ヤンデレ・シャトーを攻略せよ 【Fate/Grand Order】   作:スラッシュ

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 お礼企画は次回! 当選者はもう決まっていますが、まだ時間がかかります! もう暫くお待ち下さい。


っく……殺せっ……! セプテム&オケアノス編

 

 アルテラ編

 

 ローマの始祖、ロムルスを倒し裏で糸を引いていた魔神を倒した俺達。しかし、魔神は最後の力でセイバー、アルテラを召喚した。

 文明を滅ぼす程の力を持ったアルテラの登場に、俺達は余儀なく退却する……筈だった。

 

「……えーっと……」

「貴様がマスターだな。愚かな事に、召喚者は私に文明の破壊を命じたが道の知識を知らせず私に滅ぼされた」

 

 アルテラに3色のカラフルな剣を向けられ、脅されていた。

 

「貴様から聞き出さなければならん。滅ぼされたくなければ、対象まで案内せよ」

 

 という訳で案内役が欲しいらしい。それを聞いたのが宝具でサーヴァント全員を吹き飛ばしてからなのだから恐ろしい。

 

 勿論この命令を聞く訳には行かないのだが……まだ修正すべき7つの特異点の内の2つ目だ。此処で俺が死ぬ訳にもいかない。

 

 俺のサーヴァント達がアルテラを倒す為に必ず現れる筈だ。それまでは、大人しく彼女を案内しよう。

 

「……分かった。案内するよ」

「懸命な判断だ」

 

 剣を下げたアルテラの前へと出て記憶の中のローマへ歩く。足取りは重い。

 

「……」

「……」

 

 当然ながら行きで野営を行った後に到着した現在位置からローマへは1日で着く様な距離ではない。

 人間の俺には限界があるので休憩を挟まなければならない。

 

 

「――て言ったら拘束って頭おかしいじゃないですかね!?」

「大人しくしていろ。お前に補給をしてやる」

 

 アルテラはそう言うと俺の下半身を探り始める。

 

「ちょっと待て! ナニを補給する気だよ!?」

「魔力だ。お前も魔術師ならば魔力があれば多少は動ける様になるだろう?」

 

「いや、なんでそうな――!?」

 

 アルテラは俺の言葉を遮る為、指で口を塞いだ。

 

「……少し黙っていろ。危害を加えるつもりは無い」

 

 入れた指を引き抜きながら、アルテラは俺の顎を抑え、キスをした。

 またそれかと思ったが、キスは浅く、直ぐに離れた。

 

「……恐ろしい男だ。機械である私に、肉欲を植え付ける程の魅了か……」

「いや、本当に全然、心当たりが無いです」

 

 本当に驚いている様で、アルテラは発情した様に真っ赤な自分の頬を撫でる。

 

「ならば呪いの類……どちらにしろ恐ろしい事に変わりは無い」

 

 そう言うとアルテラは指を自分の剣で斬る。

 

「な、何をしているんだ!?」

「飲め」

 

 アルテラは血が流れ始めた自分の指をこちらに向ける。随分と口に近い。

 

「どうも性交は好かないようだからな。私の魔力を渡す為だ。さっさと舐めるがいい」

「い、いや……流石にそれは……」

 

「我が強過ぎるのはお前の欠点だな」

「っんー!?」

 

 口の中に無理矢理指を突っこまれ、中に鉄の味が広がる。

 それと同時に体の中に力が張る感覚があるが、口内の感覚が衝撃的過ぎてそんな物を気にする事は出来ない。

 

 純粋な血の味に、吐き気が込み上げてくる。口が塞がれて息も出来ない。

 

「んー! っう゛! う……!」

「……飲み込め」

 

 アルテラは指を動かして更に奥へと自分の指を進ませる。空気が欲しい。

 

「飲み込め、味わえ」

 

 指の動きと込められた力がだんだん乱暴になって来ている。俺はどうにか吐き気を抑え、必死に血を口へと取り込んだ。

 

「んっちゅ……んっぷぅ……」

 

 魔力が体に満ちていく。加わった魔力が体を動かそうと働きかける。

 

「そうだ。ちゃんと私を味わえ」

 

 俺が舐めているのを見てアルテラは力を緩める。

 

「ふふふ、もっと取り込め。もっと吸え。私がお前の中に入っていく……お前が私に染まっていく……」

 

「っふぁ……ん……っちゅう……」

 

 息ができる現状を維持しようと、舌を精一杯動かす。

 

「……っ! これくらいでいいだろ」

 

 ようやく開放された。アルテラは指を引き抜くと魔力で自分の傷を塞いだ。

 

「本当に恐ろしい男だ……機械であろうとする私が、他人を害し喜ぶなど……」

 

 アルテラはこちらを警戒しながら視線を送るが、それはこっちのセリフだ。

 

「……休憩は終わりだ。さあ、さっさと移動しよう」

 

 こちらもあんな目に合うなら休憩どころでは無いさっさと移動しよう。

 

(私の魔力……大して渡す事は出来なかったな……

 済まない人理の守護者よ。そなたらの健闘を祈る)

 

 

 

メアリー&アン編

 

 黒髭海賊団との戦いの最中、船から海へと放り出された俺はマシュ達とはぐれて1人きりで必死に泳ぎ、近くの島に辿り着いた。

 

 幸いにも、島には木の実も生えており気温も悪くない。マスターとサーヴァントのパスがあるから皆の居場所も分かっている。だんだん近づいてきているのでその内に助けてくれるだろう。

 

 なら俺がする事はただこの島で生き残る事のみ……

 

「あら? 奇遇ね」

「捕獲対象発見、だね」

 

 ……だと思ったらこれだ。女海賊に囲まれて見動き出来ない状態に陥っていた。

 

「え、えーっと……」

 

「どうしましょうメアリー? 私達は今は自由なんですわよね?」

「そーだね。船長の命令は自由時間中に従わなくて良いと聞いてるし、見逃してあげても良いよ?」

 

「あ、本当に? 助かるなぁ……」

 

 言いながらも既に逃げ腰だ。いや、見逃して貰わないと逃げられないけど。

 

「でもー、敵を見逃すのってー?」

「駄目だよね?」

 

 ニッコリと笑う2人。どうやら逃がす気は無い様だ。

 

「……ま、待って! 頼む! 見逃してくれ!」

 

「命乞い、ですか?」

「海賊にそれは悪手だよ。何せ、敵は絶対に倒さないと、背後から撃たれるだけだからね」

 

「いや、撃つも何も武器は無いし! 武器も力も金も無い弱い者を虐めるのが、海賊のやる事か?」

 

 両手を上げ降伏アピールしつつ俺は2人を見る。

 

「そうですね……」

「……んー」

 

 キスで止めるとか完全に悪手だ。

 此処は媚びよう。

 

「じゃあ……」

「あ、マッサージでも……」

 

 瞬間強化で背後に回った後にアンの両肩を掴んでもみ始める。

 

「っ!……ぁあ、いい感じです」

 

 完全に油断していたせいか、数回動作が繰り返されるまで俺が背後に回った事に気づかなかった様だ。まあ、攻撃してもサーヴァントに傷を負わせる事すら不可能だし。

 

「妙な真似したら唯じゃ済まないよ?」

「大丈夫ですよ、メアリー。本当にただのマッサージですから……そこはもっと強めに……そうそう」

 

 リアルでも肩揉みと肩叩きは得意だ。小さい頃から両親にやっていたからな。

 

「…………」

 

 黙々と肩を揉んで、揉んでは叩く。

 

「次は私に」

 

 どうやら俺が本当に敵意を見せないと確信した様で、俺に背中を向けるメアリー。

 

「うぅーん……いいね。もっと叩いていいよ」

「貴方、私達の家来になりませんか?」

 

 おっと、だいぶ気に入られた様だ。肩を揉んでだけなのに。

 

 この調子でマシュ達が来るまで耐えれば……

 

「マッサージのお礼、たっぷりして差し上げますわぁ……」

 

 あっ(察し)

 

 

 

 地面に倒れる俺は壁に繋がれていた。先までの行為で疲労し力が抜け、逃げる事は難しい。

 

 顔を俯かせる俺に、2人のウサギが笑う。

 

「殿方との行為は久しぶりでした……今夜も、おねがいしますね?」

「ご飯持って来るから、それを食べたら肩をまた揉んでね。夜には一杯お礼、してあげる」

 

 その言葉を最後に、彼女達は小屋を出ていった。

 

 体は洗われたけれど、心は晴れない。

 海賊の性欲に、一滴残らず絞り取られたのだ。

 

「……っぐ……」

 

 手錠は、外れない。

 

 

 

「せ、せん、ぱい………!」

 

「残念だったね。陸の上なら勝機があると思った?」

「マッサージに、性交による魔力補給……ふふふ、私達に怖い物無しです」

 

 マシュが地面に倒れ消滅する。既に勝敗は決していた。

 

「船長を刺したヘクトールも倒しちゃったし、どうしよか?」

 

「そうですねー。私達の新しい船長を連れて、この海を冒険する、なんて面白くないかしら?」

「いいね、それ」

 

 2人はこちらを見る。

 愛しい者を見るかの様に。

 

「それでは船長(マスター)、御命令を……」

「気持ちいい事した後は、一杯一杯、働いてあげるよ」

 

 すでに連日続けているのに、その言葉だけで勃ってしまう。

 

「「楽しまないと、ね?」」

 

 今日も俺は、彼女達を抱くのだった。




 何かと話題になっているポケモンGO。皆さんがマスターからトレーナーに転職しないか心配です。
 因みに作者は両立しようと思ってますが、ゲー厶性が違い過ぎるからどうなるやら……

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