加代ですっ!
もうすぐ最終回ですね〜。
終わっちゃうのは少し寂しいですかもね!
愛佳は無事にSeptemに戻れるのでしょうかっ???
では、後書きで!!
「愛佳ちゃーーーんっ(≧∇≦)」
次の日、愛佳は教室に入ると音羽がいつもより元気よく挨拶をしてくる。
どうやらライブの評判が良かったらビデオを使わせてもらえるらしい。
「ね、すごくない?」
「うん、すごいね^^;」
みんなにとっては好都合でも愛佳にとっては不都合だ。
(やっぱ…やめるなんて言えない…)
部活活動が始まるとみんなそれぞれの場所へ向かう。
音羽と愛佳も部室に向かう。
廊下を歩いているとかんなと梨乃が話しかけてきた。
「愛佳ちゃん、衣装できた?」
「かんなちゃん、まだできてるわけないでしょ」
梨乃はかんなを止めようとして必死だ。
「ごめんね、まだだな…。今週中にはできると思うよ」
「良かったっ!かんな今度のライブ!楽しみなんだよね\(^o^)/」
「かんなちゃん…」
辛い、ここに居たくない。
愛佳はそんな気持ちだった。
今のSeptemはみんなが1つにまとまって、1つの目標に向かって走っている。
練習もそれ以外の時もみんなライブに向けてたくさん練習して頑張っている。
それは、学校でも家でも外でも。
でも、愛佳だけ違った。
6月31日、授業が終わり午後。
小学6年生の子達がこの音乃木坂学院中学校に見学に来ている。
「音羽ーーっ!」
奈々羽と奈々羽の友達、愛海が音羽たちに向かって走ってくる。
「なっ奈々羽っ!学校でその呼び方やめてって!」
「えー、いいじゃん〜」
「だーめっ!!」
ライブは北門広場的所で行い大成功で終わった。
「ありがとうございましたっ!」
最後の音羽の挨拶でライブは終了する。
「ありがとう、音ちゃん」
愛佳は誰にも聞こえないような声でボソッと言った。
たった10文字の言葉で愛佳は変わるのであった。
今までの思い出を忘れて。
「ライブ、大成功だったわね」
部室に戻る最中、瑞穂が言った。
「うん!そうだね(^o^)」
梨乃もいつもより笑顔だ。
こうして今回のライブも無事、終わったら。
そう思っていたのは甘かった。
『私、スクールアイドル部…やめます…』
部室に戻ると愛佳だけ部屋に入らなかった。
そして、いつもより低く下を向いて言った。
下を向いているのは、きっとみんなの表情を見たくないのと、顔を隠すためだろう。
「………」
みんな、固まった。
ありえない言葉に。
ありえない声で言ったせいかもしれない。
「だから」
『Septem抜けるの…。』
「………」
「何で…一緒にやってきたじゃん」
音羽が口を開いた。
「…それは…」
愛佳はいいずらそうだ。
「音ちゃんたちとやってても…楽しくないから…」
愛佳はずっと下を向いて小声で言っている。
「愛佳ちゃん…何で…」
梨乃もありえないような顔とすごく不安で辛そうな顔をしている。
「何でっ!!みんなで協力して今までずっとっ!やってきたじゃんっ!!」
音羽は愛佳のそばに行き、初めて見るような本気の怖い顔をしている。
「そんなこと言わないでっ!!」
愛佳は思いの外、音羽の手(腕)を払った。
その勢いで音羽は後ずさりする。
「音羽はたちといて、つまらない、恥ずかしい、楽しくない。一緒にいて嫌なの。だから私はスクールアイドルをやめるし、音羽たちともえんをきる。」
愛佳はついに顔を上げた。
その表情は目が鋭く尖っていて、まるで死ぬ直前のような、今まで音羽ですら見たことのない顔をしていた。
「愛佳…?」
音羽は愛佳の表情を見て、笑いが漏れるほど驚いている。
「さよなら」
愛佳は廊下を走って行った。
下を向いて。
多分今も、顔の表情は怖い。
少女は学校を飛び出し、走った。
ただ、ひたすら。
向かう先も、もうないのに。
(私は、居場所をなくしたんだ。)
走り続けて2時間。
愛佳は橋の下にいた。
「音…ちゃん…」
「あれっ?愛佳ちゃん?」
落ち込んでいると、穂乃果に出会った。
「穂乃果!見つけましたよ、早く生徒会室に行きますよ!」
「見つかっちゃった…」
「愛佳ちゃんも行こう!」
「えっえっ!」
穂乃果は愛佳の手を引っ張って学校まできた。
そして今、なぜか音乃木坂学院高校の生徒会室にいる。
「何で愛佳ちゃん連れてきてるの…?」
穂乃果を連れ戻しにきたことりたちは怒っているようだ。
「えっと…何でだっけ…」
穂乃果は愛佳に話を振る。
「知らない」
愛佳は穂乃果たちにも冷たい態度をとった。
とったというか、今の愛佳には何にもなかったから。
心が闇にそまっているから。
人と話す気力がなかったから。
「穂ー乃ー果ー…( ̄ー ̄)」
海は穂乃果に近寄った。
その冷たい視線を見た穂乃果は海に焦り、ことりに助けを求める。
「穂乃果、終わった?」
扉が開き、絵里と希が入ってきた。
どうやら、生徒会の仕事がたまっていたので心配で見に来たらしい。
「絵里ちゃん!」
穂乃果は突然のことに驚いている。
「そうだっ!愛佳ちゃん絵里ちゃんと部室で待ってて、終わったら行くから(^o^)」
穂乃果は顔を隠し、いつもとは違う素振りをする愛佳に何も気づいていないらしい。
「何で…?」
しゃべると今の愛佳が声に出てしまう。
「いいから、いいから〜」
穂乃果は手を握り、絵里へとバトンタッチした。
穂乃果たちの使っていた部室にはいるともう何も残っていないと。
多分、部活はあっても部屋が変わったのだろう。
「なんか、ごめんね…。こんな状態で」
絵里は申し訳なさそうだ。
「別に…」
「愛佳?」
絵里はすぐに愛佳の異変に気付いた。
「愛佳…何かあった?この前から変よ」
「………」
愛佳は何も言わなかった。
言っても無駄だ。
私が言ったことでみんながきづつくだけ。
それなら、この態度をとって、みんなに嫌われた方がいい。
「愛佳…?」
「………」
その時、穂乃果とことりが入ってきた。
「穂乃果、もう終わり?」
「海ちゃんが帰っちゃったから今日はここまで!」
2人とも楽しそうだ。
「愛佳ちゃん、見た!?初ライブの動画っ!!」
穂乃果はパソコンを立ち上げ始める。
「とっくに…」
「あはは…そうだよね…(⌒-⌒; )」
あんなに態度が冷たいのに、穂乃果はいつも笑っている。
音羽みたい。
「まぁ、これ!すごい人気だから見てみてよっ!」
「嫌………」
「はいっ!」
穂乃果は愛佳の耳にイヤホンを無理やり入れた。
「やめてっ!」
「愛佳ちゃん…」
穂乃果はすぐにイヤホンをとった。
「じゃぁ、このままっ!」
パソコンの音量を最大にして【輝く未来に向かって】を流し始めた。
あの頃は7人が全力で後先何にも考えずにやってたなぁ。
やっていて楽しかった。
嬉しかった。
自然と笑顔になれた。
私は、あのSeptemが好きだったんだな。
その頃、音羽は自分の家で初ライブの動画を自分のパソコンで見ていた。
あの時は、楽しかった。
みんな、隠し事なんて何にもなくて、好きだった。
あの、何気ない時間が好きだったんだな。
それは、みんなが思っていることだろう。
愛佳は曲を今まで見たことのないい真剣さで眺めていた。
曲が終わると穂乃果とことりは消えていた。
愛佳はまた下を向いた。
(でも、何にも思いつかない…)
そして、黙ったまま廊下の方へ向かった。
「愛佳っ!」
絵里が優しく肩に手を添えてくる。
愛佳は驚き振り返った。
愛佳は今にも泣きそうな顔をしている。
「何があったの?」
愛佳はついに口を開いた。
「絵里…ちゃ…ん…、助け…てっ…」
愛佳はしゃがみこんだ。
目からは涙がいっぱい流れている。
多分、ずっと1人で抱え込んでいたのだろう。
絵里はしゃがみこむ愛佳をそっと抱いてあげた。
「大丈夫、大丈夫」
「うっ絵…里ちゃ…ん」
しばらく、2人はその状態だった。
「少しは落ち着いた?」
「うん…ごめんね。私、こんなんで」
「うんうん、で、愛佳どうしたの?」
「あのね、」
愛佳は決意した。
「私、Septemやめてきたの…。おばあちゃんが昔から厳しくて、ついにやれなさいって言われちゃった」
絵里に全て説明した。
「愛佳、それを音羽たちにも伝えてきなさい」
「えっでも…」
愛佳は戸惑った。
あんなにひどいことを言っちゃったんだから。
「大切な友達でしょ、きっとあの子たちなら分かってくれるわ」
「絵里ちゃんっ!私!」
愛佳は立つ上がり絵里を見つめた。
「いってらっしゃい」
「うんっ!」
愛佳は走りかけた。
でもその前に、
「ありがとう、絵里先輩っ!\(^o^)/」
振り向いて言い、また走り出した。
あの時間をもう一度。
7人はそんな思い出夕焼けに染まる空を色んな場所から眺めていた。
加代ですっ!
読んでもらえましたか?
あと、2話で終わる予定です。
少なくとも1期は。
最後までぜひ見てくださいね(≧∇≦)