はいw特に話す事も無いので本編をどうぞ!
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ZEPHYR07さん、流離の旅人さん、鈴本カルテルさん、太刀風の二刀流さん。ありがとうございます!
※呼ばれてねぇぞこの野郎!という方がいましたらコメントお願いします。
「まさか・・・こうもミッドガルから離れる事が連続するとはなぁ・・・」
ノアの驚きとも憂鬱とも取れるため息に向かって適当な返事を返すブリュンヒルデ教室の面々。
だが今はそんな対応も頷けるような状況だった。なにせバジリスク討伐からこれまた2週間程度、今度は黄のフレスベルク討伐作戦が出された。
さらには出発の数日前、ブリュンヒルデ教室の面々、特にリーザ、ティア、ノアにとって憎い人物。キーリが世間には自分が排除対象となっている事が知られていないのをいい事に世界に向け自分はフレスベルクに見初められたDだ。だからミッドガルに保護してほしいと発信した。
排除対象を保護するなどありえない事だが世間はそれを知らずキーリは普通のDで助けを求めていると認知されている。
そんなキーリを無視し保護しないとなると間違いなくミッドガルの状況は悪くなってしまう。
この事からミッドガルは保護という名目でキーリを監視する事に決めたのだった。
そして今ノア達はとある王国、と言ってもフィリル・クレストの故郷である場所にいた。
「というか______時差ぼけが酷いんだが、とりあえず寝てもいいか?」
「もう少し我慢して下さい。私たちはまず宮殿に行かなければなりません。」
「そうだよ、流石に我慢しようね?ノアくん。」
「へいへい、分かったよ。アリエラ、深月。」
なんとか2人に説得され渋々頷くノア。
そして一同は宮殿に向かい、その後は夜になるまでは各々自由に過ごしたのだった。
〜*〜
宮殿内のホール。ここには前国王であるアルバート王の肖像画、そして棺が置かれていた。
葬儀が始まるとざわざわとしていた会場の雰囲気は一気に厳かなものとなり長い黙祷がささげられた。
だがそれが終わると少し薄暗かった照明がホールを明るく照らし、脇にいた楽団による華やかな音楽が流れ始めた。
ホールが一瞬にしてパーティー会場に変貌していく姿を見て混乱を覚えるものもいたが国民達はダンスを踊り始めたり、別の会場に足を運んだりと人が詰まっていたホールはまばらに人がいるだけとなった。
「見ているだけじゃつまらないわね。一緒に踊りましょう、ユウ。」
「お、おい!一応狙われてる身なんだからもう少し警戒を______
「さすがに、敵もこんな場所で襲ってくるほど馬鹿ではないはずよ。」
若干こじつけにも聞こえる理由を伝え、キーリは悠を強引にダンスを踊っている一団に混じっていく。
そしてキーリに対して文句を言いつつイリスとティアも悠についていく。
「よし!俺らも行くか、アリエラ?」
「うん、それじゃあ行こうよ、ノアくん!」
「しょうがないですわね、わたくし達も行きましょう。レンさん。」
「ん」
4人に続きノア、アリエラ、リーザ、レンもまたパーティー会場へと歩を進める。
その中でノア、アリエラはぎこちない脚取りながらも何とか社交ダンスを踊っていた。
リーザはお嬢様のような見た目や性格に比例し社交ダンスの腕前もかなりの腕で、レンもリーザにリードされる形で社交ダンスを踊っていた。
2,3曲踊り終えたところでノアがと悠とキーリが庭園に出ていくのを横目で見ながらも一息ついていた。
しかしここでノアの左目が反応する。
「______敵っ!?庭園って事は狙いはキーリか!」
ノアが慌てて悠とキーリがいる庭園が見えるテラスへと身を乗り出すとそこには黒のコートを羽織った大柄な人間がいた。
「ここでは襲ってこないだろうとたかをくくってたけどどうやら、そんなに甘くないようね・・・」
キーリが呟きを漏らす中悠は静かに対峙している人間の名前を呼ぶ。
「____フレイズマル。」
聞こえていないのか無視したのかそのままフレイズマルは歩を進め花壇の花を踏み散らし、接近してくる。
悠はその様子を黙って見ている訳は無く、物質変換でエンリル______振動弾を発射する銃を創り出す。
エンリルは殺傷力こそ低いものの振動による神経へのダメージが大きい為、相手を無力化する事に関しては他の銃より頭ひとつ抜き出た物があった。
そして意識の底に眠る怪物、ファフニールを呼び起そうとする。だが______突然目の前にナイフが飛んでくる。
コートの内側からほぼノーモーションで投げ出されたのか全く気づけず直撃のギリギリで銃身でナイフを弾き飛ばした。その間には悠の視界からフレイズマルは消えていた。
途端、視界の右端に黒い銃をもったフレイズマルが映る。そして至近距離から頭めがけて放たれた銃弾を間一髪で右の手首に当てさせなんとか軌道を変えさせることができた。そして彼は右腕を振るい、溢れ出した血をフレイズマルの顔面に浴びせる。すると一瞬だけ動きが停滞する。その瞬間を見逃さず左手で構えたエンリルをワンマガジン分フルに叩き込む。
硬質的な音が響く。1発目は右腕で弾き、残りは体捌きで躱していたが直撃した右腕をダランと垂らしていた。
が、フレイズマルは右腕を上げ、感覚を確かめるように手を動かす。
(嘘だろ?______もう動かせるのか?)
動揺はしているがそれを相手に悟られないように嚙み殺す。右腕を無力化した時にはこれで互角などと思っていたがこれでは自分が一方的に追い詰められているだけだった。そして死を覚悟する。だがその時突風が起こり、空がざわめき、白の花びらが舞い上がった。
「とうとう、気付かれたようね・・・」
キーリが呟く声が悠の耳に届く。
その場にいた悠、キーリ、フレイズマル、そしてテラスにいたノアも上空を見上げる。
次にはフレイズマルは攻撃動作を止め、後ろへと大きく跳躍し、そのまま城壁に向かい走り去っていった。
だがそんな事もどうでもいいと思えるような物が空にはあった。
天を舞う光、流れ星のように落ちるのでは無く、文字通り夜空を旋回している。そして何と言ってもそれは鳥の形をしていた。
「イエロードラゴン、黄の______フレスベルグ・・・・どうしてここに・・・」
悠の呟きを聞き取ったのか自分で状況を理解したのかノアは宮殿内へと走って戻る。
「深月!!」
「何ですか藪から棒に。それにここは公共の場なのですから静かに______
「何があったんだい?ノアくん。」
「フレスベルグだ!ここに接近してきてる!」
「「な______」」
2人が言葉を失っている中悠とキーリが室内へと戻ってくる。そしてキーリの変色して、発光している竜紋を見ると深月はノアとは別のテラスにいた篠宮先生へと声をかける。
「篠宮先生、警戒レベルA!タイプイエローです!私たちは迎撃に向かいますので周囲への避難誘導を!」
「了解した。」
篠宮先生は周りの状況や深月の言葉を聞き、即座に了承する。すると、隣にいたフィリルが身を乗り出し声をかけてくる。
「私も、今すぐ行くから!」
「いえ、フィリルさんはここに残って下さい!誰かがキーリさんやこの場にいる人々を守らないといけません!」
「っ________了解。」
フィリルが何か言いたげだったが了解したのを見て、深月は全員に声をかける。
「みなさん、まずは屋外に出て対象を目視で確認します。」
その一言で全員が走り出す。しかしこんな状況でもイリスは1人状況を呑み込めておらず戸惑いの声をあげる。
「モノノベ!何!?何が起きてるの!?」
「ユウ、どういう状況なの?」
どうやらティアも理解出来なかったらしく2人揃って悠に問いかける。
「キーリの竜紋を見ただろ。フレスベルグに見初められたんだ。だからこれから迎撃する。」
「ええっ!戦うの!?ドレス汚しちゃったらどうしよ・・・」
違う心配をしているイリスの一言をその前をアリエラと走っていたノアは呆れた声をあげる。
「我が妹ながら・・・なんて不出来な・・・ハァ。」
そんな呟きを聞いているはずだがアリエラは静かに、しかしハッキリとした敵愾心を露わにした言葉を絞り出す。
「_____フレスベルグ。」
「アリエラ?どうした。」
「え、いや!何でも無いよ!」
「本当か?随分と・・・・
「本当だって!少しは信じてくれたっていいじゃないか!」
「わ、悪い。信じていない訳では無いんだが______心配なんだよ。」
「・・・そうなのかい?」
「ああ、だから気が向いたら話してくれよ。」
「うん、分かったよ。」
そうこうしている内に全員は屋外へと出る。すると先程よりも高度を下げているのか確実に大きさを増しているフレスベルグが目に映った。
「あれがフレスベルグですか。資料でしか見たことはありませんでしたわね・・・」
初めて実物を見たリーザが驚きの声を漏らす。
「フレスベルグはこれまでありとあらゆる攻撃を無効化してきました。ですが悲観する事はありません。私達には今までに無かった強力な攻撃があります。」
そう鼓舞すると深月は的確に指示を出していく。
「リーザさんはレンさんのダークマターを使い特大の陽電子砲を、私はイリスさんのダークマターを借りて反物質弾を撃ち込みます。兄さんもティアさんからのダークマターで対竜兵装による迎撃をお願いします。
アリエラさん、ノアさんは状況に応じて防壁の展開をお願いします。」
「「「「「「了解!(ん!)」」」」」」
総員が声を合わせて応じ、架空武装を各々展開する。
「グングニル!」
「ブリューナグ!」
リーザ、深月の架空武装はレンとイリスのダークマターにより通常の数倍は膨れ上がる。
「ティア、頼む。」
「うん!ティアの力、ユウにあげるの!」
悠の左手を握り、ダークマターを送り込むティア。そしてそのダークマターを使い対竜兵装を創り出す。
「特殊火砲________メギド!!」
十数メートルはある巨大な砲台が生成される。
そして意識をフレスベルグに向け、照準を合わせる。
「_____アイギス。」
アリエラは手甲の形をした架空武装を生成しフレスベルグからの攻撃に備える。
「ハルパー!ダーククラウン!」
次にノアは大型の鎌の形をした架空武装と左腕を大砲のような形状に変化させる。
今の所、Dの中でトップクラスの攻撃力を持つ、深月とリーザ、そして悠の対竜兵装。そして防御力の面で抜き出ているアリエラとノアの魔術、これが今の所最も安定した布陣と言えた。
迎撃準備が整うのとほぼ同時に旋回していたフレスベルグが動きを変え、この宮殿へと降下してくる。
「来ました!まずリーザさん、お願いします!」
「分かりましたわ!______貫け閃光!」
グングニルから放たれた文字通り光速の攻撃は一瞬でフレスベルグに到達するがレーザーはフレスベルグに当たった途端、その体を避けるように真っ二つに裂ける。
「なっ・・・どういう事ですの!?」
驚愕の声をあげるリーザに続いて今度は深月が弓を引き絞る。
「終の矢______ラストクオーク!」
特大の反物質弾がフレスベルグと正面衝突するが爆発は起こらず、それどころか反物質弾は霧散してしまう。
「そんな・・・っ!次に兄さん、お願いします!」
一瞬、言葉を失っていたがすぐに我を取り戻し、悠に呼びかける。
「了解!______メギド、ファイアッ!!」
球状をした蒼色の炎が直撃する。フレスベルグを包み込むように火柱が昇り、周囲を昼のように照らす。
しかし次の瞬間、バサッ!と羽ばたく音が聞こえたかと思うと火柱の中から無傷のフレスベルグが飛び出てきた。
「クソッ・・・まだだ!ティア、もう一回だ!」
「う、うん!分かったの!」
今度はもう一種の対竜兵装、砲身の先が二股に分かれた砲台が形成される。そしてその間にノアのダーククラウンでも迎撃を行う。
「ダーククラウン!フルバースト!!」
するとこれまで反物質弾にさえも正面衝突してきたフレスベルグがダーククラウンによるエネルギー塊だけは避けるようなモーションを見せる。
「チィッ!効果はあっても速度が足りないか・・・」
「任せろ!______バベル、ファイアッ!」
悠がノア達の後ろから重力の狭間をフレスベルグに撃ち込む。しかしそれはフレスベルグの目の前で不自然に途切れ、夜の空気を飲み込んだだけで霧散していった。
「これでも効かないか・・・・っ!」
悔しげに声をあげる悠。しかしそんな姿を他所にフレスベルグはドンドンと高度を下げて、直撃しようとしている。
「アリエラ!ホールの中の人を頼むぞ!フィリルはキーリだ!」
アリエラには口頭で伝え、フィリルに無線機で呼びかける。するとすぐさま両者から了解の意が聞こえる。
そしてフレスベルグが直撃する。
「_____空障防壁、展開!」
「ヘキジ!」
フレスベルグがホールの部分に直撃した事により無数の瓦礫がノア達に降り注ぐ。だが全員を包んでも余りある大きさの浅紫色をした魔法陣が降り注ぐ瓦礫を押しのけていた。
そして風通しの良くなったホールへと目を向けると悲鳴が聞こえてきた。
絶望的な状況に変わりは無いが、アリエラがホールの人々に空障防壁を展開してくれたお陰でどうにか無事なようだった。キーリとフィリルの姿も土煙の中だったがどうにか確認する事が出来た。
「みなさん!ホールに飛んで行きます!イリスさん、掴まってください。」
「ティアがユウを運んでいくの!」
「ああ、よろしく頼む。」
各々穴が空いたホールへと飛んで行き、フィリルとキーリがいる所に着地する。
全員が集まったのを見るとキーリが皮肉交じりのような笑みを浮かべる。
「どうやら、かなり旗色は悪いようね。」
「まぁな・・・、そういや。フィリル、大丈夫か?」
「うん、平気。・・・よかった、皆が来てくれて。私1人じゃどうすればいいか分からなかったから。」
「いやいや、俺が咄嗟に指示を出しても答えてくれたんだから自信持ってもいいと思うぞ?」
「・・・ありがとう。」
「所で、フレスベルグは先程からあのような様子なのですか?」
リーザがグングニルの穂先でホールの中央にいる顔を不自然にキョロキョロさせているフレスベルグを指す。
「・・・うん、さっきから何かを探しているのかあんな感じだよ。」
「その探してるのは十中八九私でしょうね。」
「まぁ・・・そうだろうな。」
するとフレスベルグが突然、ノア達を見つけたのかその方向を見る。
「くっ・・・」
キーリが竜紋のある位置を抑えて顔をしかめる。
しかしこんな状況でも深月は指示を飛ばす。
「こうなったら______あらゆる方法を試して打開策を考えます!」
しかしその続きを言おうとした途端にフレスベルグが甲高い声をあげ、翼を広げる。すると金色の粒子がフレスベルグから放たれる。
「エアーウォール!」
「ヘキジ!」
フィリルとノアが咄嗟に防壁を張るが粒子はそれを無視してノア達に降りかかる。
すると意識はハッキリとしているのに体が少しも動かない。そんな状況になってしまった。
(クソ・・・どうなってる!?こうなったら______ガルデ!)
ノアはある魔術を自分にかける。本来ならば他人にかけその人を操作する魔術なのだが自分にかけて、自動で体を動かそうという魂胆だった。が、
(何!?動けない!今、この状態は俺の意識は関わっては無い。となるとおかしいのは体か?)
するとノア達が盾になったのか粒子に包まれていないキーリが前へと出る。
「やっぱりダメだったのね・・・それとも、私の為じゃ本気になれなかったかしら?ユウ、そしてオーギュストさん。」
2人は必死に心の中では否定するが今の状態は話すことも出来ず、応答も出来ない。
「まぁ、今日は人生で2番目位に楽しかったわ。それに・・・本物のドラゴンになれるのだから感謝するべきなのかもしれないわね・・・」
別れを告げるようにフレスベルグへと近づくキーリ。
そして彼女は右手をあげて
「さぁ、好きになさい。」
とドラゴンを受け入れる事と取れる発言を短く言う。
そしてゆっくりとキーリの指先へと嘴を近づける。
しかし、触れる直前に興味をなくしたかの様に体勢を元に戻し、今度はフィリルの方に向けてその顔を向ける。
「え・・・・?」
かすれた声で嗚咽を漏らすキーリ。
そして直感で何か嫌な予感を感じる。だがまたも信じられない光景を目にする事になる。
まだ漂っていた金色の粒子がアルバート王の棺に達した途端、点描のように人型の何かが金色の粒子で形成されていく。それはドンドンと形を作っていき、細部までもがハッキリと見て取れるようになる。
その姿はノア達がホールに着いた時に目にしたアルバート王の肖像画、その人を具現化したようだった。
そしてそれは動けないフィリルと彼女に向けて嘴を伸ばしているフレスベルグの間に割って入る。
粒子で作られた腕をフレスベルグに向けてふるうと確かに嘴が確かに少しだけだが動かされた。
だが、次の途端フレスベルグはまたも甲高い声をあげ、嘴を開いたかと思うと何かを吸い込み始めた。
ここで悠は資料で見た情報を思い出す。
フレスベルグは魂を喰らう。ならばこの行動は魂を喰らうためのもので、目の前にあるのはアルバート王の魂でまさに今フレスベルグに喰べられている。
そう思ったがどうする事も出来ず、悠の予想通り、アルバート王の魂を形作っていた粒子はドンドンとフレスベルグに吸い込まれていく。
そして消える直前、フィリルの方を向いたかと思ったが殆ど消えてしまったその顔からは何も分からなかった。
アルバート王の魂を喰らい終えるとフレスベルグは三たび甲高い声をあげ、自分が開けた穴から夜空へと飛び立っていった。
「そう______やっぱり、紛い物の私じゃあ本当のドラゴンにはなれないのね。
ふふ・・・あはははははは!!お母様、残念ね。私はあなたが思っていた以上に役立たずだったみたいよ!」
乾いた笑い声をあげるキーリ。
自由を取り戻した途端、フィリルは地面に泣いて崩れ落ちた。
「・・・っく・・・・・・・うっ・・・あぁっ・・・ああああああああああ!!」
感情をあまり表に出さないフィリルの悲痛な泣き声と瓦礫が崩れる音だけがただただホールに響いていた______
ど う し て こ う な っ た
ホント、どうしてこんなに長くなったんでしょうか?
自分でも訳わかりませんよHAHAHA
とりあえず、読んでくださり、ありがとうございました!
お知らせ↓
このシリーズが終了した後には第2部という形で新作とこの話の間にあった日常(ギャグ)の話を書いていこうかなと思っているのですが、何かご意見ありましたらお願いします!