なかなか死なない男が異世界に来るそうですよ?   作:みっちみちり

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初めましてです。この作品の主人公はかなりぶっ飛んでいるかもしれませんがどうか宜しくお願いしますm(_ _)m


Uが呼びました! 異世界にやってきました。

『悩み多し異彩を持つ少年少女に告げる。その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの”箱庭”に来られたし』

 

「ん?」

 

今まで自分宛になど届いたことの無かった封書を開け中に入っていた手紙にはこう記されていた。最後まで読み終えた途端突如視界が開け上空へと放り出されたのだ。

 

「何処だここ?」

 

視線の先に広がっているのは世界の果てを彷彿とされる断崖絶壁。眼下にはとても巨大な天幕に覆われた都市。

 

(まさかガイアメモリの仕業?いや、ここまでの力を持つメモリなど存在しないはず…。兎に角このまま濡れるのだけは御免だな)

 

着地地点が湖だとわかり常に体内に挿入してあるZoneメモリの力を使いQueenメモリをこれも常に持ち歩いているアタッシュケースから転移させ、Zoneメモリと入れ替わりに首筋に挿し込みQueenメモリの力により水面近くまで透明なバリアを創り出す。

 

そして右太腿に装着していたエターナルエッジをバリアに突き刺して落下速度を落としながら降りていく。

 

水面近くまで降りてきてから更に陸まで続くバリアを張りその上に降り立つ。そこでようやく気が付いたが俺以外にも3人一緒に落ちてきたようだ。その3人は湖に落ち、岸から陸地に上がってきた。

 

「し、信じられないわ! まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「……。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

そんな話をしながら二人は服の端を絞った。もう1人の落ちてきた女の子は服を絞りながら辺りを見回し、

 

「此処……どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねか?」

 

恐らくここは俺がさっきまでいた世界とは別の世界ということになるな。翔太郎の言っていた別世界から来た仮面ライダーとやらの仕業か?

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。―――私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「………春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。次に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれやお嬢様」

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくわ」

 

「で、そこの唯一濡れていなくて十六夜君より危なそうな貴方は?」

 

唯一濡れていなくって危なそうって…。今の俺の格好は黒いシャツの上にNeverの戦闘服でもある黒のレザージャケット、下も黒のレザーパンツで髪の毛は真っ白だが左目にかかっている前髪だけ青く染まっている。

 

「俺の名前か…俺の名は鳴海、鳴海 漣だ。鳴海でも漣でも好きに呼んでくれていい」

 

「そう。じゃあよろしくね。漣君」

 

「よろしく…漣君」

 

「よろしくな漣。で早速で悪いんだが漣が俺たちみたいに濡れなかったのは漣の能力なのか?」

 

十六夜が聞いてきたが現段階で十六夜たちに話すのはデメリットしかない。それに面倒だからここは話を逸らすことにいした。

 

「悪いが今は話すつもりはない。それより色々とそこに隠れている奴から聞くとするか」

 

「ああ、じゃあまずはそうするか」

 

すると近くの木の陰のほうからガサガサッ!と何かが隠れる音がした。

 

「あら? 貴方も気付いていたの?」

 

「当然、かくれんぼじゃ負け無しだぜ? そっちの猫を抱いている奴も気付いてたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「……へぇ?面白いなお前」

 

「や、やだなぁ御四人様。そんな飢えた狼さんみたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ。古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓(ハート)に免じて、ここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

そんなことを言いながら現れたのはバニーガールとでも言えばいいだろうか?青い髪にウサミミが生えた少女だった。

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「あ゛?」

 

「あっは♪ もう取り付くシマも無いですね♪」

 

 

 黒ウサギはバンザーイ、と降参のポーズを取る。 しかし、その目は四人を冷静に値踏みしていたのだった。

 

 

(肝っ玉は及第点です。この状況でNOといえる勝気は買いです。言っても扱いにくいのは難点ですが…。それにしてもこの白髪の少年h)

 

黒ウサギがそこまで考えた所で突如黒ウサギの横を何かがもの凄い速度で通り過ぎた。そしてすぐに後ろで何かが轟音を立てて破壊された音が鳴り響く。

 

「冗談とかいいからさっさと説明してほしいんだけど」

 

漣の放ったQueenメモリの力を応用し創り出した透明な槍は音速を超える速さでウサミミ少女の後方の山へとぶつかり大きな穴をあけた。

 

「は、はい。そ、それでは、いいですか、御四人様。定例文でいいますよ? 言いますよ? さあ、言います! ようこそ“箱庭の世界”へ! 我々は御四人様にギフトを与えられた者たちだけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は修羅神仏から悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合うためのゲーム、そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できるために造られたステージなのでございますよ!」

 

両手を広げてアピールするウサミミ少女。そこに飛鳥が質問をする。

 

「まず、初歩的な質問からいい?貴女のいう“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するに当たって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

 

「嫌だね」

 

「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの主催者が提示した商品をゲットできるというとってもシンプルな構造になっています」

 

「・・・・・・。主催者って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試す試練として開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するための独自開発するグループもございます。特徴として、前者は自由参加が多いですが、主催者が修羅神仏なだけあって凶悪且つ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。”主催者”しだいですが、新たにギフトを手に入れることも夢ではありません。後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればすべて主権者のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者は結構俗物ね……チップには何を?」

 

「それも様々ですね。金品・土地・利権・名誉・人間……そしてギフトを賭けあうことも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑む事も可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然――ご自身の才能も失われるのであしからず」

 

相手の力を奪えるのか。メモリをわざと渡してそのあと叩き潰すのも面白いかもな。

 

「そう。なら最後に質問」

 

「どうぞどうぞ♪」

 

「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK!商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」

 

「……待てよ、俺がまだ質問してないだろ?」

 

今まで静かにしていた十六夜が黒ウサギに向かって真剣な顔で話しかけた。

 

「……どんな質問でしょうか?ルールですか?それともゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい。俺が聞きたいことは一つ。――この世界は面白いか?」

 

 

「――Yes。【ギフトゲーム】は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

「ならば俺からも質問させてもらおう」

 

「は、はい。な、なんでしょうか?」

 

カエルが蛇ににらまれたという例えはここで使うのがピッタリだと誰もが思うくらいに黒ウサギは震えていた。

 

「この世界は面白いといったな…。もし俺を満足させられなかったらどうする?」

 

黒ウサギは少し考えてから、

 

「その心配はありません。必ず漣さんを満足させることができるでしょう。それだけのものがこの箱庭には沢山ありますよ」

 

(とはいったものの果たして納得してくれるか…。もしもダメだったら)

 

「わかった。黒ウサギの言葉を信じよう。だがもしも俺を満足させてくれなかった場合は」

 

そこまで言い一息つき優しく微笑みながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地獄を楽しませてやるよ」

 




最後にちょっとした漣の能力についてです。
まずはメモリを挿してもドーパント化せずに能力を使えます。更にガイアメモリの毒素の影響を受けません。更にNeverなのに細胞維持酵素を注入しなくても存在していられます。この辺は追々話にも出てくるので宜しくお願いします。
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