ヒーローズ&パンツァー   作:剣音レツ

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 大変長らくお待たせしました!


 若干おかしなところもあるかもしれませんが、楽しんでいただけたら幸いです。


 今回の敵は、あの“殺し屋超獣”です!


第2話『強く決めたこと』

 (OP:TAKE ME HIGHER)

 

 

 

 〈前回までの大まかなダイジェスト〉

 

 ヒーローに憧れるが故に、行き過ぎた正義感により命を落とした五代マドカ・操真暁人・千葉丈司の三人の若者。

 

 彼らは神と約束をし、それぞれ英雄の力を得て危機に瀕している『ガールズ&パンツァー』の世界へと転生される。

 

 行きついた世界では、やはり怪獣や宇宙人が暴れており、パンツァー(戦車)を操縦して立ち向かう彼女たちは絶体絶命の危機に瀕していた!

 

 マドカたちは彼女たちを、そして街や人々を守りたい想いで勇気を振り絞り、遂に与えられた英雄の力を開放して立ち向かう!

 

 見事、怪獣たちを撃破したウルトラマンティガ(マドカ)、仮面ライダーウィザード(暁人)、シンケンレッド(丈司)。

 

 そして、思いも寄らない展開に動揺しながらも安心する彼女たちの前に、三人は変身を解いて並び立った………。

 

 

 遂にファーストコンタクトをしたヒーローたちと少女たち………。

 

 〈ダイジェスト終了〉

 

 

 

 変身を解き、西住みほたちの前に姿を現したマドカたち。

 

 その光景にみほたちは当然ながら驚愕する。

 

 みほ「………あの人たちが、さっきの光の巨人たち………?」

 

 なんせ先ほど自分たちを危機から助けてくれた正に神のような存在(ヒーローたち)の正体が自分たちと同じ人間であり、しかも三人とも超絶イケメンなのだから………。

 

 

 

 暁人「ふぃ~………一応初戦、決まったな。」

 

 丈司「んま、こんなもんだろう。」

 

 マドカ「何とかなったって感じかな。」

 

 丈司「しかし、この先どうするんだ?」

 

 暁人「あ、そうか。初めて嬢ちゃんたちとのご対面だし。」

 

 マドカ「…て言うか僕たち、彼女たちの前で堂々と変身を解いちゃったよね………?」

 

 

 

 暁人・丈司「あ!」

 

 

 

 マドカ・暁人・丈司(しいいぃぃぃまったああぁぁぁあぁ~!)

 

 

 

 そう、ヒーロー、特にウルトラマンは、他の者には正体を知られてはいけないはずなのだが、マドカたちは当たり前のようにみほたちの目の前で変身を解いてしまったのだ。

 

 初戦による興奮からか、それともただの勢いからなのだろうか?………とにかく三人は、無意識にやってしまったしくじりに頭を抱える。

 

 

 だが、そんなマドカたちにお構いなしとばかりに、みほたちがまるで餌に向かって駆けて来るうさぎの大群のように一斉に駆け寄り始める!

 

 

 マドカ「ぅわぉ!?」

 

 

 そして一斉にマドカたちに問いかけ始める!

 

 梓「あ、あの、あなた達は誰ですか!?」

 

 あや「さっきの姿は何なんですか!?」

 

 桂利奈「とてもかっこ良かったです~!」

 

 妙子「あの姿にあの力は一体!?」

 

 桃「怪しい………どういう事かじっくり説明してもらおうか?」

 

 彼女たちの問いかけの雨あられが降りかかりマドカたちは困惑する。

 

 

 マドカ「ストップストップ!みんな一旦落ち着いて~!!」

 

 

 約10分後、彼女たちの問い詰めがようやく静まったところでマドカたちは、落ち着いて信じられないような自分たちの真実を語り始めた。

 

 

 自分たちは一度死んでること、そして転生でこの世界に来たこと、

 

 そして、ヒーローの力を持ってること………。

 

 

 マドカたちの話を聞いたみほたちは、やはり信じられないような表情をしていた。

 

 杏「(干し芋を食べながら)その話………マジか?」

 

 暁人「ああ。」

 

 桃「マジで?」

 

 暁人「マジだ。」

 

 

 柚子「見た感じ嘘を言う表情ではありませんしね。」

 

 華「信じられませんね………。」

 

 優花里「まるで神からの恵みです!」

 

 マドカ「…まあ、実際神に転生させてもらって来たからね…。」

 

 

 沙織「あ、あの!あなた達は元の世界ではモテてたのですか!?」

 

 麻子「今それを聞くか?」

 

 沙織「だって気になるじゃ~ん!こんなにもイケメンだし、スタイルも良いし~…」

 

 

 丈司「まあ、女(おなご)は強い男に惹かれるものだからな。」

 

 暁人「そりゃあもう、毎日女子たちのラブレターの返事が大変だったんだから~。」

 

 マドカ「まあ、毎日女子から黄色い声を掛けられて大変だったけどね。」

 

 

 ………どうやらモテてたのは真(まこと)だったみたいだ(笑)

 

 

 忍「それにしても良いがたいしてるわね~。」

 

 あけび「スポーツとか結構出来そう!」

 

 典子「あの、良かったら一緒にバレーボールしませんか?」

 

 暁人「お?いいね。喜んで。」

 

 丈司「暁人はただ女と遊びたいだけだろ?」

 

 暁人「んなっ!!? バッ!…なに人を女ったらしみたいに言ってんだよ~!」

 

 マドカ「案外ホントの事じゃないのかな?」

 

 暁人「ぅおーい!マドカまで~!?」

 

 いつの間にか、いつものムードになったマドカたちを可笑しそうに笑いながらみほたちは見つめる。

 

 

 マドカたちとみほたちは、互いに気付かないうちに打ち解け始めているのであろうか………?

 

 

 マドカ「………ちょっとお願いがあるんだけど………。」

 

 みほ「………何ですか?」

 

 マドカ「出来たら僕たちがヒーローである事や、別の世界から転生してきた事は、僕たちと君たちだけの秘密にしてくれないかな?」

 

 マドカの提案にみほたちはふと戸惑う。

 

 華「それはどうしてですか?」

 

 暁人「俺たちがヒーローである事が色んな人に知られると、色々と厄介なことになるからね。」

 

 丈司「人間たちはヒーローの存在を知った瞬間、それに頼りっきりになる傾向があるし、たまに強大な力を持ってると言う事で警戒する者も現れるからな。」

 

 マドカ「この世界は今まで君たちで守って来たんだよね? その名誉を、僕たちのヒーローの力を知られることで下げる訳にはいかないなとも思ってね。」

 

 マドカたちの想いを聞いたみほたちは少し考え悩んだ後、顔を上げて決めた。

 

 みほ「分かりました。 私たちだけの秘密にしましょう。」

 

 沙織「彼氏との付き合いは、すぐ周りに知らせちゃいけないとも言うしね。」

 

 華「ちょっと違う気がしますが………秘密は絶対守ります。」

 

 優花里「お互い頑張りましょう!」

 

 麻子「特におばあに知られたら色々厄介な事になりそうだしな。」

 

 

 みほたちの言葉にマドカたちは嬉しそうな表情になる。

 

 

 マドカ「ありがとう………よろしくね。」

 

 みほ「………はい。此方こそ、よろしくお願いします。」

 

 マドカとみほは笑顔で握手を交わした。

 

 今後も共に戦っていくと言う誓いの握手を………。

 

 

 ………だが、その中でみほは、ひっそりと固い笑顔になっていた………………。

 

 

 その後もマドカたちはみほたちとある程度話し、近くの運動場でバレーボールなどをして遊んた後別れた。

 

 別れる頃にはもう日が沈み始め夕暮れ時になっていた。

 

 

 暁人「いや~楽しかった。 今思うと、彼女たちを助けてホントに良かったな。」

 

 丈司「ああ。てか、か弱き女(おなご)を助けるのが侍として当ぜ…」

 

 暁人「あーもう!丈司ったらそればっかなんだから~。お堅いお堅い。」

 

 マドカ「僕たちはヒーローの力を得た“選ばれし者”だからね………今後も彼女たちのために頑張ろうね!」

 

 丈司「ああ。」

 

 暁人「おうよ!」

 

 

 と、その時、

 

 

 ???「あ、あの!」

 

 

 突如、後ろから少女の話しかける声が聞こえて三人は振り向く。

 

 

 そこに立っていたのは西住みほだった。

 

 

 暁人「どうしたんだい?みほちゃん。」

 

 マドカ「何か話でも?」

 

 みほは緊張からか、息を吸って勇気を振り絞る様に話し始める。

 

 

 みほ「あの………さっきは本当に、ありがとうございました!(深く礼)」

 

 

 みほが改めて礼を言う事にマドカたちは少し困惑する。

 

 

 みほ「あの時あなた達が助けてくれなかったら私たち、完全に終わってました………。

 

 あんな状況までに追い込まれたのは初めてでした………ホントに、何てお礼を言えばいいか………。」

 

 みほは少し俯き、少し涙声で話していた。

 

 

 暁人「………今までにない…ピンチだったのか?」

 

 マドカ「今までは、そういう事無かったの?」

 

 

 みほはどこか暗い表情を少し上げて語り出した。

 

 マドカたちが来る前までの、自分たちのこれまでの戦いなどの事を。

 

 

 黒い謎の影法師が上空に現れた日から、世界各地で怪獣たちが突如現れ暴れ始めたと言う。

 

 それにより、日本戦車連盟などの判断により、長らく封じられていた戦車道を復活せざるを得なくなり、彼女たちも戦わざるを得なくなってしまったと言う。

 

 

 戸惑いながらも、みほたち選ばれた少女たちは戦車を駆使して突如現れた怪獣たちに立ち向かっていった。

 

 最初は等身大の小怪獣ばかりで、当てさえすれば倒せるものだったのでそこまで手こずることは無かった。

 

 しかし戦いを繰り返し、日時が過ぎていくうちに等身大以上、十メートル以上と段々と怪獣の大きさが増し、それに比例するように強さも増していき、、、

 

 やがては四十~五十メートル以上の怪獣が現れる様になり彼女たちだけでは倒せない怪獣も増えていき、ギリギリの戦いや取り逃がしを続けていく内に希望を失いかけていた。

 

 

 みほ「そして今日、初めて五十メートル大の怪獣が二体同時に現れて………私たちは、もういよいよ終わりかと思いました。そしたら、あなた達が現れて………

 

 正に神の様でした。 まるで私たちを絶望の淵から救いに来てくれた、神様のように………」

 

 みほは遂に嬉しさや、辛さのフラッシュバックによって抑え切れなくなり、その場ですすり泣きを始める。

 

 

 暁人はみほの元に歩み寄り、俯く青の頭を撫で始める。

 

 暁人「そうか………俺らが来る前から、一生懸命頑張ってたんだな。辛かったんだな。 よしよし………。」

 

 

 暁人は慰めのつもりでやっているのだろうが、、、

 

 丈司「暁人…お前ただ女の子の頭を撫でたいだけだろ?」

 

 暁人「バッ!!?………なに人を「女ったらし」みたいに言ってんだよ!?」

 

 丈司のからかい交じりの言葉に暁人は少し慌てて顔を赤らめて突っ込む。

 

 マドカ「みたいにっていうか………実際そうみたいな感じだし………。」

 

 暁人「ぅおーい!マドカまでー!?」

 

 

 いつの間にか、泣いてるみほをそっちのけでマドカたちはいつものやり取りに戻ってしまっていた。

 

 

 彼らのよくやる漫才のようなやり取りは、泣く子も黙るならぬ泣く子も笑うモノである。

 

 しかし、みほは彼らのやり取りを目の当たりにしても、泣いてる表情を変える様子が無い。

 

 先ほど話した件以外にも、何か辛い事でもあったのだろうか………。

 

 

 それに気づいたマドカはみほに話しかける。

 

 マドカ「他にも何か、辛い事でもあったの?」

 

 

 それを聞いたみほは一旦泣き止み、重い口を開くように話し始める。

 

 

 みほ「………実は………私は特にほぼ強制的に戦車道の攻撃部隊に入らされて………。」

 

 

 マドカ「えっ!?」

 

 暁人「何と!?」

 

 丈司「何…だと?」

 

 みほの思わぬ告白に三人は驚いた。

 

 

 暁人「何で君みたいな淑やかな嬢ちゃんが無理矢理戦車なんかに?」

 

 マドカ「無理矢理なんて……何か聞こえ悪いけど………。」

 

 

 みほは更に驚きの真実を話した。

 

 なんでも彼女は大洗女子学園唯一の戦車経験者だと言うのだ!

 

 

 三人は更に驚愕する。

 

 マドカ・暁人・丈司「なぁぁあああにいいぃぃぃぃぃ!!?」

 

 暁人「っておい、夜中だぞ。 (口に一指し指を当てて)しーっ、しーっ………。」

 

 丈司「しかしそれは驚いた。 何故に君みたいな女子(おなご)が戦車を?」

 

 マドカ「この世界の学園は戦車道は科目の一つだとおっちゃんから聞いたけど………もしかしてみほちゃん、過去に凄い戦歴を残してるのかな?」

 

 暁人「様々な激戦を潜り抜け戦い抜いてきちゃったり? くう~しびれるねぇ~。」

 

 みほ「い、いや…そうじゃなくて………。」

 

 暁人「じゃあ何でなのさ?」

 

 

 みほ「………その………………実は私の家は、代々戦車乗りの家系で………私が前にいた学校は、怪獣が現れる前から戦車道をやっていたの。」

 

 

 マドカ「そうなのか。」

 

 みほ「でも、あまりいい思い出が無くて………私、戦車を避けてこの学園に来たのに………。」

 

 暁人「そうかー、おっちゃんから君は大洗女子学園の戦車道の隊長みたいなことを聞いたけど、まさかそういう辛い事情があったとはな………。」

 

 丈司「現代は女子(おなご)も苦労して戦う目に合うとは………時代も変わったもんだな。」

 

 暁人「お前さあ、(歩み寄って丈司の肩に手を置いて) 昔の考えに捕らわれ過ぎだ。」

 

 丈司「“侍の考え”と言ってくれ!」

 

 

 暁人と丈司はみほの事情を聞いて同情しつつもついいつものやり取りに戻ってしまっている。

 

 その間にマドカが俯くみほに歩み寄り頭に手を置く。

 

 マドカ「もう、泣かなくていいよ。」

 

 みほ「え?」

 

 マドカ「君たちが………特に君がそんなに苦労していたなんて………これで俺たちはより強く決心できたよ。」

 

 みほ「…何をですか?」

 

 

 マドカ「………俺たちがヒーローとして、君たちを命にかけてでも守り抜くことを。」

 

 

 マドカは、いや、マドカたちは、想像以上に戦車道での戦いに辛い思いをしているみほたちの事を知り、自分たちが彼女たちを命に掛けてでも悪から守り抜き、絶対に死なせない事を強く決心したのだった。

 

 みほは嬉しい顔になりそうながらもまた暗い表情で、

 

 みほ「ありがとうございます………今まで友達以外に私の事をここまで思ってくれる人はほとんど居なかったし、お母さんもお姉ちゃんも、家元だから戦車やるのが当然みたいな考えだし………まああの二人は才能あるからいいんだけど………

 

 ダメな私はたまにドジばかりで、こんな私が隊長として今後どこまで戦っていけるかと自身を無くしちゃうと気があって………。」

 

 マドカはみほの肩を掴んで語り掛ける。

 

 マドカ「大丈夫!俺たちは君の気持が痛いほど分かるから!………もし辛くなったり、どうしようもなくなったら、いつでも声を掛けて。

 

 俺たちが、力になってあげる。」

 

 

 その言葉を聞いたみほは、今度は嬉しさから再び泣き出しマドカに縋り付く。

 

 

 暁人「ったくマドカったら~抜け駆けしやがって………。」

 

 丈司「お前は女しか興味ないのかよ。」

 

 暁人「(頬を赤らめて)何を言う!可愛い女の子を守りたいからこそだよ!」

 

 そう言うと暁人も慌ててみほの元に。

 

 暁人「君みたいな可愛らしい女の子たちの綺麗な顔を、汚させるわけにはいかないからね。

 

 もし君たちが涙を流しそうになったら、俺が、全て宝石に変えてやるぜ。」

 

 丈司「それを言うなら「俺たちが」だろ?

 

 必要ならば、俺たち侍はいざ行く。君たちの、その命を守るためにな。」

 

 マドカ「あの…僕は侍じゃなくて光の巨人ですから………。」

 

 暁人「俺は魔法使いだし。」

 

 丈司「侍もヒーローみたいなもん!別に良いだろ?」

 

 マドカ・暁人「いや良くないよ!」

 

 またしてもマドカたちはいつものやり取りに。

 

 だが、そうした光景を見ているみほは、自然と僅かに笑顔が戻っていた。

 

 丈司「お、いいぞ。その笑顔だ。」

 

 暁人「やっぱ女の子は笑ってる方が可愛いね~。」

 

 マドカ「僕たちがいつまでも守るよ。その微笑を。」

 

 みほ「はい! これからも、よろしくお願いします!(深く礼)」

 

 暁人「ま、良いって事よ!」

 

 

 すると、丈司はみほにある事を問う。

 

 丈司「ところで、君を無理矢理戦車道に入れたのは一体誰なんだ?」

 

 みほ「それは………生徒会の人たちです。」

 

 暁人「生徒会って、確か亀の絵が描かれた戦車に乗ってた、あの娘たちか?」

 

 みほ「ええ。それで、強要する生徒会に沙織さんと華さんが必死になって抗議してくれて………それを見た私は私の事を思ってる人がいる事が嬉しくて………

 

 その思いに触れた私は、戦車道をやろうと決めたんです。」

 

 丈司「そうか………友達の想いに触れて決心するとは、立派だぞ。」

 

 みほ「ありがとうございます。」

 

 丈司は侍精神故か、やや上から目線でみほを褒めるが、みほはそれに素直に礼を言う。

 

 

 ………だが、一方で丈司の心中では………、

 

 

 丈司(ったく………こんないたいけな娘に冷たくする母と姉、そして強引という乱暴な手段を取る生徒会………この世界の女子(おなご)は心が汚い奴もいるもんだ………。)

 

 

 何やら複雑な心境を抱いていた………。

 

 

 マドカ「さて、出会って仲良くなった記念だし、何かしない?」

 

 マドカは提案する。

 

 暁人「お、いいね~。俺たちの豪邸でパーってやっちゃう?」

 

 丈司「いいかもな。」

 

 みほ「マドカさんたちの住んでるところですか?行ってみたいです!」

 

 マドカ「賛成だね。」

 

 かくして、マドカたちはみほを自分たちの豪邸に招待することにした。

 

 

 と、その時、

 

 

 沙織「私たちも一緒に良い?」

 

 

 声のする方に振り向いてみたら、そこにはいつの間にか来ていた沙織、華、優花里、麻子の姿があった。

 

 みほ「沙織さん、みんな。」

 

 沙織「合コンは、男女が同じ人数の方が盛り上がるからね。」

 

 華「正確に、私たち女子の方が多いですけどね。」

 

 暁人「お、みほちゃんのお友達か。 いいぜ。」

 

 丈司「人数は少しでも多い方が楽しいからな。」

 

 マドカ「豪邸は広いから、全員余裕で入れるよ。」

 

 沙織「やったー! かっこいい男と一緒になれるなんていつ振りかな~?」

 

 優花里「ヒーローたちの住んでる家なんてワクワクですー!」

 

 麻子「遅くなるのなら勝手に寝るけどいいか?」

 

 沙織「麻子ったら~。」

 

 マドカ「あははは………僕らは構わないよ。 なんなら泊まってもいいから。」

 

 沙織「本当に? わあ~まるで彼氏とホントにデートしてるみたいー。」

 

 華「沙織さんったら…ではお言葉に甘えて、お世話になります。」

 

 優花里「明日は日曜だし、丁度良いですね!」

 

 みほ「では、お世話になります。」

 

 丈司「おう。色々話そうな。君たちの戦車道についてもっと詳しく知りたいし。」

 

 暁人「俺たちヒーローについてもたっぷり聞かせちゃるよ。」

 

 マドカ「それじゃ、行こっか。」

 

 

 マドカたちは、みほたちあんこうチームを連れて自分たちの家へと連れて帰って行った………。

 

 みほたちの中の一部には、荷物を取ったり親に話すためにいったん家に帰る者もいた。

 

 

 

 だが、そんなマドカたちの様子を遠くの夜空から一つの影が見つめていた。

 

 全ての元凶である『影法師』の一人である!

 

 影法師はマドカたちを見て不気味に笑うような仕草を見せた後、夜の空へと飛びながら姿を消していった。

 

 その姿は夜空の暗さや月の光も含めてまるでゴーストの様であった。

 

 

 

 ようやくマドカたちの豪邸にみほたち一同が揃った。

 

 みほたちは豪邸に入った瞬間驚愕する!

 

 

 玄関だけでもかなりの広さなのだ!

 

 さらに一階だけでも浴室除いて部屋が四つあり、二回もただっ広い寝室に部屋が四つ(そのうち三つはそれぞれマドカたちの個室でさらにそれぞれテレビまで着いている!)あるのだ!

 

 みほ「すごい………!」

 

 優花里「とてもリッチな家じゃないですかー!」

 

 沙織「いいな~!私も将来はこんな家に住みたい!」

 

 華「一晩お邪魔します。」

 

 麻子「………お腹空いた。」

 

 

 マドカ「まあ今夜はゆっくりしていってよ。」

 

 暁人「それでは、お席の方へご案内いたしまーす!」

 

 丈司「ファミレスじゃないんだから。」

 

 暁人「いいじゃねーか。雰囲気だよ雰囲気!」

 

 マドカたち三人は、みほたち五人を一番広い台所付きの部屋へと案内した。

 

 

 それから八人は色んなことをして楽しんだ。

 

 料理はマドカと沙織が合同で作った。

 

 因みにマドカは元の世界では大学生で一人暮らしをしていたため料理も得意である。

 

 ………だが、大抵作るのは彼の好物のオムレツが多いのだが(笑)

 

 更に料理を作るとき、最初は丈司が作ろうとしたのだが、どうした事かマドカたちが途中で慌てて止めた。

 

 なんでも、皮も剥かずに切った野菜をそのまま鍋に放り込んだり、固い南瓜を切るのになんとシンケンマルを使ったりなど、その料理の腕は壊滅的だったために慌てて止めたんだとか………。

 

 実はマドカと暁人は幼馴染だけあって、丈司の壊滅的な料理のド下手さは知っており、前世で生きてた時もこれまでも彼の手料理を食っては一晩中寝込むなど散々苦しめられてきたんだとか………。

 

 なので、丈司が料理を作る際、マドカは思わず「最大の危機だ…。」と呟いたんだとか………汗

 

 結果的に、マドカと沙織の所謂“料理できる組”が引き受けたことにより、事なきを得たのだった。

 

 

 他にもヒーローや戦車道、学校の事など、互いの事を話し合ったり、トランプなどをして楽しんだ。

 

 その後の入浴では、温泉のように男女別であったため、男子女子それぞれ分かれて入り同性だけのトークを楽しんだとか。

 

 因みに中もまるで温泉の様であり、打たせ湯やサウナ、更には露天風呂まで付いていたのだ!

 

 

 ところが、マドカたちは入浴していて、ある事に疑問感じていた。

 

 それは、何故自分たちの住む豪邸で、女湯があるのだろうか?

 

 と言う事である。

 

 だが、「今回みたいに女の子を泊める時の為」と自分らなりに答えを出し、考えるのを止めて風呂から上がった。

 

 

 そして夜も更け、そろそろ寝る時間になった頃、丈司は華と一緒にベランダで星が輝く夜空を見上げながら話し合っていた。

 

 みほの境遇の事である。

 

 

 丈司「戦車の家元で、しかも引っ越し先でも戦車を強要される………相当苦労してるんだなと俺たちは痛感した。」

 

 華「私も初めて知った時は心が揺れました。」

 

 丈司「なぜだ?」

 

 華「私も華道の家元なので、西住さんの気持ちが痛いほど分かったのです。」

 

 丈司「そうか、お前も家元の娘だったとはな。 実は俺も、剣道の家元なんだ。」

 

 華「あら、同じですね。」

 

 丈司「そうだな。」

 

 丈司と華は笑い合う。

 

 どうやら侍主義の丈司は、淑やかな大和撫子の華と早くも気が合ったみたいである。

 

 それにしても丈司は剣道の家元だったとは………どうりでシンケンレッドを選び、剣さばきも流れるようで力強いワケである。

 

 華「家元で育った私は、五十鈴流に準じた可憐で清楚な花を生けて来ました。

 

 でも私、西住さんの影響で戦車道をやってみて思ったのです。もっと力強い華を生けたいと。

 

 ………でも、お母様が………。」

 

 丈司「?どうした?」

 

 

 華は詳細を話し始める。

 

 華はこれまで五十鈴流に準じた花を生けて来ており、母・五十鈴百合(いすずゆり)にも評価されていたのだが、彼女自身は自分の生ける花に行き詰まりを感じていた。

 

 そこで戦車道を通じて、怪獣から世界を守ると同時に、自身の花に力強さを取り入れたいと考えたことで戦車道を始めたと言う。

 

 だが、そのことが原因で、鉄と油の臭いを嫌い、戦車道を粗野と偏見を持つ母から勘当されてしまったのだ。

 

 

 華の事情を知った丈司は、流石に驚きの色を隠せなかった。

 

 丈司「………そうか………お前も家元が故に、苦労してんだな。」

 

 華「ええ。 でも、いつかお母様を説得させる。私はそう決めました。」

 

 丈司「ふっ、そうか。 現代は、女子(おなご)も強くなったもんだな。」

 

 華「ふふふ、お侍さんも変わらず強いですわね。」

 

 丈司と華は再び笑い合う。

 

 丈司「絶対に守り抜いてやるからな。 女子(おなご)を守るのは、侍として当然の事だし。」

 

 華「相変わらず古典的ですわね。 では、よろしくお願いいたします。」

 

 

 沙織「華ーそろそろ寝よっか。」

 

 暁人「丈司も来いよ。」

 

 華「では、行きましょうか。」

 

 丈司「ああ。」

 

 暁人と沙織の呼ぶ声が聞こえ、丈司と華は寝室へと入って行った。

 

 

早くも心を開き合い仲良くなったマドカたち英雄ボーイズとみほたち戦車ガールズ。

 

彼らの戦いは今後如何なるものになるのだろうか、、、?

 

これは楽しみな所である。

 

 

 一方の丈司も、若干侍思考な故に、様々な性格の女が存在する世界にどこか複雑な心境を抱いている………。

 

 彼が今後彼女らとどう関わっていくかも注目であろうか………?

 

 

 因みに余談だが、マドカたちは自分達の変身アイテム等の力の一部をみほたちに見せており、その際も暁人はうっかりスメルウィザードリングを使ってしまったり、

 

 丈司がそれを吹き飛ばそうと同時にショドウフォンでモヂカラを見せようとしてうっかり『風』のモヂカラを発動させたことによりみほたちのスカートが捲れてしまったり、

 

 マドカがスパークレンスのガオディクションで悪意は無いものの女子達を解析しようとすると言う軽くデリカシーに欠ける事をしようとしたりしたんだとか………………笑

 

 やはり男子と女子が付き合うには、注意を払わなければならないな(今回についてはそういう問題ではないと思うが………笑)。

 

 

 

 そして静かな夜が明けて日が昇り始めたばかりの朝6時半頃、

 

 いち早く起きていた丈司は豪邸を出てすぐの砂浜で早朝の空気を吸いながら朝の街や海を眺めていた。

 

 丈司「(背伸びをしながら)ぷはぁ~今日も良き夜明けぜよ。さて、今日も一日頑張りますか。」

 

 華「ふふ、朝から気合入ってますね。」

 

 丈司は声のする方を振り向く。そこには自身に続いて起きて来た華の姿があった。

 

 丈司「おう、華も起きたのか。」

 

 華「わたくし、早起きに慣れていまして。」

 

 丈司「そっか。」

 

 

 華「それに………昨日丈司さんと話して改めて強く決めたのです。

 

 お母様の期待を裏切ってまで始めた戦車道ですから、その分一生懸命頑張って敵を倒し、同時にお母様を納得させると。」

 

 

 丈司「ふっ、ホントに芯が強いな。」

 

 丈司と華は笑顔で見つめ合う。

 

 

 ………だが、その一方で丈司は心中で、

 

 丈司(野蛮だの不格好だの鉄くずになってしまえだの汚い言い方で戦車道を卑下した心が汚い女(おなご)のために、頑張る必要あるのか………?)

 

 と、華の母に複雑な心境を抱いていた………。

 

 

 華(………お母様………。)

 

 その一方で、華はふと母の事を思っていた………。

 

 

 

 そんな同じ頃、そんな華の母・五十鈴百合(いすずゆり)は、五十鈴家の奉公人・新三郎(しんざぶろう)と共に、朝の散歩に出かけていた。

 

 ………と言っても、正確には新三郎が、百合が乗った人力車を引いて歩いているため、散歩と言えるかは少し迷いがあるが笑

 

 

 新三郎「奥様、どうです?今日の夜明けは。」

 

 百合「うん、今日もいい天気になりますわね。」

 

 二人とも日が無事に昇る様子から、今日もいい天気になると確信した。

 

 新三郎「ちょっとこの辺で景色でも眺めましょうよ。」

 

 百合「ええ、そうですね。」

 

 新三郎はいったん人力車を止めて百合はそこから降りる。そして、二人で海の景色を眺め始める。

 

 どこまでも続くかのように広く、荒れることなく一直線に広がる海面は、昇る日の光でオレンジ色に光っていた。

 

 そのいつもと変わらぬ夜明けの景色を二人は眺めていた。

 

 

 新三郎「今日一日、平和に終わるといいですね。」

 

 百合「ええ…昨日あの物騒な事件が起こった後ですからね。

 

 それにあの巨人………彼の方は一体何者なのでしょうね。」

 

 新三郎「そこは分かりませんが…凄かったですね! 現れた怪獣二体を瞬く間にやっつけてしまったのですから!」

 

 百合「…ええ………。」

 

 百合は、昨日起こった事件、そして現れた光の巨人(ウルトラマンティガ)のことが少し気になっていたが、それよりも気になっていることがあった。

 

 

 娘の華の事である。

 

 

 突き放したとはいえ、自身の反対を押し切ってまで戦車道に入ったわけなのだから、母親だけにそんな娘が常に心配なのである。

 

 華の事を思う百合は、少し先に見える学園艦を見つめながら少し深刻そうな表情を浮かべる。

 

 それに気づいた新三郎が声を掛ける。

 

 新三郎「お嬢の事なら大丈夫。きっと上手くやってますよ。」

 

 百合「でも………花を生ける繊細な手で、あんな危険な戦車道に…。」

 

 新三郎「お嬢には仲間がいます。きっと上手くやってますよ。

 

 それに、あの巨人が、またお嬢たちを救ってくれます。」

 

 娘の華を心配する百合を、新三郎は前向きな言葉で励ましていた。

 

 

 同じ頃、

 

 華「……っくしゅんっ?」

 

 華は不意にくしゃみをしてしまった。

 

 丈司「?寒いのか?」

 

 華「い、いえ、大丈夫です。 きっと誰か、私の噂をしてるのですよ。」

 

 くしゃみをした事を気にかける丈司に、華は冗談交じりで返事をした。

 

 丈司「春とはいえ、この時期はまだ朝と夜は寒いからな……ほら。」

 

 丈司はそう言うと、自身が羽織っていた薄い上着を華にかぶせる。

 

 華「………ありがとうございます。」

 

 華は笑顔で一礼してお礼を言った。

 

 丈司「律儀だなあ…侍として当然の事をしたまでだよ。」

 

 丈司は照れ笑いも含めて言い、丈司と華は笑顔で笑い合う。

 

 

 暁人「ヒューヒュー!お前ら、な〜にイチャついてんだよ。」

 

 

 突然暁人のからかう声が聞こえ、丈司と華は驚いて振り向く。

 

 そこには暁人の他にマドカ、みほ、優花里も来ていた。

 

 マドカ「丈司の知られざる瞬間、目撃だね。」

 

 みほ「いつの間にかそんなに仲良くなってたんですね。」

 

 優花里「武部殿が見たら嫉妬しますよー華殿。」

 

 暁人「ヒューヒュー!」

 

 丈司「おっ⁉︎、おまっ……あのなあ、勘違いしてるようだがなあ、俺と華はたまたま起きるタイミングが同じだっただけで別に口説くとかそんなつもりd…」

 

 暁人「まあまあ照れんなって。恥じる事はない。お前も俺と同じでそろそろコレ(小指を立てる)が欲しいと思ってたんだろ? 上着まで被せちゃっt…」

 

 丈司「寒そうにしてる女(おなご)に親切にして何が悪いっ⁉︎ 言っとくがなあ!俺はただ侍として女(おなご)に当然の事をしたまでで…」

 

 …とまあ、こんな感じで暁人が丈司をおちょくり、丈司がちょっと照れ気味で必死に否定するという言い合いが始まってしまい、みほと優花里は少し笑いながらそれを見つめ、華も、幸い(?)何の事か分かっていないようであったが、やり取りの面白さに口元に手を当てて笑っていた。

 

 

 暁人たちが来た事で一気に明るくなった雰囲気。それに同調するように、日が昇る高さも高くなっていき、街を照らす光も、朝焼けから昼間のような明るさへと変わっていく。

 

 

 言い合う暁人たちを他所に、マドカはみほに話しかける。

 

 マドカ「そう言えば、あとの二人は?」

 

 みほ「ああ、沙織さんは麻子さんを起こしに行ってます。」

 

 マドカ「そうか。朝に弱い子は大変だね。」

 

 マドカは笑顔で返した後、数歩砂浜の方へと歩みを進めて止まる。そして胸元からスパークレンスを取り出す。

 

 

 マドカ「静かに朝焼けが大地を包む、いつもと変わらぬ夜明け!

 

 そんな今日一日を解析してもらいますか。」

 

 

 そう言うとマドカはスパークレンスの側面のトリガーを引き、エクスデバイザー及びXioデバイザーでもおなじみの解析機能・ガオディクションを起動させる。

 

 

 “ピルルピルピルピル”

 

 

 《ガオディクションを起動します。4月5日、解析中》

 

 

 このように、このスパークレンスのガオディクションは怪獣のみならず、街や人、さらには一日の事までも解析できるのである!

 

 これもある意味チートな機能である。

 

 マドカはこの機能で、始まったばかりの今日一日の事を解析しているのだ。正に、天気予報ならぬ一日予報である(笑)

 

 

 “ピルルピルピルピル”

 

 

 マドカ「お、きたきた~。」

 

 

 

 《解析完了しました。

 

 

 

 

 凶器、邪悪、接近》

 

 

 

 ………?

 

 マドカ「………これは一体………?」

 

 またしても不吉なワードが並べられ、マドカは表情を少し変えてスパークレンスを見つめる。

 

 

 マドカ(………今日もまた、何かが起こるという事なのか………?)

 

 

 暁人「おーいマドカ!そろそろ朝食にしないか? 麻子ちゃんも起きたことだし。」

 

 マドカ「!え? ……ああ。そうだね。」

 

 暁人の呼ぶ声を聞いたマドカはとりあえず考えるのを止めてスパークレンスを胸元にしまい、暁人たちと一緒に豪邸の中に入って行った。

 

 

 

 しかし、先ほどのスパークレンスからの不吉なワード………今日も何かが起ころうとしているのは間違いないであろう。

 

 

 

 そしてその不吉な予感は、見事に当たろうとしていた。

 

 

 新三郎「さあ、奥様、そろそろ行きますか。」

 

 百合「ええ。帰って1日のはじめの花でも生けましょうか。」

 

 夜明けの景色を眺めた後、帰ることを決めた2人。

 

 百合は傘を畳んで人力車に戻って座り込む。

 

 新三郎「それじゃ、行きますよ奥様。」

 

 新三郎が人力車を引こうとした、

 

 

 その時、

 

 

 百合「はっ、あれは何?」

 

 百合が何かに気付いたのか、新三郎も指差す方を振り向く。

 

 

 そこには数十メートル先に何やらオーロラの様な物が現れるが、色は灰色のようなものでそれはまるで不気味なものである。

 

 そしてそのオーロラが段々と具現化していき、やがて巨大な生物のようなものへと変わった!

 

 若干透けてはいるが、その姿は悪魔と牛を合わせたように刺々しく、右手が鉄球、左手がカマとなっており、更に頭部には剣が付いているなど、見るだけで強烈な殺気がヒシヒシと伝わる恐ろしい外見の怪物である。

 

 

 “ガンガンギン”

 

 

 透けた状態で現れた巨大不明生物は甲高い咆哮を上げる。

 

 

 百合「何かしら!?あれ…」

 

 突如現れた得体の知れない生物を見上げる百合は口を押さえて驚く。

 

 新三郎も驚きを隠せない表情で見上げていた。

 

 新三郎「また怪獣ですね………奥様!早く行きますよ!そして大洗戦車道に連絡を…」

 

 

 新三郎が急いで人力車を引いて走ろうとしたその時、その巨大不明生物は新三郎たちに気付いて視線を向ける。

 

 

 “ギエエエイイィィィン”

 

 

 そして再度咆哮を上げて右手の鉄球を突き出すと、鉄球の先端が伸びていき、瞬く間に人力車を絡めてしまった!

 

 

 百合「きゃあっ!!?」

 

 新三郎「うわっ! おっ、奥様ー!!」

 

 人力車に乗っている百合は悲鳴を上げて恐怖で固まり、人力車を引こうとした新三郎は吹っ飛ばされるがすぐさま起き上がり、百合を助け出そうと必死に縋り付く。

 

 

 百合「新三郎!早く逃げなさい!」

 

 新三郎「で、でも奥様!…」

 

 百合「いいから!このままじゃ死にますよ!」

 

 百合は自信を助けようとする新三郎の身を案じ突き飛ばし、新三郎は少し離れたところまで吹っ飛ぶ。

 

 

 

 “ガシャーン”

 

 百合「きゃああああーっ!!」

 

 “ドガシャーン”

 

 

 新三郎が呆然と見る中、遂に鉄球の鞭に絡められた人力車は乗っている百合ごと空高くかち上げられ、地面に激突して大破してしまった!

 

 

 人力車を破壊した後、その巨大不明生物の透けた体はオーロラのように揺らぎ始め、やがて姿を消してしまった………。

 

 

 新三郎「奥様ーっ!!」

 

 新三郎は急いでバラバラになった人力車の方へと駆け寄る。

 

 新三郎「奥様っ! 奥様っ!? 奥様ーーーっ!!」

 

 新三郎は頭から血を流して横たわる百合の体を揺すりながら必死に呼びかけるが、意識を失っているのか、ピクリとも動かず返事をすることも無かった………………。

 

 

 突如訪れた悲劇………この事を娘の華は、まだ知ることは無かった………………。

 

 

 

 

 一方のマドカたちはというと、みほたちと朝食を済ませて食器などの片づけを始めようとしていた。

 

 マドカ「あとは僕たちがやるから、みほちゃんたちは帰ってもいいよ。」

 

 みほ「今回はどうも、ありがとうございました。」

 

 沙織「とても楽しかったよ。男に泊めてもらうの初めてだったし!」

 

 沙織は特に嬉しそうだった。

 

 優花里「今度、私たちの学校に遊びに来てください。」

 

 麻子「待ってるぞ。」

 

 暁人「ああ、もちろん! 魔法使いはいつでも飛んでくぜ!」

 

 丈司「暁人、お前やけに嬉しそうだな。」

 

 暁人「べ!?、別にっ!まだ学校に入った事無いから楽しみなだけだ!」

 

 暁人は若干頬を赤らめて言い訳をし、マドカたちはそれを見て笑い合う。

 

 

 華「ふふ、ホントに賑やかな方たちです。」

 

 華もそんなマドカたちを見て楽しそうに笑っていた。

 

 

 と、その時、華のスマホが鳴り始める。

 

 

 華「?………………新三郎からだわ………………。」

 

 

 華は突然の電話に困惑しながらも電話に出る。

 

 

 ………ところが、華は一向にしゃべろうとしない。相手が一方的に喋っているのであろうか………?

 

 それにマドカは、華のスマホから何かが聞こえたのか、相手が何やら騒がしい話し方をしているようにも思えていた。

 

 

 華「………………え………?………………。」

 

 

 “カチャン”

 

 

 華は何やらどこか深刻そうな表情に変わったかと思うと、ショックで脱力したか耳に当てていたスマホがそのまま手をすり抜けて床に落ちてしまった。

 

 

 その華の様子に一同が驚く。

 

 沙織「どっ………どうしたの華!?」

 

 華「………………。」

 

 沙織が心配して話しかけるが、華は無言で俯いたままそっとしゃがんで落としたスマホを拾う。

 

 よく見るとその表情は悲しそうなものだった。

 

 

 すると、華はしゃがんだまま身震いをする。そして、跳び付くように沙織に縋り付く!

 

 沙織「!?えっ!?ち、ちょっと………?」

 

 沙織は突然自分に縋り付いたことに困惑するが、すぐに華が泣いてることに気付き驚く。

 

 

 普段肝が据わっていて物怖じしない華が泣き出すなんて………余程のことがあったんだな………という感じに。

 

 

 すると華は少し涙声で話す。

 

 華「お母様が………お母様がっ………。」

 

 

 

 華が新三郎から電話で聞いたのは、母。百合が謎の怪物に襲われて重傷を負い、隣町の病院に搬送された事であった。

 

 それを聞いたマドカたちは驚きの色を隠せなかった。

 

 丈司「謎の怪物………か。」

 

 暁人「また出やがったのか……おのれ~!よりによっていたいけな女性を襲うなんて…。」

 

 マドカ「とにかくまずは、隣町の病院に行く必要があるね。」

 

 みほ「うん。華さんのお母さんの事心配だし。」

 

 優花里「私たち戦車で行ってきます。」

 

 マドカ「僕たちも付いてくよ。」

 

 

 かくして、一同は華の母のお見舞いのためにまずは隣町の病院に行くことにした。

 

 

 沙織「でも、戦車の方は私たちが乗るだけで一杯一杯だし………。」

 

 

 暁人「(右手の人差し指を左右に振りながら)ドンットウォーリーお嬢さん。」

 

 

 《コネクト・プリーズ》

 

 

 そう言うと暁人は中央に右手の手形が付いた普通のベルトの姿に擬態しているウィザードライバーにコネクトウィザードリングをかざす。

 

 すると、暁人の横に空間同士を繋ぐ小型の魔法陣が現れ、その中から一台のバイクが現れる。

 

 みほたちはその光景を見て驚く。

 

 

 そのバイクは赤と銀色で構成され、フロントカウルのヘッド部にはウィザードの頭部に似たデザインが施されている。

 

 ウィザードの専用バイク・マシンウィンガーである。

 

 これは仮面ライダーウィザードの力を得た暁人に与えられたマシンであり、戦闘時だけでなく日常でも使用できる。

 

 

 暁人「どうよ。」

 

 暁人は出現させたマシンウィンガーを得意げに紹介する。

 

 沙織「すっごーい!私も乗ってみたいなー!」

 

 暁人「あはははは…残念だが嬢ちゃん、今は一刻を争う時だ。ランデブーはまた今度な。」

 

 

 次は丈司がショドウフォンを取り出し、宙に『馬』の字を書く。

 

 丈司「はっ!」

 

 丈司がショドウフォンを振るうと宙に描いた馬の字が光ることでモヂカラが発動され、その光が変形することで『白馬』が召喚された。

 

 もちろん、馬を召喚した事にもみほたちは驚く。

 

 

 丈司「ま、こんな感じで、俺たちは乗り物も間に合ってんだ。」

 

 暁人「そうでもないみたいだぜ。」

 

 暁人が指差す方に丈司が振り向くと、そこにはマドカがいた………。

 

 

 

 ポクポクポク………チーン

 

 

 

 マドカ「あの~………僕、余ってるんですが………。」

 

 暁人・丈司「あ!」

 

 

 そう、マドカだけ専用の乗り物が無いことにみんな気づく。

 

 

 暁人「マドカだけ変身したらどうだ?飛びさえすれば余裕っしょ?」

 

 マドカ「いやいやウルトラマンだよ!?絶対目立つって!」

 

 丈司「じゃあ、みほたちの戦車の上に乗って移動したらどうだ? 邪魔者を蹴散らしながら。」

 

 マドカ「え?」

 

 

 

 〈イメージ映像〉

 

 進むみほたちの戦車の上に胡坐をかいて座っているマドカは、スパークレンスを突き出して光線を発しながら邪魔するモノを蹴散らしていく。

 

 そして、みほたちの戦車も砲撃を放っていく。

 

 

 “ドガドガーン” “ズガーン”

 

 

 マドカ「どけどけどけーい!! ヒーロー様のお通りだあぁぁ!!」

 

 〈イメージ映像終了〉

 

 

 

 マドカ「いやいやいや僕どんなキャラだよ!? てか、いつの時代の人だよー!?」

 

 

 マドカは途方に暮れそうになっていた。

 

 マドカ「ああっ!もう……ベルトさあぁぁん!!」

 

 

 マドカは思わずやけっぱちで叫んでしまう。

 

 

 と、その時、

 

 

 “ビシャン” ヒュ~…… “ドーン”

 

 一同「うわっ(ひゃっ)!!?」

 

 突如、上空に小さな光の輪が現れたかと思うとその中から一台の車が現れ、一同の前に落ちて来た。

 

 

 マドカ「………!?これはっ!?」

 

 その車を見た瞬間、マドカは驚愕する!

 

 

 マドカ「………シャーロック………?」

 

 黄色いボディをしていて平たくて縦に長く、後部には砲を装備しており、そして前部には『GUTS』の字があしらわれている。

 

 

 その車輛とは、本家のティガが活躍していた世界で防衛チーム『GUTS』が使用していた車両・シャーロックであった!

 

 これは特殊合金製の頑丈な車体を誇るパトロール用超高速特捜車である。

 

 

 マドカ「そ、そんな………何でいきなりシャーロックが………?」

 

 突然の車両の出現に戸惑うマドカ。

 

 暁人「多分、おっちゃんが特別にくれたんじゃね?」

 

 丈司「そうかもな、ほらマドカ、転生時にあまり神に頼まなかったから。」

 

 マドカ「あははは………とりあえず、乗り物はそろった事だし、隣町の病院へ急ごう。」

 

 暁人「そうだな。」

 

 優花里「お付き合い、お願いします。」

 

 丈司「なに、良いって事よ。」

 

 

 かくして、それぞれ乗り物に乗って隣町の病院への移動が始まった。

 

 みほたちは戦車、暁人はマシンウィンガー、丈司は白馬、そしてマドカはシャーロックに乗り込んで移動を開始する。

 

 …しかし、街中を車にバイク、馬、そして戦車が同時に走るとは何ともカオスかつシュールな光景である(笑)

 

 

 マドカはシャーロックを運転しつつ、天を見上げて呟いた。

 

 マドカ「………ありがとな………おっちゃん。」

 

 

 一方、“あの世”では、

 

 神「へっぶしっ!!(←くしゃみ)………何だっ?何だ何だ? マドカ君に特別にシャーロックを与えた直後に何だ?」

 

 

 

 約1時間後、一行は隣町の病院に到着した。

 

 病室に立ち会うのはみほたちだけにし、マドカたちは病院の控え室で待つことにした。

 

 

 暁人「俺たちは待つのか………ま、差し入れのドーナツ・プレーンシュガーを渡すようにみほちゃんたちに預けたことだし、良いとするか。」

 

 丈司「ま、普通の考えて、ここからは“親子水入らず”ってやつだろ。」

 

 マドカ「まあ、みほちゃんも一緒だから、折角には親子だけじゃないけどね。」

 

 

 マドカたちが雑談をしていたその時、

 

 

 典子「すまないな、妙子。」

 

 妙子「いえいえ、キャプテンのためなら当然のことです。」

 

 

 マドカたちは突然声のする方へ振り向く。

 

 そこには戦車道のバレー部チーム・アヒルさんチームの近藤妙子が、同じくアヒルさんチームのリーダーの磯辺典子に肩を貸しながら立っていた。

 

 典子はどこか怪我をしているのか、何処か覚束ない立ち方のような感じだった。

 

 

 暁人「あ、あんたらは、昨日のバレーガールズの。」

 

 暁人の呼びかけに典子と妙子も気付く。

 

 典子「…あなた達は確か、」

 

 妙子「昨日のヒーローさん達ですか?」

 

 マドカ「そうです。偶然ですね。」

 

 典子「ええ、まさかここでまた会えるなんて。」

 

 丈司「何かあったのか?」

 

 妙子「え?それは………その………。」

 

 妙子の反応から何かあったに違いないのだが、妙子は何処か言いづらそうだった。

 

 

 典子「………話しなよ妙子。この人たちはヒーローなんだから。」

 

 妙子「キャプテン………………分かりました。」

 

 典子に後押しされた事により、妙子は事情をマドカたちに話した。

 

 

 それは今朝、アヒルさんチーム四人で大洗の隣町の体育館でバレーボールの練習をしていた時の事だった。

 

 そのバレーの練習の最中、突然上から巨大な鎖鎌のような鞭が体育館の屋根を突き破り襲って来たと言う。、

 

 鎖鎌は体育館の床の中心に直撃し、四人はバレーで培われた反射神経で何とかそれをかわすことが出来たのだが、運悪くキャプテンの典子だけが右脚に瓦礫が直撃し、血が出る怪我をしてしまったという。

 

 さらに、突き破られた体育館の屋根の穴から鞭の元凶らしき怪物のような姿が見えたのだが、その姿は透けていたのではっきりと分からなかったという。

 

 よって、怪我をした典子は妙子に肩を貸してもらい、ここ最寄りの病院まで来たと言う事である。

 

 

 事情を聞いたマドカたちは不思議な気持ちになる。

 

 丈司「それは災難だったな………しかし、巨大な鎖鎌か。」

 

 暁人「それに怪物の姿………犯人はまたしても怪獣なのか?」

 

 典子「だと思うのですが………はっきりと見えなかったのですが、その怪物の姿を見た時、ふと思ったんです。

 

 

 あの姿………前にも見たことある気がする………。」

 

 

 マドカ「前にも見たことがある? 以前交戦した事があるという事かな?」

 

 妙子「ええ、それに………微かですが、聞き覚えのある鳴き声のようなモノも聞こえたのです。」

 

 丈司「見覚えのある姿に聞き覚えのある鳴き声か………もしそれが正しければ、その怪獣は君たちに復讐しに来たのでは?」

 

 暁人「全く、レディを付け回すとは、許せない奴だな。 そいうえば他のメンバーは?」

 

 典子「忍とあけびは外に止めてる戦車で待機している。もしも怪物が襲って来た時の為にね。………うっ!?」

 

 

 典子は傷が再び疼き出したのか、右脚のジャージをめくって包帯が巻かれた部分を露出させる。

 

 典子「しばらくバレーが出来ないのは残念だが、複雑骨折にならなかっただけマシか。」

 

 妙子「ええ。早く傷を治して、またバレーをしましょうキャプテン。」

 

 暁人「昨日の君たちとのバレーは中々楽しかったからね。それが出来なくなるのは、俺も残念だからな。」

 

 暁人は妙子たちの元に歩み寄り、そして妙子の肩に手を置く。

 

 

 暁人「またやろうぜ、バレーボール。」

 

 妙子「暁人さん、上手かったですもんね。是非とも。」

 

 暁人「え?………ま、まあ、俺は球技全般が得意でね。特にサッカーは特別だ。」

 

 妙子「え?バレーでもアレなのに、サッカーはどれだけ上手いのかな?」

 

 暁人「またいつか見せてやっよ。なんなら一緒にやろうぜ、お嬢さん。」

 

 妙子「え~…バレー以外の球技なんてあまりやった事無いからできるかな~。」

 

 暁人「大丈夫だって、俺が教えてやっからさ。」

 

 妙子「え?そうですか?その時は是非。」

 

 

 暁人と妙子は笑い合う………というか、いつの間にか楽しく会話してしまっている二人。

 

 妙子もいつの間にか典子を放してしまっていた。

 

 

 やがて二人は困惑そうな表情で見つめる仲間たちに気付く。

 

 女好きの暁人は言うまでもないが(笑)、妙子も何事にも一生懸命な一方で空気が読めない事もあるのである。

 

 ある意味似た者同士なのかもしれない(笑)

 

 妙子「………あ、すみませんキャプテン。」

 

 再び典子の腕を肩に回す妙子。

 

 暁人「悪い悪い、つい話が盛り上がっちゃってな。」

 

 丈司「ったく、暁人は相変わらずなんだから。」

 

 暁人「んなっ!?何だよ!丈司だって今朝華と良い感j…」

 

 丈司「バ…バッ!あれはただ話が合っただけでお前みたいに下心でやったんじゃn…」

 

 暁人「下心じゃねえしレディーに優しくして何が悪い!?」

 

 ………とまあ、こんな感じで暁人と丈司がまたしても言い、典子たちはその光景に思わず笑みを浮かべていた…

 

 

 …その時、マドカは何かが引っかかったのか、何やら考え事をしていた。

 

 

 マドカ「巨大な鎖鎌………はっ!?まさか!?」

 

 暁人「?どうした?マドカ。」

 

 

 鎖鎌を浮かべた瞬間、マドカは何かを思い出した。

 

 

 それは、今朝スパークレンスから発せられたメッセージである。

 

 

 

 『凶器、邪悪、接近』

 

 

 

 マドカ「………間違いない………あれは新たな脅威への警告かも………。」

 

 丈司「………マドカ………。」

 

 

 暁人と丈司、そして典子と妙子も微かに緊張を感じ始める。

 

 

 

 とその時、お見舞いを終えたみほたちがやって来た。

 

 暁人「お、みほちゃんみんな、奥さんはどうだっt………」

 

 マドカたちはそれに気づくが、その瞬間少し驚く。

 

 それは、華の表情が暗くなっていたことだった。

 

 俯いているその姿は正にいつもの花のような笑顔の輝きは無く、暗い表情や密かに強く握っている拳から、静かな復讐心と思われる怒りも感じるものだった。

 

 

 どうやら華の母・百合はよほど傷が深いのか、未だ意識が戻らず寝込んでいると言う。

 

 更に担当医の話によると、あとは本人の頑張り次第だという………。

 

 病室では、未だ百合は意識を戻す様子はなく、その傍の椅子で新三郎が心配そうに見守っている………。

 

 

 華は、母が予想以上の重症を負っている事が余りにもショックだったのだ。

 

 

 それを聞いたマドカたちも、驚きやショック、そして怒りを隠せない状態だった。

 

 丈司「おのれ………か弱い女(おなご)を次々と襲うとは………。」

 

 暁人「早くその元凶を見つけてぶっ潰してやんねーとな。

 

 安心しろ。俺たちが最後の希望だ。」

 

 マドカ「………行こう。これ以上被害が広がる前に。」

 

 優花里「我々も行きましょう。戦車で。」

 

 沙織「うん、そうだね。私たちに任せて、華はお母さんについてあげて。」

 

 

 華「いえ、私も行きます!」

 

 

 いつもより力強く返事をする華に一同ははっと驚く。

 

 華「………必ず………お母様の仇はこの私が………。」

 

 華は拳を震えるまで握りながら静かに仇討ちを誓う。

 

 沙織「………華………。」

 

 

 

 “ピコーン ピコーン ピコーン…”

 

 

 その時、突然スパークレンスが一定の音を上げ、驚いたマドカは慌ててスパークレンスを取り出す。

 

 それは、新たな脅威が間近まで来ているという知らせだった!

 

 

 みほ「マドカさん…もしかして遂に?」

 

 マドカ「ああ、行こう!」

 

 

 

 「フフフフフ………。」

 

 一方、人目の付かない病院の屋上で、謎の黒い影法師が何やら不気味に笑っている様であった………。

 

 

 

 

 一同は急いで病院の外に出る。因みに外では戦車で待機していた河西忍と佐々木あけびも外に出ていた。

 

 忍「あ、キャプテン、妙子!」

 

 あけび「あれを見てください!」

 

 そこで一同は驚きの光景を目撃する!

 

 それは快晴であるはずの青空に一つだけ大きな黒雲のような雲が広がり、それが雷を帯びているのだ。

 

 

 “ゴロゴロゴロ…ピシャーン”

 

 

 するとその黒雲から耳を劈くような音と共に一筋の稲妻が地面に降り注ぐ!

 

 そしてその光の中から何かが姿を現す。

 

 

 “ギエエエェェイイィーン!”

 

 

 遂にはっきりと姿を現した一匹の巨大生物は、足踏みにより地響きを起こしながら激しく咆哮を上げる。

 

 

 牛や悪魔を合わせたような凶悪な顔つきに瞳のない爛々と光る目、大きく裂けた口の無数の牙、先端が分かれた長い尻尾、更には頭部の巨大な剣、左手は鎌、右手は鉄球と、正に全身に武器を備えた禍々しい姿をしている。

 

 

 その生物は『殺し屋超獣バラバ』である!

 

 

 奴はかつて別次元の地球で、地球征服を目論んだ異次元人・ヤプールが、超獣製造機によってアゲハ蝶の幼虫と宇宙怪獣を合成させることによって誕生した事がある。

 

 超獣とは怪獣を超えた生物兵器の事であり、即ち並みの怪獣よりも戦闘に特化した強敵なのである!

 

 

 バラバはその肩書の通り、獲物を見つけては右手の鉄球で相手を絡め取り、左手の鎌で切り裂くなどして容赦なく殺しにかかる、超獣の中でも一、二を争うほどの残虐さを持っているのだ。

 

 

 マドカ「あれは!………確かバラバ!」

 

 暁人「おいおい、またヤバそうな奴が来たもんだな!」

 

 

 忍「バラバって…?」

 

 あけび「ヤバいに決まってるよ~!」

 

 妙子「邪悪襲来だよ~!」

 

 どうしたことかバラバを見た瞬間、妙子、忍、あけび、沙織、優花里は思わず怯えるように戦車に隠れ出す。

 

 マドカ「…どうしたの?」

 

 沙織「だってバラバって、凄く乱暴だし、口から火を噴くし~!」

 

 優花里「鉄球でボコボコ殴って来るし~!」

 

 

 どうやら反応から見ると、沙織たちは以前にもバラバと交戦経験があり、その残虐さは既に身をもって経験済みのようである。

 

 しかし、我慢強いあけびまでもが怯えるとは…よほどバラバは凶悪な奴なのだ。

 

 

 暁人「なるほど…前からレディーたちをストーカーしては襲ってたわけだな。ゆ˝る˝ざん゛ぞ!」

 

 

 バラバは早速鉄球や鎌でビルを崩しながら暴れ始める。

 

 75メートルもの巨体に8万5千トンもの重量を誇るだけあって、暴れるだけで激しく地響きが起こる。

 

 

 丈司「いかん!今のうちに仕留めなければ!」

 

 

 マドカ「行こう!みんな。」

 

 みほ「私たちも戦車で行きましょう!」

 

 

 マドカはシャーロック、みほたちあんこうチームと妙子たちアヒルさんチームは戦車に乗り込む。

 

 

 アヒルさんチームの戦車には、脚を怪我している典子まで乗り込んでいた。

 

 妙子「キャプテン…。」

 

 忍「その脚で大丈夫なんですか?」

 

 典子「こんなの根性でどうにかなる。それに、チームが揃わないと、バレーは始まらないだろ。」

 

 あけび「流石…それでこそキャプテンです。」

 

 典子「よーし、今こそバレー部の根性を見せるぞ!」

 

 妙子・忍・あけび「おーっ!」

 

 

 みほ「それではみなさん、パンツァー・フォー!」

 

 マドカ「僕も、行きます!」

 

 

 かくして、暁人と丈司は病院の外で待機する事にし、マドカの乗ったシャーロックとみほたちの乗った戦車が出陣する。

 

 みほ「えーと…この前は『こそこそ作戦』をして失敗したし、今回はどうしよう…」

 

 マドカ「それなら僕に考えがあります。」

 

 みほ「え?」

 

 対策に悩むみほにマドカが通信機越しに語り掛ける。

 

 マドカ「僕がこの先1キロ先の地点まで引き寄せる。そして奴が僕に集中してる隙にいっきに後ろから攻めてくれ。」

 

 みほ「…分かりました。では作戦名は『びっくり作戦』で行きましょう。」

 

 

 “ズコッ”(所謂マドカがずっこける音)

 

 

 マドカ「なんか迫力無いな………まいっか。 んじゃ、作戦開始!」

 

 あんこう&アヒルさんチーム一同「了解!!」

 

 

 かくして、びっくり作戦が開始される。

 

 マドカはシャーロックを運転し、バラバのギリギリまでのそばを通り過ぎる。

 

 突然黄色の派手な車が通った事に気付いたバラバは目障りと感じたのか、暴れるのを止めてシャーロックに狙いを定める。

 

 マドカの計画通りシャーロックを追いかけるバラバ。

 

 バラバは鉄球の鎖鎌を伸ばしてそれを振り回して打撃を繰り出すが、マドカは見事な運転テクでそれをかわしつつなおも走行する。

 

 やがてバラバの目に着かないビルの裏側へと回り込むと一旦シャーロックを停車する。

 

 バラバは突然シャーロックを見失った事で、それを探そうと手当たり次第に暴れ始める。

 

 

 マドカ「今です!」

 

 

 みほ「砲撃してください!」

 

 

 “チュドーン チュドーン…”

 

 “ギエエエイイィィィン!?”

 

 

 マドカの指示により、密かにバラバを追っていたみほたちの戦車は背後から一斉砲撃を始める。

 

 バラバは砲撃に耐えながらも振り向き、頭部の剣からのショック光線で反撃に出る。

 

 みほたちは光線が周囲で爆発する中でも怯まずに砲撃を続ける。

 

 

 なおも、みほたちの砲撃を受けつつも反撃するバラバ。

 

 だが次の瞬間、バラバはなんと頭部の剣を遠隔操作で飛ばし始める!

 

 

 みほ「はっ、危ない! 下がってください!」

 

 

 みほの咄嗟の指示により二台の戦車は後ろに下がることで、なんとか飛んで来た剣の直撃を避ける。

 

 だが、バラバの遠隔操作によって飛ぶ剣はUターンをし、再びみほたちの戦車へと飛んで来る!

 

 

 “ズドーン”

 

 

 妙子「きゃあっ!」

 

 典子「ものすごいアタックだ!」

 

 両チーム共直撃はしなかったものの近くの地面に剣が直撃し車両が激しく揺れる。

 

 

 暁人もその思わぬ攻撃方に驚愕していた。

 

 暁人「!剣を飛ばせるとは驚きだなー…されは俺と同じ魔法でも使ってるのか?」

 

 いえ、違います(笑)

 

 

 次にバラバは口から火炎を放射して攻撃する。

 

 みほ「緊急退避です!」

 

 みほたちは火炎が迫り来る中、急いで後退する。

 

 

 が、しかし、

 

 

 “チュドーン”

 

 

 みほの指示関係なく、後退している最中のあんこうチームの戦車から砲撃が発射され、それがバラバに直撃する!

 

 みほ「えっ?」

 

 一同はある方向へと振り向く。砲撃を撃ったのは砲手の華であった。

 

 沙織「ちょっと華!?」

 

 優花里「今は攻撃の指示は出てませんよ!?」

 

 

 “チュドーン チュドーン…”

 

 

 だが、華はまるで聞く耳を持たず闇雲に砲撃を続ける。

 

 麻子「きっと復讐がしたいんだ。」

 

 みほ「え?」

 

 麻子の意味深な発言にみほは反応する。

 

 …そう、華は今、母に重傷を負わせたバラバへの復讐に燃えているのだ!

 

 見た目こそ落ち着いているが、いつもより若干鋭いその視線からは静かに湧いて来る復讐の炎を感じさせる。

 

 

 みほ「華さん落ち着いてください!」

 

 沙織「そうだよ!今闇雲に攻撃しても怒らすだけだよ!」

 

 華「いえ、止めません!………お母様の仇は、絶対に私が………………

 

 それに、今ここで仕留めておかなければ、多くの人が、お母様みたいに…!」

 

 華の歪んだ意思は固く、みほたちの呼びかけにも聞く耳を持たずなおも砲撃を続ける。

 

 

 暁人たちもみほたちの戦車の異変に気付く。

 

 暁人「おいおい、何だか変だぞ? 闇雲に撃ってるだけでまるで効果が無い。」

 

 丈司「………華………。」

 

 丈司は何かを察してるようだった。

 

 

 百合「戦車なんて、野蛮で不格好でうるさいだけじゃない! 戦車なんて、みんな鉄屑になってしまえばいいんだわ!」(←所謂回想の台詞)

 

 

 丈司「何であんな女(おなご)のためにそこまで………。」

 

 

 新三郎「………お嬢………。」

 

 新三郎も、病院の窓から心配そうに見つめていた。

 

 

 “ギエエエイイィィィン!”

 

 

 遂にバラバはしつこく続く砲撃に怒り狂い、激しい咆哮と共に鎌を振り上げる!

 

 優花里「うわあああ!余計怒らせてしまいましたよ~!」

 

 麻子「ひとまず退却だな。」

 

 みほたちの戦車は急いで逃走するが、それでも華は砲塔を後ろに向け、なおも砲撃を続ける。

 

 よほどバラバに対する恨みが強いのであろうか?

 

 バラバは戦車を叩き潰そうと鎌を何度も振り下ろしながら追いかける。

 

 コンクリートの地面を次々と発泡スチロールのようにたやすく貫きながら迫り来る鎌から必死に逃げる戦車。

 

 沙織「潰されちゃう~!」

 

 

 マドカ「はっ、危ない!」

 

 マドカは神から与えられたレーザーガン・トライガーショットを構える。

 

 マドカ「アヒルさんチーム!みほさんたちの戦車を援護しましょう!」

 

 典子「了解しました!」

 

 

 マドカはトライガーショットの3連シリンダー・トリプルチェンバーを回転させ、まずはレッドチェンバーでアキュートアローという赤いビームを発射して攻撃する。

 

 バラバは被弾するが、よほどみほたちの戦車へ怒りが集中しているのか、まるで気にも留めない。

 

 マドカ「くそっ!なんてタフな奴なんだ!」

 

 マドカはめげずに再びトリプルチェンバーを回転させてイエローチェンバーに変形させ、バスターブレッドと言う黄色の高エネルギー火球を放つ!

 

 火球が背中に命中し爆発。流石にバラバは痛みを感じたのか、ふと止まって唸り声を上げながらマドカのいる後ろを振り向こうとする。

 

 

 あけび「今です!」

 

 

 “チュドーン チュドーン…”

 

 

 隙を突いてアヒルさんチームが集中砲火を始める。

 

 そしてマドカもブルーチェンバーに切り替えて弾丸を連射する。

 

 

 マドカとアヒルさんチームの連携によりバラバの注意がそれたことで助かった事に気付いたみほたちは一旦停車する。

 

 優花里「マドカさん、西住殿に負けず臨機応変に対処しますね。」

 

 みほ「う~ん。あれだけの急場で切り替えが早くできるなんてすごい…。」

 

 みほたちはマドカの戦術変更能力に感心する。

 

 沙織「華、らしくないよ!気持ちは分かるけど、今はマドカさん達と力を合わせよう?ね。」

 

 沙織は華に語り掛ける。だが、華は黙り込んで俯いたままであった………。

 

 

 バラバは鉄球の鎖鎌を伸ばし、アヒルさんチームの戦車に鎖鎌を引っ掛ける。

 

 

 “ガリッ”

 

 アヒルさんチーム一同「キャッ!」

 

 

 そして「目障りだ!」とばかりに思い切りブン投げる!

 

 

 アヒルさんチーム一同「きゃああァァーーーッ!!」

 

 

 暁人「!バレーガールズ!」

 

 

 絶体絶命のアヒルさんチーム!

 

 

 マドカ「はっ!危ない!」

 

 危機を知ったマドカは懐からスパークレンスを取り出す。

 

 マドカ「二度目からいきなり強敵だけど……迷ってる場合じゃない!」

 

 

 今こそ変身の時だ!

 

 

 マドカはスパークレンスを前に突き出して腕を十字にクロスさせた後、時計回りに両腕を回して天に揚げる。

 

 

 マドカ「ティガ―!」

 

 

 “キャイイーン”(所謂スパークレンスの発光音)

 

 

 叫びと共にスパークレンスの先端部分のティガのプロテクターに酷似したパーツが展開してそこから光が解放され、マドカはその光に包まれる。

 

 そして光の中からウルトラマンティガ(マルチタイプ)が右腕を突き出して飛び出す!

 

 

 

 今にも落下して地面に激突しそうなアヒルさんチーム。

 

 彼女たちは諦めかけていたその時、何かの衝撃と共に自分たちの戦車が止まったような感覚を感じる。

 

 一同は恐る恐る目を開けて戦車の窓を眺めてみる。

 

 

 (ウルトラマンティガ登場BGM)

 

 

 窓からは全身を包んでいた光が消えると共に姿を現すウルトラマンティガの顔が見えた。

 

 アヒルさんチームの戦車は、間一髪ティガが掴み取った事で難を逃れたのである。

 

 ティガの登場と自分たちが助かった事により一同は安心の笑みになる。

 

 

 新三郎「おお!現れましたぞ、昨日の巨人。」

 

 

 ティガは戦車を地面に下ろし、「もう大丈夫だよ。」と言うように頷く。

 

 だが、そうしてる間にもバラバは鎌を振り揚げ、再びあんこうチームを狙い始める。

 

 優花里「何としてでも私たちを潰す気ですよ~!」

 

 沙織「一度狙ったものは最後まで追い続けるのよ!私の元カレもそうだった~!」

 

 …てか沙織、アンタ元カレなんていたっけ?(笑)

 

 

 バラバはチャンスとばかりに鎌を振り下ろそうとする!

 

 

 「チャーッ!」

 

 “ドガーン”

 

 

 間一髪、ティガが横から跳躍してショルダータックルを叩き込んでそれを阻止する。

 

 ティガは着地して構えを取った後、バラバに向かって駆け寄り始める。

 

 

 

 助かったみほたちはティガの登場に気付く。

 

 沙織「…ウルトラマンティガ!」

 

 優花里「助かりましたよ~マドカさん!」

 

 みほ「また…助けてもらいましたね。」

 

 するとみほは、次なる指示を出す。

 

 みほ「アヒルさん、我々と合流し、待機しましょう。」

 

 優花里「どういうことですか?西住殿。」

 

 みほ「マドカさんが戦ってる間チャンスを待ち、我々二両での同時砲撃を打ち込むのです。 一台一台の砲撃は小さくても、二台同時なら少しでも大きな効果を発揮できるはずです。」

 

 優花里「なるほど、そういう事ですね。」

 

 典子「了解しました!」

 

 アヒルさんチームの戦車はあんこうチームの元へと向かい始める。

 

 

 沙織「華、この一撃にかけよう? 奴が急所を向けた隙に、渾身の弾を打ち込むのよ。そうすれば、少しでも大ダメージを与えられると思うわ。」

 

 華「………。」

 

 沙織「マドカさんならきっとやってくれるよ。 だから、一緒に仇討ちしよう。」

 

 沙織の説得を聞いた華は、しばらく黙り込んだ後、やがて顔を上げる。

 

 その表情は復讐に燃える暗いものではなく、いつもの花のような可憐さを取り戻していた。

 

 華は“一人で”ではなく、“みんなで”仇討ちをすることを決めたのだ。

 

 華「そうですね。 ごめんなさい。勝手に独断に走ってしまって…。」

 

 みほ「ううん、大丈夫。 一緒に頑張ろう華さん。」

 

 かくして、合流したあんこうとアヒルさんチームはバラバが隙を見せるまで待機する事にした。

 

 みほ「それでは『びっくり作戦パートⅡ』開始です!」

 

 華「お母様………必ず無念を晴らします。」

 

 

 

 (BGM:光を継ぐもの)

 

 

 バラバと交戦するティガ。

 

 ティガは右脚の横蹴りを繰り出し、バラバはそれを鎌と鉄球をクロスさせて防ぐ。

 

 次にティガはバラバと組合、互いに押し合いを始めるが、相手は怪獣より強い超獣だけあってパワーは凄まじく、やや押され気味となる。

 

 ティガは蹴りを数回打ち込むことで一旦離れ、頭部に掴みかかるがその隙を突かれ腹部に鉄球の一撃を受けてしまう。

 

 ティガは少し怯みつつもすぐさま再び組み付くが、バラバは易々と横に投げて倒す。

 

 バラバは更に攻撃を加えようとするがティガはうつ伏せのまま右脚を振り上げ、頭部に蹴りを決めると同時に立ち上がる。

 

 バラバは鉄球のパンチを繰り出し、ティガはそれが腹部に当たる直前で両手で受け止めるがその間に鎌の斬撃の一撃を右肩に受けてしまい、その部位に何かが切れるような生々しい音と共に爆発が起こる。

 

 ティガはたまらず右肩を押さえながら後退し構えを取る。

 

 バラバは鉄球の鞭を伸ばし狙いを定めるようにブンブンと振り回す。

 

 そしてティガ目掛けて思い切り鞭を伸ばすがティガは跳躍してそれを避け、空中で回転した後落下と共にバラバに組み付きそのまま地面に転がる。

 

 ティガはなんとかマウントを取り、パンチやチョップを連打する。

 

 だが、その間に背後と言う死角からバラバの尻尾が迫り、数本に別れた先端を首に巻き付け締め付け、そのまま投げ飛ばす。

 

 仰向けに倒れるティガに今度はバラバがマウントを取り、頭部目掛けて鎌を何度も振り下ろすがティガはそれを顔を左右に反らすことで避けていき、やがて両手で受け止めるがその隙に鉄球の一撃を受けてしまい、更に鎌の一撃を右肩に受けてしまう。

 

 ティガは立て続けの強烈な打撃にダメージを受けつつも力を振り絞りパンチを顔面に打ち込み、更に胸部を蹴ることで何とかマウントから脱する。

 

 怒ったバラバは頭部の角を光らせてショック光線を放ち、それを受けたティガは怯む。

 

 続いてバラバは火炎を噴射して攻撃を仕掛け、ティガはそれを両手のひらで円形の光の壁・ウルトラシールドを展開して防ぐ。

 

 更にバラバは頭部の剣を飛ばす!剣はウルトラシールドを突き破り、ティガはそれにより何とか防げたもののバリヤーが割れた衝撃で後ろに吹っ飛ぶ。

 

 

 超獣バラバの多彩な凶器攻撃に苦戦するティガ。

 

 暁人「奴(バラバ)め、芸達者なヤローだ。 丈司、俺たちも加勢と行こうぜ!」

 

 ………だが丈司は何やら考え事をしているのか返事がなく俯いていた。

 

 暁人「………どうした?」

 

 丈司はしばらく黙り込んだ後、遂にショドウフォンを取り出す。

 

 丈司「とりあえず、今は奴を倒すことに専念するか。」

 

 暁人「おう。」

 

 

 今こそW変身の時である!

 

 

 《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

 暁人はベルトの手形にドライバーオンウィザードリングをかざしてウィザードライバーを出現させる。

 

 

 “スパンッ”

 

 

 “シャバドゥビタッチヘーンシーン!…”

 

 

 そしてハンドオーサーを左手側に傾けさせる。

 

 

 丈司「ショドウフォン、一筆奏上!」

 

 

 “キッ キッ キュイッ キュイッ”(所謂ショドウフォンの書く音)

 

 

 丈司は掛け声と共にショドウフォンの筆モードで火のモヂカラを宙に書く。

 

 

 暁人「変身!」

 

 

 丈司「はっ!」

 

 

 暁人はフレイムウィザードリングをドライバーにかざし、丈司はショドウフォンを振るって通話ボタンを押すことでモヂカラを発動させる。

 

 現れた赤い魔法陣が暁人を通過し始める。

 

 

 《フレイム・プリーズ ヒ―・ヒ―・ヒーヒーヒー!》

 

 

 “ザン ザン ザンッ”(所謂シンケンレッド変身完了音)

 

 

 仮面ライダーウィザード、そしてシンケンレッドの変身が完了した!

 

 

 暁人「さあ、ショータイムだ!」

 

 

 丈司「シンケンレッド・千葉丈司、参る!」

 

 

 ウィザードはとある指輪を右手の中指に填め、シンケンレッドもとある五角形のエンブレムを取り出す。

 

 

 “スパンスパンッ”

 

 

 《ドラゴライズ・プリーズ!》

 

 

 ウィザードはハンドオーサーを右手側に傾けドラゴライズウィザードリングをかざす。

 

 

 “ギャアアァァオン”

 

 

 すると、現れた巨大な魔法陣の中から赤・金色・銀色の巨大なドラゴン・ウィザードラゴンが飛び出して現れる!

 

 ウィザードラゴンはウィザードの戦力となるファントムである。

 

 本家では変身者・晴人の体内に宿るファントムであるが、暁人のは体内からではなく、ドラゴライズウィザードリングの中から召喚するという形で登場するのである。

 

 つまり、このウィザードラゴンは本家とは違い、暁人の魔力そのものではなく、暁人の魔力により誕生したモノという事なのだ。

 

 だが、単体では周囲への被害を考慮せずに暴れ回るため、早急に制御する必要があるのである。

 

 

 暁人「ドラゴン!俺に従え!!」

 

 ウィザードはマシンウィンガーを駆けながら跳躍し、マシンウィンガーをウィザードラゴンの背中に合体させることで背中の翼がグレイトフルウィンガーに強化され、強化形態・ウィンガーウィザードラゴンへと変形する!

 

 これにより、ウィザードラゴンの制御が可能となった。

 

 

 丈司「獅子折神!」

 

 

 シンケンレッドも火の文字が刻まれたエンブレムを置き、ショドウフォンで『大』のモヂカラを書いて発動させる。

 

 

 丈司「折神大変化!」

 

 

 折神大変化によりエンブレムはシンケンレッドを中に入れながら巨大化して変形する。

 

 そしてライオン型の折神・獅子折神へと変形を完了する!

 

 中の操縦席は折神を象徴する文字の掛軸が左右に貼られた金の屏風をが背後に置かれ、兜を模した赤い台座が前方に配置されている。

 

 シンケンレッドはシンケンマルを台座に差し込んで操縦を可能にする。

 

 

 暁人「行こうぜ!準備はいいか?」

 

 丈司「ああ。」

 

 ウィンガーウィザードラゴンと獅子折神は、苦戦するティガ向かって飛び立つ。

 

 

 

 一方ティガは、バラバの鉄球の鞭が右腕に巻き付いており、そのまま引き寄せられていた。

 

 バラバは、ティガを引き寄せたところで一気に鎌で斬って止めを刺そうとしているのだ!

 

 

 “ギャアアァァオン!”

 

 

 “ズガーン”

 

 

 そこに、駆け付けたウィンガーウィザードラゴンが四肢の強靭な爪・ドラゴンヘルクローで鞭を切り裂き、それにより解放されたティガは受け身を取って見上げる。

 

 

 突然鞭を切られて驚くバラバ。その隙に獅子折神が口から火を噴いて牽制する。

 

 

 ティガの前で静止するウィンガーウィザードラゴンと獅子折神。

 

 マドカ「暁人…丈司。」

 

 ティガ=マドカは仲間の加勢に気付く。

 

 暁人「大丈夫か?マドカ。」

 

 丈司「俺たちも手を貸す。」

 

 マドカ「二人とも………来てくれると信じてた。」

 

 

 友の援軍により再び闘志を取り戻したティガは再び立ち上がる。

 

 今こそ、三人の巨大戦力で力を合わせる時だ!

 

 

 (BGM:Last Engage)

 

 

 “ギエエエイイィィィン”

 

 

 バラバは両手の凶器を振るいながら駆け寄る。

 

 まずは獅子折神がバラバ向かいまっすぐに跳び、真上に旋回して飛び越えることで注意を反らす。

 

 その隙にウィンガーウィザードラゴンが向かって行く。

 

 バラバはすぐさま気付き、鎌や鉄球を振るって叩き落とそうとするが、ウィンガーウィザードラゴンがその身のこなしでかわしていき、そしてドラゴンヘルクローで頭部や胸部を攻撃する。

 

 そして強靭な尾・ドラゴンテイルの一撃を頭部に打ち込み、それにより怯んだところに獅子折神がまず後ろから高速で飛んですれ違い様に体当たりを打ち込み、更にUターンしてすれ違い様に体当たりをもう一撃胸部にお見舞いする。

 

 体当たりが当たる度にその部位に爆発が起こり、バラバは怯んで後退する。

 

 そしてウィンガーウィザードラゴンと獅子折神が同時に火炎を噴射して攻撃する。

 

 W火炎攻撃を浴びるバラバは小さな爆発を起こしながら後退する。

 

 

 「チャーッ!」

 

 

 “ドガッ”

 

 

 怯んだバラバにティガが背後から跳躍して跳び蹴りを放ち、蹴りを背中に喰らったバラバは転倒する。

 

 

 “キュビーン”(所謂ティガクリスタル発光音)

 

 

 「んーーーはっ!」

 

 

 “トゥララララッ”(所謂タイプチェンジ音)

 

 

 ティガは額のティガクリスタルの前で両腕を交差させて組んだ後、両腕を左右に振り下ろし、赤・銀で構成された筋肉質のボディが特徴の剛力形態・パワータイプへとタイプチェンジする。

 

 

 ティガはバラバを掴んで起き上らせると、腹部に右膝蹴りを二発打ち込み、顔面の右側面に左拳のパンチを決める。

 

 バラバは反撃で鉄球で殴り掛かるがティガはそれを左腕で受け止め、腹部に右拳のパンチを二発打ち込み、更に両手の拳のパンチを交互に数回打ち込んだ後、右足に光のエネルギーを集めて蹴り込むティガ・電撃キックを胸部に叩き込んで爆発と共に吹っ飛ばす!

 

 

 立ち上がったバラバは再び頭部の剣を遠隔操作でティガ目掛けて飛ばす!

 

 

 ティガはそっと構えて精神を集中させると、渾身の回し蹴りで迫り来る剣を打ち返す!

 

 

 “カキーン”

 

 

 “ザブシュッ”

 

 

 “ギ、エ˝、エ˝、エ˝エ˝エ˝ィィン!?”

 

 

 打ち返された剣はバラバの胸部に刺さり、バラバは苦しそうな声と共に血を吹き出す。

 

 

 暁人「ッ!?、うわぁお。」

 

 丈司「今どきの侍でもやらないぞ?」

 

 その思わぬスプラッタな光景に暁人と丈司は呆気に取られていた。

 

 

 バラバはダメージが大きいのか覚束ない動きでティガに背を向ける。

 

 

 だが、その時ティガの目線とみほたちの戦車の砲塔の向きが同じであった。

 

 ティガに背を向けた、つまりみほたちの戦車に背を向けた。今こそ生物の弱点の一つ・後頭部を狙うチャンスである!

 

 

 みほ「今です!」

 

 

 アヒルさんチーム一同「せーのっ!」

 

 

 華「発射!」

 

 

 “チュドガーン”

 

 

 “バキュンッ”

 

 

 あんこうとアヒルさんチームの同時砲撃がバラバの後頭部に命中し爆発!

 

 後頭部を撃たれたバラバはそのショックや驚きからか目が飛び出てしまった!

 

 

びっくり作戦パートⅡ、正に大成功である(笑)

 

 

 完全に方向感覚を失い混乱を始めたバラバはその巨体に似合わずコミカルにその場を走り回る。

 

 

 (BGM:TAKE ME HIGHER)

 

 

 今こそ決める時である!

 

 

 ティガはバラバに駆け寄り、右膝蹴りで蹴り飛ばすことで左腕の鎌を外し、それをキャッチして投げつける!

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 鎌が頭部に刺さったバラバは動きを停止する。

 

 

 マドカ「今だ!」

 

 

 ティガは空高く飛び立ち、それを追うようにウィンガーウィザードラゴンと獅子折神も空高く飛び上がる。

 

 

 そして空中でティガをセンターに横一列に静止する。

 

 

 マドカ「二人とも…行くよ!」

 

 丈司「心得た!」

 

 暁人「フィナーレだ!」

 

 

 “スパンスパンッ”

 

 

 《チョーイイネ!キックストライク!サイコー!》

 

 

 ウィザードはウィザードライバーにキックストライクウィザードリングをかざし魔法を発動させる。

 

 それによりウィンガーウィザードラゴンが変形し、ドラゴンの足を模した形態・ストライクフェーズへと姿を変える。

 

 ウィザードはそれを右足に合体させ、フレイムのエレメントと巨大な自身の幻影を纏って跳び蹴りを叩き込む『ストライクエンド』を繰り出す!

 

 

 シンケンレッドは秘伝ディスクをシンケンマルにセットして回す。

 

 

 丈司「五角大火炎!」

 

 

 シンケンレッドの操縦する獅子折神は炎を纏って突進する『五角大火炎』を繰り出す!

 

 

 そしてティガは、全身からエネルギーを放出しながら突進する『ティガ・バーニングダッシュ』を繰り出す!

 

 

 三人の同時の必殺技はやがて一つとなって炎の不死鳥のようになり、地上のバラバ目掛けて突進する!

 

 

 丈司「三位一体大火炎!」

 

 暁人「ストライクトリニティ!」

 

 マドカ「トリプルバーニングダッシュ!」

 

 

 ………合体技の名前だけ一致しなかった(笑)

 

 

 “ドギャーン”

 

 

 “ズドガガーン”

 

 

 三人の合体必殺はバラバを炎に包むように直撃!

 

 バラバは大爆発し、炎上の後完全に消し飛んだ。

 

 

 かくして、バラバはエースとの戦い以上のオーバーキルにより倒されたのであった(笑)

 

 

 力を合わせて見事バラバを撃破した三人。

 

 丈司「これにて、一件落着。」

 

 暁人「ふぃ~。」

 

 マドカ「やったね。」

 

 三人は地に並び立ち、ポーズを取る。

 

 流石に今回は激戦だったためか、ティガのカラータイマーは赤く点滅を始めていた。

 

 

 マドカ「二人とも………ありがとう。」

 

 マドカは暁人と丈司にアシストしてくれたお礼を言う。

 

 暁人「んま、いいって事よ!」

 

 丈司「初めての力を合わせての勝利だ。」

 

 マドカ「そうだね。」

 

 

 「ヂャッ!」

 

 

 ティガは掛け声と共に、両腕を伸ばして飛び去って行った。

 

 

 

 一方のみほたち戦車ガールズも、自分たちの協力もあって遂にバラバを撃破できたことを喜び合う。

 

 みほ「はああ………やりました!」

 

 沙織「ィィィィやったー!」

 

 優花里「遂に勝ちましたね!」

 

 麻子「………お腹空いた。」

 

 典子「みんな、ナイスチームプレーだったぞ!」

 

 あけび「これでまた安心してバレーができますね、先輩。」

 

 忍「まずは、足の怪我を治すのが大事………ですね。」

 

 典子「そうだね………今はそれに専念するよ。」

 

 妙子「(笑顔で)早く治してください。そしてまた一緒にやりましょ、バレー。」

 

 典子「ああ………そうだな。」

 

 

 そして華は満面の笑みを浮かべた表情で上を向き、そっと呟いた。

 

 

 華「お母様………やりましたよ、私。」

 

 

 

 その頃病院では、病室で意識を失っていた百合がゆっくり目を開けていた。

 

 百合は娘たちの勝利と共に、自身も見事に峠を越えたのである!

 

 新三郎「!奥様?」

 

 新三郎はそれに気づくと同時に百合が無事であったことを喜ぶ。

 

 

 百合「………華………さん………………。」

 

 百合は何かを察したのか、弱弱しい声で娘の名をそっと呟いた………。

 

 

 

 戦いを終えたヒーロー三人と戦車ガールズは合流する。

 

 みほ「今回も色々とありがとうございました。」

 

 マドカ「いえいえ、君たちの助けが無かったら、僕は負けてたよ。」

 

 丈司「皆が力を合わせたからこその勝利だからな。」

 

 優花里「それにしても、ようやくバラバを倒せて何だか安心です~!」

 

 麻子「…安心したらお腹空いた。」

 

 沙織「ねえねえ、今からみんなでさつま芋アイス食べに行かない?」

 

 暁人「お、いいね~チョーイイネ。戦いの後のアイスは格別だぞー嬢ちゃん。」

 

 沙織「華も行こうよ!」

 

 

 沙織は華の方を振り向く。華はスマホで電話中であった。

 

 

 やがて華は電話を終えると、嬉しそうな表情でこう言った。

 

 華「新三郎からです。

 

 

 ………お母様………峠を越えたそうです。」

 

 

 みほ「そう………それは良かった。」

 

 沙織「やったね華!」

 

 優花里「これで更に安心ですね!」

 

 みほたちあんこうチームは、華の母の無事を喜び合う。

 

 

 バラバを撃破でき、百合も一命を取り留め、正に一件落着であった。

 

 

 マドカは、喜び合うみほたちを見てそっと呟く。

 

 

 マドカ「いつまでも守りたい…その微笑を。」

 

 

 暁人「へ?」

 

 マドカ「彼女たちがいつまでもああやって笑っていられるように、頑張って行こう。これからも。」

 

 暁人「ああ、そうだな。女の子はやっぱ笑顔がかわいいからな。」

 

 マドカ「彼女たちの笑顔を守り、悪を必ず殲滅する。 僕はそう強く決めたよ。」

 

 そこに丈司が水を差す。

 

 丈司「しかしなあ………この世界の女(おなご)は歪んだ奴が割といるぞ?」

 

 マドカ「え?」

 

 丈司「悪を倒すとは言え、圧力をかけてまで戦車道をやらせたり、娘に冷たくする母親と姉、あとその戦車道で頑張る彼女たちの想いを踏みにじるかのように戦車道に偏見を持ったりと………

 

 意外と心が汚い気がするのだが………そんな奴らも守る必要があるのだろうか?」

 

 

 暁人「丈司、お前相変わらず考え古いぞ。」

 

 

 丈司「“侍の考え”と言ってくれ。」

 

 暁人「まあ、お前が侍主義で大和撫子にこだわるのは分かるが、今の世の中いろんな女の子がいて面白いじゃねーか。」

 

 丈司「まあ、そうだが…。」

 

 マドカ「綺麗とか汚いとかとりあえず置いといて、まずはみんな守ることを考えようよ。

 

 そしてその後にそれを見極めて、汚い心の人はそれを少しずつ治していけばいいと思うよ。」

 

 丈司「俺たちも何されるか分からないんだぞ?それでいいのか?」

 

 

 マドカ「…どんな人であれ、生きてる人である事に変わりはないよ。

 

 命を守る………そう強く決めたことだから、今はとりあえずそれに専念しよう。

 

 丈司も、侍としてそうしたいだろ?」

 

 

 丈司「………そうだな。侍たるもの、罪の無い者の命を守れなくては意味がないからな。」

 

 暁人「よし!そうと決まれば頑張ってこうぜ、今後も。」

 

 マドカ「ファイトー!」

 

 暁人・丈司「いーっぱーつ!」

 

 

 かくして、三人は今回の事態をきっかけに“悪を必ず殲滅し、彼女たちの命と笑顔を守り抜く”と強く決めた。

 

 

 

 〈エピローグ〉

 

 一方、誰も知らない所で謎の黒い影法師たちが二人集まっていた。

 

 

 「オノレ……折角貴重ナ超獣ヲ出シタトイウノニマンマトヤラレテシマウトハ…。」

 

 「マアソウ焦ル事ハ無イ………我々ハ霊体ノヨウナモノ………怪獣ナラ墓場カラナドイクラデモ呼ビ寄セラレルノダカラ。

 

 ソレニ………奴ノ復活モジット待ッテレバイイ。」

 

 「ソレモソウダナ。引キ続キ怪獣タチヲ呼ビ寄セ、ソシテヤガテコノ世界ヲ制圧シテヤル。」

 

 

 奴らが言う“奴”とは一体何者なのだろうか?

 

 そして、奴らの目的とは一体何なのだろうか………?

 

 

 To Be Continued……….

 

 

 (ED:DreamRiser)

 

 

 〈次回予告〉

 

 

 (予告ナレーション:五代マドカ)

 

 (予告BGM:ウルトラマンⅩ(インストルメンタル) サビ)

 

 

 核怪獣ギラドラスを操る謎の怪人、その攻撃で、街から熱が奪われていく!

 

 冷気に苦戦するティガの力になる新たな装備、それは………!

 

 

 次回、ヒーローズ&パンツァー、『冬を呼ぶ春』




 読んでいただきありがとうございます!いかがでしたか?


 早速マドカたちとみほたちが仲良くなったりとやや急展開な気がしますが、物語を進めるためにもこの方がいいかなと判断しました。


 また、敵の描写がやや残酷な気もしますが、今後もこの方針でやって行こうと思いますのでご了承ください(笑)


 今後もマドカたちは他の戦車チームとも絡んでいきますのでお楽しみに!


 感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。





 また、今回隠れていたサブタイトルは、『邪悪襲来』(ウルトラマンマックス第28話)です。
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