はいw4話でございます。今回は戦闘開始直前まで行きたいと思います。
それではどうぞ。
リヴァイアサンとニブルの兵器部隊による本格的な戦争が始まった。因みに戦闘が行われている場所は展開された防壁の1番外側でその次の層では竜伐隊が待機している。そしてそれが突破されたら、終わり。ドラゴンが新たに2体生まれるか、D2人の命が少なくとも失われる事になる。
ニブルの兵器がリヴァイアサンへ向かって放たれる。大陸弾道ミサイルゲイボルグ。基本的なミサイルとは違い、先端部分にミスリルによる装甲を纏い、ドラゴンの表皮を突き破り、内部から爆破する。さらに何機ものブースターを積んでおり、それで加速を行い最終的にマッハ40で対象に直撃する事になる。そんなミサイルがリヴァイアサンに接触する。あり得ない量の爆発による煙と凄まじい爆発により、ノア達の見ていたモニターがホワイトアウトする。
「どうなったの?・・・・」
「さぁな。分からん。」
「あのゲイボルグは俺も開発に関わったから少しは知識があるが、少なくとも直撃しようものなら只では済まないような代物だ。多少ダメージはあってもいいと思うが・・・・」
煙がリヴァイアサンの斥力場により不自然な穴の空き方をし、晴れる。3人は息を呑む。3人はボロボロのリヴァイアサンが現れるのを期待していた。だがそんな儚い願望は一瞬で無に還る。何も無かったかのようにリヴァイアサンが平然としていたからだ。____それもその筈。これだけでドラゴンの中でも屈指の防御力を持つリヴァイアサンが討伐されていたら、世界はこんな事にはなってはいない。最初から分かっていた現実だが、この事が3人の心に暗い影を作る。もう無理なんじゃないかと、やっぱりドラゴンを討伐する事なんて人類には出来ないのではないかと。そんな折、再びニブルが攻撃を始める。今度は戦術高エネルギーレーザー。先程のゲイボルグよりも遥かに速い光速の攻撃。だがそんなレーザーでさえもリヴァイアサンの眼の前で避けるように不自然に曲がりくねる。
「!?何でレーザーがあんな不自然な曲がり方をする!」
「多分流石にあのレーザーはリヴァイアサンでも弾けない。だから、逸らしたんだ。自分に向かって伸びてくるレーザーが通る空間を捻じ曲げて逸らしたんだ。」
「そんな・・・・もう・・・・ダメなのかな・・・・」
「・・・・・・・そんな事は無い・・・・筈だ。」
「ノアの言う通りだ。イリス、まだ諦めるなよ。それにニブルがダメでも後には竜伐隊が控えてる。」
「うん、わかった・・・」
そんな時悠の個人端末に通知が届く。篠宮先生からで内容は
『話があるので、司令室に1人で来るように。』
との事だった。瞬間悠は悟る。これは招集では無く、避難だと。スレイプニルが処分に来た。
そう悠が感じた瞬間3人がいるシェルターにまで低い振動が伝わってきた。モニターを見るとリヴァイアサンが咆哮し、リヴァイアサンの角の周りがグニャリと曲がる。そして次の瞬間、海が裂け、直線上にあったものが全て吹き飛ぶ。これはリヴァイアサンと人間の力量の差をはっきりと示された瞬間であり、悠の個人端末に通知が来たのも結論が出されたためである。リヴァイアサンやドラゴンに人は敵わないのだと。
「ノア、イリス。俺について来いよ」
「え?何で?」
「分かった。ほれ、イリス行くぞ。」
「わわっ!お兄ちゃん、モノノベ!待ってよ〜!」
〜*〜
「1人で来いと、伝えた筈だが?」
「とぼけないでください。大方スレイプニルが侵攻してきたんでしょう?貴方は俺にイリスの護衛を任せると言いましたが、聞かれていたんですか。俺がイリスを殺すというのも。」
「済まない。君を信用していないわけでは無いのだが、やはり、もう耐えられないのだ。私の生徒に重荷、十字架を背負わせるのは。」
「篠宮都さんの事ですか?」
「知っているのか?」
「篠宮都?篠宮って事は・・・・」
「あぁ、元竜伐隊であり、_________私の妹だ。」
「!?・・・・って事はつまり、紫のクラーケンに変貌したDってのは____」
「あぁ。篠宮都さんだ。」
「そう、そして物部深月によって討伐させた。_____そう彼女に命令したのだ。私が。」
「やはり・・・・そうでしたか。」
「ちょっと待ってくれ!それじゃあ篠宮先生!貴方は自分の妹を______」
「お兄ちゃん。それ以上は・・・・」
「あ・・・・・すいません・・・・・悪いなイリス。」
「いいんだ、ノア。それが真実だ。_____決して最善だったとは思ってはいないが。」
篠宮先生はそうは言っているが彼女の暗い瞳からは何も読み取る事が出来ない。恐らく、軍人としての職務を果たしたはいいが家族を守れなかった。そんな後悔から今回のようにブリュンヒルデ教室の誰かにイリスを殺させるより、軍で殺された方が心に重荷を背負わせずに済む。そんな考えなのだろう。
「それとノア__________すまない。何でも無い。ところで物部悠、お前はニブルの部隊をどうするつもりだ?」
「前にも言いませんでしたか?俺1人で事足ります。俺が奴らを撃退します。」
「なっ・・・・・・・・信じて・・・・・いいんだな?」
「えぇ、任せてください。それと篠宮先生、もうこれ以上深月の心やみんなの心に重荷は背負わせませんから。」
「頼もしいな・・・・・」
〜*〜
ノア達3人はミッドガルの地下通路を通る。恐らく軍はミドガルズオルムの破損した箇所から侵入して軍のために解放した此処を通ってくる。ここ、A_6は島の崖や磯が多く、防衛ラインが破損した場所に近い。そういったことからここで軍_______スレイプニルを迎え撃つことになった。
「本気か?悠。軍を追い払うなんて。」
「そうだよ!さっき自信満々に話してたけどこのお兄ちゃんみたいに実は何も考えてませんでした何てないよね!?」
「おいこら!俺の事は今関係無いだろ!」
「そんな事言ってたのか、ノア・・・・・・・・まぁいい。安心しろ。少なくともお前らを俺と一緒にいる間は決して死なせないから。」
「はぁ・・・・嬉しい事言ってくれるなあ・・・・っ!」
「どうしたのお兄ちゃん!?」
「大丈夫・・・・では無いが、まぁいいか。お前らには見せてもいいな。他の人には言うなよ?」
「何だ?別には構わないが・・・・」
「行くぞ」
そう告げ、ノアは隠していた左目を2人に晒す。2人が見たのは茶色の右目とは違う、黒と赤。その2色で染まった左目だった。Dに覚醒してから起こるようになった、呪い____
「その目・・・・一体どうしたんだ?」
「何?その目・・・・」
「俺にも分からん。Dに覚醒してから起こるようになった。分かってる事はこの目は自動的になって、俺や近くにいる人間に対して殺意とか、そういう感情を持っている相手を見る事ができる。って事だ。」
「ほう・・・・それじゃあ、何か見えるのか?」
「あぁ。この先の階段の向こうにある部屋。そこから8人、こっちに対して殺意バリバリにしてやがる。」
「ひえぇ〜・・・やっぱり軍が来てるんだね・・・・」
「分かった。それじゃあ2人は俺の2メートル後ろ位を歩いてくれ。」
「オーケー。さぁ行くぞ、イリス。」
2人が自分の後ろに行った事を感じ、悠は大きく息を吐き、意識を切り替える。そして最も使い慣れた対人用の武器、AT・ネルガル。一気に階段を上がり、部屋の中を確認する。
「大丈夫か?」
「ああ。そこで待っててくれ。」
「わ、分かった・・・・」
悠の中にいる、怪物を少しずつ呼び覚ます。五感が一気に鋭敏になり、他者からの視線、殺気を感じ取る。学園生活で見ていた景色がまどろんでいたのでは無いかと感じる程に自分の視界が鮮やかに、危険な色合いに変わる。そしてこの感覚に段々と高揚を覚えてくる。口の端が自然と釣り上がる。そしてずっと詮索していた気配の数はノアの言っていた通り、8人。悠の予想どおりスレイプニルである。スレイプニルは北欧神話に登場する8本の脚を持つ軍馬。隊員を8本の脚に見立てそれを指揮する頭の1人で構成された部隊。
「俺から獲物を横取りしようなんて、いい度胸だ。覚悟は・・・・出来ているんだろうな?」
口調が荒くなる。この場に漂っている緊迫感がさらに悠の高揚を静かだが、確実に引き立てる。だが、悠の発言に対しての返事は一切無い。だが、悠はそれを承知の上で話しかけていた。
(さて、始めるか・・・・)
彼は心の中で決心をつけ、戦闘を始める。意識の怪物による一方的な狩りを___________
ありがとうございました!
残すところ、リヴァイアサンの話も後2話を予定しております。次回はスレイプニル戦と深月戦ですかね(盛大なネタバレ。)
さて、ノアの左目の事なのですが私の紙文章力による駄文では分かりにくい方もいると思うのです。dグレを読んでくれれば1番早いのですが、何か絵でも書いた方がいいですかね?
御意見お願いします。