今回は対深月戦です。ですが私、この話書いてて深月の事が凄い好きになりそうだったんですが・・・・どうしてくれんだ。(自業自得)
後今回にはノアの左目書いておきました。紙クオリティですw
「まだ・・・・他にあるんじゃないか・・・・?有効な手段が・・・・」
「被弾さえすれば全身に広がる様な毒や連鎖系の攻撃もその攻撃の影響を受けている部分を自分の斥力場で切り離して無効化するので効果はありません。あれだけの巨体ならば多少自分の体を抉ることは些細な事で、気には止めないでしょうね。ですから、リヴァイアサンの討伐には小さなダメージを与え続けるのが最善だと思うのですが・・・・現在竜伐隊が総力で攻撃を行っていますが、間に合う可能性は限りなく低いので私は・・・・最悪の場合に備えて、戻ってきました。」
「それってまさか・・・・・」
「えぇ。最終防衛ラインを超えた瞬間、私は貴方と、イリスさんを殺さないといけません。」
何かに必死に耐えつつ、しかしそれを悟られない様に冷淡な口調で説明を続ける深月。
「悪いが深月。お前にイリスは殺させないぞ。イリスには先約があるからな。」
「私が出した条件・・・・忘れた訳ではありませんよね・・・?」
急に深月の眼差しが鋭くなる。
「覚えてるさ。だけど俺はイリスから直接依頼されたからな。いくらかわいい妹の頼みでも、さすがに譲れないな。」
「ちょっと待て・・・・まずイリス。お前悠にそんな事言ってたの?」
「・・・うん。」
「お兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはありませんっ!!なんだよ自分を殺してくれって!おかしくないか!?と言いたい所だが、そこまで悠の事を信用してるって事でまぁ許そう。後な深月。」
「なんでしょう?」
「俺は別にお前みたいに可愛い子に殺されるなら・・・・本望だっ!」
「「「・・・・・・」」」
「呆れた・・・・」
「お兄ちゃんって・・・・・ドM?」
「違う違う!俺はただこの場の雰囲気を和ませようと・・・」
「貴方たち・・・主に兄さんとノアさん。こんな時に可愛いなどと変な事を言わないで下さい!そして素直に命令に従ってください!もし兄さんが条件を飲めないというのならイリスさんとノアさんの護衛も許可しませんよ!」
「許可されないのなら勝手にやるまでだ。お前がイリスを殺そうとしたら俺が守る。それに、もう言ったからな。俺の周りにいる間は決して2人を死なせないってな。」
「全く、分からず屋で聞き分けのない事を言いますね・・・とにかく!私がイリスさんを殺さないにしても、少なくとも兄さんにだけはやらせません!」
「俺もだ。深月には殺らせないし、他の誰かにも殺らせない、俺がやる。」
両者睨み合い、一触即発に空気が場に流れる。すると
「こんな同じ事、いくら繰り返しても無駄ですね。」
「俺もそう思う。それじゃあ久しぶりに・・・・やるか?」
「えぇ。こうでもしないとキリがつきません。」
その言葉を皮切りに悠はネルガルを捨て、ダークマターでジークフリートを作り出した。何故ネルガルを捨てたのか。それは深月と戦うのならば、彼女にはミッドガルにいる物部悠以外のファフニールの物部悠を見せたくないから。また彼女もそれを望んでいないからである。
そして深月も虹の弓に矢を番える。
緊迫した雰囲気にイリスが慌てて仲裁に入ろうとする。
「2人とも!喧嘩しちゃダメ!今もリヴァイアサンが近づいてきてるんだよ!?こんな事してる場合じゃ___」
「いいや、そんな場合だ。」
「いえ、そんな場合です。」
2人の声が全く同じタイミング、トーンで重なる。
「こうなったら深月は2度と意見を変えない。頑固だからな。」
「何を言っても分からない兄さんにはこれでもしないという事を聞きませんから。」
悠が銃口を深月に突きつけ、深月もまた悠に向かってダークマターの矢を引きしぼる。
「なぁ、深月。」
「何ですか?兄さん。」
「この雰囲気のせいで言うタイミングを探してたんだが・・・下着、見えてるぞ?」
「〜〜〜〜!?」
「隙あり!」
顔を可愛いと言われた時よりも真っ赤に染めてスカートを抑える深月。その隙を見逃さず3発の上限のうち、2発を放つ。
「ゲージブリット!」
黑の弾丸は深月のまえで物質変換をし、深月を包み込むくらいの鉄の檻を形成する。生成量が少ないせいで鉄格子は非常に細く、頼りない。だがその重量で地上に落とす事には成功した。
「人の下着をじっくりと眺め、その上不意打ちをするとは・・・・卑怯な手を使いますね。それでも男ですか?それに、この程度では捕らえられませんよ。
自壊」
そう短く告げ、細く小さな弓を鉄格子に放つ。すると、亀裂が走り、バラバラに崩れ落ちた。
「男舐めんな。それに使えるものは最大限使わないと損をする。ていうかそんな事も出来るのか・・・・」
「今のは“壊れる”という概念物質の矢です。撃ち込んだ物の状態を無理やり変化させる、高等技術ですがリヴァイアサンには切り離しで対処されました。」
彼女は淡々とした口調で話し、次の矢を番える。
そして地上に降り立った深月に向かって悠が走り出す。
「粘縛」
短く告げ放たれた矢は途中で橙色に変色し、爆発的に広がった。これはダークマターを粘着性のある投網に変換したものである。そして瞬時に回避は間に合わないと判断し、ジークフリートから最後の物質変換を行う。深月は改めて架空武装を作り出す隙など与えてくれない。さらにDとしての能力面では悠に勝ち目は無い。これらの事から最後の物質変換が勝負を分ける。そう判断した。
「レッドブリット!」
トリガーを引き生成したのは弾丸ではなく、ナイフ状に圧縮した空気。
すべてのダークマターを変換し尽くし、ジークフリートは消滅する。
そして変換した空気のナイフは圧縮率を高めにし、刃は高熱となり、陽炎を産む。そして放たれた投網に向かって空気の刃を振るう。
特に抵抗もなく、網が焼き切られる。と、その光景を見て深月が表情を硬くする。
「兄さん。これ以上抵抗すると怪我しますよ。___________一の矢フォークウインド!」
無傷で捉えるのは難しいと判断したのか、とっておきの技でも使うつもりらしい。そして深月が矢を放った瞬間、大気の流れが変わる。空気が収縮されていく。風の流れからその数を読み取ろうとするが集束点が多すぎて把握しきれない。深月が放ったのは悠と同じく空気を圧縮した攻撃。だがその量があまりにも違う。かなりの変換量を使った攻撃だ。
数えきれない目視不可能の攻撃が迫る。どんな人間にも不可能な、これを全て避けきるという芸当。だが、悠はこれを捌ききる手段を持っていた。
一瞬だけ、無意識からファフニールを呼び起こす。意識が加速し、視界が変わり、五感が鋭敏になり、肌から読み取った大気の情報が視覚に追加される。そして、彼は分かった。放たれた矢が見えた。数はおおよそ百。
「ああああああああああああああああっっ!!!」
空気の矢を躱し、潜り抜け、躱せ無いものはナイフで切り裂く。そしてこの弾幕を突っ切り、深月に肉薄する。驚きで目を見開いた深月に向かってナイフ________ではなく、直前に霧散させ、軽くチョップを食らわせた。
「あうっ!?」
「覚えてるよな?先に相手の頭に触った方が勝ち。俺ら2人で作ったルールだ。破ったら絶交、その時点兄妹じゃなくなる。」
「・・・・はい。」
「それじゃあもう一回言うぞ。
イリスは俺に任せろ。」
「・・・・・・・・・・・」
今度は応答が無い。だが深月の目はそのルールを破るほどの覚悟を感じさせた。
「納得いかないならそれでいい。けど、分かったろ?お前は俺を止められない。」
「そうですが・・・・・」
「この話は終わりだ。それよりも最後の手段にでも賭けてみないか?」
「あ・・・・・」
「嘘だろ・・・・・」
悠が深月に問いかけた時、フレイア兄妹が声を漏らす。2人も兄妹の視線を追う。その先には__________
「リヴァイアサン・・・・ここまで来たか・・・・・」
一部が壊れた防壁から揺らめく水平線。そこに蜃気楼の様な巨大な影が海に浮いていた。その周囲では光が煌めき、爆発が連続して起こっている。
そしてノアだけがリヴァイアサンの攻撃に気づいた。
「___________っ!!悠!深月!危ねぇ!!」
慌てて2人を突き飛ばすノア。そして次の瞬間そこはリヴァイアサンの攻撃により深く抉られる。
「ノア!?」
「嘘・・・・お兄ちゃん・・・・」
「そんな・・・・何で・・・・」
3人が絶望を孕んだ視線をノアに向ける。そこには左腕を失ったノアが倒れていた_______________
ありがとうございました!
今回が初めてだったんじゃ無いですか?ちょっとグロ注意な部分。
ネタバレになりますがノアの左腕は復活させます。
この事も一応謎ですのでw
追記、こんな紙ssもUAが500を超えました!1話だけでも読んでくださっている皆様、このシリーズをお気に入りしてくださった方々本当にありがとうございました!
ノアの左目↓
【挿絵表示】