ハイスクールD×D 『本物』を求めた赤龍帝 作:silver time
前回の続きです。
若干いい加減になってます。
そろそろネタ切れになりそうです……
話の筋は大方出来ているんですが、それを繋ぐ会話や展開がなかなか出来ません。
とにかく今は、ただ駆け抜けるのみ!(無謀)
……何なんだ?この場所は?
召喚された英霊、アーチャーもといエミヤは戸惑っていた。とても工房とは言えない、何処かの洞窟らしき場所で召喚されたこともそうだが。何より不思議に思ったことは――
(聖杯からの魔力供給がない?)
聖杯戦争と呼ばれる儀式の際には聖杯と呼ばれる万能の願望器によってサーヴァントの召喚、現界の維持に必要な魔力が供給される。しかし今回の召喚には聖杯からの魔力供給が行われていない。それはつまり、
今回の召喚には聖杯戦争が関わっていないという事実を指していた。そして同時に今自分がどうやって現界出来ているのか?それの答えも自ずと絞られる。
(マスターからの魔力供給のみで召喚と現界の維持を行っているというのか!)
そんな規格外な魔術師など見たことがない。英霊を魔術師一人だけで現界を維持するのは、魔術回路が相当な数存在している者、かなり代を重ねた家でなければありえない。こんな芸当、凛でもできるかどうか………
(――まあ、喚ばれたからには期待に応えるとしよう。)
とにかく、今すべき事は現状の確認だ。
今が何時で、何のために喚ばれたのか。
――
召喚した英霊、アーチャーからそう言葉を投げ掛けられ、ハッとする。
「……
ティアがそう言葉を発する。その十中八九偽名だろう名を名乗った男に視線を向けながら。そんな名前の英雄は聞いたこともない。弓兵という概念自体が英霊として召喚されたとも考えたが、あり得ないだろう。
おそらく召喚された英霊につけられる役職の様なものだと思う。
とにかく、聞かなければ――
「……お前は何者だ?」
目の前の英霊が誰なのか。
「誰、とは?私は今自分の名を名乗ったぞ?」
マスターは若干こちらを警戒しながら訪ねてくる。私も英霊の端くれだが、私の真名を名乗るのは同じく英霊となった英雄達に失礼だろう。
「嘘つけ。それは役職名だろ?お前自身の名を聞かせてくれ。」
まあ、こうなるだろうな。
しかし役職名……クラス名と聞かない辺り認識に違いがあるな。
まったく、今回喚び出されたのはかなりイレギュラーな事態のようだ。
こちらとしても情報が欲しい。
聖杯からではなく、別のナニカから送られてきた情報だけでは不充分だ。
仕方ない……
「わかった。私の真名を教える。だからマスターも教えてくれ、此処は一体どこなんだ?」
こんな事をする必要はないが、私の真名を引き合いに出し今の状況、情報を手に入れる。
「――――なんということだ……」
マスターから話を聞いたが、私は今割ととんでもない事になっている。
まず、召喚された世界は私の知っている世界とかけ離れている。
それで今いる場所は冥界という悪魔達が住む世界らしい。伝説に語られる存在が人の
マスター、比企谷八幡という今代の赤龍帝らしい人物に聖杯戦争について聞いた。
だがそんなものは知らないと、彼はそういった。彼がまだ魔術師になったばかりということから知らないのは無理もない。
だが、この英霊召喚を提案した者、隣にいた女性すらも知らないと。
ならばなぜ、本来聖杯戦争を行う際の召喚方法を採ったのか?
偶然知っていたのだろうか。
次に彼が赤龍帝ということ。
私の知る限り、赤龍帝という存在は聞いたことがない。だが隣の女性曰く、魔術師、というよりも裏の事情に通ずる者なら大抵知っているとそう言った。そんな話生前でも聞かなかったぞ。
話を聞くと、だいぶ昔に封印された2匹の龍の片割れの赤い方が赤龍帝と呼ばれる程の強大な力を持った龍で、神器と呼ばれる物に封じられ人の体に宿るらしい。
そして今代の赤龍帝がマスターだと。
この時点でも私の知っている世界とは違うことがわかったが、次の自己紹介で完全に認めざるを得なくなった。
「それでは名乗ろう。私は……いや、俺の名はエミヤシロウだ。」
それを聴いても疑問符を浮かべる二人。
当たり前だろう。私の知っていた世界では未来の話しだし、この世界でも私に似た者がいるかもわからんが、この名を知っているものは居ないだろう。
そして、問題の言葉はこの後の事。
「……改めて、俺は比企谷八幡。今代の赤龍帝で、成り立ての魔術師で、お前のマスター?だと思う。」
そこははっきりと宣言したまえ。
「私はティアマット。五大龍王が一角、
――ティアマット?ちょっと待て。
ティアマットが龍?そんな訳がない。
「……エミヤ?」
「……ああ、すまない。」
おかしい。ティアマットが龍だと?
そんな訳……いや、それならそもそもがおかしい。ティアマットは本来ティアマトと呼ばれているバビロニア神話の女神のはずだ。その神話通りならばティアマトはマルドゥクによって殺された後に体を二つに引き裂かれ、それぞれが天と地を構成する素材となったのだ。ティアマットはよく創作に置いて龍で描かれる事が多いが元は違うのだ。となると……
「……本当にここは、私の知っている世界ではないのだな。」
「エミヤ?」
「いやすまない。少し考え事をしていただけだ。」
やはり受け入れるしかないか。
まあいいか。
「それで、マスター。私はどうすればいいのかね?」
私は、私の務めを果たすのみだ。
「……そうか。じゃあエミヤ
俺に稽古をつけてくれないか?」
……どうしてこうなった?
「シロウ?どうしたのよ?」
「――何故こうなった?」
いつの間にか、マスターの修行に付き合うことになった。
まさか
……いや、
「それじゃあ頼む。エミヤ。」
「……ああ、こうなったら全力で相手をしよう。
――ついてこれるか」
「……ついてってやるさ。むしろ、
ああ、この少年の目、似ている。
見据えているもの、目指しているものは違うが。この少年を見ていると
「では、……行くぞ!」
「――脚部、強化。」
足に強化魔術をかけ、瞬間的にエミヤへと駆け出す。目の前のエミヤは無手。
対する俺は赤龍帝の籠手を出し、後数歩という所で左手を振りかぶる。
アーチャーと名乗っていたから弓を使うと思ったが……
「――
そう呟くと、エミヤの手にはいつの間にか二振りのまったく同じ形をした白と黒の夫婦剣があった。
だがそんなことで怯んでもいられない。
そんな事、今はどうでもいい。
この拳をエミヤへ向けて振るう――
が、エミヤに向かって放たれた赤い装甲に覆われた拳は、エミヤの持つ白黒の夫婦剣により阻まれる。すぐさま拳を引き、強化された右足で蹴りを放つ。
だがそれも当たり前のようにかわされカウンターと言わんばかりに右手に握られた白い剣を俺目掛けて振り下ろす。
「くっ!」
すぐさま後ろへと引くが、髪が二、三本ほど宙を舞う。
『Boost!』
「――む?」
『Explosion!』
「ハッ、ヤァァァァァァ!」
もう一度駆け出し、倍加された拳を振るう。エミヤはそれを同じように剣で受け止める。が……
「な!?」
防いだ瞬間、さっきの倍の力で振るわれた拳から伝わる衝撃により、剣にヒビが入る。
「――
ヒビの入った夫婦剣を投げ捨て、さっきと同じもう二振りの夫婦剣が出現し、俺に向かい振るわれる。
咄嗟に左手で振るわれた剣を防ぐ。
さすが英霊、凄い力だ。踏ん張っている足も強化していなければとっくに膝をついているだろう。
「ぐぬぬぬぬぬぬ……そらっ!」
競り合っていた左手を僅かに傾け、剣を逸らす。その間に一旦距離をとる。
「流石、英霊だな。」
「そういうマスターこそ、英霊という
「加減してくれてるくせによく言うよ。」
やっぱ規格外だな、英霊ってのは。
「……ドライグ、行けるか。」
『問題無い。それよりも相棒の方が心配だ……』
「大丈夫だ。
『初めて禁手化した時代償なしで至れる相棒は本当にすごいと思うぜ……』
「それじゃあエミヤ、ここからが本番だ。
ドライグ!」
『Welsh Dragon Balance breaker!』
強い光を発し、俺の姿が変わる。
「……! ほう……」
俺の姿は今、赤い装甲に覆われた赤い鎧を纏っていた。赤龍帝の力を具現化した鎧。
だが俺の姿はその本来の赤龍帝の鎧とは違っていた。通常の赤龍帝の鎧から肩に有る大きなアーマーがなく、体のあちこちにスラスターが存在している。
そして、背部には大きな、折れた翼の根本のような形をした物が有る。
(わかりやすく言うとシ○ンジュのバックパックのような形。使わない時は折りたためる仕様らしい)
「
「そんじゃあ――」
『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』
機械音が響くと、一際目を引く赤の鎧が消え去り――
「っ!?」
死角から赤い敵意が襲い来る。
それをなんとか躱し
「第二ラウンド、始めようか。」
音速すら超えたであろう、
「……何なのだアレは。」
「まーたとめられちったよー……」
「……何この状況。」
決め手は必殺の一撃となるはずだった倍加した拳をエミヤの
「一枚が城壁と同等の防御力を持ったアイアスを四枚も破壊しただと……今度のマスターは規格外にも程がある。」
「やっぱおれはだめだ〜なんにもかわってない〜」
「……頭痛くなってきた。」
今日も今日とて平和な日であった。
話を作るのめんどくせーよ 戦闘描写もめんどくーし
ホントめんどくせーな小説書くの
っていうかもう生きることがめんどくさい
チーズ蒸しパンになりたい チーズムシパンニナリタイ(セルフエコー)
いや、小説書くのは楽しいですよ?
偉大なる空○先生の迷台詞いいたかっただけです。
話を考えるのは大変ですがガンバリマス……
あとバックパックですが、プロペラントタンクはついてないよ?後、基部となる場所についてるのではなく、あの形のスラスターが背中から直で生えてる感じです。