それではどうぞ!
P.S僕はpv第2弾の頃のリナリーが大好きなんですが、皆さんはどの時のリナリーが好きですか?
ノア、イリスの竜紋の変色が始まり、1週間が経った。あれからリヴァイアサンはミッドガルの近くに侵入する事もなく、至って平凡な毎日が続いていた。だが、この1週間で分かった事は幾つかある。1つにノアの上位元素の生成量。普通のDならば最低10t以上はあるが、(悠は10kgとかなりの少なさだが)それでも多くて50t程だ。だがノアのそれは軽く100tを超えており、上位元素の扱いに関してもかなりの才能がある様だった為、大概の物質は生成できる様になった。そしてこれは彼の体質____Dに覚醒して以降、ノアは左目で自分や自分の周りにいる人間に対しての悪意や、殺意といった負の感情を感じる事が出来た。これは自動的に発生し、視界がサーマルスコープのようになり、自分に対しての殺意などが特定の色で見える様になっている。この時、ノアの左目は赤と黒に染まるのだが、幸いこの事は誰にもばれていない。これがニブルにでもバレたら竜紋が変色した事を理由にノアを監禁し、研究に使われるだろうという考えで、バレていない事は良い状態だと言える。
〜*〜
ミッドガルの地下にある、第三演習場。ここではいつもフレイア、物部兄妹が特訓している。内容としては悠の上位元素生成量の少なさを克服して、実戦レベルまで引き上げる事。そしてイリスの欠点______ある種才能といった方が良いのだろうか。生成した物質を何でも爆発させてしまう欠点をカバーする為の練習だ。しかし、イリスは空間把握能力が飛び抜けており、遠くの場所でも確実に物質を生成(爆発)させる事が出来る。そして深月はそんな2人の指導と、ノアは物質生成までのタイムラグを無くすように励んでいた。
「聖銀よ・・・・成れっ!」ボガン!
「うぅ〜。また失敗だよ〜。どうしよ!?モノノベ!深月ちゃん!お兄ちゃん!」
「うーん・・・・。ならいっそ爆発させる感じでやってみるか?」
「「「え?」」」
「ノア?何言ってるんだ?爆発させる前提でやったら何も変わらないだろ。」
「そうですよ、イリスさんはあくまで、ミスリルの防壁を生成する事を目的としているのですから、それでは意味がありません。」
「まぁまぁ。そう否定なさらずに俺の話を聞いてくれ。まず、イリスは空間把握能力は他のDよりも頭一つ抜けているのは認めるよな?言っておくが身贔屓なんかじゃぁないぞ。」
「あぁそれは認める。」
「そうですね。あそこまでピンポイントで生成・・・と言いますか爆発を起こせるのは凄いと思いますが・・・・。それがどうかしたんですか?」
「えへへ〜。私って凄いんだね〜。」
「コラそこ!他が色々と酷いんだからプラマイ0どころかマイナスに振り切れてるんだからな。それを忘れるなよ!」
「はい・・・・」
「ごほん、では俺が爆発を前提でやったら良いと思う理由を説明するぞ。さっきも言った通りイリスは狙った所に爆発を起こせる。そして見ていた感じ、少量ではあるがミスリルは生成出来ている。そこでだ、ミスリルはこの世で最硬の鉱物だ。それが爆発によって吹き飛ばされるとどうなる?」
「それは・・・かなり威力は出るだろうな、でも・・・そういう事か。考えたな。」
「なるほど、そういう事ですか。それならあのダイヤも砕けそうですし。」
「えっ!?えっ!?みんな何に気がついたの!?」
「ここまで言っても分からないか・・・・。」
「何で若干呆れてるのっ!」
「悪い悪い。つまりだ、イリスはその狙った所に爆発を起こせる力を活かして攻撃するんだ。それにこの攻撃なら恐らくリヴァイアサンの重力を操る能力も突破できる。なんせ、周りの空気が爆発するんだから防ぎようがないだろう。」
「確かにそれは凄いな・・・。うん、それで行けるだろうな。というかそれしかない。」
「そうですね・・・・それが今1番有力でしょう。」
「分かった!それじゃあ早速練習するね。」
かくして特訓は再開された。一人一人が確実に目的を持つ事が出来た今、残すは練習あるのみだ。
練習の最中、疲労からかイリスのケリュケイオンから放たれたミスリル爆弾は見当違いの所に生成されてしまった・・・そこは____
「聖銀よ・・・成れっ!」
「うん?あれ?これってイリスの上位元素・・・って事は、ヤベェ!!ハルパー!!」
ボガン!!
「あ、あぶねぇ・・・・。おいイリス!お前、俺のカラダ穴だらけにする気かこの野郎!!」
「わわわわわ!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!許して〜!反省してるから〜!」
こんな軽いやり取りをしているが、あの一瞬の出来事をしっかりと理解していた物部兄妹は衝撃を受けていた。
「お、おい深月・・・今凄い物を見た気がするんだが・・・」
「えぇ・・・。イリスさんの爆発は想像以上に威力があるようですね。それにあの一瞬の間にノアさんはハルパーを展開して厚い鉄の壁を3枚連続で生成・・・」
深月の言葉通り、イリスが間違えてノアのところへミスリル爆弾を生成、そしてそれが起爆するまでの僅かな間に架空武装であるハルパーを展開、そこから3枚の鉄の壁を生成、さらにイリスのミスリル爆弾はそれに深々と突き刺さっている。ここからわかる事は一にイリスのミスリル爆弾の威力は少なくとも半端な防壁程度なら簡単に壊せてしまうこと、次にノアの上位元素生成速度は全Dの中でダントツでトップだという事。この事は対リヴァイアサン戦で大いに役立つ事だろうとそう2人は確信した。
〜*〜
次の日、リヴァイアサンが今日中にミッドガルに接近、つがいを探すために接触する可能性があり、という事でノア、イリス、悠は別室に待機していた。そして連絡用のスピーカーからの警告音がリヴァイアサンへの攻撃開始を表した。
「ついにお出ましか・・・・」
「だな・・・・始まるぞ・・・・」
「いよいよ・・・・なんだね・・・」
三者三様の反応を示しつつ、部屋に備え付けられたモニターをまじまじと見つめる。海上には軍艦が何隻も並んでおり、まさに戦争といった壮大な雰囲気を醸し出している。すると海上にいる軍艦のうち1隻から海底に向かって固形水雷____魚雷が放たれた。すると海に穴が空いた。比喩表現でも何でもなく、本当に海の中に穴が空いた。これが白のリヴァイアサンの能力____重力を操るアンチグラビティ、全てを拒絶する力。自分の周りに斥力場を発生させ周りの物質を押し出す。そして押し出されて穴が空いた部分から大きな、巨大で恐ろしい姿が浮かび上がってきた。そのサイズは少なくとも100メートル以上はある軍艦がただのミニチュアにしか見えないほど巨大な姿だ。そしてリヴァイアサンはシロナガスクジラなどの突然変異と言われている。確かに前ヒレや噴気孔などといったシロナガスクジラのような特徴は備えている。だが、誰が見ても100パーセント別の生き物だと思わせる原因_________全身を覆っている白い外殻。口から生えている肉食獣のそれを連想させる鋭い牙、そしてイッカクを思わせる頭から生えた巨大な角。(イッカクの場合は牙だが。)このような部分により少しシロナガスクジラの特徴を抑えたカラダを全く別の生物のように見せている。そしてリヴァイアサンが現れたのをスタートに軍艦から一斉に攻撃が放たれた。だがリヴァイアサンには一切届かずにむしろ何の興味も示していない。恐らく豆鉄砲ほどにも思ってはいないだろうが自分の周りにある斥力場が軍艦の砲弾を弾き返し、その砲弾により艦隊は半壊状態となる。
こんな化け物じみたドラゴンを前にして3人は絶望するしかなかった。もしかしたらこれなら行けるかもしれないなどといった甘い予測が完膚なきまでに砕かれ、言葉を失っていた。
ありがとうございました!
リヴァイアサンを登場させましたが絶望を描くのは何故かサラサラと進むんですよねぇw
因みにノアの体質に関してはノアのイラストの元ネタのキャラクターが使う能力(呪いかな?)を参考にさせて頂きました。