インフィニット・ストラトス~銀色勇者持って転生~ 作:KPGver2
「いよいよってやつか?」
ピットでまたも準備運動しながら言う
準備運動は大事だぞ!
「そうですね…………………でも分かりきっていたと思いますが?」
と虚さん…………………でもその言い分は酷いと思う
確かに専用機持ちがほとんどいない上に代表候補生とかフィーネの方に固まってたから苦戦せずに決勝までこれたけど
「さて、フィーネのISは……………………………………え?」
データを見て驚いた
…………………これ…ラ〇ガーゼ〇シュナイダー?
思わずそう思った
だってさ?
機体名:シュナイダー
操縦者:フィーネ・グリュンハルト
カラーリング:オレンジ
兵装:腕部高周波ブレード×6
脚部高周波ブレード×4
背部高周波ブレード×2
頭部高周波ブレード×3
単一仕様能力:『SEブレード』シールドエネルギーを消費して大威力の一撃を放てる
全身ブレードでオレンジ色ってまさしくシュナイダー(笑)
というか高周波ブレードっておい!
なんでそんなヤバいもん装備してんだよ!
…………………トライシールドで防げるか?
スパン!って斬られたらやだなぁ…
「じゃ、行ってこい」
と益荒男先生が言う
「頑張って!」
と応援してくれる虚さん…ありがたいぜぇ…
「んじゃ行きますか!」
俺はアリーナへ飛び去った
「待たせたか?」
「いえ、良い女なら待つのも楽しめますから」
…………………そうなんだろうか?
でも結局待たせたって事だよな?
「では、始めましょうか」
「オーケィ、こっちも準備はできてる」
俺はトライランサーとトライシールドを構え
フィーネはシュナイダーの腕部高周波ブレードを展開する
そしてカウントダウンが始まる
―――――――――3
「この勝負…勝たせてもらいます」
―――――――――2
「負ける気はねぇよ…勝って終わらせるさ」
―――――――――1
「フィーネ・グリュンハルト、シュナイダー!」
「小金井 銀士、シルバリオン!」
互いに名乗りを上げ
―――――――――0
「斬り伏せます!」
「推して参る!」
開始と同時に全速でぶつかる
シルバリオンのトライランサーとシュナイダーの高周波ブレードがぶつかり合う
…スパン!ってならなくて良かった
心配事が解消できて若干嬉しかった
「たぁ!」
トライランサーと鍔迫り合いをしていない方の腕のシュナイダーのブレードが迫る
「ちぃ!」
そのブレードをトライシールドで防ぐ
「やりますね…!」
「これくらいで言われてもなっ!」
少しでも気を抜けば力負けしそうだ
パワーは互角って事か…
「ですが」
にやりと笑うフィーネ
「?」
この状況で笑う理由が分からず不思議そうな顔をしているだろう俺
「これをお忘れでしょう!!」
そう言って蹴り上げ……違う!!
バックステップで後ろに飛ぶ
「っく!」
ギリギリで当たらない脚部ブレード
…やばかった……俺としたことが、足のブレードを忘れてた
「今のを避けますか…当たると思ったんですけど」
「早々当たってあげられないって事だ……マジでそのブレードの事忘れてたけど」
「ふふっ、いけませんよ?相手の武装の事を忘れるだなんて」
ごもっともです……反省ものだよ
「行くぜぇ!」
そう言いながら突っ込む
「てりゃぁ!」
速度そのままで突撃しトライランサーでなぎ払う
「当たりませんよ!」
大振りで薙ぎ払ったトライランサーを姿勢を低くして躱すフィーネ
「残念、それが狙いだ!」
そう言いながら右足で膝蹴りを繰り出す
シルバリオンの膝にはドリルが付いているので膝蹴りはそのままドリルでの攻撃になる
「わかっています!」
脚部ブレードを展開しバク転すると同時にドリルを切り払う
「もらった!」
足を切り払われ体勢を崩した所に両腕のブレードを展開して突っ込んでくる
「んなろぉぉぉぉ!」
「え!?」
地面に付いている左足を支点に無理やり回転してトライランサーで突っ込んでくるフィーネを吹き飛ばした
「ぐぁ!」
受身も取れず転がるフィーネ
「でりゃぁぁぁ!」
追撃するように一気に加速して突撃する
そして倒れているフィーネをトライランサーで突く!
が……
「はぁ!」
フィーネは足を振り上げその勢いのついたブレードで体を斬られた
「っ!」
斬られた衝撃で後ろによろける
「……すごいですね……流石は銀騎士…と言ったところですか」
「と言ってもそんなに乗ってないんだけどな」
「それは天賦の才というやつですよ」
……転生者だからですとは言えん
「だったらそんな俺相手にここまで戦えるフィーネだって天賦の才持ってるんじゃね?」
「ふふっ、そうですね…私はそれに加え努力しましたし、ここまで手を焼く相手は初めてです」
「褒められた…と取っておくよ」
「ええ」
「行くぞ!」
「こちらこそ!」
そこからもまた一進一退の攻防だった
シルバリオンが盾で防ぎ攻撃し…
シュナイダーが刃で流し斬りかかる
それが先程から続いている
その光景に生徒はこんな戦い自分にできるのだろうか?という疑問を持ちながら両者の一挙手一投足を見逃さず
教師や来賓は本当に両者新入生なのだろうかと疑問を抱いている
見るものが見ればこの時の二人のレベルは既に国家代表クラスであったと言うだろう
両者がこの戦闘で時間が経つごとに強くなっていく
強い相手との戦いでより強く
そして同等の実力を持った相手と戦うことで限界ギリギリの実力を発揮する
それにより極限まで高まった戦いである
実際のところこの試合状況は教師や生徒からすれば予想外であった
フィーネの実力は有名である
他の代表候補生と比較にならない程圧倒的
国家代表と戦っても6割負けるが4割は勝つ
代表候補生としては破格の実力である
これから更に強くなると期待され、国家代表入りが有望視されている
そんな相手に例え銀騎士といえど、それほど訓練を積んでいない銀士が同等に戦えるなどと誰も思わなかった
逆に銀士を鍛えた者ならばフィーネを褒める
銀士を鍛えた人物は世界で人外認定されるほどの槍術の達人である
木の枝で鉄板を貫くなど朝飯前
生身でISに勝てるんじゃないか?とまで言われるほどの人外である
そんな人物がとことん…それこそ骨の髄までボロボロになるほど鍛えたのが銀士である
転生者で無ければ死んでいるような訓練をされている
が、その分実力は折り紙つきである
師匠にはまだ及ばないが近い実力を持っている
故にその力を活かせるシルバリオンで負けるとは思わない
どちらにしても予想外
誰もこうなるとは思わなかった戦闘
だがそれももう終わりかけていた
「はぁ…はぁ…」
「ぜぇ…はぁ…」
両者体力の限界が来ていた
それ故に
「…次の一撃に全て込める」
「…そうですね」
両者が最高の一撃を準備していた
「トラァァイランサァァ!」
「SEブレード、イグニション!」
両者の武器が輝き始める
両者最後の突撃
そして
「トラァァァイッフィニッシュッ!」
「受けてください!これが私の全力です!」
お互いが叫び
双方攻撃し通り過ぎる
……沈黙
会場の誰一人として喋らない
勝敗が出るのを待っている
『勝者』
そうアナウンスが入る
誰もがそのアナウンスに集中する
そして…
『小金井 銀士』
銀士の名が呼ばれた
勝者の名が出ると先程までの沈黙が嘘のように声援が両者に送られる
「負けましたね」
「ギリ勝ったってとこだ…あっぶねぇ」
そう言いながら両者が近づいて行く
「また、戦える日を楽しみにしています」
「こっちもな」
そして交わされる握手
その二人に会場は更なる声援を送った
戦闘描写ヘッタクソ過ぎて吹いた