ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~   作:sora1996

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第3話「前途多難なデビュー戦

輝く衣装を身に纏った花咲つぼみが変身した姿キュアブロッサムの登場にサソリーナは驚愕したまま言葉を失っていた。

 

サソリーナ

 「ぷ、プリキュア!?」

 

 シプレ・コフレ

 『プリキュアですっ!!!』

 

それに比べてシプレとコフレは新戦士キュアブロッサムの誕生に大興奮。プリキュアコールをしながら大はしゃぎ状態。それに困惑する花咲つぼみことキュアブロッサムだが・・・・

 

コフレ

 「キュアブロッサム!!」

 

シプレ

 「ブロッサムぅ!!」

 

 2匹は同時に飛びついてブロッサムは笑顔を見せる。その数秒後に少し考え込んだ顔になるがまた笑顔に戻る。

 

ブロッサム

 「よーし、プリキュア!!」

 

 ポーズをとり自分の初出陣に気合を入れるブロッサム。それに合わせてシプレとコフレはパチパチパチと拍手してブロッサムを持ち上げる。

 

サソリーナ

 「こうなったらプリキュア諸共ぶちのめして~~~」

 

 出てきてしまったのなら仕方がない・・・こうなればとサソリーナはブロッサムにデザトリアンを差し向けてそのまま迎撃に向かわせる。デザトリアンは飛び上がる。

ブロッサム・シプレ・コフレ

 『っ?・・・・』 

 

 飛び上がったデザトリアンの様子をただ見ている3人。飛び上がっただけじゃそのまま落ちてくるだけ・・・ん?・・・落ちてくる?・・・・そう物理の法則に則って落ちてくるのだ・・・上からあの巨大なものが。

 

ブロッサム・シプレ・コフレ

 『うわぁああああああっ!!!!』

 

 こちらに向かってあの巨体が勢いよく落ちてくることを理解した3人は間一髪デザトリアンの急降下からのボディダイブアタックを避けて散る

 

サソリーナ

 「何っ!?」

 

 あの勢いのボディダイブアタックを避けるとは流石というべきかと驚くサソリーナ。だがそのサソリーナの評価とは裏腹にキュアブロッサムはと言うと・・・

 

ブロッサム

 「なんでこんなに高く飛べるのぉおお~~~~~???」

 

 自分のパワーを制御できずにさっきまでのデザトリアンと同じぐらいの高さにまで飛び上がっていた。ブロッサムであるつぼみは涙を流しながらこのありえない状況に悲鳴を上げながら涙していた。

 

シプレ

 「説明するですぅ!!」

 

ブロッサム

 「えぇ?」

 

コフレ

 「それは【プリキュア】だからです」

 

 

 ブロッサムに駆け寄った2匹はそう説明する・・・がそんなの答えになっていない。ブロッサムはそんなことよりも上に行くだけのこの状況を何とかしなければと思うが下を見ると公園はもう目では見えない程の高さになっている。

 

ブロッサム

 「でも私・・・高いところ苦手なんですぅ!!・・・・っ!?」

 

手で顔を抑えながらブロッサムは自分が高所恐怖症であることを告白する。その数秒後に飛び上がっていた勢いが収まることに気がつくと顔が真っ青になった。

 

ブロッサム

 「はっ!?・・・はわわわわ!?!?・・・あぁああああああああああああっ!!!」

 

 なんとか手を翼のように動かすがそんなんで鳥のように空を飛べるはずがなくブロッサムはそのまま地面へと急降下して落ちていく。

 

シプレ・コフレ

 『ブロッサムぅ!!!』

 

 妖精二匹は叫ぶも彼女の耳にはそれが届くことがなくそのまま地面へと真っ逆さまに落ちていった。そしてドカーンと地面に大穴を開けてしまう。辺りには土埃が舞っていてその衝撃の凄まじさを物語っていた。

 

ブロッサム

 「あぁ・・・うぅ・・・・・ガク!!」

 

あまりの衝撃の強さに目を回してブロッサムはその場に倒れるように力尽きるようにダウンしてしまう。それを見た妖精二匹はもしかしてと顔を合わせる。

 

コフレ

 「あの娘をプリキュアにしてホントに良かったですか?」

 

シプレ

 「うーん・・・・」

 

 今更になって選択を誤ったのかと思ってしまう妖精二匹。もしかしてこのキュアブロッサムって・・・史上最弱?

 

 

デザトリアン

 「ドール・・ドール」

 

ダウンしているキュアブロッサムに近づくデザトリアンはその巨大な腕を伸ばしてきた。そのまま掴んでいって握り潰すつもりなのか?

 

シプレ

 「キュアブロッサム、危ですぅ!」

 

ブロッサム

 「ひっ!?・・・ひえええぇええええっ!!??!?」

 

 デザトリアンの巨大な腕が近づいていることに気がついたブロッサムは猛スピードで逃げると公園を一周し一度転ぶ。転んだあともまた逃げる。その姿にサソリーナは失笑状態になっており言葉も出ないでいた。

 

コフレ

 「逃げてちゃダメですっ!!」

 

ブロッサム

 「だってぇ~~~~」

 

 普通逃げるなという方が無理な話。だがコフレとシプレからすれば逃げられては困るのもまた事実。なんとかして戦ってもらわないと困るのだがブロッサムはというと涙目になりながら猛スピードで走り回る始末。

 

コフレ

 「ていうか前!!」

 

 走るのに夢中になっていたためコフレも気がつくのが遅くなったがいつの間にか巨大な気が目の前に・・・このままじゃぶつかってしまう。だがブロッサムはというと・・・・

 

ブロッサム

 「早すぎて止まらないですぅ~~~!!!」

 

 なんと走るのをそのまま止めることができず気に激突そしてそのまま大の字に倒れてしまった。その間にデザトリアンが近づき巨大な顔を見せつけるとそれに3人は悲鳴を上げて逃げ回った。

 

ブロッサム

 「うわぁあっ!?・・・うぁ・・あぁっ!?・・あう!!」

 

 

 さんざん逃げ回っていたが遂には勢い余って鉄棒に捕まって高速大車輪をしてしまいその遠心力に身を任せたまま気に激突して目を回してしまった。

 

ブロッサム

 「め、めがまわるぅ~~~~」

 

 とうとうグロッキー状態となってしまい目を回してしまうブロッサム。力が強大だということそして何より使い方を誤るとこうなるのだといういい見本・・・と言えばまだよいか?

 

 シプレ

 「しっかりするです~~~!!」

 

 すっかりとグロッキー状態のブロッサムに近寄るも目を回したままダウンして動かない。全部を見ていたサソリーナはもはや失笑を通り越して愚弄する言葉も出ないようだ。

 

ブロッサム

 「パワーがありすぎてコントロール出来ない」

 

 強大すぎる力を上手くコントロール出来ずに制御できない。なんとかしようにも取扱説明書があるわけでもないためどこまで加減すればいいかが分からないのだ。普通の人間でもこのような状況になれば10人中8人ぐらいは恐らくこうなるだろう。

 

サソリーナ

 「今のうちにやっちゃいな」

 

 敵が自滅するのならばそれに越したことはない。それに力を制御し始めたら厄介だとサソリーナはデザトリアンにトドメを刺すように指示する。それに気がついたブロッサムは直ぐに立ち上がり今度こそ戦う・・・と思われたが

 

ブロッサム

 「ひいいいいぃい!!!!」

 

 なんと敵前逃亡してしまうそれに気がついたシプレとコフレは彼女のスカートを掴んで踏みとどませる。

 

シプレ

 「ダメですぅ!!。逃げてばっかりじゃ」

 

コフレ

 「プリキュアなんだから戦うですぅ!!」

 

 その理屈もおかしい理屈だがこの2人からすれば十分な理由だろう。だがブロッサムからすれば話は別であり理不尽な理屈でしかない。

 

ブロッサム

 「離してぇ~~~~スカート脱げちゃう!!!」

 

 どちらかが力を抜けばいい話だがブロッサムであるつぼみからすれば逃げたい一心でそこまで考える余裕がない。不意にシプレたちは手が滑ったのか彼女のスカートを離してしまうとブロッサムは顔面から地面に倒れてしまった。

 

サソリーナ

 「お間抜けねぇ~・・・史上最弱のプリキュアかも。・・・・やっちゃって~」

 

 こんな相手に一瞬でも不安の感情を抱いた自分が情けなくなってきたサソリーナはさっさと片付けようとデザトリアンを動かす。

 

 

ブロッサム

 「ひいぃいいい!!!」

 

 デザトリアンの攻撃を紙一重で避けて逃げる3人。これではまた同じことの繰り返しだとサソリーナもいい加減に業を煮やしたようであり・・・

 

サソリーナ

 「えぇい。ちょこまかと!!」

 

 髪の毛をまるで蠍の尻尾のように飛ばしブロッサムに叩きつけて攻撃するとブロッサムは倒れる。そしてその隙をついてデザトリアンが巨大なる両手で彼女を掴んでしまった。

 

サソリーナ

 「一気に握りつぶしちゃって~~」

 

 手の力を強めるデザトリアン。だんだんと顔が顔が赤くなり呼吸が苦しくなっているのが分かる。このままでは本当に潰されてしまう!!

 

シプレ・コフレ

 『キュアブロッサム!!』

 

 妖精達はなんとかしようと慌てるもそれだけしか出来ずどうしようもない。遂にはブロッサムの顔が赤から青みがかっていってカラダから力が抜けていく。

 

 

ブロッサム

 「もう・・・だめぇ・・・・・・」

 

 

 絶体絶命・・・このまま自分は・・・・潰されて・・・意識が遠のいていくブロッサム。もうここまでか!?

 

???

 「はぁあああ!!!!」

 

 

 絶体絶命のそのとき締め付けられているキュアブロッサムを助ける一つの影が割り込んだ。その影はデザトリアンの腕に飛び蹴りを仕掛け無理やり彼女を離させると落ちた彼女をお姫様だっこをして抱きかえて距離を取るように舞った。

 

サソリーナ

 「何っ!?」

 

 

 その影の主はカブトムシの角と美しく輝く蒼い鎧戦士だった。表情はわからない青い仮面の目の部分は赤い瞳のように輝いていて彼は抱き抱えたブロッサムを一度見下ろした。

 

ブロッサム

 「・・・・・・あ、貴方は?」

 

 仮面に隠されていて表情は分からないが抱きかかえられたことでブロッサムは確信した・・・この人は自分の味方だと。それがわかると安心したのかブロッサムは眠ってしまう

 

シプレ

 「ブロッサム、よかったですぅ」

 

コフレ

 「誰だか知りませんがありがとうございますですっ」

 

 

 シプレとコフレもブロッサムを助けた鎧戦士に一言お礼の言葉を言う。それに対してデザトリアンを従えるサソリーナはというと・・・・

 

サソリーナ

 「何者よ!!・・・あ、アンタまさか・・・」

 

突如乱入してきた鎧戦士に向かってそう物申すように言ったが鎧戦士はそんな相手にせず

 

 

???

 「インプットマグナム!!」

 

 青鎧の戦士はそのまま右太腿のホルスターに差し込まれている銃を右手に取る。銀色の銃身の真ん中にから1から0までの数字キーがある認証コード入力銃【インプットマグナム】をブローバックして起動させる。

 

???

 「煙幕弾!!」

 

 そのまま青い鎧戦士は地面に銃弾を数発放ち周りを包み込むように白い煙幕を発生させる。そしてそれに紛れて姿を消した。

 

 

サソリーナ

 「に、逃げた!?・・・あぁあ~~もう!!妖精まで取り逃がすなんて・・・デザトリアン、なんとしてでも探しすのよ!!!」

 

突然現れた乱入者に邪魔された挙句に逃げられたなんて知られたら一大事。サソリーナはなんとしてでも探し出してやるとデザトリアンと一気統合するようにそう言った。

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