この素晴らしい魔法に喝采を!   作:のりすもさん

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このすば5巻と8巻でめぐみん可愛すぎて衝動に駆られた。

拙い文書ですが、どうぞ。


第一話 この充実した生活に衝撃を!

僕の名前は鈴木光司(すずきこうじ)元日本人(17)、現在は異世界で魔法使いやってます。はい。ネトゲエンジョイ勢だった僕がこうして魔法使いになったのは約一年前のことでした。ある晴れた日、学生だった自分は放課後、急いで電車に乗り込みました。理由は自宅に帰ると同時にゲームショップに寄り道をする為で、ネットでは話題沸騰の新作のFPSの発売がその日だったのです。

 

ですが、事件は起こりました。ゲームショップへ急ぐ僕に突然の死が訪れたのです。理由は...走っていた僕に当時解体作業中だった廃ビルのコンクリ壁が剥がれ頭上に直撃したのです。そりゃあもう、素晴らしい程にクリーンヒット。ここで、ありえない確率だ、と思う人も少ないはずです。ですがれっきとした理由が僕にあるのです。実はいち早くゲームを買いたいがために抜け道としてその時工事中であったそのビルの中を突き進んでいたからです。そりゃあ勿論廃ビルですので、当然かなり脆いのは明確。後で分かった話だと築85年だったそうで。そりゃあ崩れて当然ですわ。まぁ、そんな訳で死にました。お母さん、お父さんすいません、鈴木光司ここまでです。

 

そしたら美しい女神様が目の前にいました。何か一つ何でも貰って転生してもいいそうです。でもって向こうの世界の魔王を倒せと。ただし私は駄目ですよの事でした。女神を選択する人なんているんでしょうか?いるそうです。何その人、怖い。その人が女神なら僕はじゃあカンストした魔法使いの力を下さい。とお願いすると。聞きいれてくれました。え?強くてニューゲームは夢だけど、こんなにアッサリしていいんですか?よくラノベとか二次創作物である、俺TUEEEE系になっていいんですか?しかしそんな問いに全く答えてもらえず転生しました。色々と突っ込みたい事はありました。魔王とか能力とか向こうの世界とか。すいません、ここはパニックであんまり覚えてないです。

 

で、何やかんやで1年経ちました。最初は拙かった魔法制御も使ってる内に段々と覚えてきて。上級魔法も初めこそ暴発したりと散々でしたが、上手くなってきて。

何時しか、頼られる魔法使いになってました。住処も手に入れてギルドからも定期的に依頼が来ます。とても裕福で充実した生活を送ることが出来ています。でも、一つ。こんな事は贅沢だと思ってます。貧相な顔だとも思ってます。ハーレム系のイッケイッケなイケメンでもない事も重々承知です。...でも!だからこそ!

 

「...彼女欲しいな」

 

そう、彼女欲しいです。出来れば可愛くて、自分より一つか2つ年下な子。後性格がいい子。神様、碌でもない生活を送ってきた私ですが、どうか私に幸運をおさずけ下さい。

 

 

そんな事を思っていた頃だったでしょうか。

 

「僕がアクセルの街に?」

 

「はい、アクセルのギルドから緊急の依頼書が今朝方届きましてね」

 

僕にギルドから白羽の矢が立ったのは。

 

「いやいや、緊急って...そんなに何か重大な問題でも起きました?」

 

「えぇ...まぁ、はい。理由は...現地で見た方が分かりやすいかと」

 

受付の若い女のお姉さんが困った様な、もどかしいような...なんともよく分からないが取り敢えず困ってるという事だけ分かった。でも、困ったなぁ...急に異動かぁ。ウーン、この街もいい所だけど、たまにはアクセル、駆け出しの街に行っても面白いかもしれない。

 

「あの、その依頼って報酬幾らですか?」

 

「全依頼完全達成で一億五千万エリスですね。かなり高いと思いますよ?」

 

「一億五千万エリス!?ちょっ、ちょっと待って下さい!内容ほんとに何ですか!?変な依頼じゃあないですよね!?」

 

「大丈夫です。正規のクエストですよ」

 

報酬金額一億五千万エリス。その金額に度肝を抜かれた。これは魔王軍幹部を討伐した額の約半分に当たる。だが、この金額は通常のクエストではありえない金額であり、ソロである程度強力な討伐系クエストを最低10回以上はこなさいないと到達不可能な金額である。つまり、これが意味するのは過酷極める労働か、それとも自然災害を止めるといった無理難題か、何にせよ大きな事をやらなくてはいけないということだ。しかし、それほどの金額...沢山の人が困ってるんだろう。何の脈絡も無いし、他の人が困ってようが何だろうが普段はあまり関わらないようにしているが、報酬金額が莫大なので、今回は...しょうがあるまい

 

「分かりました...引き受けましょう。滞在してもいいんですよね?」

 

「勿論です。こちらで宿などは予め手配しておきますが、もし、どなたかの家に居座るのならばそれも構いません」

 

「了解しました。では明日の朝から向わせて頂きます」

 

さぁ、明日から面倒な事になるぞ。今日は帰って早く寝よう。荷物は...適当に纏めればいいか。

 

 

 

 

そんな訳で次の朝。えっちらおっちらと歩くのも運動でいいかもしれないが、生憎こんなところで体力をドゥンドゥン使わされる訳にはいかないのでテレポートで登録されていたアクセルの街近くまでひとっ飛び。そこから北へ徒歩10分の位置にアクセル街は存在する。結局、受付のお姉さんは最後まで依頼を教えてくれなかったが、今となってはその未知がドキドキワクワクする、最初の冒険のような気分を思い出させてくれる。覚えたての魔法を当てて、魔法が使えたということに興奮して。不謹慎だが、死んで良かったなんて思ってしまった事もしばしばあった。今となっては大魔王を倒すなんて目的を忘れ、現在の生活に満足して、冒険らしい冒険をしていない。折角アクセルの街へ行くのだから、その初心を取り戻したいところである。

 

「...ん?向こうに何か大きな穴があるような...」

 

「”遠眼鏡(スコープ)”」

 

意気揚々と街へ向かってるとかなり遠方に見つけた大穴に目がいった。中級魔法でよく見ると焦げ跡や、何かのブロックの残会が散乱としていて、まるで一つの大きな争い事があったようにそのまま放置されている。魔法により、拡大された視野はあらかたの情報を察知してくれるが、この遠距離では事細かく観察する事が出来ない。

 

「ま、いっか」

 

でも依頼には関係ないし、帰りにでも行きますか。調べて魔法の触媒になる何かがあれば嬉しいなぁ。さてさて、今日も元気に労働だぁ...

 

テクテクと歩いてアクセルの街に到着。まだ朝だが活気に溢れるこの町は街ゆく人の他愛のない会話、商人のたたき売りの声が絶え間なくその中でも一際喧騒の密度が高いのは街の中心地あたりに位置する冒険者ギルドだ。

クエストの受注から始まり、冒険絡みなら何でもあり場所であり、駆け出しの街とあってその人口密度と熱気は他とは比べ物にならない。ギルドの前まで歩いてくると初めにここへ来た時はかなりビクビクしていたのを今でも鮮明に覚い出す。クスッと一人で笑うとギルドのドアを少し勢いづけて開けた。

 

「こんにち、はー...」

 

「ネーチャン!こっちに1杯!」

 

「おい!このクエスト報酬高いぞ!」

 

「よっし!俺様取っておきの大剣スキルを教えやろう!」

 

ある程度通る声で喋ったつもりだったがここの活気には勝てず、声が尻すぼみし、刹那のうちにしてかき消されてしまった。少しは冒険している内に日本人特有の周りに流される特徴が改善されているかと思っていたがどうやら遺伝子には逆らえないようだ。ゲンナリとした気分になりながらもギルドカウンターへ一直線。その間、見慣れない顔を見るせいか好奇の目が寄せられる。大勢の人からジロジロ見られるのは何か恥ずかしい。そう、それは誰もが1度は体験した事があるだろう、授業中に教師に名指しされえっと...と狼狽える姿を見、クスクスと周りから生温い同情の眼差しを受けるあの辱めを。

その視線に耐えつつギルドカウンターに到着。何やら難しい表情をした出るとこが出てる金髪のお姉さんに話しかける。

 

「この依頼書で派遣された鈴木光司です。早速受注させて頂きたいのですが...」

 

懐からピラリと緊急としか書かれていない依頼書を取り出し、カウンターの上に置き、その次に冒険者なら誰もが手にしている、冒険者カードを提示する。受付のお姉さんはその二つを一瞥すると、目を輝かせ、僕の手を取ってブンブンと振った。

 

「あぁ!お待ちしておりました!噂はかねがね耳にさせて頂いてます。こちらです、依頼は順を追って説明させて頂きます」

 

 

明るい声で僕の手を手を振ってくれるのはとても嬉しい。しかし、それと同調して大きな物がたゆんたゆんと揺れているので、童貞な僕としてはどうしても目のやり場に困ってしまった。しかしそんな事お構いなしに手を握られたらままギルドの外に案内される。あまり類を見ないいそのアグレッシブさと、女の人と握手した事がほぼない事が相まって既に心臓がバクンバクンと鳴るほど緊張してしまった。

 

ギルドの外に連れて来られた僕は活気ある、街を抜け、大きな関所を通り、壁の外まじかに来ていた。その間には既に手を離されており、やっとのこさで心拍数が正常に戻ってきていた。

 

「あの、今回の依頼は完全達成で一億五千万エリスですよね?完全達成って事は何個かあるんですよね?」

 

「あ、分かりましたか?そうなんです、今回のコージさんにやって頂くクエストは全部で4つ程あるんですよ」

 

「え?4つですか?」

 

「はい、何か問題でも?」

 

「いや...流石に少なくないですか?」

 

そう、少なすぎる。前述の通り、本来一億五千万エリスとはかなりハードな討伐系クエストをソロで10回以上こなしてやっと貯まるかどうかと言ったところだ。そして、このお姉さんが言うにはやることは4つ。これらを対比すると余りにも釣り合わないのだ。それこそ、15個以上あっても何ら不思議でもない。4つというのがさらに不吉だ。4という数字がとても縁起悪い。この事から何とも怪しい感じがし、問うてみたところ

 

「大丈夫です。別に体を弄ったり、討伐系など、体を張った依頼はありませんから、安心して下さい」

 

との一点張りだった。うーん...やっぱり怪しい気もするが...やらず嫌いは損する、というのはRPGに置いてもリアルに置いても言えてしまうので、渋々理解の意を示した。さっきまでワクワクしていたが、いざとなると怖くなってきた。安全に終わるよね?

 

不安になりつつも、暫く歩き街を囲うように設置された壁を抜けた後、ここですと止められた。ここで、驚き固まった。何故か?

 

「...さっきの大穴じゃないですか...」

 

「えっ?何かおっしゃいましたか?」

 

「あ!いえいえ、何でもないです!はい!」

 

焼け焦げた大穴が、そこに威圧感を放ち僕の眼前に位置していた。帰りにでも寄ろうとか思っていたさっきの自分に伝えたい。こんな大穴なのに、誰も人がいない事に疑問をなぜ抱かなったのかと。畜生自分、何故緊急だったのか気付け馬鹿野郎。しかし、こうして近くまで来てみるとなかなか酷く土地が捲れ上がっている事が分かった。焦げ跡に落ちていた欠けたブロックを拾ってみると黒焦げになっていて、少し力を加えただけで、いとも容易く砕けた。

 

「...何があったんですか?」

 

「...数日前、機動要塞デストロイヤーがこの街に接近しました」

 

「はー...あのデストロイヤーですか。噂にしか聞いておりませんが、とても固く、防御結界まであると聞いてます」

 

「そのデストロイヤーがこの街のある冒険者さん達のパーティーさんのお陰様で破壊することに成功しました」

 

「...え?あのデストロイヤーが?」

 

噂に聞いただけでもかなりの高レベルパーティーから強いとしか聞いていないだけなので、何とも言えないが、それでも駆け出しの街アクセルにいる冒険者達で勝てるとは思えない。それが意味するのはその冒険者のパーティーがかなり高レベルだったということだ。それか、自分と同じく転生した誰かがそのチート能力で勝ったか。

とても気になるところである。

 

「そのパーティーさんは今どこへ?会ってみたいのですが...」

 

「えっと...申し上げにくいんですが...そのデストロイヤー討伐の際にちょっとしたトラブルがありまして...現在は裁判の最中でして...」

 

「......はい?」

 

...裁判?一応街の英雄が裁判?

 

「...そっとしておこう」

 

気にしないことにした。いや、そうしなければいけない気がした。

 

「それはそうと、今回一つ目の依頼は何すればいいんですか?」

 

「はい、一つ目の依頼はこの焦げてしまったこの辺り一帯の大地を整地のお願いです」

 

「え?その程度ならば街の人たちで済ませられる話では?」

 

「はい、街の職人さんたちに救援を求めたはいいんですが...余りにも範囲が広く、大人数でかからなくてはいけない上、職人も街での依頼がありますので、結果的に人手不足になってしまったのです。そこでアークウィザード...いえ、大魔法使いコージさんに一挙に片付けてもらおうと要請した訳です」

 

ふむふむ、つまり街の人たちに協力を求めたけど仕事が忙しくて参加出来ない人が大人数だったってことだ。そこに暇してた魔法使いスキルカンスト(偽)の僕がこうして駆り出される依頼を出したと。うん、まぁいいか。

 

「はー...成程。大体事情は理解しました。これが終われば今日のところの仕事は終わりでいいんですよね?」

 

「はい、おしまいです」

 

「了解しました。では作業に取り掛かりますのでギルドに戻っていて下さい。多分30分程で終わります」

 

「随分お早く見積もりになられるんですね...分かりました。先に戻らせていただきます」

 

ギルドのお姉さんが早足でギルドに駆けて行った。きっと、まだ職務が残っているのだろう。お疲れ様です。

自分にも職務はまだ残っている。チャッチャっとおわらせて、宿でゆっくりするとしましょうか。

 

「さて、お仕事開始だ」

 

まずは爆発による影響を見てみた。取り敢えず感想としては先ほどからと同じく焦げ焦げであるということだけで、腰から安物のシミターを取り出して地面に刺してみると目測10センチ程はそのような土が続いていた。さらに焦げた土の特徴で踏んで固めようとしても水分を全く含んでいないため、そのまま固まらずパラパラと砂となり、地面に降り注いだ。そんな土を使って埋め直しをすればまたすぐに沈んでいってしまうのが素人目からでも分かる。ならば新しく土を作るしかあるまい。

 

「”クリエイト・ウォーター”」

 

だが、その前に風で砂が舞い飛び目に入ってメガァァァ↑となってしまってはロスタイムの何物でもない。それを防ぐ為、水を撒き砂の飛散を防ぐ。目が痛くても目薬させば大丈夫もしくは洗えば大丈夫と思ってるそこのあなた!目薬も一応薬です。さしすぎると目に毒ですよ!

後、砂が目に入ったら直ぐに目を洗ってはいけません。パチパチした後、綺麗に手を洗い流水を手に掬ってからその中で擦らないように目をパチパチさせて洗いましょう。どうも、脳内豆知識の時間でした!拍手!

ここまで一人で考えてた。どうしよう、寂しい。

 

「あぁもう!仕事だ!仕事!」

 

「”クリエイト・アース”」

 

「”トリプレット”」

 

初級土魔法を女神さんから貰った魔法使いのスキルの内の一つ重複詠唱を唱える。これにより、初級土魔法、クリエイト・アースがカンストされた状態で3回唱えられた事により、モリモリっと目の前に土の山を形成する。

見てくれは汚いが、ちゃんとこの世界の建築物等に使われているれっきとした今回の構造材である。自分の能力値が能力値なので、耐久性にも汎用性にも周りと比べるとすば抜けて秀でており、道路に使うに当たって申し分ない。

 

「からの!」

「”フロウ・アース”」

 

「”フリーダム”」

 

ここで上級土魔法、フロウ・アースと自分に対するあらゆる拘束を緩和し、自由性を高める防御魔法、フリーダムを詠唱する。フロウ・アース、意訳でで流動する大地だ。この魔法は本来周りにある土を自由に操り、敵の攻撃を土を盾にして封じたり、拘束したりと自由度の高い魔法である。だが、反面動かせるポイントは常に一つであるという弱点があるので、そのデメリットを緩和してくれるフリーダムを同時に使用する。これにより自分が処理し切れるだけ大地を動かす事が出来るようになる。今回はその二つを利用して、目の前に積み上がった土を平らにしつつ、並行作業で捲れ上がっている大地を平らにしていく。

土を流動させるその様子は蛇が地を這うが如くで波打ちながらハイペースで作業を進行させていく。

 

「魔法使いマジ便利。現世で使えたら楽しかっただろうなぁ」

 

実際今使えてるのでいいと思うんですが。現世で使えたらそれは随分愉快で楽しい生活だったろう。現世に未練はほぼ無いが唯一心残りといえば新作FPSをプレイ出来なかったという事だろう。あれは、やりたかった。ガン待ちライトマC4したかった。ちくせう。

 

とかとか考えてる内に既に作業は終盤に入っていた。粗方の道は先程の黒色など何処へかな、既に綺麗に整地されていた。何本もの土色が空を駆けるように見える濁流を次第にその動きを鈍くさせていき、大地へと沈み込む。最後の一本が大地へと還ると地面が一度大きく波打った。

 

「工事終わり!」

 

まぁ、なんという事でしょう。あれだけ黒く焼けて変色していた丘が(魔法)の技によって見事に整地されたではありませんか。凄いね、魔法って。科学も好きだけど使ったら止められなく魔法。その内ニートを増産するのが目に見える。何はともあれ、本日のお仕事おしまい!

 

「さて、ギルド行って、宿行って、風呂入って、飯食って、寝る!」

 

さっと振り向き、ギルドの方へ駆け出した。

その頃には空にはうっすら紅が滲み始めていた。

 

 

 

 

 

ギルドへの報告も済み、宿の場所も教えてもらい、現在その宿へと急行中。とは言っても早歩き程度。人が多過ぎてダッシュするとぶつかってしまいそうだ。いや、実際もう何回かガンガンガタイのいいマッチョメンからお姉さんまで当たりまくってるんだけどね。

 

「渋谷も人口密度高かったけど!これはこれでだいぶキツゥイ!」

 

「ん?兄ちゃんどうしたよ?困り事かい?」

 

「あ、いえ、何でもないです」

 

「そうか、きいつけろよ!ガハハハハ!」

 

この街の人はとても人がいい。一見コワモテの人でも中はとても心優しく、面倒見がいい。それこそ、見ず知らずだった僕に食事を奢ってくれた方たちだっている。昨日は僕には関係ないって言ってたけどあれは気の迷いだ。ちゃんと恩はカエシマスヨ?...久々だし、仕事もしなきゃだし、案外居て楽しいし、この街に暫く滞在してもいいかもなぁ...いいよね?

 

「うっし!明日は仕事すこし放棄して遊んで回ろう!」

「...ん?」

 

そんな時に前から一風変わった冒険者一行がやって来るのが見えた。何やら茶髪の男と青髪の美人な女性かまがギャーギャーと叫んでいるようで、周りにいる人たちがやれやれといった感じで見てい。ウーン...なんでしょうかあれ。ちょっとずつ接近するにつれ声が聞こえてきた。

 

「...ん...カズマには同情して上げるわ。元といえばあのアンデットがやらかしたのが原因なのよ!」

 

「だからさ!今回の責務は俺にあるんだからアクアは口出ししなくてもいいっての!屋敷に帰ってめぐみんとダクネスと喋ってろっての!お前のせいでまたウィズに...」

 

そっから先は通り過ぎたせいで聞こえなかった。とても盛り上がっていたようで、ふと後ろを振り返ると青髪の女性がドアを蹴り開けたのが見えた。あそこって魔法具店じゃなかったけ?店員さん大変だろうなぁ...ああゆう人がいると。

 

「そういえば昔やってたネトゲにカズマっていう運だけが取り柄の人いたよな。後、魔法使ってみたいとかなんとか言ってた気が...教えてやりたいな、こんな素晴らしい世界があるって事を」

 

クックと嘲笑したような笑い方をすると、目的の宿へと軽く小走りで向かっていった。その最中で面白い店が何軒かチラホラしており、視線を奪って行った。

 

「...明日は休養にしよう」

 

そう呟く僕の頭の中には既に明日のプランがカチカチて音を立てて組み立てられているのだった。

 

 




オリ魔法解説

”遠眼鏡”
初級監視魔法。そのまんま。遠くの物を拡大して見れる。カンスト状態ならば、拡大、縮小が自由となる。ただし、初級なので拡大には限界がある。

”トリプレット”
魔法使いの詠唱スキルに入っている魔法。この魔法を使う前に使った魔法を3回詠唱した事にする。ただし、魔力は通常に三回唱えるよりも多く使われる。

”フロウ・アース”
上級土魔法。自分のある程度の周りにある土を流動的にさせ、操る。フロウは英語で流動、アースはそのまま大地。拘束したり、質量のある重い攻撃をくらわせたりと色々と汎用性豊富。ただし、一箇所しか動かせない。
2つ同時に動かす事は後述の魔法などと併用しないと動かす事が出来ない。この点はカンストでも同様。

”フリーダム”
中級防御魔法。カンストした状態ならばあらゆる拘束から抜け出す事ができる。拘束という面さえあれば技のデメリットからも抜け出す事が可能。設定上本来は手錠や、拘束着から素早く抜け出す為に脱走者が魔法作成スキル※1によりに作ったかなり最近の魔法。

※1魔法作成スキル
ある程度の用法、方法、使用魔力量等ある程度決まった事を達成する事で魔法の作成を可能にするスキル。カンストした状態ならば、目的と方法のみで作成可能。
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