魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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リナやなのは達の、そしてフェイトの闘いが始まります。拙い文章ですが頑張ります!!


二十一、大激突 時の庭園 大丈夫?

NO SIDE

 

フェイトの母、プレシアに憑依した白蛇のナーガを倒すためにナーガの拠点・時の庭園に乗り込んだリナとなのは、そして仲間達。アルフの道案内で一行はナーガの居る部屋へ向かう…。

 

SIDE:リナ

 

「ねぇ、アルフ?ナーガの奴、本当にこっちにいるの?そのわりには警備の一つも

ないけど…」

 

あたしはアルフに尋ねた。時の庭園に乗り込んでから、ここまで何の妨害も受けていない。

 

「あぁ、アイツはいつもこの奥の大広間でふんぞり返って玉座に座ってるよ。

それにアイツ、警備なんてさせたことないよ?」

 

…まぁ、ナーガだし…。でもあたしが乗り込んで来ると知ったら…。

「やっぱり、ね…。」「えっ、なによこの大軍勢は!!」

 

吹き抜けになっているエントランスの所であたし達が出くわしたのは大量の機械兵!ナーガの奴、ゴーレムの技術で大量生産したわね…。

 

「リナちゃんは先にいっててなの。」

「なのは?!」

 

「こんなやつら私たちだけで十分なの!

リナちゃんはアルフさんと一緒にあの変態さんを!」

「そうね…。わたしもすずかも暴れたりないからここは任せなさい!!」

「クロノ君も行ってあげて。ヌクヌクもね」

 

「あぁ、わかった。リナ、ヌクヌク、先を急ごう!」

「えぇ!ユーノ、なのは達をお願いね。」「うん、リナも気をつけて…。」

なのは達を残して、あたしとクロノ、ヌクヌク、アルフは先へと進む。

 

途中、機械兵達が襲い掛かってきたけど…

 

「させない!ディバインシューター!」

「いくわよ!フレイムウィップ!」

 

なのはとアリサが射撃魔法で撃墜し…

 

「行かせないよ!アイスバインド!」

「チェーンバインド!さぁ、行って!」

 

すずかとユーノで残りを捕縛っと…

ここはあの子達に任せても大丈夫ね。こりゃあたしも負けてられないわ!

 

「行くわよクロノ、ヌクヌク!アルフも

お願いね!」

「「「おぅ!!」」」

 

あたし達はさらに奥の方へ突き進んでいく。すると突き当たりに一際大きなドアが…

「この部屋だよ、この先にアイツがいる…」

 

どうやらお目当ての場所にたどり着いたみたいね。

 

「いい、開けるわよ…?」

 

そういうとあたしは扉を押し開けた…。

 

「ほーほっほっほっほっ、逃げずによく来たわね、リナ!ジュエルシードは持ってきたでしょうね?!」

 

そこには玉座に偉そ~な態度で座ってる、プレシア・テスタロッサ…ううん、白蛇のナーガがいた。

 

「あんたこそ、逃げ出すかと思ってたわよナーガ!とりあえずあんたを凹って、プレシアさんの身体返してもら…みんな避けて!!」

 

ナーガの奴、こっちが喋ってる途中から

呪文唱えてやんの。相変わらず狡いわね…

「ほーほっほっほっほっ、先手必勝よ!

風魔咆烈弾[ボム・ディ・ウイン]!」

 

ナーガの放った暴風の呪文は辺りの燭台やらなんやらを吹き飛ばし…ってヌクヌクが?!

 

「よっと?!大丈夫か、猫娘?」

「あ、ありがと~!それとあたしはヌクヌクだよ~!」

「これは失敬。それじゃいこうか、ヌクヌク?!フォトンランサー!!」

「うん、いっくよ~!!炎の矢[フレア・アロー]!!」

 

…どうやらアルフが助けてくれたみたい。

 

「僕達もいくぞ、リナ!」

「もちろんよ、クロノ!くらいなさい、

火炎球[ファイア・ボール]!!」

 

NO SIDE

 

リナ達とナーガの戦いの火蓋が切られた頃アースラでは、気を失っていたフェイトが目を醒ましていた…。

 

SIDE:フェイト

 

う、う~ん…あれ、ここは何処?わたし

何でこんなところに…。

 

「目を醒ましたようね、フェイトさん。」

ベッドの横で座っていた女性が声を掛けてきた。

 

「あの…あなたは誰ですか?ここはどこなんですか?」

「あら、ごめんなさい。此処は次元航行艦アースラの医務室、そして私は艦長のリンディ・ハラオウンよ。あなたは戦闘中に気を失って…」「あっ…」

そうだ…わたし、ナーガさんに『お前は、プレシアの実の娘じゃない、本当の実の娘・アリシアの劣化コピーだ。』って言われて…そこからの記憶がない。

 

ただ、悲しいけれどこれは真実だ。わたしは間違いなく、偽りの記憶を与えられアリシアとして過ごした時間を記憶している。

でもわたしは、母さんの期待には応えられなかった。わたしとアリシアは見た目は同じでもまったく違っていたんだ。

 

利き腕も喋り方も違ったけど、一番違ったのはわたしには魔力適正があった事…

その事がきっかけで母さんはわたしの記憶を書き換え、わたしを遠ざけるようになった。

 

やっぱりわたしは、母さんにとって必要ないのかな…。

そんな思いを抱いて落ち込むわたしに、リンディさんが声をかけてきた。

 

「やっぱりお母さんのことが?」

「…はい。母さんにとって、わたしはいらない子だったのかな、って…。」

「…それは違うわよ、フェイトさん。」

「えっ?」

 

リンディさんはわたしの呟きに首を横に振って否定した。

 

「いい?人には必ず生まれてきた意味が

存在するの。それはあなたも例外ではないわ…。」

「でも…。」

 

「…フェイトさん、あなた自分の名前の

由来、知ってるかしら?」

「?…いいえ…」

 

名前の由来?わたしの名前に何の由来が…

「あなたのフェイトって名前にはね、[運命]という意味があるの。確かにあなたの出生は過酷な物だわ。でもあなたのお母さんはその運命も乗り越えて貰いたくて、

あなたにフェイトって名前をつけたんじゃなくて?」

 

…わたしの名前にそんな由来が…

 

「それに、あなたにはやるべきことがあるわ。あなたの[運命]はまだ始まってもいないわ。そしてその[運命]を動かすために、彼女達は戦ってる…。」

 

リンディさんがそういうとホログラフモニターに幾つかの光景が浮かび上がる。

 

大量の機械兵と戦うなのは達、そしてリナとアルフ達は母さん…白蛇のナーガと戦ってる。みんな全力全開だ。

 

「彼女達が懸命に立ち向かってるのに、

あなたは…」

「皆まで言わないで下さい。」

 

わたしはリンディさんの言葉を止めると、サイドボードに置いてあった待機状態の

バルディッシュを手に取り立ち上がる。

 

「行くのね、フェイトさん…?」

「はい。わたしは自分が[運命]を変えれる程強いとは思っていません。ただ…

何もしないまま、悔やむ事だけはしたくないんです。」

 

わたしはバルディッシュをアックスフォームに展開する。

 

「バルディッシュ、セットアップ!」

『イエス、サー』

 

次の瞬間、わたしの身体は金色の魔力光に包まれ、バリアジャケット姿になる。そう、まだわたしは始まってもいない。

でも[わたし達]なら始められる。今なら、はっきりそう言える。

 

「…自分を始めるために…フェイト・テスタロッサ、出撃します!」

 

 

NO SIDE

 

場面は移って時の庭園。なのは達の戦いは熾烈を極めていた。個々の戦力ではなのは達が圧倒的に優位だが、相手は疲れを知らない機械兵。しかも無尽蔵に現れるために次第になのは達に疲れの色が…

 

「ディバイーンバスター!!」

 

なのはの直射砲が機械兵を貫き、

 

「よし!アリサ、すずか、お願い!」

「まっかせなさい!フレイムタイラント!!」

「貫け!スノートライデント!!」

 

ユーノが拘束した敵を、アリサ・すずかが撃破していく。だが…。

 

「減らないね、全く…。」

 

くおんがぼやくように、一向に敵の数は減らない。

 

「ええぃ、もう!いつになったら終わるのよ?!」

「魔力もだいぶ少なくなったよ…。」

「アリサちゃん、すずかちゃん、ガンバなの!」

 

弱音を吐くアリサとすずかを、なのはが鼓舞する。

 

その時、1騎の機械兵がユーノのバインドから脱け出し、なのは達の背後から攻撃を仕掛ける。

 

「…! なのは、危ない?!」

 

ユーノが叫ぶが、なのは達は反応が遅れてしまう。攻撃が直撃するその瞬間、なのはは思わず目を閉じた。しかし…。

 

「…?!」

 

なのは達が目を開けると、辺りの機械兵がサンダーバインドで拘束されていた。

 

なのは達が上空を見上げるとそこには、

バルディッシュを天に掲げるフェイトの姿が…。

 

「…標的ロックオン。サンダー…レイジッ!!!」

 

フェイトが杖を降り下ろすと、辺りの機械兵は次々と誘爆していく。そして機械兵は全滅した。

 

 

SIDE:フェイト

 

…よし、間に合った!待ってて、母さん。すぐに助けにいくから、大事な友達と一緒に!!

 




いよいよフェイト参戦!!闘いはクライマックスへ向かいます。

それでは次回、「二十二、三人の 魔法少女が 揃い踏み」

それでは、唐突ですがここでクイズです!今回の話の中盤、フェイトとリンディの
会話はあるスレイヤーズ楽曲の歌詞を参考にしています。その楽曲のタイトルはなんでしょう?答は次回の前書きで…。

「作者…ネタ、なくなったわね…?」
『ぎくっ?!』

(BY 作者&リナ)

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