魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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大変長らくお待たせしました。なるだけ
早く更新できるよう頑張ります。


八、おまちかね リナとなのはが Set Up!

SIDE:なのは

リナちゃん逹とのメール会議が終わって、さぁ寝ようと思ったその時にまたあの声が聞こえてきたの。『お願い、助けて』って…

多分、あのフェレットさんだよね、助けを求めてるのは…なんとなくそう思うから、今私は槙原動物病院に向かって走ってる。もうすぐたどり着く…ってこれは何、何が起きてるの?病院がボロボロになってる…フェレットさんは無事なの?

そんなこと考えてたら、病院の中からフェレットさんが飛び出してきて、わたしに突進してきたの!しかもその後ろから、影の塊みたいな怪物が追いかけてくる~!

とりあえずこのままじゃ危ないから、〈あれ〉を使ってみようかな?神威さん直伝の咸卦法、実戦で使うのは初めてだけど…よし!とにかくやってみるの!

「…左手に魔力…右手に気力…反なる2つの力を束ねて…合成!!」

 

その瞬間、わたしの身体が桜色の光に包まれる。そして身体中から力がみなぎってきたの。よし、これなら!

 

「フェレットさん、こっち!」

 

わたしがそう叫ぶと、フェレットさんはわたしの胸に一直線に飛び込んできた。それをキャッチすると同時に、襲いかかってきた怪物を間一髪かわす。

 

「フェレットさん大丈夫?怪我はない?」「う、うん。僕は大丈…って君、僕が喋れる事をなんで?」

「ほへ?頭の中に呼び掛けてきたの、あなただよね?言葉が理解できるのなら、喋れるかなって…」

「僕の呼び掛けに答えてくれたんだ、ありがとう。ところで君…」「なのはだよ。高町なのはが私の名前。

なのはって呼んで。」

 

私の要望にフェレットさんはうなづく。

 

「うん、じゃあなのは、君には大きな魔力が秘められている。それこそ僕なんか比べようもないほどの…」

「うん、わたしに特殊な力があるのは知ってるの。今もその力でパワーアップしてるし…」

 

わたしの返事にフェレットさんは驚く。

 

「そ、そうなの?それじゃ魔法もつかえるの?!」

「ごめん、今使ってるのは魔法じゃないの。どちらかっていうと、技能〈スキル〉…かな?」

「そうなんだ…とにかく、あいつをどうにかしないと…だから、なのはにこれを託します。受け取って…」

 

フェレットさんはそういうと首輪から赤色の宝石?をわたしの手のひらに置いた。

「これは?」

「これを持って、僕に続いて呪文を唱えて。」「うん、わかったの。」

 

 

『我、使命を受けし者なり。』

「我、使命を受けし者なり。」

 

『契約のもと、その力を解き放て。』

「契約のもと、その力を解き放て。」

 

『風は空に、星は天に。』

「風は空に、星は天に。」

 

『そして不屈の心はこの胸に。この手に魔法を!』

「そして不屈の心はこの胸に。この手に魔法を!」

 

『「レイジングハート、セットアップ!」』

 

その瞬間、わたしの身体が空に浮かび上がり、足元に魔方陣が現れる。と同時に、

手に持った宝石が語りかけてきたの!

 

『はじめまして、新たな使用者さん。』

「は、はい?はじめまして?!」

 

わ~、びっくりした~!

 

『貴女の魔法資質を確認しました。デバイス及び防護服を最適化しますがよろしいですか?』

 

ん~、よくわかんないから…

 

「すべてお願いします!」『了解しました。』

 

次の瞬間、わたしの身体は桜色の光に包まれた。その光が消えた時、わたしは防護服を身に纏い、その左手には魔術師の杖を持っていたの。防護服は、ちょっと学校の制服にも似た白地に青のフレアスカート。

杖は先端にさっきまで持っていた赤い宝石が入ってる。

「成功だ…しかし、とんでもない魔力…」

フェレットさんが何かつぶやいてるみたいだけど、それより…

 

「これから貴女の事はマスターと呼ばせて頂きます。マスター、魔法に関する知識は?」

「全く、全然、ありません!」

「それではお教えします、魔法の全てを。」

「それで、あの怪物は何なの?どうしたら退治できるの?」

 

わたしの問にレイジングハートが答えてくれる。

 

「あれはジュエルシードという魔力を持った結晶体が変位した物です。大変危険な

物ですが、貴女の魔力なら封印できます。」

 

わたしは怪物の攻撃をかわしつつ、レイジングハートの説明を聞く。

「あれを封印する為には、直接触れて封印魔法を使うか、大威力の砲撃魔法を放つかのどちらかです。」

 

う~ん、わたしは運動神経鈍いし砲撃魔法かな?でもどうすれば…って、フェレットさんが怪物に狙われてる!助けにいかないと!

わたしは高速でフェレットさんと怪物の間に回り込むと、両手で杖を前に掲げる。

すると、前方に魔力の盾が現れた。怪物がぶつかってきたけど、魔力の盾はびくともしない。

 

「す、すごい…」

「マスター、左手を前に。迎撃します。」「こ、こう…?」

 

わたしが左手を前に出すと、手のひらに魔力が集まる。

 

『シュートバレット!』

呪文と共に魔力弾が怪物を撃ち抜いた!

撃ち抜かれた怪物は4体に分裂すると、

一目散に逃げ始めたの。

 

「このまま逃がしたら大変な事になるの。追いかけます!フェレットさんはここで待っててなの!」

 

そう言うとわたしは怪物を追い始めたの。

NO SIDE

 

「ち、ちょっと待って!なのは1人じゃいくらなんでも…って、あ~あ、行っちゃった…」

 

フェレットが呼び止める間もなく、なのはは怪物を追って飛び去った。

 

「どうしよう…いくらあの子がすごくても4体同時に封印するのは…」

 

その時、後ろからリナが近づいてきた。

 

SIDE:リナ

なのはを追いかけて槙原動物病院まできたら、病院はボロボロに壊れてるし、かと思えばなのはが得体の知れない怪物とバトル中?しかもなのはのあの格好って、いわゆる魔法少女よね…しかもマジックシールドや

魔力弾もつかってるし。で、分裂して逃げ始めた怪物追っかけてなのは、飛んでっちゃった…

 

「おーい、そこのフェレットくん。一体全体どうなってるの?」

 

とりあえずフェレットに事情を聞いてみる。

 

「えっ!?君誰?君も僕の声が聞こえたの?」

「うん。あたしは逢魔リナ、リナって呼んで。あんた、名前は?」

「あ、ごめんなさい。僕はユーノ・スクライア。ユーノと呼んでください。」

「それじゃユーノ、質問するけど今の怪物何?なのは1人で大丈夫なの?」

 

あたしが質問すると、ユーノは暗い表情になる。

 

「あれはジュエルシードというエネルギー体が暴走、変位した怪物です。なのはには魔法を使う為のデバイス・レイジングハートを渡してあるし、なのはの素質はすごいから危険は少ないと思う。けど…」「けど?」

「いくらなのはが優秀でも、1人じゃ厳しすぎる。せめてもう1人…」

 

ユーノのその言葉にあたしは問いただす。

「…そのデバイスってのはもうないの?

あんたの声が聞こえたって事はあたしにも魔法が使えるってことでしょ?!」

「!!…でも、このデバイスは…」

 

ユーノが言葉を濁したその時、あたしとユーノの頭の中に何処かで聞いた声が響き渡る。

 

『おい、ユーノ!俺をその娘に渡せ!その娘なら俺を使いこなせる!』

「いいのかい?今までそんなこと言わなかったのに…」

『大丈夫だ!さぁ、早く!』

 

ユーノはデバイス?の言葉にうなづくと、首輪についていた、翠色の宝石をくわえてあたしの手のひらに置く。その瞬間、あたしと今の声の主が心でつながる。まさか、これって…

 

『よう、久しぶりだな、リナ。しばらく会わない内に若づくりか?』

『ま、色々あってね…そういうあんたこそなんでそんな事になってるのよ?』

『俺の方も似たようなもんだ。ま、積もる話は後だ。今はお友達をたすけるんだろ?』

 

この声を聞くのも何十年ぶりだろ…ちょっと恭也さんにも似てるかも。

 

『えぇ、起動コードは…いくわよ!』

 

「汝、力を継ぎし者なり…盟約のもと、力を解き放て…理[ことわり]は宙に、輝きは天に…破邪の魂はこの胸に…この手に魔法を!ゼルガディスソウル、セット・アップ!!」

 




リナとなのはのセット・アップ回、いかがだったでしょうか?リナのデバイスの中身はゼルガディスさんでした。彼がどうしてこうなったかは、次回or次々回くらいで…あと、リナのバリアジャケットも次回へ持ち越しです。(期待されてた方ごめんなさい。)
それでは次回、「九、突き進め リナとなのはの 初タッグ」

それじゃ、次回も見てくんないと…
「暴れちゃってもいいの?!」(BYユーノ)

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