高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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今回オリキャラ出てきます。



第37話 バイトの時間

4月も終わりにさしかかった頃、渚、茅野、柊、前原、片岡、岡島は学校から歩いて10分ほどのところにある、喫茶店「KATO」にいた。

 

 

「うーん、イケメンだ」

 

彼らはある人物を見て、そんな声をあげた。

 

 

無論磯貝である。

 

 

その時、カラカラとお店に人が入ってくる音がした。

 

「いらっしゃいませ〜、何名様ですか?」

「はーい、2人です〜」

 

 

…いかにも磯貝目当ての女子高生である。

 

 

「ねぇねぇ、なんて名前〜?」

「…磯貝って言います」

「そーなんだ!でさぁ、磯貝君ってどこの学校?」

「ええと…梅宮高校ですね」

「へー!頭いいんだ!」

「ありがとうございます。ご注文が決まりましたらまた呼んでください」

「ええーーもうちょい話そうよ〜。」

「申し訳ありませんが、他のお客様がいらっしゃるので」

 

そう言って、磯貝はあのイケメンスマイルを出した。

 

 

 

そのやり取りを一部始終見ていたみんなは…

 

「いや〜磯貝は何やってもイケメンだわ」

「だよね〜だって私この間磯貝がラブレター貰ってんの見たもん」(by柊)

((((イケメンだ‼︎))))

 

「あっ…私もなんか前に貰ったなぁ…女子に」(by片岡)

((((イケない恋だ‼︎))))

 

「それにあれ見てよ。あの女子高生の逆ナンを見事にかわしてる!」(by茅野)

((((イケメンだ‼︎))))

 

「え?俺もなーんかめんどくさい子に絡まれたらスルーしてるぞ?」(by前原)

「嘘だね」(by茅野)

「嘘だな」(by岡島)

「絶対ありえない」(by片岡)

「前原が逆ナンスルーとか…明日殺せんせー殺す方が確率高いんじゃない?」(by柊)

「怒るぞ!お前ら‼︎」

 

「あっ、それから磯貝君、前に道迷った子供に声かけてたよ。『大丈夫か?』みたいに」(by渚)

((((イケメンだ‼︎))))

 

「お?子供なら俺も前助けたぞ?」(by岡島)

「岡島…子供に手出したら犯罪だよ?」(by柊)

「お前なぁ‼︎」

 

 

 

と、その時。

「あんまり騒がないでよ〜。他の人の迷惑になるし」

 

カルマである。

そんなカルマの言葉に、岡島が、

「…カルマが至極まっとうなこと言ってる…‼︎」

「…その言葉、喧嘩売ってるって捉えていいよね…?」

「悪かったって!てか今の冗談の範疇だろ⁉︎」

 

そのやり取りを見ていた前原は、

「岡島…。骨は拾ってやるから…」

「死んでねぇからな⁉︎」

 

そんなやり取りを横目で見つつ、渚が口を開いた。

「ていうか…本当にカルマよくバイトしようと思ったね…?」

 

その質問に、カルマは答えた。

 

「ここ、知り合いの店なの。小学校の時なんか塾の後によくここで集まってたし」

「迷惑じゃあ…?」

「向こうは収入増えるからって喜んでたけどね」

 

渚の言葉に、次は柊が答えた。

 

そして柊はカルマに質問を投げかけた。

「そーいやさ、将暉元気そうだった?」

「そりゃあもう。この間『久しぶり』みたいなこと言ってたし」

「やっぱり変わんないね。将暉だけは」

「いやぁ。あいつは変わる要素ないでしょ」

 

 

……………………………………

 

「「誰だよ!それ‼︎」」

 

みんなの心の声を、代表して岡島と前原が発した。

 

 

「あっ、聞いてた?」

「聞いてるぞ⁉︎で、誰だよ‼︎」

 

そんな岡島の言葉に、カルマが答えた。

「ああ、幼馴染だよ。佳奈より知り合い歴長い」

「ふーん」

「ほら、噂をすれば」

 

そう言って、カルマは入り口に目をやった。

そこにいたのは…

「カルマ…お前仕事しろよ……」

「はいはい、ごめんね〜将暉」

「お前な…」

 

そう言ってため息を吐いた少年…彼がその『将暉』だろう。

 

…中々整った顔をしている。

クラスの男子で例えると、杉野あたりか。

 

 

カルマは、わかってるって、とつぶやき、

「じゃあね〜みんな」

 

そう言って、厨房の中へと入っていった。

 

__________________________________________

 

 

厨房からスタッフルームに行ったカルマと将暉は、中で言葉を交わしていた。

 

「あれ…お前らの友達?」

「ん?そーだね。おんなじ学校の」

「へーそうか」

 

ていうかさ、と将暉は言葉を続けた。

「正直びっくりしたわ。お前がバイトするとか」

「…本トにみんなそれ言うよね。そんなに意外?」

「あっ、やっぱり言われてたんだな……

 

 

でも、大丈夫か?あそこにいる奴ら、多分これから何回も来るぞ?」

 

そう言って、将暉はある(・・)机をちらっと見た。

そんな将暉の言葉に、

「大丈夫だって。俺自分で『やる』って決めたことはちゃんとやるし、

 

 

 

 

 

 

何より、自分の選択『間違えたな』って思ったの、今まで2回しかないからさ」

「…そっか」

 

 

ちょうどその時、入り口からカラカラという音が聞こえてきた。

お客さんが来たらしい。

 

「あー、お客さん来たぞ。行ってこい」

「えー…別に将暉でも良いじゃん?」

「文句言わずに!はい‼︎」

 

はいはい、と言って、カルマは店に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……変わったな。あいつ」

 

そのつぶやきを聞いた者は誰もいなかった。

 

 

 




ー後日談ー
柊「ねぇ、将暉。私もここで働いていい?」
将暉「…厨房に絶対に入らないって誓えるならいいよ」
柊「いや、スタッフルーム厨房の奥じゃん!ていうかなんでよ‼︎」
将暉「…佳奈が厨房入ったらこの店潰れる…」
柊「?なんで?」
カルマ「俺さ…佳奈は一旦自分の料理がいかにすごいか見直したほうがいいと思うんだけど」
柊「だから!なんでみんなそんなに私の料理悪く言うの⁉︎フツーに美味しいじゃん‼︎」
カルマ「っていうんだけど、どう思う?将暉は?」
将暉「いや…。
…無自覚って怖いな…」
柊「本当にみんなひっっど‼︎」

あと何回かバイトの描写は書く予定です。(あくまで予定)
もう一つ。活動報告にて、少しアンケートを行います。よければそちらもよろしくお願いします。
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