俺の友達が美少女になったから凄くマズい。   作:4kibou

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ネタが少ない(´・ω・`)

なんかちょっと違うんだ。もっとこの小説って明るかった筈なんだ。

……大幅に修正するかもしれません。許してください何でも(ry


らんらん蘭ちゃんダンダン弾ける。

「ごめんなさい。本っ当にごめんなさい蒼さん」

「い、いいよ。その、大丈夫だから、ほら。悪いのはアイツらであって」

「スコップさん弱くなったなぁ……」

「古文書が強すぎただけじゃない?」

 

 人が凄まじくヤヴァイ状況でも構わずゲームしてたイケメン二人。だが一人はTSして女。一人は友人のTSを見てもけろっとした態度でゲス発言。だから弾くんはモテないんですよ。顔だけなら絶対引く手数多だろうに。つまり黙ってれば弾は格好良いでFA。落ち着いた弾とかマジで弾さんじゃねえか。サジットアポロで処刑されそうですね。逆に俺が処刑したい気分ですけど。殺意を最大限まで込めた視線を二人に向ければ、何でもないかのように振り向かれた。一夏はともかく弾は凄いですね。一夏ちゃんの威圧に耐えられるその精神、是非見習いたいものだ。イケメンは精神までイケメンなのか。もうイケメンの定義が分からなくなってきた。イケメンって何だ(哲学)。

 

「本当、ごめんなさい。蒼さん女性苦手なのに」

「うぇ、っとですね、あの。マジで大丈夫だから、ほら、頭上げてくれない?」

「オイ蒼テメーなに人の妹に土下座させてんだ」

「最低だね蒼」

「野郎ぶっ殺してやる!!」

 

 キレた。これはもう完全にキレましたよ。ええ。何が今までスルーしておいて人の妹に土下座させてるだ最低だのと言ってやがる。コイツらマジで許さない。こいつはメチャ許さんよなあああああ。今ならこの溢れる怒りで超サイヤ人でも何でもなれる気がする。勝てる。勝利フラグはここにたった。既に負ける要素など一ミリも存在してはいない。完全に勝てるんだ。いいや、むしろ勝てない訳がない。ここで負けるようなら将来何にも勝てやしない。ヤムチャくらい勝てやしない。あらやだ、絶対勝てない気がしてきた。

 

「ちょ、蒼さん落ち着いて!」

「いいや限界だ蘭ちゃんッ!! 一回殴らなきゃ俺の気がおさまらねぇッ!!」

「馬鹿め、俺は蒼が女性のいる空間で暴力を振るわないということを知っている。つまり、一夏も俺も大丈夫というワケだな」

「正直気まずいのでネタに走った。反省はしてる。後悔はしてない」

 

 のほほんとした様子で淡々と絶対に殴られないなどと言う弾。少しだけ反省の色を見せる一夏。同じイケメンでも性格の違いが滲み出ている。やっぱ一夏って凄まじいレベルのイケメンだったんやな。学校中の女子が惚れてファンクラブまで出来る訳だ。弾は実際、顔は良いんだからモテたいんならもっと態度から変えていけよと思う。ぼく? ははっ、お察しの通りよ。やめよ、ナチュラルに心が傷付いていく。心が(イケメン死ねと)叫びたがってるんだ!

 

「弾。テメーは許さねぇ」

「んだとゴラ蒼。おい、決闘(デュエル)しろよ」

「蘭ちゃん、ほら。馬鹿二人は放っておいて話でもしよう?」

「一夏さんどうしてそんな話し方なんですかぁ……」

 

 やっぱ駄目だわ一夏(コイツ)。どうせならイケメンに全てを託してこの混沌世界(カオスワールド)の激流に身を任せようとも思ったが無理だ。よく考えたら一夏くんがまともな恋愛空間を形成できる訳がない。一夏ちゃんになったとしてもそれは同じ。つまり織斑一夏に恋愛は出来ない。なにそれ女の子達が可哀想。ガチでポンコツだからどうしようもねぇ。くそっ、これだからハーレム主人公は駄目なんだ。漫画の主人公を見習え。友情努力勝利とかいう素晴らしいモットーですよ。コイツなら何とかしてくれる感が足りねぇんだよお前。

 

「大体、一夏が色々と優れていたらこんな事にならなかったんだ」

「それには激しく同意だな。このクソイケメン」

 

 弾の手のひらクルックル。

 

「一夏さぁーん……うぇぇ……」

「よ、よしよし、蘭ちゃん。大丈夫。私は大丈夫だから、その、心配してくれてありがとうね?」

「ちげーよ唐変木」

「さすがは朴念仁」

「え?」

 

 一夏が違うの? と言いたげな顔を向けてくるが思いっきり首を横に振る。一夏の身を心配しただけでその態度というのはちょっと頭の回転が足りませんね。もっとぐるぐるさせなきゃ駄目です。つーかよく考えなくても大体の人間は察せる。ここまで泣かれたら想いを寄せられてたんだなくらいは選択肢にあがるでしょう。あがらない? 一夏の脳みそは特別製だからあがらないか……(諦め)。

 

「ぐすっ……一夏さん」

「う、うん? なに?」

「私、一夏さんのこと好きです」

「私も蘭ちゃんのことは好きだよ?」

「ハァ~……(クソデカため息)」

「もう駄目みたいですね(冷静)」

 

 こいつマジか。ここまで来てまだそんなことを言うか。これだからイケメンは。むしろイケメンだからこそ質が悪い。女子に好きとか言える度胸があるから余計に。これはどうしようもねぇよ。あまりのどうしようもなさに弾くんがついに冷静になっちゃったよ。馬鹿騒ぎこそが俺らのポリシーとか叫んでた弾くんはどこにいった。カムバック弾くん。カムバック友人。あれ、一夏の時も似たようなことが……うっ、頭痛が(唐突)。

 

「違います。違うんですよ、恋愛対象として好きだったんです」

「え?」

 

 静かにしなきゃ(使命感)。

 

「あはは……。色々、アプローチしてたつもりだったんですけど……そこの蒼さんに教えてもらったりして」

「そう、だったの……?」

「蒼ェ……。お前マジ人の妹に何教えてんだ」

「頼られたらしゃーねーだろ。恋する乙女は強い」

 

 伊達にイケメンの友人を幼い頃からやってませんよ。千冬さんには負けるが弾よりかは一夏について知ってることは多いという自負がある。あと原作知識とかも残ってるしね。細かい部分は薄れてきてますけど。そのために、一夏の好みだとか趣味だとかを聞くのに俺はもってこいって訳よ。ただ、会話の段階で壁がありますけど。蘭ちゃんはその壁を乗り越えてまで踏み込んできた一握りの女性。ガチで落としたいんだなってつい色々と言っちゃったんだZE。まぁ、一夏は優しいから許してくれるだろ(テキトー)多分、きっと、めいびー。

 

「……でも、一夏さんは女の子になったんですよね」

「う、うん。は、ははは」

 

 笑ってんじゃねーよ。つーか笑えねーよ。やっぱお前メンタル強いな。この状況で渇いた笑いとか俺には絶対出来ない。だってメンタルチキンですし。女性に苦手意識を持ってる駄目男ですし。

 

「撫でて下さい」

「えっ?」

「頭、撫でて下さい」

「……わ、分かった」

 

 そう言って蘭ちゃんの頭を撫でる一夏。お世辞にも上手いとは言えないようなぎこちない手の動きだけど、必死にどうにかしようとする気持ちは伝わる。オロオロとしながらもこっちに助けは求めていない。自分で何とかしなきゃって分かってるんだろう。それでいい。それでいいんだ織斑一夏。己の力で未来を切り開いてこそ主人公って奴よ。だからチラチラこっち見んじゃねえ。結局無理とか思いながら助けを求めんじゃねえ馬鹿野郎。

 

「……一夏さん、撫でるの下手ですね」

「うっ……ご、ごめん」

「──ふぅ。もういいです。ありがとうございました」

「えっ? あ、いや、うん」

 

 ぱっと一夏から離れた蘭ちゃんは、いつも通りの笑顔を浮かべながら口を開く。

 

「一夏さん。色々と大変でしょうし、何なら頼ってください。蒼さんじゃ頼り無さそうですし」

「お、おう」

「ナチュラルに罵倒される蒼に草」

「蘭ちゃんだから別に良いんだよ」

 

 数少ない。本当に数少ないこんな俺と我慢強く話してくれた子だからね。途中から何だこの良い子って思い始めてましたよ。純愛すぎて泣けてくるんじゃぁ~。あれ、視界がぼやけてきた。なんでだろ、俺眼鏡なんてかけてないんだけどなぁ……(涙腺崩壊)。

 

「その、えっと……気付かなくて、ごめん」

「もういいですよ。終わったことです(・・・・・・・・)

 

 君っていう子は……ッ!!(号泣)

 

「これからも、宜しくお願いしますね。一夏さん」

「蘭、ちゃん……」

「最初から一夏に任せておけば良かった……ッ」

「そうだな。それならもっとイイ環境だったろうし」

 

 一夏についてのことを蘭ちゃんに説明していた俺が抱きつかれるなんてことも起きなかったんや。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 一夏と蒼が帰った後。

 

「ふぇぇ……ひぐっ……お兄ぃ……」

「あーよしよし。ったく、泣いた妹あやすなんて何年ぶりだ……?」

 

 ぼりぼりと頭をかきながら考える。こいつ何時からか俺には強気になっちゃってたからなぁ。女の方が強い今の世間では当たり前っぽいけど。お兄お兄言いながら後ろをついてきた頃が懐かしい。今や立派な乙女になっちゃって。お兄ちゃんは嬉しいやら悲しいやらで複雑な気分だよ。あと彼女欲しい。

 

「ふぐっ……う、うぅぅ……」

「我慢すんな。泣け。今泣いとかねぇと辛いぞ」

「うわぁぁぁぁあん! お兄の馬鹿ぁぁぁあ!」

「なんでだ」

 

 どうしてこの子はナチュラルに兄を馬鹿にしてくんの。お前魔法科高校の妹を見習えよ。あんだけ愛されたら兄冥利に尽きるってもんよ? ほら言ってみ。さすがですお兄様って言ってみ。当たり前だろ誰だと思ってんだ五反田さんだぞ(イケボ)。正直な話、どんな事件が起きようとも蒼がいれば何とかなるから放置してたんだけど……居なくなったら仕方ねーよ馬鹿。

 

「俺らは蒼に頼りすぎてるなぁ……」

「ぇう……なに、が?」

「なんでも。モテねーモテねー言ってるくせに極たまーに凄まじいレベルの愛情をぶつけられる頼りがいのある冴えない奴のことを考えてただけだ」

「蒼さんか……ぐずっ。あの人、なんで好かれるんだろ」

 

 居ないところで罵倒される蒼とかやっぱり草生えるわ。つっても本気じゃないあたりアイツは頼られてるなと思うが。

 

「一夏を一目見て惚れられるタイプだとすれば、蒼は長く接してきた末に惚れられるタイプだからな。理解して、ようやくその良さに気付く……らしい」

「誰情報なのそれ」

「秘密だ。モテない俺がアイツらのどんな役割を引き受けるか、想像に難くないだろ」

「でも、蒼さんって先ず女の人と接さないんじゃ……」

「物好きはいるんだよ。粘りに粘る人とか」

 

 このハート型の弓矢でその脳天を貫いてやろうかと何度思ったことか。

 

「ま、容姿は圧倒的に俺の方がカッコイイけどな!」

「そんなだからお兄はモテないんだよ……ぐすっ」

 

 なら性格の問題か。そう思って今日来た友人二人の性格を思いだし、自分には無理だなと諦めかけた。一人は炊事洗濯に加え気遣いまで出来るパーフェクトイケメン。なんか女の子になってたが。もう一人は地味に優しくて地味に気遣いができて地味な容姿の地味にカッコイイ行動をする地味にカッコ悪い地味男。並べると差がハンパない。まぁ、そこまで現実は酷くないけど。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「あっ」

「どうしたの、蒼」

「蘭ちゃんに戻る可能性があること伝えるの忘れてた」

「なにやってんの……」

 

ごめん蘭ちゃん。ちょっと首吊ってくる。




感想欄に天才が降臨してたんだけど……(困惑)八割と二割と一割で十一割をホモに持っていくとか頭良すぎて思考が追い付かないわ(白目)すいませんマジで八と二と一で十割とか考えてました。疲れてんのかな……。

というわけで訂正。ホモが七割、純粋なTS好きが二割、紳士が一割、雑食性の┌(┌^o^)┐カサッが一割。完璧じゃまいか(目ぐるぐる)

活動報告でアンケートとってます。ホモの皆さんも大歓迎ですよ!(開き直り二度目)


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