真剣で転生天使に恋するのはまちがっている。   作:八和大誠

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こうしたら良いとかの感想待ってます。
暇なときにご覧いただければ幸いです。


最後にだらける天使

「ふわぁ~…」

昨日は凄く過労を負わされたが最後の最後でそれを帳消しにしてくれる出来事もあり、体力はMAXだ。眠気は取れてないがな。

俺のマンションは変態橋から5分の場所に位置する。5分間は特に学園の生徒が居るわけでもなく、静けさが俺の通る道を支配する。

だが、静けさは変態橋を境に消えていく。俺はその境がとても嫌いだ。変態行為を行うのは良いが静かにしてほしい。でも何故か俺には変態が近付いてこない。天使の何かが変態を近付けないのか?

騒々しくなった変態橋の前方に集団が目に入った。

「あれは……」

確か風間ファミリーだったか。それとクローン組か……少し後ろに与一が離れて歩いている。与一にだけ声をかけるか。

俺は早歩きに成りながら与一の後ろまで行った。

「よぉ、与一」

与一は声から俺だと判断したのか直ぐに振り向き、返事をした。

「ああ、八幡」

「何で離れた所にいるんだ?」

「馴れ合うつもりはねぇ」

「……そうか、なら俺と行こうぜ」

「良いぜ」

俺と与一の会話は事欠かなかった。結構なラノベを読んでいる俺達だから出来る事だ。

するとバイクのエンジン音が後ろから2つ来ていた。俺は此方には敵意が無いことが分かり無視した。だが前にいる源と弁慶に後ろから近付き鞄を引ったくって行った。

「油断しすぎだろ……」

「全くだ」

俺の呟きに与一が同意した。歩を止めぬまま進んでいく間に刀を持った娘が手加減をして剣撃を放ったが意味を成さなかった。

集団に到着し、与一が弓を受け取った。

「どうする与一?とっちが良い?」

「俺は右をする」

「なら左か……」

与一が弦を引いているのを確認して俺は戦闘体勢に入る。

「武装・硬化」

右腕を黒く変色させ、深呼吸をして一瞬で脱力を完成させる。

「空掌」

右腕は(くう)を切り的確に左のバイク乗りの頭に当てた、所謂空気砲だ。同時に右の相手も吹き飛んだ。鞄は傷も特にない状態で返ってきた。

「ありがとう、八幡」

そう言うや否や俺の腕に引っ付いて来た。

「……邪魔なんだけど」

「さっきのお礼だよ」

邪魔って言ってる時点でお礼じゃないだろ……

とにもかくにもその状態のまま学校に登校した。

 

ーーーーーーーーーー

 

何で俺は睨まれているんだろう。教室に入った時も凄く睨まれたし……もしかして弁慶が後ろからもたれ掛かるように抱き付いているのが原因か?背中の感覚は最高だがな。

それは置いといて、問題は雪ノ下だ。彼奴からも凄く睨まれている。その視線は嫉妬等ではなく明らかな殺意。あの人ちゃんと説明したのか?

それよりも

「弁慶、いい加減離れろ」

今は3限と4限の間の休み時間だ。授業中以外は殆ど抱き付いていると言っても過言ではない。

「え~、ここ居心地が良いもん」

「居ても良い理由になってないわ」

「……正体」

またそのネタを使うか……

「はぁ、好きにしろ」

「八幡までが姉御に屈服してしまった!」

俺が気にしないように心掛けようとした時、与一が声をかけてきた。

「屈服じゃない、諦めだ」

「それ一緒だよ」

言い直したが弁慶に突っ込まれた。

「弁慶!比企谷くんが困ってるから離れろ!」

源が弁慶に抗議した。良い娘だな、天然キャラって中々居ないと思ったがよく考えれば、ゼノヴィアとかイリナは天然だな。

「これは許可を貰ってしてるんだから良いんだよ」

川神水を飲みながら事実を捏造した。酔ってんじゃねえの、正気の沙汰とは思えねぇが。

「そんなわけ……」

「実は……」

「ある。別に気にしなくて良いぞ、源」

「それなら良いんだが」

悲しきかな、こんな良い娘を騙すなんて。

そんな物思いにふけながら授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。

 

ーーーーーーーーーー

 

相も変わらずイヤホンを耳に差し込み時間を潰していた。周りを見て終わりのチャイムが鳴ったことに気付き(チャイムが聞こえない音量にしている)耳からイヤホンを外そうとイヤホンに手をかけようとするが突然の殺気に手を止めた。

殺気の方を見ると、金髪ロングヘアの女が扉を開け放っていた。

……何かを凄い血相で言っているようだが生憎聞こえないし自分の罵倒を聞きにいく程Mではない。

何かを一通り言い終えて息を切らしていると今度は眼鏡の女と昨日のピンク髪が宥めに来た。

未だに金髪が俺のことを睨んでいるのをどうしようかと悩んでいると後ろから肩をトントンと軽く叩かれて顔だけ振り向く。そこには大爆笑している陽乃さんと哀れみの目を金髪にしている弁慶と半眼で俺を見ている燕がいた。

燕が耳から何かを引き抜く動作をした。これは絶対イヤホン外せという意味だな。

仕方ないと言わんばかりの溜め息を吐きながらイヤホンを外す。

「何だよ」

「いや、流石にあの金髪ちゃんが可哀想になってきて」

肩を叩いたのが燕だと今解った

「や、聞く義理もねぇだろ。それにどうせ俺の罵倒だろう?」

「まぁ……うん、そうだよ」

「つうか何が原因だよ。俺は何もしてねぇぞ」

その解は笑いから戻って笑い涙を指て拭いている陽乃さんが答えてくれた。

「それは八幡が隼人に手を出しかけたからだよ」

耳元に口を近付け囁いたが俺は隼人という人物に心当たりは無かった。

俺がその事に頭を悩ませていると分かり備考した。

「昨日の屋上で爽やかそうなのがそうだよ」

あ、イケメンか……

「金髪も悪魔ですよね?」

陽乃さんの耳元で呟くと

「え、八幡!こんな場所で『好き』だなんて!」

こいつ……思った通りの腹黒さだな。この状況を楽しんでやがる。むしろこれを作ったのこいつじゃねぇのか?

「……そんなこと言ってねぇよ。それよりあれを何とかしてくださいね」

目線を未だ睨む金髪の方に向ける。

「それは大丈夫だよ♪」

何が、と思っていたがイケメンが来て納得した。

それからはイケメンが金髪を、取り敢えず落ち着かせようと場所を変えた。

これでやっと休まると思ったが余鈴が鳴ってしまいました。

 

ーーーーーーーーーー

 

放課後になり、俺は特に昨日の様に用事が無いから与一を遊びに誘おうと思った。

「与一。遊びに行こうぜ……それとメアド交換しようぜ」

「ああ、たっぷり遊ぼうぜ!それと別に良いぞ」

メアドを先に交換し今日は行けると思った刹那、思わぬ障害物にぶつかってしまった。

「与一、八幡を頂戴」

何ということでしょう、弁慶が出口で仁王立ちしてるではありませんか。

「何でだよ!!」

「そうだよ、俺は物じゃねぇよ」

与一と俺は反論するが、

「ちょっと此方来て与一」

教室から弁慶が与一を連れ出した。

これは待ってた方が良いんだろうか?それとも助けに行くべきか……

迷って唸っていると弁慶だけが戻ってきた。

「……一応聞くけど、与一は?」

「説得したら快く譲ってくれたよ」

満面の笑みでそんなこと言われても信用できないぞ。与一に慰めの言葉を送っとこ。

「……はぁ、でどうすんだ?」

「だらけれる場所を探しに行こうと思って」

「歩き回るってことか……」

「目星は大体付いてるから大丈夫」

「さいですか……じゃあ行くか」

弁慶が俺の腕を引っ張って、ほぼ二人並んで向かった。

 

ーーーーーーーーーー

 

「ここだね」

「そうなのか」

今は中に2つの気配がある部屋の前にいる。

すると弁慶は二人の会話に割り込みながら戸を開けた。

「ところがどっこい、興味があるんだなぁ」

「弁慶、と比企谷」

中にいたのは直江と宇佐美先生だった。

入ろうとするが携帯が振動した。着信先を見るとイリナだった。

「悪い、電話だ」

「うん、わかった」

弁慶に断りを入れて少し離れた所に移動する。

「もしもし、イリナか?」

『そうよ!八幡くん!元気してる?』

「まぁ元気と言えば元気だな。イリナは……聞くまでもないか」

『それより聞いてよ!!』

「な、何だよ?」

イリナが怒気を含んで話すから、ちょっと引いてしまった。

『実は聖剣が奪われたのよ!』

「……はぁ!?誰に!?」

『堕天使幹部のコカビエルよ』

「あの戦闘狂か……」

俺は直接会ったことは無いが、アザゼルから戦闘狂と聞かされた。

『また情報が入ったら伝えるね!』

「……それだけのために電話したのか?」

『え!!いや、そうじゃなくて……』

「ん?」

『八幡くんの声が聞きたかったから……』

くそ、そんなこと言われたら顔が熱くなるだろう。

「そうか」

『そうだよ』

「……じゃあなイリナ!また連絡してくれ!」

『わかったわ!!じゃあね!!』

そしてイリナの方から切った。

「……あ」

そのまま余韻に浸ろうとしたが、弁慶の事をすっかり忘れていたことを思い出し急いで部屋に入った。

「悪い、長引いた」

「?……何で顔が赤い?」

しまった!!急ぎすぎて顔が赤いまま来てしまった。

「や、まあ、なんというか、バイト先から連絡だったから緊張したんだよ」

苦しい言い訳だ。

そのあとは質問されたり、普通に答えたら何か認められたり、ここを使っても良いとか言われたり、だらだらしたり、メアドを交換したり、だらだらしたり、だらだらしたりして帰宅した。




与一と遊べる日は来るのか……
次回は誕生日です。
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