高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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今回はこれが!こういうのが一番書きたかったんです‼︎


第43話 女子の時間

みんな旅館に帰り、渚・茅野・カルマ・柊の四人は一緒に歩いていた。

 

「ほんとにさ、なんで佳奈は断らなかったの?」

「断ったよ!いやだって言ったよ⁉︎でも海野が…」

「あー…あいつね…」

 

そんなカルマの言葉に、なーんか嫌な予感を感じた渚が、カルマに囁く。

「カルマ…くれぐれもまずいことはしないでよ…?」

「ん?大丈夫大丈夫。する予定はないから。」

 

………………………うん、やっぱり不安だ。

 

そんな会話をしていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「あっ三村と…岡島?」

「お!よう!カルマ、渚、茅野、柊」

 

旅館に大抵ある卓球場である。

 

そこで岡島が、柊に話しかけた。

「そうだ、確か柊って元卓球部だったっけ?勝負しねぇか?」

 

そんなお誘いに、柊は上の方を向き、うーん…とつぶやいて言った。

「ごめん、今回はパスで」

「へぇ、珍しい。なんで?」

「…すごい個人的なんだけど、旅館で卓球するのあんま好きじゃなくて…」

「ふーん」

 

そんなカルマと柊の会話に、岡島が

「そっか、じゃあまたの機会にな!」

 

 

__________________________________________

 

 

さて消灯1時間前になり、女子部屋はある種の沈黙に包まれていた。

 

彼女たちの中心にあったのは…とある紙。

 

その一番上に踊っていた文字は…「気になる男子ランキング」

 

結果はこうだ。

1位→磯貝 4票

2位→カルマ 3票

3位→渚・千葉・杉野・前原・吉田 1票

 

その結果を見て、中村がまず口を開いた。

「うーん…磯貝が1位なのは予想どおりだけど、まさかカルマが磯貝と僅差とは」

「まぁ、最近丸くなったしね〜」

「で、誰だ?入れた残りのお二方は?」

 

その様子から、カルマに入れたうちの一人は中村なのだろう。

 

そんな中村の質問に、奥田と不破が手を挙げた。

「へぇ。奥田ちゃんはカルマと仲良いからわかるけど…不破ちゃんはなんで?」

「ん?だってカルマ君って、一番漫画っぽい人じゃない?」

「…うん、そうだね。不破ちゃんはそんなんだった」

 

中村の結構ゲスい質問に、不破がすごい純粋に答えたため、なんか申し訳ない気持ちになったらしい。

 

と、そこに…

「みんな〜連絡〜」

「ほうほう、これは佳奈さんじゃないですか」

 

そんなゲスい顔をした中村を見て、なんか危険な匂いがしたのだろう。

「ええと…私ちょっと…ジュースでも買いに行ってくる!」

「逃がすか!」

 

〜数分後〜

「さぁてさぁて、大した質問じゃないから」

「そういう目をしてる時って、大概莉桜余計なこと考えてるよね⁉︎」

 

そんな会話を見ている他の女子(みんな)は苦笑いである。

 

「簡単だよ。うちのクラスで一番気になる男子はだーれだ?」

「…へ…?」

 

なんだ、そんなこと…とでも言いたげな顔である。

「だから言ったでしょ?大したことじゃないって」

「…やっぱり明日は雨降るのかな…?」

「ん?何か言った?」

「ハイ、ナニモナイデス」

 

んー、と、柊は考えるような素振りを見せ、

「ええと…正直なところ、クラスの男子のことまだよく知らないんだよね…そういう理由でカルマ」

そういう(・・・・)気持ちは?さっきの肝試しといい、助けてもらってたでしょ?」

「ない」

「じゃあカルマ以外だったら誰がいい?」

「うーん…磯貝あたりが無難か…?」

「ウン、デスヨネー」

 

収穫なしか…とつぶやく中村に、とんでも爆弾を投げた人がいた。

「へ?私てっきり佳奈はカルマ君のこと好きなのかと」

 

………………………………………ん?

 

「「「「「「え⁉︎」」」」」」

「ちょっと茅野ちゃん茅野ちゃん!それ、どういうこと‼︎」

「いや、あの…あかりサン?なんでそんな発想になるのかな…?」

 

そんな茅野の爆弾発言に、中村、柊と交互に茅野に尋ねた。

…もちろん正反対のそれで。

 

「いや、だって佳奈言ってたでしょ?『私幼馴染で、好き人いる』…みたいな」

「ほほう」

「いや…なんでそれがカルマだと⁉︎」

 

そんな柊の言葉に、中村が口を挟む。

「いやぁ佳奈の幼馴染はカルマでしょ?」

「誤解があるようだけど、カルマ以外にもいるよ⁉︎将暉とかもそうだし…」

「へぇ〜じゃあ将暉なんだぁ?」

「いや…それは違うけど」

「まぁ他にも共通の?知り合い?で佳奈の幼馴染いたけどね。違うって全否定してたじゃん」

「いや、その…ね!ユウとカルマはまた別だしさ…」

 

後半はゴニョゴニョ言っていたため、ちゃんと聞き取れたのはおそらく茅野くらいだろう。

 

まぁ、それはともかく…

「で?やっぱりカルマのこと好きなのね〜?」

「だからなんでそうなるの…」

「そうでしょ〜ここまで追い詰められてたらさ」

 

やー、騙された!と言う中村に、矢田が質問を投げかける。

「佳奈ちゃんはカルマ君のどこが好きになったの?」

「うわぁ…みんなが敵だ…」

 

観念したのか、柊は口を開いた。

「…正直よくわからないんだよね…好きってなんなのか。もしかしたらただ単にずっと一緒にいたからってだけかもしれないしさ」

「ん?」

「それに私に…

 

 

カルマと付き合う資格はないしさ」

 

⁇という表情をみんなが見せる中、中村が口を開く。

「ええ〜別に誰かと付き合うのに資格とかいらないでしょ」

「…そんなこと」

「ってことはカルマに告らないの?なぁんかもったいない気もするけどな〜」

「…告るつもりはない。今のままの方が全然楽しいし…」

「ふーん」

 

 

 

 

 

っていうかさ、と柊は続けた。

「他のみんなは誰に入れたの?私ばっかに聞いてくるけど」

 

その言葉に、肩をビクンとさせた人が数名。

そんなこと御構い無しに、柊は続けた。

「みんな〜?私を散々いじり倒したんだから言ってよ〜?」

「はーい。私はカルマ」

 

そう言ったのは

「莉桜は…うん、なんとなぁくわかる」

「でしょ?」

「残りは…奥田さんと…誰?」

「あっ私〜」

 

もう言わなくてもわかるだろう。不破である。

 

そんな不破に、柊が尋ねた。

「え?なんで?」

「だってカルマ君って男子の中で一番漫画っぽくない?」

「…あー…そういう」

 

そーいや不破さんはそうだ…と呟く柊を、相も変わらず不破は不思議そうに見ていた。

 

そんなこんなでもどかしくなったのか、柊が声を上げた。

「あー!もういいや!これだったら全然いじれない!1票投票した人攻めるよ!」

「おっいいね〜」

 

そんな柊・中村の言葉に、やはり反応するものが数名。

「じゃあ探るぞぉ」

 

 

 

と、その時

「あんたたち〜もうすぐ消灯時間よ」

ビッチ先生である。

 

(ナイスなタイミング!)

と思った数名の人たち。

しかし、彼女たちの希望はすぐに打ち破られることになる。

 

柊・中村とビッチ先生にすごく訴えかける目をしていた。

それを見たビッチ先生は…

「…ま、どーせあんたたちは消灯の後も喋るんでしょ」

「分かってる〜ビッチ先生」

 

 

そんな中、ビッチ先生はみんなの真ん中にあった結果用紙に目をつけた。

「ん?…イソガイの1位はわかるけど…なんでカルマも1位なのよ?」

「あっそれ入れたの私と奥田ちゃんと不破ちゃんと…」

 

そう言って、中村は柊の手を引いて

「最後に佳奈でーす」

「あら、リオとマナミは仲良いから?」

「そ」

「で、ユヅキはなんでよ?」

「もうその質問3回目…」

 

そう言う不破に変わって、矢田が代弁した。

「あーなんかカルマ君が一番漫画っぽいからだって」

「…そう…ユヅキらしいじゃない」

そんな言葉に、ビッチ先生はそんな言葉をあげた。

 

で、とビッチ先生は続けた。

「カナがカルマのこと好きなんて意外ね。なんかきっかけがあったの?」

「なぜよりにもよって私がカルマのこと好きだと⁉︎」

「それは大人の勘よ」

「待って!怖い‼︎」

 

物の見事に当てられた柊は、ビッチ先生に初めて恐怖を覚えた。

 

そんな中、中村が話題を変える。

「で、今は誰が誰に入れたのかを模索中ってわけ」

「あーなるほどね。…カナ、当ててみなさい」

「いいけど…なぜに?」

「この一ヶ月でどれくらいこのクラスのことがわかったかの…テスト?」

「意味わからない…」

 

そう言いつつ、柊は結果用紙を手に取り、

「えー…まず渚はあかりでしょ?」

「え゛…なんで⁉︎」

「なんとなく」

「ま、茅野ちゃんはわかりやすいからね〜。気づいてないの本人くらいじゃない?」

「うわ〜…」

 

恥ずかい…とつぶやき、茅野は真っ赤になった。

 

そんな中、柊は続ける。

「で、千葉は凛香」

「…なんで⁉︎」

「千葉に関しては、他が見当たらない」

「うっ…」

「で、杉野は…神崎さんかな?」

「うん、そうだね」

「(うわぁ…これ他意ないな…ドンマイ杉野)で、前原はひなた」

「本当になんで⁉︎佳奈も十分怖いよ⁉︎」

「ここは千葉と一緒だね。他が見当たらない」

「いや…でもあいつ!顔だけはいいじゃんか⁉︎」

「前原がチャラ男だってこと一ヶ月も見てたらわかるし…なんなら私、このクラス来てから一週間くらいで声かけられたし」

「…ふーん、そう」

「…すぐにきっぱりとふったからね?大丈夫だよ?」

 

(((((違う、佳奈(ちゃん)そこじゃない)))))

 

岡野が怒っている様子だったのをフォローした柊を見て、ほとんどみんなが心の中で突っ込んだ。

 

そして柊は最後にこう言った。

「ちなみに…1票投票じゃないけど、磯貝はメグでしょ?」

「…へ⁉︎」

「正直吉田はわかんないなぁ…ちなみに誰?」

「いや、それより前に!なんで私が磯貝君に投票したって…!」

「勘」

「やっぱり佳奈も怖いよ⁉︎」

「いやぁそんなのビッチ先生に比べたら、」

「「いや、怖い」」

「あーでも吉田は消去法でいけるか。残ってるのは、桃花と陽菜乃ちゃんと狭間さんと…原さん?ってことは狭間さんか原さんか…」

「ちなみに私だよ」

 

そういったのは…

「あ〜原さんか」

「そ」

「ふーん意外。なんで?」

「私たち、家が近くてね。幼なじみなんだよ」

「あーなるほど」

 

 

 

 

 

 

 

と、そこに、

『ブーブー』

「ひなた、ケータイ鳴ってるよ」

「ん?…あっ。ほんとだ」

 

そういって、岡野は電話を取った。

「もしもし?どーしたの?珍しい……ん?いいよ。何?

…うん……うん………うんうん……うん…………うん」

 

そんな感じで、岡野はひらすら相づちを打っていた。

 

と、突然、

「あー、

 

 

それ、私だ」

「「「「「…は?」」」」」

 

いや、何が⁉︎というツッコミが、みんなの心の中で起こる。

そんなことを知ってか知らずか、岡野は

「うん。そうそう。……うん?いや、いいよ。全然。

やー、うん。あー、じゃあ」

 

そう言って、電話を切った。

 

その瞬間

「ちょっと!今の誰から⁉︎」

「は?…え⁉︎」

「何が『私』なの⁉︎」

「どんな感じの電話だった⁉︎」

「待って!ちょっと待って‼︎」

 

そしてみんなが落ち着いた頃、岡野が口を開いた。

「ええとね…さっきの電話はカルマからで…」

「え?カルマからひなたに?」

「うん。珍しいよね」

「へぇ〜で、肝心の内容は?」

「…それは…ちょっと…」

「ええ〜〜⁉︎なんで?」

「すごい個人的なやつだから…ね」

「個人的な話をカルマと?」

「ん…まぁ」

 

え〜気になる〜

 

しかし、岡野はどれだけみんなが言っても、口を割ろうとはしなかった。

…それだけ言いたくないのだろう。

 

 

そして、柊が口を開いた。

「とりあえず、この結果は女子だけの秘密ね。知られたくない人も多いだろうし」

「まぁ、そーだろーね」

「だから、ビッチ先生以外の人には絶対に…」

 

そう言っていた柊は、目をやった方向に、あるものを見つけた。

…殺せんせーである。

 

殺せんせーは結果用紙を見て、持参のノートに結果を書いて…

「メモって逃げた!殺すよ‼︎」

「え、嘘!マジで⁉︎」

 

「ちょっと殺せんせー!何、人のプライベートおかしてんのよ‼︎」

「ヌルフフフ。先生のこの速さはこういう情報を集めるためにあるのです」

「絶対に違う‼︎」

 

そんなことをしていると、遠くから声が聞こえてきた。

「クッソ!どこだ‼︎あの下世話タコ‼︎」

 

…どうやら男子部屋でも何かをしたらしい。

 

消灯間近の時間に、その旅館では、みんなの殺る気に満ちた声が聞こえたという…




電話の主は一時渦中にいたカルマ。
いやぁ…どんな会話をしてたんでしょうねぇ?
(すごい気持ち持たしてますが、電話の内容は次の次です…)

あと、今活動報告にて、ちょっとしたアンケートもしています!
ぜひ回答お願いします!

次回は男子部屋の会話も覗いてみます。
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