テストから三日後、学校に結果が送られてきた。
「ヌルフフフ、それでは皆さん、結果を返却します。合格者は合格証が、特待生には特待生登録書が入っています。
…では、見てください。」
その瞬間、ガサガサっと封筒を開ける音がクラス中に響いた。
最初に声を上げたのは、磯貝だった。
「っしゃぁ!特待とったー!」
「マジで!」「よかったじゃんか!」「おめでとーう!」
それを皮切りに次々と「俺も受かったー。」「良かったー。」と、嬉しい声が上がった。
「で、一番心配だった寺坂はどーだったん?」
「ああ?俺か?」
と、封筒の中身を取り出した。そこには『合格証』の文字があった。
それを見たカルマは、
「お、寺坂が合格かー。じゃ、全員合格ってことでいいんだよな。」
「おいこら、どういう意味だ、それ。」
「さぁ?」
「でも、とにかく全員同じ高校に受かったんだな!」
「これでクラスも同じだったら良いね〜。」
「そうだ!カルマはどーだったん?」
「んー、俺?」
とカルマが見せたのは『特待生登録書』だった。そしてその下には「一位」とある。
「やっぱカルマ一位か。」
「磯貝はどうだったの?」
「あー…俺は三位だったんだよなぁ。特待取れたは良いんだけど、よくよく考えたらギリギリなんだなと思って。」
「まぁ、ギリギリでも取れただけいいじゃん。中には取れなかった奴もいる訳だし。」
「…そっか。」
「そうそう。」
とまぁ、そういう会話をしていた中で、どんどんと「ある」疑問が大きくなった。
「じゃあさ…
二位は誰?」
「「「「「「「「あ…。」」」」」」」」
確かに「自分が二位だ。」という人は出てきていない。
「ええと中村、おまえがその質問したってことは、おまえは違うんだな。」
「うん。」
「…じゃあ二位の奴は、このクラスにいないってことでいいんだよね。」
「良いでしょ、もう。」
「はぁ…、マジかー。」
「なんか問題でもあるの?」
「……ないけどさぁ。」
そんなカルマの言葉に、寺坂が
「じゃあ何だ、今の間は。」
「単純にあれだよ。知り合いじゃなかったらいーなーって。」
「あぁ、そういやおまえがこの学校受けた理由、『知り合いがいないから』だったっけ。」
「そうそう。」
「まぁ知り合いだったら仕方ないって割り切りゃいいじゃんか。」
「…知り合いの可能性が高いのが大問題なんだよな…。」
「ん?なんでだ?」
「まぁちょっと。」
「あんだよ。もったいぶりやがって。」
ーーそんなこんなで、僕らはすぐに暗殺に集中できるようになった。
もちろん、『もう一人の特待生』の存在も気になってはいたが、それをすぐに忘れるほどその日から暗殺に熱を入れた。
今日は二月十三日。
殺せんせーの暗殺期限まで、あと…29日
バレンタインですが、岡野さんが前原にチョコあげる所は完全にカットします。(今後の展開に関わることなので。)
次回は多分、バレンタインかなぁと考えています。