最後にはノアの左腕をペラペラクオリティですが書いておきました。
それではどうぞ!
「ぐ、ああぁ・・・・・っ!!!」
地面に倒れたノアが呻き声を漏らす。左肩からはおびただしい量の血が流れ、地面を真っ赤に染めている。そしてその痛みに耐え切れなかったのかノアの意識は途切れた。
「お兄ちゃんっ!」
この惨状を見て、イリスがノアに駆け寄る。だが、医療的な知識が無いイリスにも分かるほどに出血の量は尋常ではなく、かなり危険な状態だと気づく。さらに、血が少なくなった事によりノアの肌が白く、冷たくなっていく。このままだと失血しすぎた事によりノアは死ぬ。そう3人が感じた。
「深月ちゃん!布を生成して!少しでも血を止めないと・・・・」
「あ・・・・・そんな・・・・何で・・・・」
イリスが必死に深月に呼びかけるがあまりの出来事に頭が混乱し、目の前の現状についていけていない。なぜなら、自分が殺そうとした人間に命を救われたから。自分がリヴァイアサンの攻撃に気がつけずそれをノアが庇って死にそうになっているから。そんな現実が彼女の心を圧迫し、苦しめ、限界を迎えたから。
「おい!!ノア!大丈夫か!?くそッ!取り敢えず俺の制服でも使って出血を抑える!イリス、手伝ってくれ!」
「分かった!」
「こんな所で死んでくれるなよ・・・・!ノアァッ!」
「生きて・・・・!頑張って!お兄ちゃん!」
2人が必死にノアに呼びかけをしている姿を深月はただ、見つめるしかなかった___________
しかし、リヴァイアサンが迫ってきているのを確認して、深月は再び戦闘に戻って行った。
〜*〜
体に不快感を感じ、ノアは目を開き、周りと自分の状況を確認する。見ると自分は王座のようなものに座らされ鎖で拘束されていた。そして周りの状況は、石造りのような空間、それだけだ。ただしノアの目の前には生物のような、何ともつかないものが“いた”。
“それ”の見た目は類人的な見た目をしているが、タコに似た頭部、顔には触手のような、触角のようなものが密生している。ウロコに覆われた、ゴム質のようにも見える体。前足と後ろ足にはそれだけでも、人1人よりも大きい鉤爪。背中にはコウモリのような細長い翼が付いている。それはベタベタとした感じでノアの視界いっぱいに広がり、緑色の巨体をのっそりと動かす。資料でみた青のヘカトンケイルよりも遥かに大きく、生物が動いたというより、山が動いた、という表現の方が適切だろう。
(何なんだ・・・・この怪物は・・・・)
すると、ノアの頭の中に言葉が響いてくる。だが、それは言葉などではなく、ノアには到底理解出来るものではなかった。だが何を伝えているかは理解出来た。ドラゴンを倒す事が出来る力が全く恐ろしいことだがこの怪物から手に入れるのだという。
そしてその力の受け取りが始まった。あり得ない事が次々と頭の中に入ってきて、頭が爆発しそうになる。
「ぐあああああぁぁぁぁぁ!!」
そして20秒程で受け取りが終わる。それと同時にノアの意識は現実に引き戻される。
〜*〜
「お兄ちゃん!」
ノアが目をさますと視界にはイリスと悠の顔があった。そしてノアの目が開いたのを見て、安堵の表情を浮かべる。
「よかった・・・・!良かったよおぉ〜・・・・!」
するとイリスが泣きじゃくりながら抱きついてくる。確かな他人の体温を感じ、互いが安堵する。すると悠が驚いた声で尋ねる。
「どうやって生き返ったんだ?あんな状態から。流石に手遅れかと思ったんだが。」
「さぁな。俺にも分からん。気づいたらこうなってたんだ。」
あの怪物の事は話さないようにした。なぜならあれは普通の人が関わってはいけないこの世界の闇。彼がそう感じたからだ。
「というか、その左腕・・・・・」
「ん?左腕・・・・・何だこれ!?真っ黒だ・・・・・」
ノアの左腕は戻っていた。リヴァイアサンの攻撃により跡形もなく吹き飛ばされたが、戻っていた。ただし、明らかに変質していた。全体が黒く変色し、全体的に機械のように硬質的なものになっていた。
その時、あの怪物から受け取った呪文が頭をよぎる。それは自分を偽り尽くしたノア_____クラウンに向けての呪文、言葉。光を目立たせ、闇を隠す。その闇を解き放つ言葉。そしてその呪文で解き放たれる左腕の武器の名前は_____
「ダーククラウン」
黒の道化
瞬間左腕から光がでて、左腕が新しく形成される。その見た目は大砲のようで、砲門の部分には4枚の花弁のようなエネルギーが出ている。さらにそのサイズはノアの身長よりも少し小さいほどでかなり大きい。
「きゃっ!」
「な、何だそれ・・・・?」
「詳しくは分からんが、分かってることは・・・・
これには、ドラゴンを倒せる力がある、次にこれは俺のダークマターをエネルギーに変換して撃ち込むって事だな。」
「ほう・・・・・それじゃあリヴァイアサンに有効か試してみる価値はあるな。」
「すごい!すごいよお兄ちゃん!・・・・見た目がちょっとアレだけど・・・・」
「それを言わないでくれ・・・・・・結構気にしてるんだから・・・・・・」
「ご、ごめん・・・・」
「はぁ・・・・まぁいい。俺はリヴァイアサンにこれを撃ち込んでくるから、深月達に退避を頼んでくれ。」
「分かった。」
悠は短く返事をし、深月に向かって無線を飛ばす。
「深月、聞こえるか!?ノアの奥の手を試す!だから竜伐隊のみんなは横に回避するように言ってくれ!」
『兄さん!?何なんですか奥の手とは!?』
「詳しくは後で話す!だから聴いてくれ!頼む!」
『・・・・分かりました。許可します。』
「感謝する!ノア!撃ってもいいぞ!」
海上にいるノアに射撃が許可された事を伝える。
そして海上にいる攻撃によって所々が赤く染まった外殻を纏っているリヴァイアサンを見つめる。
「よし!それじゃあ行くぜ!」
黒の道化から棒状のエネルギー塊が放たれる。このエネルギー塊はダークマターだが、変換をする必要は無い。ダークマターを左腕に集めるだけで自動的に変換と射撃が行われるからだ。
そしてリヴァイアサンに接触する。普通ならばリヴァイアサンの斥力場に弾かれ、何処かに飛んでいくはず・・・だったが、エネルギー塊はリヴァイアサンの斥力場を無視し、リヴァイアサンの顔面に突き刺さる。そして唐突に痛みを味わったリヴァイアサンは咆哮をあげる。
「よぉし!!」
「やったぁ!!すごいよお兄ちゃん!」
「すごいな・・・・」
『兄さん!何なんですかあれは!?』
『そうですわ!あんな攻撃、見た事がありませんわよ!』
「深月に・・・その声はリーザか。リヴァイアサンの正面に飛んでる奴を見れば分かると思うが・・・ノアの奥の手だ。恐らくだが、ドラゴンの能力を無視してダメージが与えられる。」
『なっ・・・・・そんなの、あり得ません!今まで何の兵器も攻撃も通用しなかったのに_____』
『深月さん、信じるしかありませんわ。事実、こうしてリヴァイアサンにダメージが入っているんですから本当なのでしょう。』
「リーザ・・・ありがとうな、信用してくれて。」
『ち、違いますわ!貴方を認めたのではなく、ノアさんの攻撃の効果を認めたんです!勘違いしないで下さい!』
『喋ってないで・・・攻撃して。今がチャンスなんだから・・・』
『ん!』
『す、すみません。』
「それじゃあそっちも攻撃を頼むぞ!」
『えぇ、任せてください。』
「イリス!」
「は、はい!?」
「お前の出番だ!深月達がリヴァイアサンに攻撃して斥力場を逸らしてくれる!その間にお前もあの爆発で攻撃だ!」
「う、うん!わかった!」
こうして竜伐隊総力で攻撃が始まった。最初より攻撃が確実に通るようになり、リヴァイアサンの体にどんどん傷がついていく。一気に希望が見えてきた。だが、致命的な一撃は一向に決まらない。そこで悠はある決断をする。
「深月・・・ちょっと戻ってきてくれ。俺も・・・出し惜しみはしない。」
ありがとうございました!
ノアがすごい元ネタのキャラに近づいてきましたねwww
それに某邪神まで登場なされるとは・・・。出来れば這い寄る方を出したかったのですがもう登場なされているので諦めました(泣)
ノアの左腕↓
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