ドローンで烏間先生を観察していたイトナがカルマに変化を伝える。
『カルマ。烏間に動きがあった。』
『こっちに来てる感じ?』
『ああ。』
『OK。じゃ、磯貝に伝えるわ。』
その頃磯貝は、
(カルマは『寺坂の班が最後まで残る』っていってたよな。…じゃあ寺坂の班は動かさない方がいいのか?)
残り時間の判断を任された磯貝は…正直迷っていた。どの班をどう動かすか…。
と、そこにカルマから連絡が入った。
『磯貝。烏間先生俺らの班の近くに来るみたいだから、それを踏まえて判断よろしく〜。』
…寺坂の班は動かさない方がいいな。
確か牢屋からドローンまで10分程度かかるはずだ。
そしてカルマの班からここまでは5分弱、俺らが足止めできたとして…3分がギリギリか。
あと、残り時間は25分…
(…あれ? いけるか?)
ちょうどそのとき、カルマの班では…
「イトナ、来たぞ!」
「ああ。わかった。」
牢屋の近くにいたカルマとイトナは烏間先生を見つけると、別々の方向に走っていった。が、当然烏間先生の手から逃れられる訳はなく…
「カルマ君、イトナ君。逮捕だ。」
烏間先生が去った後…
「烏間先生さぁ、絶対『あのルール』忘れてるよね〜。」
「…可能性あるな。」
「磯貝は気づいたかなぁ。」
同じ頃、磯貝の班では…
『カルマとイトナが殺られたって。』
『予定通りだ。問題ないよ。』
そういう磯貝に、前原は尋ねた。
『…問題ないのか?』
『ないよ。そろそろ寺坂の班に指示入れるからさ。烏間先生来たら言って。』
(あと20分か…もし計算通りことが進めば、多分俺らは勝てるよな…。)
そして…
「烏間先生来たぞ!」
「「「了解!」」」
その声で、磯貝・竹林・千葉・前原は四方に散らばった。
…訓練の成果もあったのか、烏間先生が全員を
「あと10分強か…。」
「時間稼げたか?」
そう聞く磯貝に、千葉が答えた。
「…少しだけな。」
「…そろそろいくか?」
「そうだな。」
それから数分後、寺坂班にて。
「烏間先生来たよ‼︎」
「「「おう!」」」
その渚の声で、寺坂班も磯貝班同様に四方に散らばった。
ただ…磯貝班とは、機動力が大きく違っていた。
「渚君・寺坂君・村松君・吉田君逮捕だ。
…これで全員か。」
そう。烏間先生は確かに全員をタッチした。…が、
「はぁ?何言ってんだよ?あと一人残ってんだろーが。」
「まぁぜってー捕まんねーけどな。」
「…何?」
寺坂らに聞き返す烏間先生に、渚が解説した。
「だって烏間先生、あと5分くらい時間余ってますけど…
それまでに牢屋に戻るのはいくら烏間先生でも不可能でしょう?」
「‼︎しまった!」
時間は15分ほど前にさかのぼる…。
そしてそれは磯貝が寺坂にチャットを交わした時だ。
『ああ、寺坂。』
『磯貝か。なんだよ。』
『おまえさ、殺せんせーが俺らに出したハンデが「全員一致」だって知ってるか?』
『おう。渚から聞いた。』
『じゃあさ、見逃す奴木村にしてくんないか?』
『わかった。』
『あと、可能な限り時間使って。俺らも使うけど、あとの時間がなくなった方がいいから。』
『はいはい。』
『じゃ、よろしくな!』
…そう。ちょうど磯貝の班が捕まった時に木村が牢屋から復活したのだ。
つまり、烏間先生は絶対に木村を捕まえることは出来ない。
「ヌルフフフ。一時間経ちました。終了です‼︎」
「で、結局さぁ殺せんせー…これなんのためにやったの?」
「?いえ?意味など特にありませんでしたが?」
「「「「「「…はぁ⁉︎」」」」」」
「なんだよそれ‼︎俺らの頑張りを返せ‼︎」
「本当にただの時間潰しだったんだな!」
「ニュア‼︎で、でもクラスの親睦は深まったでしょう?結果オーライですよ。結果オーライ。」
「だからすでに深いんだよ‼︎」
「四時間前と同じことを言わすな‼︎」
「そんなことを言わずに〜。」
…こうして、3-Eとして最後のケイドロが終わった。
そして女子も準備が終わり、とうとう特別授業の本番となった‼︎
次回は昼休みに渡すのと、放課後に渡すのの二つをやる予定です。
是非楽しみにしてください‼︎