これも国語力のなさです…。
渚が講堂に着いたのは開始10分前だった。
「どーしたの?ずいぶん遅かったじゃん?」
「うん…ちょっと迷ってて…」
そんな渚の言葉に、カルマが…
「あー、確かに複雑だもんね、この学校。着いていけば良かった?」
「いや、違う学校の人が教えてくれたから大丈夫」
「…違う学校?この学校の生徒じゃなくて?」
「うん」
そんな渚の言葉に、カルマが「やっぱり…」と呟いた。
「?やっぱりって…何が?」
「ん?やぁ、こっちの話〜」
そうこうしているうちにオリエンテーリングが始まった。
この学校の校長らしき人が話始めた。
内容としては思ったほど厚みはなく、「この学校の仕組みついて」とか「寮での生活について」とか…
とりあえず詳しいことは入学後に説明するようだ。
そしてとうとう…
「ではみなさん。封筒を開けてください」
途端に、ガサガサっと一斉に封筒を開ける音が聞こえた。
「えーB組だ〜」
とか
「まじか〜」
とか…いろんな声が聞こえてきた。
多分…A組とかB組とかの人たちの言葉だろう。
一方渚はというと…
「ん?…C組?」
その紙には「あなたはC組です」の文字。
それを見た瞬間はびっくりしたけど、カルマや…ほぼ間違いなく茅野とも三年間同じクラスだということだ。
はっきり言って、すごく嬉しい。
「何組だった?」
という茅野の言葉に、
「C組だったよ」
と返した。
「本当に⁉︎良かった〜。渚と三年間一緒だ〜」
「やっぱり茅野はC組だったんだ」
「うん‼︎」
…今考えてみればこの時から少しおかしなところはあったのかもしれない。
「では、A組の人たちから退出してください」
その声で、A組になったみんなが退出していった。
ちょうどそのとき、渚は先ほどの女の子を見つけた。
ついさっきまで壇上に立っていた校長に声をかけられ、彼女はついていった。
(?A組の生徒じゃないのかな?)
そう思いながら渚はそれを見ていた。
そして講堂に目を戻すと、椚ヶ丘の制服を着ている人がたくさんいた。
…というか半分くらい椚ヶ丘の制服だった。
「ねぇ、カルマ。A組になった人、椚ヶ丘にいないの?」
「…そうみたいだねぇ」
カルマは明らかに不審そうな顔をしていたけど、渚はそのときは何も思わなかった。
そう。
「では…B組の人たち。退出してください」
そのときだ。初めて…違和感を感じたのは。
出て行った人たちは全員…違う学校の人たちだった。
逆に言えば、
「…寺坂。お前アルファベットも読めなくなった?」
「うっせぇ‼︎俺が一番信じられないんだよ‼︎」
そういうカルマの言葉に寺坂はイラッとしたようで、クラス分けの紙を見せた。
…確かに「あなたはC組です」と書いてある。
…おかしい。絶対におかしい。
「え、待って。こっわ…」
そう言ったのは…
「いや、中村。お前言ってたじゃん。『みんなが同じクラスになったら嬉しくない?』って」
「まさか本当になるとは思わないでしょーが‼︎第一私のこの学校の志望理由それじゃないし!」
「いや、それだったら結構問題だろ…」
「では、C組の人たちは退出してください」
そう言われ、渚たちは退出した。
そして外で待っていた先生(と思われる人)に、教室まで案内された。
…すでに身をもって知っていたけど、かなり複雑だ。次移動する時はカルマと一緒に行動しなきゃ。
そんなことを考えつつ歩いていると、教室に着いた。
全員が教室に入ったのを確認すると、同行していた先生(多分)が、口を開いた。
「では、この席の通りに座ってください。もう少ししたら、担任と副担任が来るので…」
そう言って、教室から立ち去った。
その席順を見た渚たちは…
「「「「「「はぁ⁉︎」」」」」」
岡野 │ 前原 │ 片岡 │ 磯貝 │ 倉橋 │ 堀部
────────────────────
神崎 │ 木村 │ 不破 │ 三村 │ 矢田 │ 竹林
────────────────────
奥田 │ 杉野 │ 速水 │ 千葉 │ 原 │ 吉田
────────────────────
雪村 │ 潮田 │ 中村 │ 岡島 │ 狭間 │ 村松
────────────────────
◯◯│ 赤羽 │○○│ 菅谷 │○○ │ 寺坂
「なんだよ‼︎この明らか悪意のある席は‼︎」
「やぁ…悪意はないけど…ずいぶんと固まってるね……」
不安がほぼ確信になった瞬間である。
「…とりあえず…席につこっか。みんな」
そんな磯貝の言葉に、みんながしぶしぶ従った。
…ものの5分もしないうちに人が入ってきた。
見たことない人だ。
((((((…ん?))))))
知らない人だったからこそ、みんなは違和感を覚えた。
だって…担任が誰かは薄々わかっていたから…。
そしてその人物は、口を開いた。
「皆さん、お久しぶりですね‼︎これから三年間副担任『役』の…」
「「「「「お前かーーーーー‼︎」」」」」
声を聞いて全員がわかった。
その人物は…
「いやみんな、最後まで聞いて。僕は君たちの副担任『役』兼体育教師の補佐をします…
二代目死神こと、アードルフ=アホネンです。
みんなはもうわかっていると思うけど…担任『役』と担任はあの人たちですね」
「あぁ…やっぱり?」
「ええ。どうやら担任『役』の方は話があるそうなので…では入っていただきます」
(どーせあのことだろ…)
入ってきたのは…
「みんな、久しぶりだな」
「「「「「やっぱり烏間先生だ〜」」」」」
「良かった〜。ここでビッチ先生とかきたらどうしようかと」
そんな卒業式ぶりの再会に、みんなが楽しそうに話し始めた。
そんな空気の中、烏間先生が口を開く。
「わかっていると思うが…君らに少し依頼がある」
そう言って、ドアに向かって「来い」というジェスチャーを送った。
そして入ってきたのは…
「皆さん。お久しぶりですねぇ」
「「「「「やっぱりな」」」」」
「ニュア‼︎皆さんひどくないですか⁉︎」
やはり、殺せんせーだった。
そんな安心感からか、いつもの先生いびりが始まりそうなほどの、楽しそうな雰囲気。
そんなみんなを見つつ、烏間先生が話し始めた。
「実は、国がまた君らに暗殺依頼を出してきた。受けるも受けないも君らの自由だが…」
「どちみち私はこの教室で担任をする予定です」
そんな話を聞き、みんなは顔を見合わせた。
そして…
「「「「「はははは‼︎」」」」」
「どっちみち先生担任なんだ〜」
「だったらせっかくだし暗殺続けたいよね!」
「うんうん」
「てか、どんだけ国はあのタコ殺してぇんだよ」
「あっ。それ言えてる」
そんな風に、みんなは暗殺教室の存続を了承した。
「ヌルフフフ。では皆さん。また暗殺教室が始まったところで、新しい仲間を紹介しましょうか」
「え。新しい仲間?」
「はい。皆さんお忘れですか?『もう1人の特待生』の存在を」
「あぁ…そーいやいたな」
「そんなわけで入ってきてください‼︎」
そう言われ、その人物は入ってきた。
そして…
「皆さん、初めまして‼︎私は特待二位の柊 佳奈です!これから三年間よろしくね‼︎」
そんな彼女を見たみんなは…
(わぁ…美人…)
とか
(スタイルいいな〜。片岡みたいだな)
とか…結構な高評価だった。
そんな中…渚は驚きの表情を浮かべていた。
なぜなら彼女は…
渚に講堂への行き方を教えてくれた子だったからだ。
柊 佳奈についての紹介は、この作品で5月〜7月の間にする予定です。
ぜひ待っててください。