高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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今年最後の投稿です!



第51話 親戚の時間

「「「「「「では、始めましょう」」」」」」

 

……………うん?

 

「…ええと…殺せんせー?何を?」

 

それを尋ねたのは…

「あぁそうですね、柊さんは初めてですから。

ちなみに柊さん。みなさんの入部も終わり、次に迎える行事はなんですか?」

「…中間テスト?」

「そのとおり!中間テストを二週間後に控えた今!先生は生徒一人一人にマンツーマンで主に苦手教科を教えます!」

「だから殺せんせー分身してんだ!!?」

 

そう突っ込む柊を横目に、渚は黒板の端を見る。

 

今日は5月29日。

もう少しで高校生活2ヶ月目を迎えようとしていた。

 

__________________________________________

 

「あー…なんでカルマはこんなに頭いいのよ!?」

「…それは元からだろ…」

「まぁ佳奈の言いたいこともわかるけどね…」

「でも!私中学カルマよりもずっといいとこなんだよ!?なのになんでカルマと差ができるの…」

「まぁ…でも相手カルマ君だからなぁ…何しろ全国1位に1回だけとはいえ勝ってるし…」

「…そうなんだ…やっぱりあいつスゲー…」

「にしてもでしょ!!」

「…1ついいよな?佳奈」

「言うことわかってるからいらない」

「いや、言わせてもらう。

 

…それをわざわざ俺の店で愚痴りに来んな!!それになんで今日はこんなに集まってんだよ!?」

 

そう…今柊たちがいるのは、将暉の店である。

 

そんな将暉の言葉に、前原が答える。

「はは、わりーな将暉。

でも近場でだべれて勉強できる涼しいとこがここしかねぇんだよ」

「いや、そもそもだべろうとする時点で勉強する気ねぇだろ!お前ら!!」

「「「「「それはない」」」」」

「てか…図書館!あそこ行きゃいいだろ!参考書とか揃ってるし!」

「行ったけど埋まってたんだよね。ごめんごめん」

「お前らそれ思ってねぇだろ!!」

 

と、そこに

「まぁ、いいじゃんいいじゃん。ここの収入は増えるし、得しかないでしょ」

「居座るだろ!ほかの人が入れなくなるから!」

「悪いけど見逃してくんない?うちの担任テストにはヤる気だからさぁ」

「あー!もうわかった。今回はいいから、お前は自分の仕事しろ!」

「仕事も何も…何すればいいわけ?」

「…自分で考えろ!」

「うっわ丸投げ」

 

そう言いつつ、カルマはみんなとアイコンタクトをとった。

 

……………カルマ、ナイス。

どーも。

 

「ていうかさ、私達以外に誰も客来てないんだし、いいじゃん。

だから…将暉数学おーしーえーてー!!」

「普段はんな事言わないくせしてなんで今このタイミングでそれ言うんだよ!?新手の嫌がらせか!!?」

「…というか、将暉君は何が得意なの?」

 

そんな渚の言葉に、柊は

「んー?家庭科?」

「……怒るぞ…佳奈」

「ごめんなさい。それだけはマジで勘弁…」

 

ところで、と柊はつぶやき、

「将暉は将来なんか決めてんの?このクラス、ほとんどみんな決めてるからさぁ…」

「それは…………人それぞれじゃね?ちなみに俺は考えたことないけど…」

「あー…そっか。将暉は将来決まってんだ。高校は大学付属だし、就職も2つに1つだし」

「いや、ないようなもんだろ。確かに大学は内部進学だけど…」

「なんで?おばさんちの会社継ぐんじゃないの?」

「それはお前だろ…ってか継がないの?」

「私血繋がってないしさぁ。でも将暉は繋がってるじゃん」

「でも佳奈は次期社長の娘だろ?フツーに考えたらそっちだって」

「いや、私は……そーだ!間とって将暉のお姉ちゃんとかは?」

「いやもうあいつ働いてるし。ましてやあれが継ぐと思うか?社会人なってから1回も家に帰ってこないあの万年反抗期が」

「あー…ないね」

ん?

は…?

 

「「「「「「「はぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」」」

 

完全に2人の世界に入っていたためか、将暉と柊はびっくりした表情でみんなを見る。

そんなことお構い無しで、

「え?まって…?どーゆー事?」

「話についていけねぇ……」

 

そういう中村と岡島に、

 

「あぁ、それね。結構めんどくさい話だ」

「え?………どーゆー事だ?カルマ」

「えっとね…『Holly』って会社知ってる?」

「あー…聞いたことある。」

「確か日本有数の商社じゃなかったか?」

 

そういう磯貝に、カルマは「そうそう」と言う。

 

「で、その社長の娘が将暉のお母さんで、息子が佳奈のお父さん」

「「「「「「…………え?」」」」」」

 

それはつまり……

「佳奈と将暉君って…いとこ?」

「書類上ではね」

 

そんな柊の言葉に、みんなは(???)という表情を浮かべる。

それを見たカルマが代弁した。

 

「ああ、佳奈の家のおばさんバツイチなんだよ。確か佳奈が生まれて結構早くに離婚したんだっけ?」

「そ。で、私が小学校入るくらいに再婚したの。それが将暉のおかーさんのお兄ちゃん?」

「…だな」

「あー…なるほど…」

 

そんなカルマの言葉に、そこにいたみんなが納得した。

 

 

 

 

「で、さっきから気になってたんだが…」

 

そして将暉はカルマを指さして言った。

「お前、仕事は!?何ナチュラルに話に入ってんだよ!!?」

「…なんで俺だけにいうかな。磯貝だって勉強してるじゃん?」

「だからだよ!磯貝は勉強してるけど、お前は喋ってるだけだろ!!」

「えー?なにそれ?」

 

ま、とカルマは呟く。

「別にいいじゃん。1人『お客さん』呼んだし」

「…クラスの奴か?」

「いや?だってさっき将暉迷惑そうだったでしょ?」

「つまりクラスの奴ではない…と。で、

 

 

 

だいたいわかるけど…誰だ?」

「ん〜?ソラ?」

「お前なぁ!!!」

 

ニコッ、という音が聞こえるくらいの満面の笑みで答えたカルマに、将暉が突っかかった。

 

「…ねぇ、佳奈。『ソラ』って誰?」

 

そんな中村の言葉に、柊が答える。

「んー…だいたい将暉と同じ感じの関係かな?」

「あっ、幼なじみ?」

「そだね。

 

 

ついでにいえば将暉のカノジョ」

「へ〜」

 

それはそれは…と中村はニヤニヤした表情を浮かべる。

 

 

と、その時。

喫茶店のドアが開く。

そして中をキョロキョロする女の子が1人。

 

…なかなか可愛い子である。

 

すると、柊は唐突に席を立ち、

「ソラー!!!久しぶりー!!!」

 

そんな柊の声に、その女の子────ソラは振り向く。

 

そしてこっちの方へ歩いてきて…

「佳奈もいたんだ。久しぶり!」

「いたよ?いつぶりだろ?卒業してから会ってなかったっけ?」

「そうだね。私中学は公立組だったから…」

 

そう言って笑うソラを見ているみんなはと言うと

(やっっっっべぇ!想像してた以上に可愛い!)

(うっわ!あんな可愛い子と付き合える将暉が本気で羨ましい!!!くっそ!!!)

(ってか…初対面でわかるくらい性格も可愛いぞあれ!あの3人の組み合わせで、どーなったらなんか子ができるんだ!?)

 

そうみんなが考えてることもいざ知らず、

「っていうか、カルマとソラに繋がりがあったのにびっくり!中学入ってからも会ったことあるの?」

「ん?いや?この間佳奈がいない時に来ててさ。その時」

「あーなるほどね」

 

そんな話をしていると、茅野が口を開いた。

「ねぇねぇ、『ソラ』ってどう書くの?結構珍しい名前だよね?」

「あっいや…ソラって苗字なんだよね。『曽良野』だから『ソラ』で…名前は『優』なんだ」

「ん?…あー!『ゆう』だとダブるから?」

「そうそう」

 

そんな茅野とソラの会話に、ほとんどみんなが頭の上に?を浮かべていた。

 

「え?……ダブるって…何が?」

「大した話じゃないから」

 

みんなの気持ちを代弁した前原に、あんまり気にしなくても大丈夫、とカルマはつぶやく。

 

「っていうか…いまさらだけど、将暉の学校って校則厳しいトコじゃなかった?バイトとかセーフなの?」

「アウトだね」

「……思っきりアウトだな……うん」

「え?見つかったらやばくない??」

 

ノーマルトーンで(むしろいつもの笑顔すら浮かべながら)そういうカルマに、将暉は

「……俺がやってんのは家の手伝いだから。給料は1銭ももらって…」

「るよね?見たよ。俺は」

「見つかったらそー言えばいいんだよ!んなもんバレるか!!!」

 

うわー、とからかうカルマを横目で見ながら、渚はソラに声をかける。

「ええと…ちなみにソラ…さん?はさ…」

「ソラでいいよ〜。さん付けされんの慣れてないし」

「あ…そう?じゃあ…ソラ…はさ、得意科目とかって…?」

「英語とか得意かな?私将暉と逆で文系でさ」

「あっ、一緒だ」

「ほんと?」

 

で、とソラはつぶやき、

「ごめん、2つ質問いい?

 

 

 

 

その子…見覚えあるんだけど……私だけかな?」

 

そう言ってソラが指さしたのは、渚の隣。

言わずもがな、茅野である。

 

そんなソラの発言に、その場にいた全員が「あー…」とつぶやく。

 

 

と、そこに

「あー、私昔はよくテレビに出ててね。磨瀬榛名って名前だったんだけど」

((((((まさかの本人がぶっちゃけた!!!))))))

 

茅野本人がそれをぶっちゃけたことに、みんながびっくりする。

 

そしてソラはと言うと…

「え……磨瀬榛名?え?……あの有名子役の??」

「そうだね」

「そうだな」

「俺らも初めて知った時びっくりした」

「俺も今初めて知ってびっくりしてるわ……」

 

そんな将暉の言葉に

「そーいや言ってなかったね!将暉には!!」

「なんでそんな朗らかに言うんだよ、佳奈!」

「だって私、あかりと中学一緒だもん。その時から知ってるし」

「は!?なんだそれ!!?」

 

そんな感じでワイワイ言っている2人を見て、

「……二つ目聞いていい?」

「いいよいいよ!」

「じゃあ…

 

 

 

みんな……名前教えてくれない…?」

 

そんなソラの言葉に、みんなの思考が少し止まる。

 

そして…

「いいよ!もちろん!!」

「みんなで自己紹介しよーぜ!」

 

茅野や前原を筆頭に、自己紹介が始まる。

 

それをカルマと将暉は遠くから見ている。

「……やっぱり勉強になんねぇじゃねえか…」

「まぁいいんじゃない?」

「……お前らなぁ…仮にもあの学校のC組だろ?

入学してすぐだからって怠けてたら、すぐに抜かれんぞ!」

 

そんな将暉の言葉に、カルマは思考が止まる。

「え?……どーゆー事?」

「どういうって…

 

 

 

お前ら入試の成績よかった奴らの集まりだろ?」

 

そんな将暉の言葉に、カルマは

「…そーいやそーだった」

「ん?何か言ったか?」

「別に?将暉も今度はソラ守れるよーにねー」

「……お前な」

「さーて、俺も混ざろっと」

そう言いながら、カルマもみんなの輪の中に入る。

 

結論:喫茶店での大人数勉強会は、全く勉強にならなかった\_(・ω・`)ココ重要!




今年は『高校でも暗殺教室』をありがとうございました!
ここでアンケートのお知らせです。
活動報告にてアンケートを行います。
アンケート⑤にて回答お願いします!

そしてアンケート④の回答もバンバン募集しています!

来年も『高校でも暗殺教室』をぜひお願いします!!!
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