ハートキャッチプリキュア!~大樹の守護者と青い鎧戦士~   作:sora1996

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第5話「大地の戦士の覚醒!!」

 ブルービートとブロッサムが当時に飛び上がるとデザトリアンは大きな腕を二人に向かって振り下ろす。それをふたりは腕を組んで受け止めて地面に足を踏ん張らせて堪える。

 

「ぐっ・・・おおおおぉおお!!!」

 

「うくぅ・・・・・んんんんっ!!!」

 

 

 地面に足を踏ん張らせながらブルービートとブロッサムのブーツの踵の部分に土が盛り上がる。それだけデザトリアンの力が強大であるのを物語っているが二人は耐えると足と腕に力を込めていく。

 

 

「はぁああああああっ!!!!」

 

 

「とりゃぁあああああっ!!!」

 

 二人は同時にデザトリアンの腕を振り払う。

そのままブロッサムとブルービートの腕がデザトリアンに伸びる平手と拳が叩き込まれて凄まじい勢いで飛ばされる。

 

 

「コレがプリキュアの力?」

 

 平手打ちであの巨体を遠くに飛ばしたことにブロッサム自身が驚いていた。この強大な力がプリキュアの力・・・さっきは制御できなかったから凄さが実感できなかったが改めて自分が得たパワーの凄まじさを実感する。

 

「油断するな、来るぞ!!」

 

 ブルービートの声に我に返るとサソリーナの喚き声を聞いてデザトリアンは腕を光らせると巨大な木製のハンマーを装備してデザトリアンは咆哮をあげているのが見えた。それを見たブロッサムはというと・・・・

 

「えーーーーーーーーー!?」

 

 あんなデタラメがありなのかと目を点にして驚いていた。その隣のブルービートは言うと「やれやれ」と声を漏らしていた。

 

「・・・・」

 

 

 二人が身構えていた次の瞬間にはデザトリアンは残像が発生するほどの高速で瞬間移動して大きなハンマーを二人に向けて振り下ろした。

 

「ひ、ひいぃ!!??」

 

「あ、あぶねぇ~~~」

 

 ブロッサムは悲鳴を上げて体を屈ませブルービートは後ろに宙返りして猫のような身の軽さでハンマーを避ける。ブルービートはあの大きなハンマーしかもデザトリアンが持つパワーで叩きつけられたら大ダメージは必至と冷や汗を浮かべながらも距離を保った。

 

 

「アレを破壊しないと近づけない・・・っ!?・・・」

 

 

 なんとかあの巨大ハンマーを破壊しなければとブルービートは考えるがデザトリアンの動きが早くしかも狙いをブロッサムに絞っているようで無闇にインプットマグナムでの砲撃は出来ない。迷っているうちにに逃げていたブロッサムが足をつまづかせて転んでしまう。

 

「きゃぁっ!?・・・・っ!?」

 

 

 転んだ先にあった白い花を見てブロッサムの動きは止まる。えりかの心の花のシクラメンと同じ白い花・・・思わずその美しさに思考が停止したらしいが・・・今はそんなことをしている場合ではない。

 

「危ない!!」

 

 無情にもデザトリアンはブロッサムの後ろに立ちハンマーを振り下ろし彼女の体を潰しにかかる。ブルービートが間一髪彼女を抱きかかえて難を逃れるも風圧で二人は飛ばされて宙を舞った。

 

 

『うわぁあああああああああっ!!!???』

 

 ブルービートはキュアブロッサムをなんとか支えブロッサムも無意識に彼にしがみついた。

 

「・・・・っ!!」

 

 

 ブロッサムは不意に目を開くと白い花弁が自分達と同じように宙を舞っている光景が目に映った。そう花は無理やり散らされたのだ・・・その光景を見て彼女の目の色が恐怖から怒りへと変化する。

 

 

「っと・・・大丈夫か?・・・・・・おい?」

 

 

 ブルービートはなんとかブロッサムを抱きかかえたままうまく地面に着地しブロッサムに声をかける。しかしブロッサムはというと反応がなく黙ったまま立ち上がった。

 

「えりかさんを苦しめるだけじゃなく・・・・花達まで・・・・」

 

「・・・・・」

 

 ブロッサムの怒りが混じった声にブルービートは言葉を失った。先程まで逃げ回っていた彼女も遂に怒りによって理性という名のリミッターが外れたのだ。そして次の瞬間に俯いていたブロッサムは顔を上げる。

 

「私、堪忍袋の緒が切れました!!・・・はぁああっ!!!」

 

 

 憤怒の表情。それを顔に浮かべたブロッサムは飛び上がると急降下キックをハンマーに叩きつける。そして次の瞬間にはハンマーは粉々に砕けて塵となった。そして追撃のストレートキックをデザトリアンの腕に放つ。

 

「っ!?」

 

 だがデザトリアンも攻撃をただ受けているだけではなく反撃する。食い込んだブロッサムの足ごと彼女を後ろに飛ばす。

 

「っ!!!・・・・やぁああっ!!」

 

 

 飛ばされるブロッサムだが今度は上手に受身を取って踏ん張り再び飛び上がり反撃のラッシュを浴びせる。

 

「・・・凄い」

 

 

 一言ブルービートはそう呟いた。ほんの数分前の彼女の動きからは想像し難く凄まじいばかりの成長ぶりを見れば誰もがそうなるだろう。

 

「はぁあっ!!!」

 

 気がつけば徐々にブロッサムが戦いの流れをつかみ後ろに回り込んでパンチを一発浴びせてデザトリアンをうつ伏せに倒させていた。

 

 

「・・・あれ?さっきよりなんか強くなってる?」

 

 戦いに夢中になって気がつかなかったが自分自身が突然しかも段違いに強くなったことにブロッサムも驚いた。いきなりここまで相手を圧倒できるなんて普通はありえない。

 

 

「友達や花を助けようとする気持ちがプリキュアの能力を高めているのよ」

 

 

「そうなんだ・・・」

 

 

 プリキュアの力は変身者の思いの強さで0から10にまで進化する。それを実感したブロッサムは感心し自分の力の真価に身震いする。

 

「って感心してる場合じゃないです!!」

 

 

「そうでした!!!」

 

 

 今は戦いの最中で自分の力の強さを実感している場合じゃないとブロッサムはハッとした様子になる。一体この娘はボケなのかツッコミなのか偶にわからなくなる。

 

「っ!?」

 

 

 突然後ろから何か尻尾のようなものが彼女の体に巻き付いた。その物体の正体はサソリーナの長い髪の毛でありその名前のように蠍の尻尾のような俊敏な動きで捕らえた獲物を甚振るようにブロッサムを締め付ける。

 

 

「いい気になるのもそこまでよ」

 

 

 サソリーナは笑みを見せながらそう言うと髪の毛の先端を蠍の毒針のように変形させる。それを見たブロッサムは顔が青くなり一瞬だけ恐怖する。

 

 

「その毒針に刺されたら・・・イチコロよん♪」

 

 ゆっくりとサソリーナは毒針を近づける。だがブロッサムの表情は既に恐怖しておらず逆にサソリーナを睨みつけていた。

 

 

「人の心を踏みにじる者よ!!・・・ここは一歩も引きません!!」

 

 

 力強くブロッサムは締め付けられていた髪の毛による拘束を振り払う。それに驚いたサソリーナは怯む。その隙にブロッサムは彼女の髪の毛を掴んでいってしっかり握り締める。

 

 

「はぁああっ!!!!」

 

 

 ブロッサムは次の瞬間にはジャイアントスイングのように遠心力をつけて思いっきりサソリーナを投げ飛ばした。自分の長い髪の毛を逆手に取られた攻撃にさすがのサソリーナも手も足も出ないようでそのまま投げ飛ばされて地面に叩きつけられて土埃が舞う。

 

 

 

「やっぱりプリキュアは強いですっ~~~!!」

 

 

 

 ブロッサムの強さに見直したぞとコフレは彼女に頬摺りをする。史上最弱のプリキュアの汚名を返上するようなその強さにそうなるのは当然だろう。

 

 

「キュアブロッサム、今のうちにデザトリアンを倒して友達の心の花を奪い返すです!!」

 

 

 

 サソリーナの邪魔が入らない今がチャンスだとシプレはブロッサムにそう言う。離れてブロッサムの戦闘を見ていたブルービートも彼女に合流しインプットマグナムをブローバックさせ起動させるながら飛び上がった。

 

「俺がデザトリアンの動きを止める。ビームモード!!」

 

 

 ブルービートはインプットマグナムから光線を発射してデザトリアンの注意を引き付ける。数発打ち込んでいくとデザトリアンはブルービートを睨みつけていくと・・・

 

 

「ドーーール!!」

 

 彼の挑発にかかったデザトリアンはビームモードの砲撃を受けながらも体当たりを仕掛ける突進してきた。

 

 

「単調だぞ。はぁあっ!!」

 

 ただぶつかってくるだけの体当たりだけでは攻撃とは呼ばない。ブルービートはデザトリアンがぶつかってくる寸前に昆虫が大空へと飛ぶようにジャンプして避ける。空中で飛び上がりながらインプットマグナムをブローバックさせて起動し認証コードを打ち込んだ。

 

 

「【0,1、0】インプット。絶対零度冷凍弾!!!」

 

 

 空中からブルービートはデザトリアンの脚に目掛けてインプットマグナムの銃口から白い冷気ガスと共に発射される絶対零度弾を浴びせる。それによりデザトリアンの足は瞬時に絶対零度の温度に達し足は凍てつく氷柱へと化した。

 

 

「今だブロッサム!!・・・今のうちにデザトリアンを倒せ!!」

 

 

「い、今だって言われたって・・・どうやって倒すんですか?」

 

 ブルービートは着地してマグナムをホルスターに収めるとブロッサムにそう言った。だがブロッサムに倒せと言われてもあの怪物を倒す方法なんて・・・あるのか?

 

 

「ブロッサムタクトを使うです!! 【集まれ花のパワー、ブロッサムタクト!!】って叫ぶです!!」

 

 

「わかりました!!」

 

 

 

 次の瞬間にブロッサムは胸のハートのクリスタルに手を当ててそこからピンク色のハートの結晶体を生み出す。そしてそこから先端がピンク色のクリスタルが輝き真ん中がクリスタルドームになっている大きなロッド状のアイテムを召喚し手に取る。そうコレが彼女の武器【ブロッサムタクト】だ。

 

 

「集まれ花のパワー、ブロッサムタクト!!」

 

 

 ブロッサムタクトにピンク色のエネルギーが集まると先端のクリスタルが光り輝いた。そして次の瞬間にはハート型のエンブレムも輝いた。

 

 

 

「【花よ輝け、プリキュア!ピンクフォルテウェイブ】って叫ぶです」

 

 

 

 その次にシプレが指示する。それ合わせブロッサムも動きタクトのクリスタルドームを回転させると虹色の光がタクトの先端に集まる。そしてピンク色の光がタクトから眩く輝きそれを指揮者のように振るいポーズをとる。

 

「花よ輝け、プリキュア!ピンクフォルテウェイブ!!!」

 

 

 タクトから巨大なピンクの花の形をしたエネルギー弾を飛ばしそれがデザトリアンに直撃すると絶対零度で固まった足が元に戻り浮き上がる。

 

「はぁあああああああああああああっ!!!!!!」

 

 最後の仕上げだとブロッサムはクリスタルドームを回転させてタクトからエネルギーを増幅させ送り込んで一気に浄化しにかかる。浄化の力を受けたデザトリアンは光に包まれ跡形もなく消滅して残されたのは公園に捨てられていた人形だけであった。

 

 

「おのれプリキュアぁッ!!・・・次に会ったときは私の毒針で仕留めてやるわよっ!!」

 

 一方ブロッサムに大穴を開ける程の力で叩きつけられたサソリーナはというとデザトリアンを失い形勢不利と悟ったのか捨て台詞を吐いてその場から瞬間緯移動で姿を消していたとろこだった。悪役らしい退場の仕方とはまさにこのことを言うのだろう。

 

 

 

 

 

 残された人形をブロッサムが手に取るとその上からえりかの心の花のクリスタルがゆっくりと降りてくる。コフレが持っている水晶玉をクリスタルと合体させると二つは光り輝いた。

 

「な、何っ!?」

 

 

 今度は何が起こるのだとブロッサムはおっかなびっくりになるが光が止むとえりかが気を失っている状態で出現して倒れる前にブロッサムが抱き抱えた。

 

 

「えりかさん・・・よかったぁ~~~~」

 

 

 

 なんとか助け出すことが出来たことにホッとするブロッサム。

 

 

「・・・・(元に戻ってよかった)」

 

 

「っ!!・・・待ってください!!」

 

 

 それを離れたところで見ていたブルービートはブロッサムに何も言わずソっと歩き出しす。だが寸前のところでブロッサムに気づかれて呼び止められた。

 

 

「危ないところを助けてくれてありがとうございました!! あの・・・ブルービートさん?」

 

 

「呼び捨てでいい。それと礼を言われる覚えもない」

 

 

 ブルービートは少し覚めた口調でブロッサムを突き放すようにそう言った。ブロッサムはというと彼の突然の態度の豹変に驚いている。

 

「・・・一つ言っておく。俺はあくまでも大樹を守るために・・・そして俺の目的のために行動しているだけだ。史上最弱のプリキュアと呼ばれた君を助ける為に動いているわけじゃない」

 

 

 ブルービートはそう言って彼女に背を向けた。ブロッサムは史上最弱という言葉を聞いて顔を赤くしている。今の彼女にとってはもうその言葉は禁句になるほど精神的ダメージが大きい言葉になっているのだろう。

 

 

「でもさっきの戦いは見事だった。・・・それは認める」

 

 

 散々ダメ出しをしたブルービートだったが最後の戦いは素直に自分でも目を見張るものだったという評価を彼女に下した。それを聞いてブロッサムは若干機嫌が良くなったようで彼に手を差し伸べた。

 

 

「また一緒に戦ってくれますか?」

 

 

「ああ、俺は大樹の守護者。ビーファイターは【プリキュアと共にある存在】・・・デザトリアンと砂漠の使徒の影がある限り俺はいる」

 

 

 ブルービートはブロッサムの手を握ることはなかったがそう言って歩いて姿を消してしまった。

 

「・・・・あ、あの・・・私も強くなります。だから、また戦ってくださいね!!」

 

 謎の存在ではあったが頼もしい味方でもある。彼は自分と共に戦うつもりはないのだろうか?それは今の自分が弱いからなのかブロッサムは俯いてしまうが彼の姿が見えなくなる前に最後に大きい声でそう言った。

 

 

「・・・・・」

 

 一度止まるブルービート。振り返り彼女の顔をみると直ぐに前を向き走るとそのまま飛び上がって今度こそ姿を消した。

 

「大丈夫よ。いつか彼もつぼみを仲間と認める時が来たら手を取り合ってくれるわ」

 

 ブルービートの戦士としての厳しい言い分に少し落ち込むブロッサムを見て薫子はそう励ました。まるでブルービートが何者で在るかを知っているかのようであった。

 

「・・・ブルービート」

 

 

 だがブロッサムは何も聞かなかった。いつか自分をちゃんと認めてくれるその日がくると信じたからでもあった。

 

「・・・・(貴方は一体、誰なんですか?いつか仲間と認めてくれる時に・・・教えてくれますか?)」

 

 

 蒼い鎧戦士ブルービート・・・ブロッサムの心から彼の姿がしばらくは消えることがなかった。助けられたあの姿が特に印象に残っているのは気のせいではない・・・・もしかしたら・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?・・・此処は!?」

 

 時間は流れ夕方になると眠っていたえりかが目を覚ました。えりかは見覚えのない場所に混乱する。

 

「おばあちゃんの植物園の温室です」

 

 

「どうして私ここに居るの?」

 

 

 えりかはふと疑問が浮かんだ。確か公園でしょぼくれていたところで・・・それ以降の記憶は曖昧で思い出せないがこんな場所に来た覚えがない。つぼみはその問に顔が少しひきつる。

 

「公園の前に倒れていたのでここに連れてきたのよ」

 

 

 薫子の咄嗟の一言にえりかは納得したようでつぼみはホッとする。単純な相手でよかったと思っていたが・・・・

 

「う~ん・・・」

 

 

「どうしたんですか?えりかさん」

 

 やっぱりそんな単純な人間などそうは存在しないかとえりかは眠っていた間の夢を解説する。

 

「眠ってる間に超リアルな夢見ちゃったの。あたしの体から花が取り出されて、それが人形に取り憑いて暴れまわる夢」

 

「ええっ!?」

 

 それは数時間前に現実に起こった話だとつぼみは的を射られたような顔をする。嘘が付けない性格故に挙動不審なのがバレバレになることが多いのだ。

 

「それにキュアなんちゃらって女のコやブルーなんとかっていうカブトムシが人になったような青いのが現れて・・・・」

 

 

「そ、それは・・・・」

 

「面白い夢ね」

 

 またも薫子の助け舟で難をしのいだ。流石にプリキュア経験者という事は有りこう言う場合のあしらい方は熟知しているようだ。

 

「ですよね~~~」

 

 

 ため息をつきたくなるほどの脱力感に襲われるがその間も与えずえりかがこっちの方を見てる事につぼみは気がつく。何を思っているのだろうとつぼみは考えていると・・・

 

「つぼみ!!・・・その、あの・・・ごめんね」

 

 

「え?」

 

 また強引にファッション部に勧誘してくるのかと思っていたが思わぬ事につぼみはそれ以外言葉が出なかった。

 

「あたしって相手のこと考えないで自分の事ついつい押し付けちゃんだよね。ももネェと違って」

 

 

 えりかはそう言ってつぼみに自分のことを説明し今まで自分がした事を反省している。それを感じたつぼみはすぐに笑顔を見せると

 

「そんなことありません。変わろうとしている私のことを思ってやってくれた事ですから」

 

 元々は種を蒔いたのは自分であってつぼみからすれば自分を変えるきっかけを作ってくれただけだとつぼみは言った。

 

「あたしのこと怒ってないの?」

 

 

えりかは自分がしたことに嫌気がさして怒っているとばかり思っていたがそうでないとつぼみが言ってくれたことにホッとしたのか喜んだ。

 

「それより、えりかさん」

 

「さん付けは止めて。【えりか】でいいよ」

 

 

 えりかはつぼみにそう言って念押しする。えりかからすれば友達なのに”さん付け”されるのはおかしい話だということなのだろう。

 

「じゃあ、えりか。ファッション部に入ればこのお人形もっと可愛くできますか?」

 

 

 それを聞きつぼみは改めてえりかにそう問いただした。えりかは不思議そうな顔にいなるがその数秒後にえりかは喜んだ顔になり。

 

 

「え?ファッション部に入ってくれるの?」

 

 

「園芸部と掛け持ちでよければ」

 

 

「ありがとう!!大歓迎だよ!!」

 

 これで廃部にならなくて済むかもしれないと喜んでえりかはつぼみにハグする。えりかにとっては今日は人生で指で数える程いろいろなことが起きた日だろう。

 

「あ、いけねぇ買い物中だった」

 

 

 えりかは買い物袋を見て買い出しの途中だったことを思い出し買い物袋とつぼみが持っていた人形を手にとった。

 

 

「明日までにあたしが直しといてあげる。つぼみ、つぼみのおばあちゃん・・・倒れてるのを助けてくれてありがとう!! じゃあね」

 

 

 

 えりかは元の元気な態度で植物園を後にした。それをつぼみが見送りシプレとコフレはえりかが居なくなったのを確認するとコッペの中から顔を出した。

 

 

「・・・キュアブロッサムか」

 

 

 植物園の外ですべての一部始終を見ていた拓哉もまたえりかを追うように植物園から離れる。そしてズボンのポケットからビーコマンダーを取り出し下の赤いボタンを押す。

 

「花咲つぼみ、君はまだ弱すぎる・・・俺は君を守りながら戦わなければならないようだ」

 

 黒いウィングが開いたビーコマンダーの中にはブルービートの蒼鎧の甲冑が小型化して収納されている。ビーコマンダーの中の光で戦いによって傷ついた鎧を治癒されるのを確認する。

 

 

「父さん、俺は必ず奴を倒す・・・そして必ず貴方を超える!!」

 

 

 拓哉はそう言って夕日を歩きながらコマンダーをしまう。新戦士ブルービートの甲斐拓哉、キュアブロッサムの花咲つぼみの戦いは今まさに始まったばかりだった。




こ、ここまで書くの長かったぁ~~~~~~

さて、次回は青いあの子が登場!!
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