【完結】1人の男として、兄として。そして___   作:千倉

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新規UR真姫ちゃん当たりました。
周りのリアフレから何されるから分からないんで怖いですwww
パズドラでも特待イシス当たるし、どうしたんでしょうかね?
投稿遅れて申し訳ございませんでした!


竜人の少女

ブリュンヒルデ教室の面々は昼休みに約束通り、ノアと悠の奢りでランチを食べるということでカフェテリアに来ていた。

しかし、周りの生徒からの視線が突き刺さる。それもそうだろう、紫のクラーケン以降のドラゴン討伐がなされそれをやった人が一同に集まっているのだ。それに男であるノアや悠、生徒会長の深月が目立つという事もあり、ノアと悠は何だか浮き足立つような感覚を感じていた。

だが、深月達はそんな事はもう慣れているのか気にする素振りもなく寛いでいる。

 

「お兄ちゃん、モノノベ、ご飯ありがとうね。でも何で今日に限って?」

「そ、それはだな・・・・・」

「いやぁ、日頃からいろいろ迷惑かけてるからな。それのお礼とこの前、ちょっとボコボコにされた時のお詫びとしてだな。」

 

本当の理由ではないがあながち間違ってもいない答えをイリスに返すノア。

 

「え?あたし、何度も迷惑かけたり、助けてもらってるから、お礼するのはあたしだと思うんだけど・・・・・」

「まぁまぁ気にするな。それに、あれだよイリスからはいろいろ貰ったからな。」

 

そうモノノベが話を煙に巻こうとしようとして話した途端、イリスの顔が真っ赤になり、思考がオーバーヒートし全く返事をしなくなってしまった。

 

「え?おい、イリス?聞こえてるか?」

「兄さん、何を言ったんですか?セクハラ発言なら許しませんよ。」

 

横に座っていた深月が横目で睨みながら警告を告げる。

 

「モノノベ・ユウ、またもイリスさんを辱めたのなら、わたくしが成敗しますわよ?」

 

斜め前に座っていたリーザからも鋭い眼差しを向けられ悠を睨む。

すると復活したイリスからひどく慌てながらも手を振りつつフォローに入ってくる。

 

「あ、ち、違うの!モノノベは何もしてないし、悪くないから!」

「・・・じゃあ、どうしてそんなに顔が赤いの?」

 

少し見えてきた突破口もフィリルの冷静な指摘により叩き潰され、イリスは狼狽する。

 

「えぇっ!?そんなに顔赤いの!?あたし。」

「ん」

 

レンから肯定され顔に手を当て確かめるイリス。そしてオロオロした様子で悠に尋ねる。

 

「わ、ヤダ・・・・顔熱い。ど、どうしよ?モノノベ。」

「俺に聞かれてもこまるのだが。」

 

イリスの反応を見て恥ずかしくなってきたのか、はたまた照れたのか悠までもが顔を紅潮させる。

 

「おや、物部クンまで顔が赤くないかい?怪しいな。」

「おい悠テメェ・・・・今朝といいイリスになにしやがった・・・・返答次第じゃ首と体がさようならさせるぞ・・・」

「気のせいだ!それにノアもそんな事は言うなよ!ほ、ほらもう食事も出てるんだし早く食べようぜ?な?時間も有限なわけだし・・・・」

 

必死に話題を逸らそうとしたのを見て、イリスもそれに便乗する。

 

「そ、そうだよー、ご飯は冷めちゃったら美味しくないから早く食べようよー。」

 

清々しいほどのわざとらしさで食事に誘おうとするイリス。すると深月は分かっているだろうがそれに賛成する。

 

「そうですね、イリスさんもこう言っていることですし、今この場では問い詰めないことにしましょう。」

 

 

そう言うと一同は食事を始める。5分ほどは食器が皿に触れる音だけが響いていたが自然と会話が始まる。内容は当然だがバジリシクの事だ。

 

「突然なのですが、バジリシクが移動を始めた理由は本当にDが目的だと思いますか?」

「わたくしは早すぎる気がしますわ。クラーケンからリヴァイアサンの討伐までは2年も間隔があったというのに今回は2週間ですわよ?」

「んー・・・・ボクはやっぱり竜紋が変色したDがどこかに現れたんじゃないかと思うけど。

「だよな〜、そうでもなかったら砂漠から出ないだろうし。」

「たしかに他のドラゴンと関連づけるのではなく、バジリシクだけを見て判断するという考えもありますわね・・・・しかし外部のDが狙われているとなるといろいろな問題が発生すると思うのですが・・・・」

 

アリエラやノアの言葉を肯定しつつも複雑な表情を浮かべるリーザ。それを聞いたフィルムが小さな声で呟く。

 

「・・・そうだね。ミッドガルの外にいる人はまだ家族じゃない。本当に守るべき人なのかも、わからない。

「どういう事?Dはみんな仲間じゃないの?」

 

イリスはフィリルの言葉を飲み込めていないらしく純粋に分からないといった表情をする。深月やリーザもこれについてはかなりデリケートな問題で言葉を迷っているようだった。すると悠が口を開く。

 

「イリス、俺たちDは人間だ。当然性格の違いもあって、いい奴と悪いやつもいる。それは分かるよな?」

「う、うん・・・・・」

「Dがマフィアやテロリストに強制的に力を使わされて利用されるのは珍しくない。だけど稀にDが率先して悪事を働く事があるんだ。そういうDは災害指定されドラゴンと同じ殲滅対象になる。」

 

深月達は暗い表情で俯く。これはDにとって見て見ぬ振りをしたい問題。授業ではこういった事を配慮しあえて教えられていない。だが噂程度では知っているようでこの話を理解はしているようだった。

 

「そうなんだ・・・・・自分からドラゴンになろうとする子がいるんだね・・・・・」

「まぁまぁそう悲観するなって。そんなんは極一部の例だけだ。それに今は食事だ!楽しくパーっと行こう!」

 

ノアの一言で再び他愛もない世間話に花を咲かせつつノア達は食事を再開したのだった。

 

〜*〜

 

健康診断から1週間が経ったある日に学園の体育館で再び全校集会が開かれていた。壇上に立っている深月を見てノアは自分が入学してきた日を思い出す。

 

「この度、私達に新たな仲間ができました。バジリシクの進路方向をしらみ潰しに捜索していたニブルが2人のDを発見し、保護、ミッドガルへ移送しました。その内の1人には竜紋の変色が確認されたため、バジリシクの目的はDとの接触でほぼ間違いはないとされました。」

 

深月の発言で生徒がざわめく。しかし彼女らの視線は深月には向いておらず後ろで立つ2人のDに向けられていた。

1人はメガネを掛けた真面目そうな印象の少女。年齢はノア達と変わらないほどで長い黒髪を三つ編みのおさげにしてまとめている。

そしてもう1人のD。この少女が体育館での視線を集めていた。年齢はレンよりも低いくらいで髪は光の加減で淡い桃色にも見える色素の薄い髪。肌は白く、顔立ちも整っている、が注目を集めているのはそこではなかった。それは人が決して持つ事のないパーツが彼女にはあった。

頭の左右から生えた2本の小さなツノ。深い紅色をしており、頭上からの照明で鈍く輝いていた。

 

「彼女は立川穂乃花さん。Dに覚醒したばかりだそうなので、皆さんが色々と彼女に教えてあげて下さい。」

「立川穂乃花です。よろしくお願いします。」

 

そういうと深々と頭を下げる穂乃花。どうやら日本人らしい。拍手が起こり、穂乃花は笑みを安心からか零す。

そして深月がツノが生えている少女の紹介を始める。

 

「この子はティア・ライトニングさん。バジリシクに狙われている少女です。

そして余計な憶測と誤解を招かぬようあらかじめ言っておきますが彼女のツノは竜紋の変色とは関係ありません。入念な聞き取りと検査の結果、ツノは竜紋変色以前にダークマターで作り出された後天的な追加部位と判明しました。DNAの異常も確認されていません。」

 

生徒に大きなざわめきが起こる。

肉体と接合した新しい部位を作り出す。

言葉にするのは簡単だ。ダークマターはあらゆる物質に変換できるので何も間違ってはいない。

だが、人体の構造は複雑すぎでそこに接合できるような新たな部分を作り出すなどとはいくらDでも、再現できるものでは無い。

 

「ティアさんは稀有な才能を持っているだけで、私たちと何も変わらない“人間”です。ですから____」

「違うの。」

 

深月の言葉が途中で遮られティアがしゃべりだす。

そして全員の眼差しが彼女に向く。

 

「えっと・・・・ティアさん?私は何か間違えましたか?」

「うん、ティアは人間じゃないの。」

「そ、そんな事はありません!ティアさんは人間ですっ!」

 

〜*〜

 

「おい、悠。ちょっとあのティアって奴、止めに行けるように準備しておいてくれ。」

「?どうしてだ?」

「左目が反応しかけてる。多分あのままだと苛立ちで攻撃でもしかけるかもしれん。それに俺じゃ止められないからな。」

 

そういうノアの目は少しだがあの目が発動した時のような色に染まっていた。

 

「分かった・・・」

 

〜*〜

 

「違うの____ティアは、ドラゴンなの。」

「なっ・・・・」

「どうして驚くの?あなたもDなのに、Dはドラゴンなのに。」

「Dがドラゴン?いいえ、それは違います。ティアさん、私たちは人間です!」

 

だんだんとティアの表情に影ができているがそれに気づかず深月も言葉を強くしていく。

 

「・・・ドラゴンなの。ティアは、ドラゴンなの!」

 

苛立ち、深月を睨むティア。すると彼女の周囲にあぶくのような小さいダークマターが無数に湧き上がる。

ティアは架空武装を使わない(知らない)。そのためダークマターからダイレクトに物質へと変換するのだ。

そして完全に戦闘態勢をとるティア。彼女の周りに浮いていたダークマターが電気へと変換されているのか火花がバチバチと散っている。

だがそんな危険な状況なのに深月や周りの生徒は対人戦の経験などないため棒立ちのままだ。

 

〜*〜

 

「っ!そら来たぞ!」

「あぁ分かってるさ!」

 

そういうと悠は列を抜け深月の元へ走る。そしてノアはハルパーを作り出す。

 

「モノノベ?お兄ちゃんも架空武装なんか出してどうするの?」

 

イリスが驚いた声で尋ねてくる。その間に悠は壇上に上がり、深月とティアの間に割り込む。

 

「見て分からないか?あいつ、攻撃するつもりなんだよ!」

 

するとノアは壇上と席の間に攻撃を通さないための防壁を作り出す。

 

「やめろ!落ち着け!」

 

深月を背中に庇いつつ彼はティアに叫ぶ。すると彼女の表情から怒りが抜け落ち、目を丸くし悠を見つめる。湧き出ていたダークマターもいつの間にか霧散している。

 

「・・・・ん?どうしたんだ?」

「あ________うそ・・・また、会えるなんて・・・・あ、あなたも・・・・あなたもDだったの?Dに男の人がいたの?」

 

我に返ったティアが震えた声で彼に尋ねる。

 

「あぁ、俺もDだ。ただしあそこで物騒な鎌を持ってる怖い奴と俺での2人だけだが。」

「やったの・・・・やっと会えたの・・・・あなただった、あなただったんだ!ねえ!名前!あなたの名前は!?」

「も、物部悠だが。」

「モノノベ・ユウ。・・・ユウ、いい名前。ねぇユウ・・・・聞いてほしい事があるの。」

「な、何だ・・・・?」

「ティアはね、ドラゴンのお嫁さんになるために生まれてきたの!」

「ドラゴンのお嫁さん?」

 

あまりに突拍子な事で困惑する。そんな中もう心配ないと判断したノアが防壁を解除した次の瞬間____

 

「だからね!これからユウはティアの旦那さま!」

 

ティアが悠に抱きついていた。

周りから歓声とも悲鳴とも聞こえる甲高い声が響く。

 

「防壁・・・つくり続けときゃよかった・・・」

 

そんなノアの後悔を含んだ呟きは悠に届くはずもなくただ腰にしがみついたティアの華奢な肩とツノを見る事しか出来なかった_________




ありがとうございました!
きりのいいとこまで書いてたら4000字行ったじゃねーか。どうしてくれんだ。
はいwティア登場でございます。後少しアクセス解析を見ていたんですが8話が1番アクセスが多い事が分かり少し驚きました。何でなんですかね?
後2巻が終わった後のギャグ回ですが質問返信のような物をしようと思います。ぜひみなさん質問をよろしくお願いします!
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