魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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一、海鳴へ やってきました リナちゃんが

SIDE:リナ

 

 

あたしが新たな世界に転生してから、はや5年が過ぎた。今のあたしはリナ・インバース改め、逢魔リナ[あいま・りな]5歳の幼女。雑貨店を営む両親と3人で、仲良く暮らしてるわ。

 

ゼロスの言った通り、あたしは前世の記憶と知識を持って生まれた。現在の見た目もそのまんま。だから、この5年の間は年相応にごまかすのに苦労したわ…赤ちゃんの頃に思わず「といれ~」と叫びそうになったし…

 

で、現在あたしは両親と一緒に違う街へと絶賛移動中~!いわゆるお引っ越しね。

 

 

「ね、お母さん、新しい街ってどんなとこ?」

 

「海鳴は素敵な街よ。名前の通り海の近くなの。」

ふーん、海の近くなのか~。楽しみだな。でも、運転席のお父さんと話すお母さんの表情は少し暗い。気になるなぁ…

 

「ねぇ、あなた。大丈夫かしら、士郎さん…意識が戻らないんでしょ?」

 

 

「あぁ、どうもそうらしい。桃子さんも

さぞ困っているだろう……」

 

 

……

 

結構重い話でした…確か、士郎さんっていう人がお父さんの親友だって言ってたよね。

 

 

「とりあえず、向こうに着いたらお見舞いに行こう。桃子さんが待ってくれてるはずだから。」

 

「リナは、どうするの?お留守番?」

 

 

「そうだな。病院の場所さえ解れば俺たちで行けるから、桃子さんに預かってもらうか。」そんな話をしているうちに車が止まり、

 

お父さんとお母さんはそこで待っていた女の人に話しかける。

 

「桃子さん、大丈夫か!」

 

「あぁ、神威さんに時雨さん!よく来てくれました…」

 

この人が桃子さんか、綺麗な人だなぁ…

 

あ、神威と時雨というのがあたしの両親の名前。かっこいいでしょ?

 

「早速だけど、病院に見舞いに行きたいんだが桃子さん、ウチの娘を預かってもらえないか?小さな子供には見せたく無いんだ…」

 

 

「えっ、困ったわね…実は私も病院に一緒に行く用事が…どうしましょう!?」

 

 

大人3人が頭を抱えてるのを見て、あたしが声をかける。

「あの…」

 

「あ、こちらが娘さん?はじめまして、高町桃子です。お名前は?」

 

「はい!逢魔リナ、5歳です。よろしくお願いします。それで桃子さん、この近所に公園とかありますか?お父さんたちが帰ってくるまでそこで遊んで待ってます。」

 

「おっ、そうしてくれるか、我が娘よ。桃子さん、コイツだったら心配いらないんで、近所の公園でも教えてやって下さい。」

 

「そうね…今の時間だったらなのはも公園にいるはずだし…」

 

「なのはって、誰?」

 

あたしは、桃子さんに尋ねる。

「高町なのは、私の末っ子よ。歳は5歳、リナちゃんと同い年ね。茶色の髪をツインテールにしてるからすぐわかるとおもうわ。公園はそこの角を右に曲がってすぐよ。どうかなのはと仲良くしてあげて。」

 

あたしが頷くと、お父さんたちは、桃子さんを車に乗せ、病院へ向かって出発した。

 

 

さて、それじゃあたしも公園へ行ってみるとしますか?なのはっていう娘に会うのも楽しみだし!

 

 

でも、あたしは気づいていなかったんだ。この出会いが、2人の運命を大きく変えてしまうって事に…




次回、やっと2人が出会います。この出会いが、いったい何をもたらすのか…
それじゃ、次回も読んでくれないと、暴れちゃうぞ![BYリナ]

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