もしも箒ちゃんがおっぱいの魅力に目覚めたら   作:束桜

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おっぱいは魅力的! いちっ!

「男の子に付いてて女の子に付いてないものはなーんだ?」

 

 小学校の頃にませた男の子が同年代もしくは近い年齢の子供によく問いかける。これはませた子供が行うから許されるのであって、現代社会に生きる社会人が同年代の女性に問うと、希望通りの返答はされず、国家権力である警察とSMプレイを強要されるだけである。

 こんな危険と隣り合わせの質問だが、本格的な性教育を受けたばかりの中学女子がからかいの意を含めてクラスメイトにする事もあるらしい。

 

「女の子に付いてて男の子に付いてないものはなーんだ?」

 

 中学生となると更に危険度を増した質問であるが、何故だかセクハラで訴えることが出来ない(しない)。ちなみに答えは、夢も希望も何もかもがいっぱいおっぱいに詰まっている、母性の象徴だ。

 

 これは、おっぱいの物語である。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 それはIS学園にある教室の一場面。

 

篠ノ之箒(しのののほうき)だ。よろしく頼む」

 

 その女子生徒は、本性を隠して自己紹介をしていた。

 

「それにしても、おりむーの自己紹介で終わっちゃったね~」

「ああ、そうだな……」

 

 対するは、IS学園1年1組に所属する女子生徒である布仏本音(のほとけほんね)。現状でも大変胸の大きいのだが、ダボダボの服を着ていることから本当の胸のサイズは一回り大きくなるであろう少女だ。

 

「ところで……なんで胸を見てるの?」

「そこに胸があるから、という訳には行かないか?」

 

 そう、この物語の主人公である篠ノ之箒は自己紹介が終わるや否や、クラスで最も胸が大きいであろう生徒の元へと直行したのである。世界で初めての男性IS操縦者であり、幼馴染みでもある少年のことなど眼中にもない。

 

「ん~、もしかして百合の花を咲かせてる人?」

「いいや、私は単純に胸が好きなだけであって同性愛などの嗜好は持ってないな」

 

 世間一般からは明らかに同性愛者と認定されそうな彼女であるが、頬をかきながらも頑なに否定する態度を見て本音は自分の意見を口に封じた。

 

「あ、お菓子があるんだけど~食べる~?」

「頂こう」

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 とあるアリーナでの一場面。

 

「……ISスーツとは、胸を魅せるために作られたと考えているんだ」

 

 アリーナの席から試合の様子を見つめている箒の口からそんな独り言が漏れた。その独り言は、周りの女子生徒達にも聞こえているのだが、いつもの事とばかりに流される。入学式が終わり、1週間が経とうとする今日であるが、その1週間の間で箒が起こした珍事件(問題)は学校中に知られている。

 曰く、着替えの最中には胸を凝視してくる、さらに酷いものならば廊下ですれ違った際に胸を揉まれたなどの報告も上がっている。いったい何を目指しているのか。

 そんな事をされても、許されている辺りに彼女の周りに対する認識改善努力がわかる。と言っても変態の地位に居るが……。

 

「篠ノ之さんっていつもそんな事言ってるよね……」

「思ったことを正直に口にして何が悪い」

「口は災いの元というかなんというか」

 

 近くにいた女子生徒から嘆息される。

 

「それでいて私たちが不快に思ったらすぐにやめるからなんとも言えないんだよねー」

「そうそうー」

「なんで胸なんか気にするんだろう」

「そういえば篠ノ之さんに胸を揉まれると大きくなるって噂が……」

「ほんと!?」

 

 話が広がり、代表を決める試合の事など忘れてしまったと言わんばかりの会話。

 

「そういえば、篠ノ之さんの胸って大きいよね」

「え? あ、ああ、そういえばそうだな」

「なら自分の胸を揉めばいいんじゃない?」

「それは……その、だな」

 

 予想外の言葉に吃ってしまう。

 

「そうだそうだー!」

「そんな大きなものを持っておいて他の人の胸を揉むなんて……!」

「見せつけか!?」

「いや、あの、その、だな……自分の胸に興奮するか……?」

 

 静寂。

 

 響く音は試合で発生する戦闘音だけとなり、周りの生徒は各々無言で自分の胸へと手を当てる。

 

「……無理だね」

「いやー、ごめんよ篠ノ之さん!」

「単純な事だったね!」

「いや、分かってくれればそれでいい……」

 

 生徒達は考えたであろうか。そんな事を把握しているという事は、1度は自分の胸で興奮を得ようと試みた少女(ド阿呆)がいたという事を。

 そして、一同は揃い揃って試合を見つめ始める。

 

「そ、そんなことよりほら、一夏くんの試合を見ようよ!」

「あ、一夏だ。なんでこの学園にいるんだ?」

「今頃気づいたのかよ!!」

 

 ……そして、1週間ものあいだ、眼中に入っていなかった──入れられてもらえなかった少年は魂の声をIS学園のほぼ中心で叫ぶのであった。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「む、ちっぱいの気配」

 

 ある日の夕方、篠ノ之箒は自身の異常な第六感(嗅覚)を働かせ、とある少女を発見していた。少女の名前は凰鈴音(ファン・リンイン)。中国の誇るべき国家代表候補生という特別な地位を1年で手に入れた天才とも言える少女なのだが、この時の(へんたい)には知る由もない。

 

「こちらか……む、どうしたのだ?」

 

 ちっぱい(鈴音)の気配を辿り、無事その元へたどり着いたのはいいが、肝心のその少女は膝を抱えて休憩するためにある椅子の上で俯いていた。

 尋常でない雰囲気を漂わす彼女に対して然しもの箒も事情を聞かざるを得ない。決してリスのように見えたなど口にしてはいけない。

 声をかけられた鈴音は泣きはらしたかのような目尻の赤い顔を上げ、箒の方へ向く。

 

「何よアンタ」

「なに、泣いているものがいるなら声をかけるのが普通じゃないか」

「っ余計なお世話よ」

 

 強気な言葉に対して、箒は普通の返答を返す。見事な猫かぶりだ。それに対して、鈴音は「余計なお世話」という言葉を返して何もない方を向く。言葉では拒絶している風に見える鈴音だが、その実自分を心配してくれる者など久しぶりで、少々嬉しくなってたりもする。

 

「で、一体どうしたのだ?」

「……アンタ、男性IS操縦者って知ってる?」

「ああ、一夏のことだな」

「いちかぁ!? アンタなんで一夏をファーストネームで呼んでるの、どういう関係なの!?」

 

 まずったな、と箒はあからさまに顔に出す。

 織斑一夏は一般的にはイケメンの範疇に入る。性格も女性を敬い守る騎士タイプの人間であるし、家事スキルなども男性どころか女性すら凌駕している。

 

 そのような理想の男像である一夏は昔篠ノ之道場という箒の両親が営んでいる道場に通っていた。当時箒はふくよかな胸を持つ千冬の正面に立ちたいがために人を凌駕した練習をした結果、勝てはせずとも千冬の相手になる程の腕前を持っていたが、箒は千冬のおっぱいに夢中でさして気にはならなかった。

 その姿を見て一夏としては子供と言えども女性である箒には負けたくなかったのだろう。ある日勝負を挑んできた。

 

 しかし、男相手にやる気の出なかった箒は勝負を一瞬で終わらせた。

 

 その時から、一夏は箒にリベンジすべく何度も何度も挑んできた。箒はそのようなことに時間がとられるのは惜しいと考え、相手にせずに口を濁してその場を流す。

 それを毎日続けていくうちに当時通っていた小学校にはある噂が流れだした。

 それは「織斑一夏くんと篠ノ之箒ちゃんは付き合っている」という箒としては勘弁してくれと言うような内容であった。更に頭を悩ませるのが、何故だか一夏はそのような噂は聞こえないということだ。

 その噂が流れだした頃から影で箒に嫌がらせなどをしてくる者たちが現れた。その者たちは決まってこのようなことを言うのだ。

 

 「あなたは一夏くんの何なの?」と。

 

 それ以来、箒は可能であれば一夏と無関係を装うようになった。ちなみにアリーナで初めて気づいたのは女子校であるIS学園の女子に夢中になっていただけであり、これまでの話とは関係ない。

 

 少々昔を思い出していると、鈴音から怪訝そうな目つきで見られていたため、なんともない返答をすることにした。

 

「勘弁してくれないか?」

「……その様子だとどうとでも取れるんだけど」

「少なくともお前が思ってるような関係ではないさ、安心してくれていい」

「仕方ないわね、一夏に直接聞けばいいか……」

「話を戻そう、私は一夏のことを知ってるが、それが泣いていたのとどう繋がるんだ?」

「え、っとね……一夏ってここで苛められたりしてる?」

 

 ここにいない少年のことを心底心配しているのだろう。不安そうな眼差しで聞いてくる。

 

「いや、私の知る限りではそんなことはないが」

「そう、なのね……それは本当よね?」

「嘘を言って何になるのかは知らないが、本当のことだぞ?」

「そう……それじゃ、私は行くから」

 

 結局少女が泣いてた理由はわからずじまいだが、わざわざ引き止めることもないだろうとこちらも帰路に着いた。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

代表戦当日。紆余曲折ありクラスの代表となった一夏はアリーナの待機室に一人で座り込み、自己と向き合っていた。

 男であるのにISに乗れることが判明し、ここIS学園に来たのはいいが周りは女子しかいなく、知り合いの少女は自分の性癖を優先して己のことを気付かずに何処かをさまよっている始末。昔からその少女には因縁があったのだが、ここまで来るともはやどうでも良くなってしまいそうな感情が芽生えてくる。しかし、男としては負けていられずに強く強く、と力を求めてしまう。

 そう考えると、今回のアリーナでの試合は自分の今の実力を確認すると同時に少女へとアピールするチャンスではないのか? ならば、今回の試合は今の自分の限界を見せるべきではないのか? 集中する思考の中でその少女に対する言葉や思いが錯綜していく。

 

「織斑くん、そろそろ時間ですよ」

「ああ、山田先生ですか。わかりました、今行きます」

 

 背後の扉から自分の副担任である山田真耶(やまだまや)に声をかけられ、頭のなかで作っている仮想の集中を司るギアを一段回落とす。そして、改めて自分の状況を把握すると試合の前なのに汗だらけという摩訶不思議現象に見舞われていた。

 

「シャワーの時間は……ないか」

 

 しかたない、と自分で持ってきたタオルで顔から垂れる汗を拭き、近くの椅子にそのまま置くことにする。

 

「織斑くん?」

「はい、今出ます」

 

 少女に見せるため、自分の限界を試すため。いざ、織斑一夏は出撃する。

 

 

──その時、少女()は。

 

 

「あ、もうちょいで見え……見え……」

 

 本日お日柄よく、との言葉がよくあるが、その言葉のようにお天道様から燦々と陽の光が落ちてきてとても暑い。それを利用してか何も考えずにか、アリーナの上部席で暑さから第一ボタンを開ける生徒の胸元を狙っていた。

 時折、首元のシャツを引いて風を送り込もうとする動作がされるのだが、その度に箒の頬はピクリ、ピクリと動く。

 

「あ、織斑くんが出てきた」

「やっぱり白いね―」

「驚きの白さ!」

 

 箒が胸を見つめていると、一夏の白式(びゃくしき)がカタパルトから射出されて出てきた。ちなみに二組代表も出てきている。

 

「む、始まったか」

 

 ここからは一層集中せねば、と箒は独り言つ。こういった時でしか貧乳少女の乳揺れが見れないのだ。

 

 二機のISが同時に駆ける。方や純白の騎士、方や赫の龍。さしずめこの戦いはブリテンの赤い竜(ア・ドライグ・ゴッホ)白い竜(グウィバー)の戦いのようだ。

 

 2つの流星がぶつかる。

 

 近くにあるモニターに映しだされる事によって二機の現状を把握する一組と二組の生徒であるが、箒だけは頑なにシールドバリアーの向こう側を肉眼で見つめ続けた。

 白の流星は赫の流星から離れ、体制を立て直す。その際、赫の流星だった者も高速で背後に移動して急停止する。その際、衝撃を吸収できなったのだろうか、赫の竜に乗る少女の体が揺れる。同時に乳も揺れる。

 箒は無言で右手に握りこぶしを作る。

 

「おー二人が距離をとったね―」

「どうするんだろうね。今のところ近距離武装しか見えないけど」

「それより見てよ、篠ノ之さんが握りこぶしを作ってるよ」

「しかもいい笑顔」

「何を見たらあんな笑顔になるのさ……」

 

 一部はとある生徒の奇行を見てなにか話しているが、それ以外の周りの生徒は試合を見て自分なりの分析をしていた。

 先ほどの竜の例え通りであるならば、赤の竜が最初劣勢であるべきなのだが、今現在の試合状況は赫の優勢。しかし、白の騎士の眼は諦めていない。切り札でも隠しているのだろうか、それとも天性のバカであるのだろうか。試合の最中に不利な状況を楽しむ性格ではないと箒は意識の極々片隅で考えた。が、その後の再度の激突により思考を試合(貧乳少女)の方に切り替える。

 

 数度の激突の後の合間。先程と同じく数回ほど二機が衝突した後に、再度先ほどと同じような本人たちによるクールタイムが挟まれる。数度の会話後に一夏がキメ顔で何かを言っているが、箒は試合(乳揺れ)に集中していて心のシャッターを切り続けている。

 

「織斑くんの言ってるあいつって誰のことなのかな」

「織斑先生とか? 昔からとも言ってたし」

「でも自分のお姉さんのことをあいつって言ったりするかな」

「そういえば、そうだね……」

「そんなことより篠ノ之さんを見てみなよ」

「うっわー、集中するところ間違ってるよ絶対」

「でも成績はいいんだよねぇ……」

 

 ちなみに一夏は「俺は昔からあいつからの評価が欲しいんだ。負けるもんか!」と言ったのだが、その『あいつ』とは篠ノ之箒のことである。しかし、視界以外の情報を拾うことをやめている箒からしたら周りに漂う昆虫の羽音も同然であるため反応などない。

 

 三度目の衝突。

 

 一夏が手に持つ(雪片)を上段に構え、対する貧乳少女はその手に握る青竜刀でカウンターの構えを作る。しかし、双方の構えは突然に現れた乱入者によって意味をなさずに終わる。

 

 乱入者の正体は黒いゴテゴテとしたISであり、既存のものとは違って装甲は全身を包み肌をほんの少したりとも見せていない。

 アリーナは緊急アラートに包まれる。1組の生徒は鬼教師(織斑千冬)に教育されているため、取り乱さずに出口の方へ向かう。しかし、その他の生徒はそんな鬼教師の教育などISの講義以外ではされているはずもなく、緊急時の対応などは各自の担任のみなのだ。すぐさまにアリーナの観客席は狂気に包まれ出口に殺到する。更に問題は起こる。自動扉のプログラムが狂ったのか、それとも外側からロックを掛けられたのか、唯一と言える脱出路は微塵も動かずに生徒は扉の前で立ち尽くすことしかできない。

 

 その中、箒は最後まで貧乳少女の揺れる胸を見るため、もとい一夏の活躍を最後まで見るため周りの生徒の動きなど意に返さずにその場に座り続けた。

 しかし、その態度はアリーナの中を蝿の様に飛び回り攻撃を避けるという一夏の判断によって崩されることになる。

 シールドバリアを貫くことが可能な敵ISのビームがその威力を発揮し、箒の近くの席に着弾した。

 

「篠ノ之さん!? そこ危険だから逃げて!」

「……ッチ」

 

 ビームが近くに着弾することによって集中力が切れ、周りを見る余裕ができた箒は現状把握に勤しむことにした。

 ──シールドバリアは紙切れ同然、周りの生徒は混乱していて何時怪我してもおかしくない。乱入者には隙が見当たらないのか二人は対処ができない。

 

 とりあえず、周りの生徒を逃がすために、幼い頃から鍛えたこの身体を使うことにしよう、とアリーナ観客席にある自動扉の近くに寄り、数秒の構えの後に右腕で正拳突きを放つ。すると、金属製の扉を貫通して扉にまん丸と穴が空いた。その後、更に身体を大きく捻り、左脚を振り子のように扉に叩きつける。

 一度目の右手による正拳突きは技術が垣間見えたが、二度目の左脚による蹴りには技術など感じることはなく、単純に力でねじ伏せたように見える。

 扉は二度目の蹴りにより破壊され、道は開く。箒が後ろを振り向くと周りの生徒はソレを見て呆然としている。

 このまま呆然としていたら先ほどのように流れ弾が飛んで来るだろう、おっぱいは守らねば、と不純なのかどうかわからないことを考え、周りに声を掛けるようにした。

 

「早く出なければまた流れ弾が飛んで来るぞ」

「え、あ、うん」

 

 そう言って箒はその背後に生徒を連れてアリーナから脱出する。

 しかし、途中にある電子掲示板に『篠ノ之箒さんは至急アリーナ放送室まで』との表示があったため、箒独りだけ方向転換することになる。

 

「それじゃあ、私はこちらに行く。みんなはしっかり脱出するんだぞ」

「ありがとね篠ノ之さん!」

 

 みんなから離れ、放送室に向かう。途中に立ちふさがるものが現れた。

 

「やっほー! 箒ちゃん! 会いたかったよ!」

 

 立ちふさがるものの正体とはISの作成者であり、篠ノ之箒の姉である篠ノ之束だった。その顔はニコニコしていて、傍から見たらとても仲の良い姉妹に見える。

 

「久しぶりです姉さん。胸は育ちましたか?」

「以前箒ちゃんに揉まれたせいか更に育っちゃったんだよねー」

「そうですか、それは良かったです。また揉みましょうか?」

「いやいいよー、流石に妹に胸を揉まれるのはねー?」

「いやいや、遠慮せずに」

「いやいや、そんなことはないよー?」

 

 朗らかな会話に見えるのだが、お互いの眼は笑っていない。方や姉の胸を狙い、方や妹から胸を守るというお互いがお互い世間一般から見たら謎の行動しているのだ。

 

「流石に前胸を揉まれた後は痛かったから勘弁して……」

「……仕方ないですね、それじゃあまた今度ということで」

「また今度ってどういうことなの……いや、いいや。とりあえずこれ渡しておくね!」

 

 束から渡されたのは白のラインが入った赤い紐だった。

 

「これは?」

「ただのブレスレットだよ。常につけててくれると束さん的には嬉しいかな!」

「は、はあ」

 

 渡されたブレスレットを右手首に巻きつける。

 

 ──スキャンを開始します。

 ──同時にフィッティングも開始します。

 

「……? 姉さん、今なにか言った、か……?」

 

 手首を見つめていると、何かが聞こえたため束の方を向く。しかし、そこに束はいなかった。

 

「くっ、隙をついて胸を揉もうとしたのに……!」

 

 放送室への廊下に残念な声が響き渡った。

 




 バンビーノさんの『織斑\おっぱい/一夏』にインスピレーションを得て書きました。
 一発ものなんで続きは気が向いたらということになります。

 感想、評価バンバン待ってます!

 追記:オチをほんの少しだけ変えました。
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