はぁ・・・・・何かもう・・・・色々疲れたわ。
飛行機に数時間揺られながら辿り着いた日本で高い所行って怖い思いするわ、変なクソアクマに襲われるわ、アリエラがその巻き添え喰らうわ・・・・マジで最悪な1日だ。
それにあれだろ?これからラビから事情聴取されて深月とリーザからタップリ絞られるんだろ・・・・はぁ、不幸だ・・・・
〔コンコン〕
っと、ラビが来たかな。
「よぉ、早速お邪魔するさ。」
「ちょ、勝手に入ん・・・・まぁいいか、適当に座ってくれ。」
どうせ話長くなるから部屋に備え付けの茶でも用意するか。日本の緑茶、大好きなんだよな〜。
「ちょっと待っとけ。茶位は出してやるから。」
「おぉ!?意外さぁ・・・・」
「テメェ、俺をどんな人間だと思ってんだよ。」
「ノーコメントさぁ。」
・・・・逃げたなこいつ。
まぁ流石にホテルの中で俺も怒鳴る気にはなれんが。
〜*〜
「さてと・・・・質問は何だったけか?」
俺は緑茶を一口飲んでから本題を切り出す。
っと、ラビもシリアスモード入ってるな。
「俺が聞きたいのは・・・その左腕の事さね。」
「やっぱり?それ聞いちゃう?他の過程はいいのか?例えば〜・・・・何で俺がアクマを知ってんのか、とかな。」
「左腕の事を聞きさえすればそのアクマを知るようになった過程も通ると思ったんでね。」
・・・・やっぱり、次期ブックマン・・・・・裏の歴史を記録し続ける一族なだけあってその辺りの察しはこれまで俺が会った中でも1番良いな。
はぁ〜・・・誤魔化してもバレてまた問い詰められるのが落ちだしな・・・・正直に話すか。
「まず、俺は白のドラゴン________『リヴァイアサン』に左腕を落とされたんだよ。」
「!?・・・・そんな事があって良く生きてるな・・・・お前・・・・」
「運と生命力だけはあるようなんでね。
まぁいい、それで当然出血多量で死にかけた。だけど・・・・それは許されなかった。俺の中の怪物のせいでな・・・」
「!______具現体・・・か?」
「流石ブックマン!ご名答だ。俺の中の怪物・・・・クトゥルフがこの左腕と一緒に厄介な『おまけ』をくれやがってな。それで俺は神話生物や魔術・・・そんな様な裏の歴史に通じるものを知っちまったんだよ。」
露骨に動揺してるな。
・・・・まぁ、当然と言えば当然か。俺みたいな奴がいきなり自分の中に化物がいる、何て言えば大概の人間はこうやってフリーズするだろ。
「お前がアクマを知った理由は分かったさ・・・それで、そのクトゥルフは抑えられてるんさ?」
「今の所はな。ただ、俺が痛みとか外部からの要因で傷ついたり気絶したりしたら少しだが・・・俺の体を使って外に出てくる。一回、そういう事があったらしい。」
「あったらしい?お前は何も覚えてないんさ?」
「あぁ。俺が暴走した時偶々近くにいたリーザに後から話を聞いて分かったんだよ。・・・・と、まぁ。これが俺のすべてだ。驚いたか?何の変哲もない男が実は世界も滅ぼしかねない化物だった________こんな笑い話にもならねぇ話、聞いた事ないだろ?」
「あぁ・・・・記録させてもらうさ。」
「好きにしろ。」
さぁ・・・・これで何と思われるだろうな。
化物?怪物?自分たちの敵?・・・・何と思われようが構わない・・・・アリエラ達が守れるなら・・・・化物だろうと獣だろうと成り下がる覚悟は出来てる。
「後、ノア・・・・」
「何だ?いきなり。」
「お前が何と思ってても俺はお前の仲間さ。」
!!・・・・まったく、嬉しい事言ってくれるな。
・・・・あぁ、クソ・・・・泣かねぇぞ・・・泣いたら何言われるか分かったもんじゃねぇ・・・・
〜*〜
東京の交差点。
ノア達が泊まるホテルの目の前にあるのだが時刻は10時頃で仕事終わりの人々が溢れ、まだまだその活気は消えそうに無い。
______しかし、そういう何気無い日常はある日突然壊れる。
交差点のど真ん中、そこに細長い台形の形をした模様とも取れる何かが現れる。
ある者はそれを高いビルの中から見つけ、またある者はすぐ下に現れたこの謎めいた模様の様な何かを立ち止まって見つめる。
そこから何かがゆっくりと出てくる。
それらは体高が数十メートルはある黒色の体、人間と同じ様な骨格をしているがその頭の先端に行くに連れて太くなっていく首には3つの顔がついている。
アクマlv3の集合体・・・・三体現れ、更にその三体を統制するかの様に天使の様な真っ白のアクマlv4が出現した。
そのアクマlv3の内一体は目の前の人間達には目もくれずホテルに目を向けその腕を振り抜いた______
〜*〜
?何だ・・・・下の方が若干騒がしい。
ちょっと確認してみるか。
「・・・・何だ・・・ありゃ・・・・おいラビ!」
「な、何さいきなり大声出して・・・」
こんな時に能天気すぎだろ!あぁメンドクセェ!
「早く外を見ろ!何なんだあのアクマは!!」
「アクマ!?」
ようやく事の重大さに気づいたか。
身を乗り出して確認してるが・・・・分からないなんて事は無いだろうな・・・
「ありゃあ・・・・アクマのlv3の集合体に_____lv4!?」
「lv4だと!?おいおいていうかあの巨人みたいな奴・・・めっさこっち見てね?」
さぁてと、何となくどうなるかが分かったぞ。
やっぱりその長〜い腕を振り上げて・・・・振り抜いてきやがった!!
「おい!来るぞ!!」
〜*〜
「おいおい・・・・俺たち・・・・確かにあの腕で吹っ飛ばされたはずだよな・・・・何だこれ?」
ラビの声が聞こえる・・・そんな事よりもだ・・・
「何とか間に合った・・・・結界だよ・・・それより・・・アリエラ達は無事か・・・?部屋・・・・番号頼りに・・・・結界を・・・張ったが・・・・おいラビ!」
「ノア!?お前・・・・大丈夫なんさ!?」
「うるせぇ・・・・ンな事・・・・よりも・・・あいつらは・・・・無事かって・・・聞いてんだろっ・・・!」
やべぇ・・・立つのも限界だ・・・クソッ!
「そ、そうだった!木判!」
おぉ・・・・瓦礫が勝手にどいてく・・・スゲェなイノ・・・センス・・・・っての・・・は・・・・
「おい、ノア!見つけたぜ!悠達は無事さ!・・・・おい!大丈夫か!?______クソッ!ノアは限界さ・・・っ!」
倒れたノアを見て彼が彼の体を抱えながら悔しそうな声を上げる。
そこに瓦礫の平野を転ばない様に深月達がやってくる。
「ラビさん!大丈夫ですか!?」
「ノアくんっ!!大丈夫!?」
「お兄ちゃんっ!」
「事情は分からないが・・・・あの黄色の膜はノアがやってくれたんだな・・・・ありがとう。」
不安に駆られたり、聞こえないはずの礼を言ったり、様々な反応が飛び出している中リーザだけが冷静にラビからの指示を仰ごうとする。
「それで・・・・わたくし達はどうすればいいんですの?ボディーガードさん。」
「ん、あぁ・・・・お前達も逃げろって言いたいのが山々なんだけど・・・あの白いやつを1人で相手できるほど余裕は無いんさ・・・」
「分かりましたわ。では、私たちはあの巨大な黒い奴を倒せばよろしいんですね。」
「助かるさ・・・!」
〜*〜
「深月・・・・どうするの?」
「そうですね・・・・兄さん、対竜兵装はイリスさんの力を借りれば造れますよね?」
「ああ、任せておけ。」
「では一体は兄さんとイリスさんが担当、もう一体は私が反物質弾を撃ち込んで対処します。
残りの皆さんでもう一体をお願いします!」
『了解!』
全員の声が深月の指示への返事で重なる。
そしてラビが大きく息を吸い込み_____
「気合い入れてくさ!!
絶対に勝って生き残ろうぜ!!」
『おぉーーーーーーっ!!」
ありがとうございました!
次がラスト1話でございます。
そして、次話の投稿が終わり次第悪に堕ちた災禍と器の英雄、投稿再開です!
どうぞお楽しみに!