ヤンデレ・シャトーを攻略せよ 【Fate/Grand Order】   作:スラッシュ

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また遅れましたー! 寧ろもうこれが普通の更新速度と化しています。良くないとは分かっているので、反省しつつも内容でその分喜んで頂けたら幸いです。




ヤンデレ・引き篭もり

 

 

「ますたぁ!」

 

 ランサークラスの最近やたら出番の多いヤンデレ娘、水着姿に薙刀を持った美少女、清姫は俺に抱きついて来た。

 

「ふふふ、今宵こそ2人きりですね……! 私、この瞬間を楽しみにしていましたぁ!」

「……あれ? 2人?」

 

 抱き付いたまま腕を背中に回し、顔を胸に埋める清姫の言葉に疑問を覚えた。

 

 現在いる場所はヤンデレ・シャトーのベーシックな監獄塔。

 ここに飛ばされる前にエドモンからはサーヴァントは2騎と言われていたが……

 

(まさか清姫2人……?)

 

「私の他におっきーがいますが……彼女が部屋からあまり出たくない事はご存知でしょう?

 ですので、人目を気にする必要はありません。存分に愛を深めましょう?」

 

 最悪の事態ではなかったが、割と深刻な問題だ。他のサーヴァントの妨害がないのは不味い。

 

「ふふふ……最近は出番はあっても美味しい事はあまりにも少なかったですが、今日こそはマスターの身も心も私の物です……永遠に」

 

「ま、マジか……!?」

 

 俺は今も抱き着いたまま離れる気配の無い清姫に戦慄した。

 

 

 

「ヤンデレ・シャトー……なーんておっかない名前だけど、住めば都とはこの事ね! 召喚されたばかりの私がきよひーみたいにマスターちゃんを追いかけたり好き好きなんてやる訳ないし、此処なら騒がしいサーヴァントもいない! 引きこもりバンザイ!」

 

 刑部姫はご機嫌だった。彼女の性質状、自分の城と同じ部屋になるヤンデレ・シャトーはまさに極上のスイートルームだったからだ。

 

「よっし! 早速溜めに溜め込んだゲームを消化しちゃおう! 夏はサバフェスでそんな暇全然なかったし!」

 

 ご機嫌な表情でゲームソフトをハードに入れてコントローラーを握り締める刑部姫。

 待ちに待ったタイトル画面に速攻でスタートボタンを押してゲームを始めるが、その片手には折り紙の鶴があった。

 

「……まあ、それっぽい事しておかないと? また復讐者さんに呼ばれる可能性もあるし?」

 

 そう言って使い魔である折り紙を部屋の外へと向かわせると直ぐ様ゲームへ意識を戻した。

 

「さあ、今日で3本はクリアしちゃうぞー!」

 

 

 

「ますたぁ……ふふふ、もう暫くお待ち下さいねぇ?」

 

「…………」

 

 椅子に丈夫なロープで縛られ座らせた俺は、笑いながら料理する清姫を見つめていた。

 

『――ではマスター、今宵はずっと一緒に居て下さいまし』

『わ、分かったよ』

 

『では、嘘にならない様に縛らせて頂きますね?』

 

 と言った瞬間捕縛され、部屋に連行されこのざまだ。

 

(普段より強引なのは水着のせいか今までの鬱憤か……どちらにせよ、このロープは強化しても切れそうにないし、下手に動けば殺されかねん)

 

「ふふふ、おでんはもうすぐ出来ますよ……」

 

 この暑い日に熱々のおでんとは、中々の拷問だと思ったがそれを言うのはやめておこう。

 

「ご安心下さいね? 冷たいアイスもご用意していますから!」

「ははは……清姫は気が利くなー」

 

「マスターに褒められて大変感激です!」

 

 彼女の鍋の中で回すオタマの動きが早くなったが此処から逃げれる手は見つからない。

 

「…………」

 

 が、その場しのぎの策は思い付いた。

 此処は清姫の夫を可能な限り演じてやるべきか。

 

「刑部姫の使い魔の前で、な」

 

 扉の隙間から入ってきた折り紙に少しだけ目線をやりつつ、俺は覚悟を決めた。

 

「はぁーいマスター! 愛情たっぷりのおでんです! どうか召し上がってください!」

 

 熱々の湯気がお椀から逃げ出し続けている様を見て、冷ましたいと思った俺は清姫を膝元に誘った。

 

「なんですかマスター?」

「いや、俺の為にご飯を作ってくれた清姫にご褒美をあげようかなってさ」

 

「え? ご褒美?」

 

 キョトンとした清姫。

 

「せめて、片手だけでも放してくれたらご褒美を挙げられるんだけどなぁー」

「し、失礼します!」

 

 言うが早いか薙刀でズバッと縄を切った。片手で良いと言ったが、両腕が自由に なるとは思わなかった。

 

「じゃ、じゃあ……」

「は、はぁ……!」

 

 俺は清姫の頭を撫でた。

 数秒ほどは嬉しそうに目を細めた清姫だが、少しガッカリした様に見えた。

 なので俺は椅子から立ち上がって床に座った。

 

「……膝枕とか、どうだ?」

「! お願いします!」

 

 サービスし過ぎで後が怖いが、俺はおでんを忘れて喜びに浸り続ける清姫の頭を撫で続けた。

 

 

 

「……」

 

 ポチポチとボタンを押していく刑部姫。その目はテレビのモニター画面を見ているようで何処か上の空だ。

 

「……」

 

 ゲームの音量は平均より高く設定されていて、もし此処がアパートならば隣人がうるさく感じる程だが彼女はイヤホンをしており、そこから聞こえる音とゲーム音声を同時に聞いている為、音量など気にはならない。

 

「……このキャラの声優さんあの人かー……俺様キャラって初だよねぇー」

 

 口から、自分だけを誤魔化そうとする様なゲームへの感想が漏れる。

 しかし、ゲームのキャラの声よりもイヤホンの音が気になってしかたないのは一目瞭然だ。

 

「……きよひー、楽しんでるみたい。

 ……マーちゃん、縛られちゃったかぁ、乙ー」

 

「……あ、ベタな悪役令――!? ご、ご褒美!? な、何それ羨――じゃなくてっ!? つ、次に書く本のネタに是非……!」

 

 テレビゲームから目を離し、聞こえて来る情報だけでは満足できないと、自分の放った使い魔の視界を共有させ始めた。

 

 瞳に映し出された景色では、自分のマスターが清姫の頭を撫でていた。

 

「……はぁ……で、ですよねー。マスターちゃんがそう簡単に体を許すとは思えないし……うん」

 

 安堵しながらコントローラーを握りなおした。

 

「……あっ」

 

 しかし、瞳はゲーム画面を見ずに清姫がマスターの膝に頭を預けるのを見続けた。

 

「……ま、すたーちゃん……」

 

 コントローラーを抑えた手は、膝元まで下がったのだった。

 

 

 

「あふぅ……はぁ、幸せですマスター……」

「なら良かった……」

 

 膝枕で頭を撫で終わると、そのまま清姫と床に座りながらおでんを食べさせ合い始めた。

 

(今の所は、過度な接触も無しでやり過ごせているが……)

 

 このまま何の変化もなく……とは行かないのがヤンデレ・シャトーだとは重々承知している。

 なので出来れば刑部姫が早く部屋から出て来て欲しい。

 

「……あの、マスター?」

「な、何清ひ――」

 

 清姫の声に視線を戻すと顔に彼女の右手が添えられた。

 

「私を、見てくれていますか?」

「っ、見て、るよ」

 

 反射で答えない様に抑えながら絞り出した。

 

「そうですか……でしたら、余りよそ見はしないでくださいまし」

「ああ……そうするよ」

 

 清姫の顔は感情を感じさせない、輝きの無い瞳でこちらを見ており、震える右手に力が籠もっており俺の目玉を抉り取るかの様だ。

 

「綺麗な瞳……だけど、もっと嬉しいのはそこに私が映っている事……」

「き、清姫? ちょっと痛いんだけど……」

 

「あぁ、申し訳ありません……」

 

 ようやく手を離した清姫は俺の膝から頭を上げると、俺へパッと振り返った。

 

「もう、良いでしょうか?」

「え? ちょっ、待て!」

 

 唐突に、俺は押し倒された。

 

「……マスターから求められて、今日はイチャイチャしたいのだと思っていたのですが……私、時間稼ぎとかまどろっこしいのは大キライなんですよマスター?」

 

 ああ、やっぱり気付いてらっしゃる!

 

「だけど、【幻想強化】!」

 

 俺の頭の両側を囲んで逃さない清姫の両腕を掴んで力づくで引き剥がしに掛かった。

 

「あはっ! ランサーになってパラメーターは少々変わっていますよ?」

「っ……だけどこれなら――」

 

 ――サーヴァント相手に容赦は無しだと、スキルを同時に発動して抵抗しようとしたが、視界に突然現れた影を見てその行為の無意味さを理解した。

 

「ますたぁ、お忘れですか? 私の宝具……道成寺鐘百八式火竜薙」

 

 ズドンっと、鐘の中に清姫と2人で閉じ込められた。

 

「暗ぁ!? 何も見えないんだけど!?

 あ、なんか衣擦れが聞こえる! あ、ひ、人肌がぁぁぁ!?」

「ふふふ、ますたぁ……! 例え見えなくても、貴方の愛の温度が伝わりますよ……」

 

 “私の愛も、貴方にお届けしますね……”

 

 

 

「乙ー……結構狩れたしこんぐらいで良いかなぁ……ちょい凡ミス多くて姫ちゃん心配されちゃったけど」

 

 そう言いながらもイヤホンを片手で押さえてながら音を聞こうと試みる。

 セーブして消したゲーム画面から、視界共有へと映すとそこには先程ウンザリするまで見せつけられていた食べさせ合いでは無く、膝枕のままマスターの顔に手を添える清姫の姿だった。

 

「う、嘘、もしかしてキス!? ど、どうしよう!?」

 

 思わぬラブシーンに慌て始めるが、自分自身のその反応に刑部姫は驚いた。

 

(いやいやいや、何を慌ててるの私! ヤンデレ・シャトーに毒されているだけだから! マスターちゃんの事が好きとか無いし! そもそもきよひーの恋路の邪魔なんて怖くてしないでしょう!)

 

 その間に、危惧していた事は起こらずに清姫の手が離れた。

 

「ふぅー……危ない危な――い!?」

 

 が、マスターが押し倒された事には思わず驚いた。

 

「き、きよひー遂に行っちゃう!? やっちゃうの!?」

 

 震えだした両肩を、両手で抱きしめた。

 

「……あれれぇ、おかしいな……友達の、想い人でしょ? 私、なんで鳥肌なんて……ううぅ……!」

 

 城の中が一番力が発揮出来るので長年引き篭もり続け、その性質のまま英霊となった刑部姫にとって、外と繋がる恋は無縁の物だった。

 

 しかし、かつて自分の城と共に召喚されて、それをきっかけにマスターと触れ合った彼女の記憶は残っており、今はヤンデレ・シャトーの中にいる彼女にとって此処は――

 

「お、“刑部姫の城と、認めます”?」

 

 突然届いたメールに書かれている通り、彼女のもっとも力が出せる城内と化している

 

 そんな事、メールを読むより先に理解していた彼女は漸く完成した恋心に従って、扉を開いたのだった。

 

 

 

「待て待て! 怖い! 何も見えない!」

「心配しないで下さいマスター……私はマスターの温度を、肌で感じますから」

 

 蛇の様にスルスルと肌を触れ合わせる清姫に、俺の背筋は只々凍りつきそうだ。

 

「ひっ!?」

 

 舌で頬を舐められた。

 

「お口は、何処でしょうか?」

「ひー!!」

 

「ああ、そんなに怯えないで下さいマスター……そうですね、灯りを今、点けますね?」

 

 そう言った清姫は、自分の指先に小さな炎を灯した。

 確かに明るくなったが、影と共に現れた光の無い清姫の瞳の闇を見せている様で、それだけで俺の恐怖は高まった。

 

「旦那様の唇……みーっつけたぁ!」

「っ!?」

 

 目の前で口を開いた大蛇の様な清姫を見て、思わず目を閉じた。

 

「……!」

「…………っ?」

 

 何も来ない事に気付いて目を開くと、そこには清姫の姿も鐘も無かった。

 

「……刑部姫」

「はいはーい……全く、マスターちゃんってばきよひーの手綱全然握れてないのね」

 

 漸く、ヤンデレにヤンデレをぶつける事に成功した。と言うか、よくこの引き篭もりが一人で出てこれたモノだと感動すら覚えそうだ。

 

「いや、でも清姫は?」

 

 消えた清姫を探す為に首を動かすが、彼女の姿は何処にも見えない。

 

「あーあ……きよひーなら、ちょっと、ね?」

「え?」

 

 歯切れの悪い刑部姫は、頬をかきながら言葉を探している。

 

「えーっと……ちょっと力が入り過ぎちゃったって言うかー……初めての恋(嫉妬)に加減が効かなかったって言うか……」

「……つまり?」

 

「私のお城と化したこの塔の地下に、閉じ込めちゃった……よね、うん」

 

 なんて事だ。今回も水着清姫、あっさり退場か。

 

(うわー、次回が怖いぞこれ)

 

(きよひーの事だから手加減してたら地下から脱出しそうだし、最下階まで落としちゃった上に折り紙にマスターの汗を吸わせた折り紙を放ってデコイにしたけど、大丈夫、大丈夫よ)

 

「そ、それよりもマスターちゃん……まだ、あの時の答えを聞いてないよ?」

 

 そう言って刑部姫はメガネを外してこっちを見た。

 照れているのか頬は真っ赤だが、それでも真剣な眼差しでこっちを見つめている。

 

「まーちゃん……て呼ぶ私と、マスターちゃんって呼ぶ私、どっちが好きかな?」

 

 その問は少し違うが以前、再臨を終えた時に聞かれた素でいて欲しいかどうかの質問の延長線だろう。

 まあ、好感度を上げないように此処はまーちゃん、猫を被ってる刑部姫を選ぶとしよう。

 

「じゃあ、まーちゃんの方で」

「……そ、そうよねー! まーちゃんはやっぱり、姫ちゃんが好きだもんねー! 

 って、マスターちゃんがそんな気の聞かない事言う訳ないでしょ! ふざけないでちゃんと答えてよ!」

 

「そんな事ないよー

 まーちゃん、まーちゃんって呼ばれたいなー」

 

「うう、マスターちゃんのイジワル……」

 

 ……さて、あとは逃げおおせるだけだ。

 だけど、そんな調子に乗ってはいられなさそうだ。

 

「……でも、まーちゃんがそこまで言うなら、姫モード全開で甘えるのも嫌じゃないよー! えへへ、寧ろこっちの方がマウント取れそうだし、ちょちょいと姫の虜にしてあげる!」

 

 話しながらも出口に近付いていた俺は、刑部姫の本気宣言と共に逃げ出した。

 

「うぉわっ!?」

 

 しかし、部屋を出て早々に、俺の躓きその場に倒れた。

 

「ざんねーん、まーちゃん甘いねー?」

「いつつ……折り紙か?」

 

「まーちゃん、姫は英霊だけど戦いたくない引き篭もり、しかもネットサーフィンが趣味の駄目サーヴァントだよー? まーちゃんが逃げちゃう時のことももちろん考えてあるよー?」

 

 そう言いながら地面に倒れた俺の足を、折り紙が抑えて捉える。

 

「姫モードの私はー、まーちゃんみたいな男の子の扱いはよく知ってるからねー?」

 

 そう言いながら、余裕の表情でこちらに近付いてくる刑部姫。

 

 倒れた俺へ視線を合わせると、目の前で膝を曲げて視線を合わせた。

 

「えへへ……嬉しいかな? 何時もはこうやって思わせぶりな事してお強請りするけど、今回は本気でまーちゃんを頂いちゃうからねー」

 

 ……この状況で、これを口に出すのは少々危険だが、効果的な言葉が出てこないので使う事にしよう。

 

「……その顔さ……精一杯過ぎだ」

「っ!? な、何の事かなー?」

 

「余裕の表情なのに、一杯一杯だって、見ればわかるよ。

 ……俺の選ぶ方が分かっているのに、まだその芝居を続ける気か?」

 

「……マスターちゃんは、ほんとにサイテーだよね……こんな変な塔に居たら大好きになっちゃうのに、言葉1つだけで女の子にあーしろこーしろって…………」

 

「俺は逃げたいだけなんだがな……」

 

「うん、分かってる。私も似たような物だし……

 ……だけどね、この塔に居るとやっぱり物分りが悪くなっちゃうみたいで……ハロウィンの時に、マスターちゃんが諦めなかった時みたいに、私も諦めが悪くなっちゃうんだよねー……」

 

「だから、アドバイス通り、素の私でマスターちゃんを手に入れてあげる」

 

 そう言って、ばっと抱きついてきた。

 

「ねぇ、一緒に一杯引き籠ろうね? イチャイチャゲームして、お菓子食べて、ぼーっとしよ?

 普通の、お家デートしよ?」

 

「……分かった。そうするよ」

 

「えへへ、マスターちゃん大好き!」

 

 

 

「……ごめんねマスターちゃん、お家デートの途中だったのに」

 

「きよひーのストーキングを毎日見てたせいかな? ちょっとモラルとかの境界線が曖昧になっちゃったのかなーって、言い訳してみたりー?」

 

「おー……寝てる寝てる。うん、起きない」

 

「えへへ、マスターちゃんの裸見放題だー!

 ……この、服、ボタンが、多いな、もう!」

 

「きよひーは脱いだ服の匂いとか嗅いでたっけ……あ、これ以外と良いかも! どんどん変態レベルが上がっていっているけど……まあ、良いかな。もう手遅れだし」

 

「え? 時間切れなの? 速くない? じゃあせめて私の部屋にこの服だけ持って帰っちゃ駄目?」

 

「洗って明日までに返せば良いの? 分かった、するする! だからこの服取らせろ下さい!

 流石イケメンアヴェンジャー、寛容だわー……クンカクンカ」

 

「あ、またあったら今度こそマスターちゃんにイタズラしてあげるから覚悟してねー? じゃ、またねー!」




今回は水着ガチャで滑り込んできた刑部姫を書きました。因みにジャックちゃんもやって来て宝具レベルが上がり、少し前にスカディ様を引いたのでジャックちゃんを囲むお姉さん達でQuickパが組めそうですが、素材ぃ……な状態です。


実は次回でヤンデレ・シャトーの話数が100話に到達します。流石に企画はしませんが、何か記念になる様な話が書けたらと思っています。

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