「さぁ皆さん、教室に戻りましょう。」
ケイドロが終わり、男子は全員教室に戻った。
女子はすでに着席しているようだ。
そして殺せんせーは、クラス全員が席に座ったのを確認すると、
「では…
チョコを渡してください‼︎」
「「「「「「「はぁ⁉︎」」」」」」
「何それ、意味分かんない‼︎何で先生の前でわざわざ渡さなきゃだめなのよ!」
「渡すにしても先生出て行って‼︎」
殺せんせーの言葉に、クラスのみんな(主に女子)がブーイングをした。それを見た先生は、
「ニュア‼︎…分かりましたよ‼︎出ればいいんでしょ!出れば‼︎」
出て行ってくれる分は別にいいのだが…なんか素直だ。
なので一応片岡が、
「…先生は教員室で待機ね?」
「え?」
「当たり前でしょ?盗み聞きされたらたまったもんじゃない。」
「ぬぬぬ…まぁいいでしょう。」
「OK!じゃぁ烏間先生、ビッチ先生、見張ってて〜。」
「ニュア‼︎」
「よし!殺せんせーも追い出したし、チョコ渡そっか!」
「うん!」
その声と同時にみんなが班に分かれてチョコを渡し始める。
まず一班…
「みんな〜、いつもありがとう〜。」
「陽菜乃もありがとう!また高校でも仲良くしてね!」
「もちろん!」
それを見た前原は、
「…女子同士でチョコ出回ってるけど、俺らにはないんかい。」
と、そこへ…
「磯貝君、木村、あげる。」
「「あ、ども。」」
「ちょっと岡野、ひどくね⁉︎」
「だって前原、毎年女子から結構もらうんでしょ?」
「いや確かにもらうけど!俺だけないって明らかにひどいだろ‼︎」
「はぁ…仕方ないからあげるよ。ほら。」
「なんだ、あったのかよ。サンキューな。」
「…うん。」
((((いい加減気づけよ、前原(君)‼︎))))
そのやりとりを見ていた一班のみんなは、前原に心の中で突っ込んだ。
一方では…
「あっ、磯貝君。」
「ん?どうした、片岡?」
「放課後ちょっと裏山に来てくれる?」
「?ああ、わかった。」
片岡が磯貝を呼び寄せていた。
次に二班…
「凛花、不破ちゃん、チョコあげる。」
「あっありがとう!」
「…ありがと。」
それを見た岡島は、
「中村ぁ、俺のはねぇの?」
と聞いたが、中村は
「うん。ない。」
「ひどくね⁉︎」
あまりにきっぱりと断られたので、岡島はかなり落ち込んだ。
「岡島にチョコはないよ。ねぇ。」
「うん。」
「ないわね。」
「くっっっっそお!おまえら数年後にチョコ渡さなかったの後悔しろ‼︎」
そんな岡島を横目で見つつ、速水は千葉に話しかけていた。
「千葉、放課後裏山の射撃場で。」
「ん。わかった。」
三班では…
「はい。みんな、チョコレート。」
「おう。ありがとな、原。」
原が三班の全員にチョコを渡していた。
そしてその後、寺坂は狭間に尋ねた。
「で、狭間はねぇのかよ。」
「しつこい男狭間嫌われるわよ、寺坂。あ、失礼。すでに嫌われてたわね。」
「るっせぇ‼︎ようはねぇんだな!」
「…一応あるけど、今ちょっとタイミングが悪いから放課後まとめて渡すわ。」
「?おう。了解。」
寺坂は若干の違和感を感じつつも、それを承諾した。
四班では…
「渚、カルマ君、杉野、はい、チョコ。」
「ん。ありがと。」
茅野・奥田・神崎が、渚・カルマ・杉野にチョコを渡していた。
「へへん、今回私は神崎さんと奥田さんと一緒に作ったのだ。」
「ははは、前に茅野言ってたもんね。」
「はい!私初めてチョコレートを作ったので、とても楽しかったです!」
「それは良かったぁ。」
そういう奥田に、茅野は安堵の表情を浮かべていた。
…みんな先生を追い出すことには成功したわけだが、クラスの目もあるこの場で本命を渡す人はほとんどいない。
多分放課後にまとめて渡すのだろう。
そうこうしてるうちにみんな一通り渡し終えたようで、殺せんせーが教室に戻ってきた。
そして放課後。普段は訓練を受けている人たちも、その日は裏山に行った。
そして教室では…
(…どうしよう。渡そうかな…。)
その少女は机の中にあるチョコレートの箱を見て迷っていた。と、
「おやおやおや?」
「それを一体どうしようというのかね?」
二人の
前回、放課後もするって言ってたのに…もし期待してくださった方がいたら、本当に申し訳ない‼︎
バレンタイン回は、あと一回か二回やります。