どうも大変ご迷惑をかけました。この場を借りてお詫び申し上げます。これからは、部活がなければ投稿できると思いますので、よろしくお願いします。では、久しぶりにどうぞ。
羽瀬川、三日月、津田、比企谷、姫路、島田、康太、秀吉、明久、俺の順に縁を囲んで、屋上でランチタイムと洒落込む。
今日は快晴で気持ちがいい。
そんな日に中で飯を食ったら勿体ないだろう。
「それにしても、驚いたよ。まさか坂本くんが代表だったなんて」
さも意外なことのように、津田が言う。
「心外だな……。一応俺は昔から、根っからの勉強出来る奴だったんだぜ?本気を出せばAクラスくらい、わけないさ」
「ヒューヒュー!さすが赤ゴリラ!ゆうことが違「うるせぇ」げぱぁ!!!」
「
「言ったぁーー!!今、確実に明久と書いてバカって言ったぁーー!!僕の頬が素敵な傷跡を残してヒリヒリしてるんですけど!!」
「おお!よくわかったじゃねえか!これで猿並みの思考ともおさらばだな!後、御愁傷様。」
「元から猿以上の頭だよ!余計なお世話でもあるよ!」
やはり明久をいじるのは楽しい。
なんていうのか、こう、おちょくり甲斐がある奴は中々いないだろう。
「それぐらいにしてやれ。幾ら猿並みの思考回路をしていたって、傷つくことはあるんだからな」
「夜空、お前確実にいらん止めさしたろ。こう、下手に文系が得意な奴はエグい言葉が好きだな。ほら、言わんこっちゃない。吉井が固まってるというか、白くなってんぞ」
三日月と羽瀬川の言葉がよほどクリティカルヒットしたのか、明久は意気消沈である。
「あ、あの。……吉井くん?だ、大丈夫ですか?」
心優しい姫路が声をかけた瞬間にーー
「もちろんさ!もうへっちゃらすぎて今からでも雄二をバカにできるよ!」
ーー息を吹き返した。
その上等すぎる根性と、図太すぎる言葉は何処から生まれてくるのだろう。
甚だ疑問であるが、この文月学園の七不思議の内の一つとして数えられるぐらいのものだから、深く悩まないほうがいいのかもしれない。
暫し、長考に耽っていると上から声が掛かる。
誰か何か用でもあるのかと上を向いたら、そこには*雄美がいた。
【坂本雄美。俺の妹で、Aクラス在籍者。頭も良く、兄にも優しいし、綺麗。しかし、天は二物を与えずとはよく言ったもので、あの人と同じく料理が壊滅的である】
「雄美じゃないか。どうかしたか?」
「うんとね、えっとね、そのね。……明日はお弁当要らないってことを伝えに来たの」
「……?家で言えばいいじゃないか。……いや?お前、今日は泊まりか?」
「そーゆことだよ!じゃ、お母さんによろしくね!」
「あいよー」
妹と会話すると、殺伐としていた心が和む。
む?どうやら、視線がこっちに集まっているな。
「代表、あんたも妹がいたのか」
「ああ、自慢の妹だぜ。何処に出しても笑われないと思っている」
「俺の妹は目に入れても痛くないとさえ思っているが?」
「「(メンチの切り合い)」」
「こらこら、比企谷に雄二。これでは作戦会議とは名ばかりの親族関係自慢大会ではないか。明久も輪に入ったら大変なことになりかねんぞい。早いところ切り上げるのじゃ」
「まっ、秀吉の言う通りだわな。今日の所は引き上げるとするか。だがな、また別の日にたっぷりと我が妹のことを教えてやろう」
「望むところだ。ミッグミグにしてやんよ」
俺ら二人が邪悪なえみをうかべ、さらに笑いを上げている。
悪魔の様な笑い声をあげているから、周りはとんでもなく顔を顰めているだろう。
「ねぇ、思ったんだけどさ、僕ら男が苗字で言い合うのってなんか変じゃない?これからみんな下の名前で呼ぼう!拒否権は……ない!」
「言い切りやがった!清々しいまでの自分勝手さだな。吉……明久」
「流石は小鷹、間一髪のところを避けたね!」
「……もし、もしもだけどな。苗字で言ったらどうなっていた?」
「*FFF団に三日月さんに名前で呼ばれてたことをばらす」
【FFF団とは、我がクラスの
「恐ろしいわ!!命がなくなるところだった!!」
なんともまぁ、残忍な性格な明久だ。久しぶりに見る。
彼奴は、いつもヘラヘラしている様に見えるが、実のところは奴の鋭すぎる才覚を隠すためである。
事実、明久は怒らせたり、正気を失うと何するかわからない奴でもある。
容量と用法を守った上で、これを注意すれば、問題はないのである。
「雄二、気になっていたことがあってさ。……なんで最初にDクラスなの?」
「やっぱりわかってなかったか。おちょくるだけおちょくっといてよ」
「あ〜!!聞こえないぞ〜!!なんも聞こえねぇ!!」
「現実逃避すんなよ(笑)。前を見ろ、前を(笑笑)」
「そうは言うけど!……ていうか、何気後ろに(笑)ってつけてんな!!」
「ま、それは置いといて……。まず最初にDクラスを責める理由を姫路が答えてくれるさ」
そうやって姫路を見やると、わたわた慌てた様子で説明を始めてくれる。
「は、はい!良いですか、吉井くん?」
「うん!ぜひお願いするよ!」
「で、では。ま、まずは最初に召喚獣の操作をして慣らすんですよね。そしてDクラスにはまだ伝わっていない、私たちの戦力。それらを総合的に捉えると、無類の強さを誇ります!あ、当ってましたか?」
「ああ。百点満点だ。ありがとう。姫路が言ってくれた様に、これは言わば肩慣らしだ!Dクラス程度に負けるほど、俺たちは弱くねぇ」
「だね!Dクラスなんてけちょんけちょんだよ!」
「まぁ、頑張るのは吝かではない」
「そんなこと言って、夜空、お前少しはしゃいでるだろ」
「うむ!やっと作戦会議っぽくなってきたのじゃ!」
「…………俺の情報網に死角はない。……頼るといい」
「代表の考えた策だ。楽しみにしてる」
「そうだな。みんなやっとまとまってきた感じがするよ。……会長と七条先輩とかの下ネタよりツッコミが少なくて少し安心だ」
「わ、私も精一杯努力します!」
「ま、私たちにできることは少ないと思うけど、数学と英語なら任せて!」
各々の言葉が示す覚悟。
その覚悟は果たして何処に行くんだろうな?
楽しみで仕方がねぇ。
彼奴らが言ったんだから、俺も一つ覚悟をば。
「俺たちFクラスは最強の奴らの集まりだ!負けるはずがねぇ!」
もう、賽は投げられた。
それを止めることは学園長であっても無理だろう。
薪木に焚べられた火は、轟々と音を立てて燃え上がる。
さぁ、Dクラス!勝負だ!!