今回は愛佳をメインに書きました。
っていうか、最近愛佳がメインの話が多い気がする…。
でも、愛佳はサブ主人公だしね(^o^)
ぜひ、最終回も見てみてね。
午後、6時。
音羽、美琴、かんな、梨乃、瑞穂、柊花は音乃木坂学院中学校の屋上にいた。
自然と体が引き寄せられるみたいに。
でも、みんなそれぞれ誰も気づかないような隅っこに座っていた。
そのことは音羽たちもみんな、6人が集まっていることには気づいていなかった。
「ハァッハァッ…」
愛佳はひたすら走った。
1分1秒でも早く、音羽たちに会って伝えたかったから。
本当の気持ちを。
向かうはやはり、屋上。
あの場所だ。
屋上には7人の思い出がいっぱいつまっている。
だからみんな、あの場所に行くのだろう。
「これで、良かったんだね…」
音乃木坂学院高校では穂乃果、ことり、絵里が話している。
本当は愛佳に何かがあったことを、穂乃果も気づいていたらしい。
「あとは愛佳たちに任せたわ。」
「私たちは、見守ってよう(^-^)」
ー音ー
バンっ!!
屋上の扉がいっきに開いた。
6人は気になり、扉に向かって歩き始める。
「音羽ちゃんっ!」
愛佳の視界には音羽、美琴、かんな、梨乃、瑞穂、柊花が映っていた。
「愛佳ちゃん…」
「愛佳…」
みんなは固まっている。
当然だろう。
あんなにひどいこと、言っちゃったんだから。
「みんなっ!ごめんなさい!!」
愛佳は頭を下げて謝った。
数秒後、頭を上げると音羽が抱きついてきた。
「こちらこそ、ごめん。」
「えっ…」
何で。
音羽ちゃんには何にも言ってないのに。
愛佳はそう思った。
「悩んでたんでしょ、ずっと前から。」
「それに気づかなかった私たちも悪いわ。ごめんなさい」
瑞穂たちも謝ってくる。
愛佳はみんなに話した。
幼い頃から今のことまで、全部。
「行こう、おばあちゃんに続けたいって!言わなきゃ」
音羽は手を差し伸べてくる。
「無理だよ…私には」
「無理なんてことなんか、ないよっ!」
梨乃は口を開いた。
「えっ…」
「私だって、スクールアイドルなんて絶対無理だと思ってた。でも、今の私がここにいる!無理なんて、絶対ないっ!!」
梨乃はいつもとは違う表情で必死だ。
「梨乃ちゃん…」
「愛佳ちゃん、行こうっ!」
愛佳は思い出した。
音羽が差し出した手を見て。
4月、スクールアイドルを始める前、2人でお弁当を食べてた時のこと。
突然音羽に言われて戸惑っていた時のこと。
その時は、スクールアイドルなんてできないって思ってた。
でも、勇気を出して入ってみた。
だから、今の私がここにいる。
今までもそうだ。
音羽がやろうって言って、後悔したことは何もない。
「うんっ!」
愛佳は立ち上がり、音羽の手を握った。
そして7人は、勇気を出して愛佳の祖母へと話に来たのだ。
「お願いします。」
瑞穂が代表で愛佳の祖母に話す。
「帰ってちょうだい」
「でも」
「愛佳、皆さんを案内しなさい」
愛佳の祖母は目で愛佳に指示する。
「はい…」
愛佳はみんなを外まで案内した。
「愛佳ちゃん、どうするの〜」
外に出た後、かんなが心配そうに聞いてくる。
「愛佳ちゃんのおばあちゃん、怖いよ…」
梨乃は愛佳の祖母にビビっている。
「明日までに…考えてみる」
愛佳はみんなと別れ、家に戻っていった。
それから、3時間後。
午後10時、愛佳の部屋の窓を誰かが叩いた。
「音ちゃん?」
窓を開けると音羽が小声でこっちにきてっといってくる。
愛佳は靴を履いて裏庭に行った。
「どうしたの?こんな遅くに」
「考えよ、愛佳ちゃんのおばあちゃんが許してくれる方法」
「うんっ!」
2人は30分ほど裏庭でコソコソと話し込んでいた。
すると、突然足音が聞こえてくる。
「そこで何をしているの、愛佳」
祖母は鋭い目で見てくる。
前の愛佳と同じような顔付きだ。
「おばあ…ちゃん…」
音羽と愛佳は立ち上がった。
そして。
「私、中学2年生の光咲音羽って言います!」
音羽は愛佳の祖母の目をしっかり見て話す。
「音羽さんのことは、愛佳から聞いてるわ。幼稚園の時からの幼なじみでしょう」
「はい、そして、スクールアイドル部、Septemのリーダーやってます」
「ふーん」
愛佳の祖母はにまりと笑った。
「音ちゃん…」
「今日は私、愛佳ちゃんのスクールアイドル活動を、許していただきたくてきました!」
「何度も言ったはずよ、それはもう、決まったことなの」
やはり、愛佳の祖母は許さない。
音羽の予想どうりだ。
「ごめんなさいっ!私のせいなんです。愛佳ちゃんがダメになったのかってに外に出たからですよね」
「えぇ、そうよ」
「全て、私が悪いんです!夕食を食べようって誘ったのも私だし、私が夜遅くまで家に帰らないで外にいたからっ…愛佳ちゃん、心配してくれて…」
音羽は頭を下げた。
「そんなっ!音ちゃんのせいじゃっ!!」
だが祖母に態度は変わらない。
むしろ、余計に視線が怖くなった。
「私、愛佳ちゃんのおばあちゃんの言うこと、何でも聞きますっ!それに何でもします!だからっ!愛佳ちゃんを、自由にしてあげてくださいっ!!」
音羽は体を祖母の方に突き出して必死で言った。
だが、祖母の表情は変わらない。
「愛佳、あなたはどうしたいの」
祖母は愛佳に話を張った。
目では逆らうなって目で見ている。
「私は…」
音羽、祖母の目が怖い。
「私は…スクールアイドル、音ちゃんたちとやりたいっ…」
祖母はありえないような顔をした。
ー音ー
パンっ!!!
祖母は愛佳の頬を思いっきり叩いた。
「愛佳、あなたって子はっ!!」
愛佳は初めて逆らった。
「………」
愛佳は後ずさりした。
暗くてよく見えない中で。
「愛佳ちゃんのおばあちゃんっ!」
「きゃーっ!!!」
突然愛佳は悲鳴をあげた。
音羽と祖母が振り返ると愛佳が裏庭にあるー50mあるであろう川に落ちかけている。
「愛佳ちゃんっ!」
音羽はいち早く、川へと飛び降り愛佳を追って落ちていった。
そして、愛佳の手を握った。
でも2人はもう落ちている途中だ。
「音ちゃんっ!何で!?」
「愛佳ちゃん…」
音羽は焦る愛佳に優しく微笑んだ。
「また、ライブやろうね」
そのまま2人は落ちた。
音羽はわざと自分が下じきになって。
「私、美神愛佳って言います。
おばあちゃんに、スクールアイドル禁止されっちゃった…>_<…
でも、今日。
初めて逆らったよ。
怖かったけど、ずっとこのままじゃダメだと思ったから。
もう一度、全力ですっごい楽しいライブをやりたい。
音ちゃんのおかげであんなに楽しかったんだから。
私は…スクールアイドル、Septemを続けたいんだ。」