高校でも暗殺教室   作:紅音 葵

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1年半以上ぶりの投稿です。
待っていてくださった方、ありがとうございます。

「作者帰還の時間」にて連絡させて頂きましたが、高校入学時から全体的に以前と少し設定を変えました。
もしこの作品を楽しみにしている方がいましたら、念のために高校入学時から読み直すことを推奨します。


第56話 球技大会の時間 2時間目

球技大会当日。

 

最初の全校集会にて体育委員長が全体のルール説明をする。

「この球技大会は縦割りで行います。他学年の足引っ張らないように」

言い方ぁ……とみな心の中で呟く。

 

そんな中、カルマは前に立つ生徒──生徒会執行部と思われる──の人数に違和感を覚えた。

委員長も合わせて12人いるはずの執行部員が足りない。

そんなことを考えながらも全校集会は終わり、球技大会が始まった。

 

__________________________________________

 

競技会場の一つであるサッカーグラウンドで、ある試合が終わった。

1-B女子vs1-C女子である。

 

どうやらC組が勝ったらしく、応援のメンバーと一緒に担当の生徒(サッカー部員)に結果を言いに行った。

 

「よかったね!途中ちょっと焦ったけど勝てたし!」

「決勝ゴールって佳奈だったよね?さすが」

「いやいや、あれはメグがいいアシストくれたからだよ。ありがとね、メグ」

「でも聞いたところによるとB組って運動神経いい子多いみたいね。サッカーとバスケにまとめてるみたいだけど」

「へぇ、道理で手強かったわけだ」

なるほど……と柊が呟く。

 

そーいえば、と一呼吸置き、

「次C組ってどこで試合あるっけ?」

「第二体育館で卓球…じゃなかったっけ?」

「あー……佳奈が猛特訓したやつね……」

「そんなに本気でやってないって…ん?」

 

そんな話をしていると、1人こちらに駆け寄る人がいた。

 

「前原?どうしたの?」

 

そう、前原である。

柊の言葉に前原が応える。

「あぁ、俺しばらく審判の仕事入ってないから試合見に行こうと思って。次どこでなんの競技か分かるか?」

「第二体育館で卓球」

「……っていうかなんで把握してないのよ体育委員が…」

「んなもんいちいち把握出来るわけないだろ!?」

「ん〜?そうかなぁ……?」

 

そんな話をしながら第二体育館へ到着。

ちょうど進行役をしていた生徒会執行部がルール説明をしている所だった。

 

男女混合のダブルスで、球は交互に打つこと

11点で1ゲーム先取の3ゲーム先取したチームの勝ち

その他サーブの決まりや得点の入り方などなど

 

「っていうか球技大会って本来のルールより緩くなってるんだね。ちょっとビックリ」

「そりゃそうだろ。その競技やってなかったら理解しにくいルールとかあるし……サッカーだとオフサイドとか」

「うん、野球派の作者さんもオフサイドあまり理解してないらしいしね」

「不破さん?」

 

そんな話をしていると……

「みんなもう来たんだ」

「あっカルマか」

 

そう、カルマである。

「そういやカルマこれに出るんだっけ?」

「そーだね。くじ引きでそうなったから」

 

説明しよう。

クラス内で競技を決める際、卓球は希望者が少なく、結果くじ引きで決定したのだ。

 

「そうは言っても昔から柊の卓球に付き合ってきたんだろ?それなりに出来るんじゃ……?」

「中学入ってから1回もやってなかったからね。多分人並みだとは思うよ。だからさすがに佳奈のあの猛特訓には異常だって思ったかな」

 

そしてカルマが言う通り、卓球の選手は柊(時々殺せんせー)からの猛特訓を受けたのだ。

 

「それではそろそろ始めます。出場する方は準備をしてください」

 

そんな執行部の言葉に押されて、

「あーそろそろ行ってくる」

「うん、じゃあ頑張って」

 

そうして試合が始まった。

__________________________________________

結論から言おう。

その勝負は得点係をしていた彼らの同級生を圧倒し、当然ながらA組相手に完勝した。

……少なくとも次彼らと戦うB組の生徒が戦意喪失になるのに十分なくらいには。

 

「おつかれ〜」

「で、どうだった」

「そうだね〜佳奈よりずっっっと弱かった」

「いやそれ比較対象おかしい」

 

カルマの言葉に茅野がツッコミを入れる。

そんな中柊が

「次の競技なんだっけ?」

 

それに片岡が

「第一体育館でバスケじゃなかった?男子の」

「あれっ?俺2試合連続なんだっけ?」

「そーだね頑張れ〜」

「はいはい行ってくるよ」

 

そう言ってカルマは第一体育館へ向かう。

 

C組男子バスケ代表は

赤羽 業

磯貝 悠馬

木村 正義

杉野 友人

前原 陽斗

 

対してB組男子バスケ代表

運動神経がいい生徒で取り揃えた5名のメンバー。

それを取り仕切る2人の男子がいた。

 

「さっきのA組とのサッカーの試合結構大変だったそ?お前いないから」

B組委員長、海野 弘樹

「そう言われても……俺サッカー部だし」

B組男子風紀委員、高橋 浩

 

B組男子を取り仕切るリーダーだ。




改めて、長らくお待たせして申し訳ありません。
しばらくはリハビリのためもあってこの量になります。
以前同様不定期更新になる可能性がありますが、これからも見守って下さると幸いです。
辛口コメントも大歓迎です!
これからもよろしくお願いします!

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