着ないような服装に恥ずかしさと驚きが混じった感情になっている。

 

シプレ

 「すごいですっ!!やっぱりこの娘がプリキュアだったんですぅ!!」

 

コフレ

 「名前、名前を決めてください!!」

 

つぼみ

 「って言われても~~・・・・っ!!・・・決めた!!」

 

 いきなり名前を考えろと言われても・・・さて、どうしようかと真剣に悩むつぼみ。その彼女の視界に写りこんだのはピンク色の花を満開に咲かせた大きな桜の木。それを見た瞬間につぼみは閃いたという顔になる。

 

 

 

つぼみ

 「えりかさんは私が必ず助けます!!私の名は・・・大地に咲く一輪の花!!キュアブロッサム!!」

 

 

 この瞬間に花咲つぼみは【ただの少女】から【伝説の戦士】へと姿を変えた。大地の戦士が誕生したのだ。伝説の戦士【キュアムーンライト】と大樹の守護者【ビーファイター】の意思を継ぎ心の大樹を守る新しい戦士その名は・・・【キュアブロッサム】




長いので戦闘は次回!!(笑)
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