いよいよはやてが復活します!
ではどうぞ!
あと活動報告で新たな企画やってます。
皆さまのご参加お待ちしてます!
NO SIDE
夜天の書から脱出したリナとユーノは窮地に陥っていたなのはを間一髪で救助する。その瞬間シャブラニグドゥ・ナハトが苦しみだした…夜天の書内部のはやて、そして新たな名を得たリインフォースが干渉を始めたのだ。
SIDE:はやて
ふう…なんとかナハトを止める事ができたわ。あとはリナちゃんとなのはちゃんがなんとかしてくれるわ…な、リインフォース?
『はい、我が主…ただ、ナハトとシャブラニグドゥを分けても魔王の暴走は止まりません。』
「そんなもん、リナちゃんとなのはちゃん、それにみんなの力を借りれば止められるわ!…っとその前にあの子達を返して貰おかな?」
わたしは夜天の書のページをめくり、とあるところで止めると手をかざす。
『…管理者権限発動。…リンカーコア修復、守護騎士・破損回帰。』
すると白紙だったページに文字が現れていく。
『…おいで、わたしの騎士たち!』
わたしの言葉と共に夜天の書から桃色・赤・翠・蒼の4色のコアが現れ、更にリインフォースも銀色のコアへと変化する。
『それじゃいこか、みんな?』
闇の書と呼ばれた過去は此処で断ち切る!さぁ、夜天の主とその守護騎士、復活や!
時同じ頃、リナとなのはは夜天の書とバグを切り離すべく秘密兵器を繰り出そうとしていた。
SIDE:リナ
L様、準備できた?
『いつでもいいよ!部下の失態はあたしが責任とるから!!』
…そういえばL様の部下(?)だっけ、シャブラニグドゥって。
さて、それじゃいくわよなのは!
『『R&N、魔族殲滅コンビネーション・アストラルグレース!!』』
もうL様の手の中の魔力は臨界寸前!!
『『シュートっ!!』』
L様が放った超巨大な魔力弾はとてつもないスピードでナハトを襲った。
―ぎ〇がお〇め~!―
…なんか声が聞こえたような気がするけど気にしちゃ負けね。(汗)「うごおっっ?!」
ナハトは魔力弾と共に消滅…いや、あの紫色の光は…L様!
『あいよっと…(ギュッ)おーけー、捕まえたよ。』
サンキュー。L様、それってやっぱり…
『うん、ナハトヴァールの残りカスだねこりゃ。これでもほっときゃ厄介だから、あたしの力で無力化するよ…この子に罪は無いからね。』
うん、お願い。あとははやてたちなんだけど…あ、あれは?!
NO SIDE
リナたちが空を見上げるとそこにはベルカ式の魔方陣。更にその四方には桃色・赤・翠・蒼の魔力コアが光を放ち群青の騎士・ヴォルケンリッターの姿を取り戻す。そして…
SIDE:アメリア
戦場にたどり着いたわたしたちが見たもの、それは…
「ちょっとアメリア、あれって…?!」
「ベルカ式の魔方陣…あ、シグナムさんたちもいるよ!」
空に浮き上がった大きなベルカ式の魔方陣、それを護るように四方を囲むヴォルケンリッターの面々。と言うことは?!
バシュッ!
魔方陣の中央に銀色の球体が現れひび割れ飛び散るとその中から現れたのははやてさん!…黒い騎士服(アンダー)に身を包んだはやてさんは右手に杖、左手に夜天の書を持っている。
『…夜天の光に祝福を、リインフォース…ユニゾン・イン!』
はやてさんが杖を掲げると杖から銀色の光が飛び出しはやてさんの胸へ吸い込まれる。するとはやてさんの髪が銀色に、瞳が翠色に変化し、背中には6枚の 黒い羽根。さらに騎士服も完成して…か、かっこいい~!…じゃなくて、
「はやてさ~ん!!」
わたしは一気に加速するとはやてさんに飛びついた。
「おわっ?!…誰かと思たらアメリアやんか。よかった、あんたは無事やったんやな。」
…!自分があれだけ酷い目にあったのに、わたしなんかの心配なんて…やっぱり貴女こそが夜天の主にふさわしい人です!
「はやてちゃん、私達…」
「済みません、あなたを護るどころか敵に操られるなんて…」
「はやてぇ…」
「…不覚。」
ヴォルケンリッターのみんなも落ち込んでる…わたしも含めて覇王に操られたからなぁ…
「…まぁ細かい事は後回しや。まずは…おかえり、みんな♪」
はやてさんの笑顔に我慢できなくなったヴィータちゃんがしがみついて泣きじゃくる。
「はやてぇ、はやてぇっ…!」
うぅ、感動だなぁ…(グスッ)
「はやて、無事帰ってこれたようね!」
「お帰りなさいはやてちゃん、信じてたよ!」
リナ、それになのはさん!…ってあれ?なんで2人ともそんなド派手になってるの?!
「ん、これ?L様から力を借りてるの。…まだ戦いが終わったわけじゃないから。」
リナの言葉に頷くはやてさん。
「そうやな…夜天の魔導書が闇の書と呼ばれるようになった原因…魔王シャブラニグドゥの残りカスを倒さん限りは終わらへんからな。」
へっ?ナハトヴァールは今リナとなのはさんが倒したんじゃ…
『い~や、魔王とナハトヴァールを分離は出来たけど、まだ魔王の本体は残ってる…コアが破壊出来ないと何度でも復活して暴走するから。』
L様が状況を説明してくれた。…なんてめんどくさい魔王なの?!と思ってたら…
「お~い、水を差すようですまないが…時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。」
クロノさんがバリアジャケットに身を包み、右手に杖を持った臨戦態勢で現れた。更にフェイトさんたち他の場所で戦っていたメンバーも集結する。
「時間がないので簡潔に事態を確認する…あそこにある黒い澱み…」
クロノさんが指差す方には禍々しい魔力の澱みが…!
「あれは夜天の書を暴走に至らせた元凶…魔王シャブラニグドゥの残留バグであと数分で復活、暴走を再開する…間違いないな?!」
クロノさんの問いにリナが答える。
「ええ…あたしが元いた世界の魔族の長、魔王シャブラニグドゥ…間違いないわ。放っておいたら辺りの物を全て浸食してやがては…この世界を滅ぼす。」
リナの言葉に周りの面々の表情が凍りつく。
「…やはりそうか…あれを止める手段は現在2つ。1つ目は最強クラスの凍結魔法で封印する方法、2つ目は衛星軌道上で待機しているアースラの魔導砲・アルカンシェルでコアごと完全消滅させる…だが…」
クロノさんの言葉の歯切れは悪い。
「…1つ目の方法は難しいわね。ナハトヴァールの制御がなくなった今、凍結させてもいずれ暴走するわ。」
1つ目のプランはプレシアさんに否定される。さらに…
「…アルカンシェルも絶対にだめー!…こんなとこでそんなもん撃ったらはやての家もぶっとんじゃうよ!」
ヴィータちゃんが両手でばつ印。…アルカンシェルってそんなに凄いんですか?!
「発動場所を中心に100Km以上の空間を歪曲させ反応消滅させるっていえば解るかな?」
ユーノさんの言葉にみんなから反対の声が上がる。でも…
「僕も艦長も使いたくは無いさ…でも暴走したら被害はそれどころじゃ済まなくなる…」
…どうしよう、このままじゃどうすることも…
「あ~、みんなでドッカ~ンってぶっとばせないのぉ?!」
ヌクヌクが強行策を言ってるけどそれが出来るぐらいなら…
「…ちょっと待って!クロノ、アルカンシェルってどこでも撃てるの?…例えば軌道上…宇宙空間とか!」
リナの言葉に反応したのはアースラにいるエイミィさん。
『…時空管理局のテクノロジー、嘗めてもらっちゃあ困りますなぁ…』
ホログラフィーの向こうでサムズアップ!
『撃てますよぉ…宇宙だろうがどこだろうが!』
「…ちょっと待てリナ!…ま、まさか!」
「そのまさかよ…魔王のコアだけ宇宙へ転送してアルカンシェルでぶち抜く!」
リナの出したのはクロノさんの度肝を抜く仰天プランだったわ…!
SIDE:リナ
『全く…相変わらず思い切りがいいわねリナさんは…』
モニターの向こうでリンディさんが苦笑いで首を捻ってる。でも…
「…リスクは大きいけどやるだけの価値はあるわよ?…そうでしょクロノ?」
「あぁ…奴が現れると同時に全力全開で総攻撃、コアを露出させる。」
「…それをシャマルの[旅の扉]で捕獲したらあとは…」
「ユーノ君とアリシアちゃんが軌道上のアースラ前に転送!」
『…最後はアルカンシェルでジュワっと蒸発…っと。』
うん、皆丁寧な説明ありがと。この作戦で行きましょう!
「…もう時間もない。はやてと夜天の騎士たちは夜天の書の呪いを断ち切る為に、なのはやフェイトたちは海鳴とこの世界を守るために、そしてリナたちは魔王の呪縛をやぶるため…目的は違うかも知れないが、力を貸してくれないか?」
クロノの願いにあたしたちは頷き、サムズアップで返事する。
「…ありがとうみんな。」
辺りの魔力が禍々しさを増していく…さぁ、始まるわよ最後の戦いがね!!
NO SIDE
こうして降臨した魔王シャブラニグドゥとリナたち人間の戦いは、幕が落とされるのを待つのみとなった。
しかし誰も気づいていない。黒い澱みに蒼く光る珠が飛び込んでいった事に…
そしてその光景を、遠く離れた空から見つめ薄い笑みを浮かべる神官衣を着た少年の存在に…
いよいよラストバトルが始まります!
次回「五十五、始まった 魔王Vs(と)魔王 大バトル」
次も見てくんないと…
「アルカンシェルよ♪」
「かあ…艦長?!」
(BYリンディ&クロノ)