ハイスクールD×D 『本物』を求めた赤龍帝   作:silver time

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お久し振りです。


16歳の図書室司書

 

時刻は既に昼を過ぎた頃、始業式を終えた生徒はそれぞれ帰宅するか、部活動に専念していた

 

そんな殆どの生徒がいなくなった校舎、その職員室にて、比企谷八幡は改めて教職員達に紹介されていた

 

「という訳で、本日から図書室司書として赴任する比企谷君だ。比企谷君、分からないことがあれば彼らを頼りなさい。今日から君は彼等の同僚でもあるのだ」

 

「はぁ……」

 

正直、彼はこのあとの説明をどうしようかを悩んでいた。

ありのまま事実を話すのは無理があるし、かと言って適当に誤魔化すと後からが面倒なのだ

 

「あの、校長先生?彼は確か……」

 

「知っての通りだ。先日発見された行方不明者の比企谷君だ」

 

「いえ、それは分かっています。私達が聞きたいのはなぜ彼がここに職員として働くのかが……」

 

「問題は無い。彼がフランスにいた間は向こうで中学校を卒業している。流石に高校へは彼を拾い今まで面倒を見てくれた人達の負担になると思い、中学校を卒業して図書館の職員で働いていたのだ」

 

校長は一度言葉を区切り、顔を俯かせながら少しだけ悲しそうな表情を浮かべると

 

「……日本へ戻ってきても、今更高校へと通うのは難しくは無いが……」

 

意味深に思わせる口調と雰囲気で、言葉を濁しながら説明した。ただ、かなり無茶な説明なだけに怪訝な表情を浮かべる者が殆どだった

 

「……わかりました。彼にも色々な事情が有るのでしょう。私達は同じ職員として、彼と向き合います」

 

教職員一同は、彼個人の事情としてそう自分に納得させた。彼がどんな目に遭ってきたのかなんて、自分たちにはわからないのだから

 

「では、各自、明日からも頑張ってください。」

 

教頭のその一声で教職員は各自の机に戻り、仕事が終わった者は帰宅する準備を初め、まだ仕事が残っている者は各自の作業に取り掛かり始めた

 

「それでは、私も」

 

「ああ、頑張りたまえ」

 

そう言い、自分の仕事机に移動しようとした

 

「即興だったが、良い言い訳だったろう?」

 

「何処がですか。殆どが怪訝な顔してましたよ」

 

「辻褄が合えば良い。皆が納得したのならそれが真実だ」

 

「納得してはないと思います」

 

まるで社会の片鱗の一つを表していそうなな格言を小さい声で聞かされつつ、自分の机へと向かった

 

 

「ふぅ……」

 

自分の机に荷物を下ろし、物の整理を始めていく。

齢16にして早くも職員となり、社畜と化した事実に自分自身呆れながら

 

「どうや?調子の方は?」

 

不意に、すぐ隣から声をかけられる。

彼の左隣にはブロンドのロングヘアを首の後ろで一つに束ねた女性が座っていた

 

「えーと…」

 

「あっ、自己紹介がまだやったな。ウチは黒井ななこ、世界史担当や、よろしくな」

 

「……よろしく」

 

フレンドリーに話し掛けてきた女教師、黒井ななこに若干警戒(というかキョドっている)しつつも握手に応じた

 

「ほな、これからよろしく頼むで」

 

 

なんとなく、八幡は中学の頃の教師、平塚静を思い出した。どことなく、彼女と似ているなと感じた。

 

(そういや、帰ってきた時めちゃくちゃメールが送られてきたな)

 

彼が帰国してから数日後、なんとなくスマホを確認すると数十件のメールが送られてきていた。戸塚や材木座からも送られてきていたが、残りすべては全く同じ人物から、というか平塚静から送られたものだった。しかもそのメールの内容自体もまるで呪詛のように言葉が羅列されている文章であるため、いろんな意味で恐怖を感じたのは仕方ない事だろう

 

 

「黒井先生。いくら何でもまだ未成年の子に言い寄るのはちょっとどうかと……」

 

「何勘違いしよるんや!?別に言い寄ってなんかあらへんから!!そこまで必死になっとらんわ!!」

 

「まあまあ落ち着いて、どうどう」

 

「ウチは馬か!?バカにしとるやろ!」

 

そんな事を一人考えているとさらに一人、白衣を纏った男性教員が近づいてくる

話しかけるやいなや喧嘩?のような言葉の応酬を繰り広げていく

 

「全く、黒井先生は落ち着きがありませんねぇ。もっと私のように常に冷静保っていませんと」

 

「別にアンタを呼んだ覚えはないで?紫藤先生?エリートを自称する紫藤先生はさっさと仕事に戻ったらどうや?」

 

「……まったく、本当に短気ですねぇ黒井先生?そんなに沸点が低いと唯でさえ男が寄り付かないというのに、余計に男が寄り付きませんよ?」

 

「ウチは別にそこまで結婚したいとか思ってへんわ。むしろそれは紫藤先生の方やないんか?万年"すれ違いざまに顔面を殴りたくなる教師"ランキング堂々の第一位をキープし続けてる紫藤先生?」

 

「……言うじゃないですか」

 

「そっちこそな」

 

「ええっと、黒井先生に紫藤先生!喧嘩はやめてください!」

 

「……いつもの事だからか、止める気力さえ湧かないなあ…………」

 

そこへさらに一人、また一人と加わっていき、もうほんとに手がつけられなくなっていくこの事態。

黒井先生と言葉の合戦を繰り広げる、紫藤先生と呼ばれる眼鏡を掛けたスーツの男性、黒井先生と紫藤先生の第何次言語大戦を仲裁しようとするおっとりとした雰囲気の緑色の髪をし、眼鏡を掛けた女性教員、

そして仮にもこの事態の原因の一端となった白衣を着た中年の男性教員は気だるげにことの行く末を見守っていた

 

 

 

この事態を一言で表すならば、カオスであるの一言に尽きるだろう

 

八幡からすれば、状況が次から次へと移り変わっていくこの現状においてけぼりを食らっており、本当の意味で何も言えねぇである

 

 

 

「黒井先生、紫藤先生、新任の職員の前でみっともない喧嘩はやめて下さい」

 

 

そんなカオスな状況に、一条の光が差した。

 

 

「ど、どうも織斑先生……別にウチら喧嘩とかしてへんで」

 

「え、ええその通りですよ織斑先生……私達は喧嘩をしているのではありません、ちょっと交流を…… 」

 

 

織斑先生と呼ばれた黒いスーツに身を包んだ鋭い目つきをした女教師はおもむろに溜息をつく

 

「その言葉もいい加減聞き飽きましたよ。いつも顔を合わせる度に喧嘩しては同じ内容の謝罪を一語一句違えずに言いますからね」

 

 

「……以後、気を付けます。はい」

 

「……申し訳ありません」

 

ようやく収拾がついたことで、気を取り直してほかの教員紹介へと移った

 

「ほな、気を取り直して。そこのやる気の無さそうな顔して白衣を着とるのが中馬鉄治先生。愛称はチュウさんや」

 

「まあ、適当によろしく」

 

「次にそこのメガネは紫藤浩一先生や。」

 

「些か紹介が雑なのが不満ですが、よろしくお願いします。精々頑張ってください」

 

「次に、そっちの緑の髪のメガネ掛けとるのが山田真耶先生や」

 

「これからよろしくお願いします。比企谷君」

 

「そしてそっちの目つきのするd――スーツの似合うお姉さんが織斑千冬先生や」

 

「……学年主任の織斑千冬だ。よろしく頼む」

 

「……よろしくお願いします」

 

「ま、今いる面子はこれぐらいやな」

 

ほんじゃ仕事に戻ろうかという言葉を合図にそれぞれの机へと戻っていった。

中馬先生はよくわからない物を置いていったが

 

「自己紹介は済んだな。では比企谷司書はついて来て下さい」

 

紆余曲折があったものの、彼は職員室を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイツは元気にやっているか?」

 

ほぼ無人となった校舎の廊下を歩くなか、織斑千冬はそう聞いてきた

 

「束さんですか?……まあ、元気にやってますよ。むしろ元気過ぎて鬱陶しいくらいですよ」

 

「済まないな。昔からアイツは手のつけられんバカだったが、自分の目が届かない所で何かやらかして無いかと心配になってな」

 

「……束さんには感謝してますよ。じゃなきゃ、今の俺は存在してませんから」

 

「なんにせよ、これからもアイツを頼む」

 

わかってますよと返し、そうした会話を続けながら歩いていくと、八幡がこれから務める仕事場、図書室へと辿り着いた

 

 

「ここだ」

 

そう伝え、千冬は図書室の扉を開け放った

 

 

「…………ここ、使われてますよね?」

 

「…………あぁ、一応な」

 

目の前に広がった図書室の有様は汚いの一言に尽きた。今でも使われているというのに図書室のあちこちには埃が溜まりまくっている。

本棚の本は整理されておらず、バラバラに入れてあったり、入らない分は本の上に置かれていたり、またその本一つ一つにご丁寧に埃のトッピングが乗っている

 

長い間使われていないのではないかと思う程に汚れていた

 

「まあ、使われていると言っても、精々資料を探したりするくらいにしか使われていないからな……」

 

「こんな所に入ったら病気になりそうですよ……」

 

実際、今から掃除を始めても充分綺麗にはならない位の汚さだ。だからこそ

 

「掃除は明日から始めます。ちょっとこれは色々と準備をしないと無理そうです」

 

千冬は短く了解の意を示し、図書室に鍵を掛けると職員室へ戻っていった

 

 

「……とりあえず、エミヤからアドバイスでも貰うか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、駒王学園にて

 

 

 

「おはようございます……」

 

 

「おはようさ……ってなんやその大荷物!?」

 

職員室に入ってきた比企谷は左手に業務用の鞄、右手には大量の道具が入ったレジ袋

、そして背中には箒、モップ、木材を背負っていた

 

「図書室がえらく汚れていたので、準備をちょっと」

 

左手に持った鞄を下ろすと、八幡はすぐ様図書室へと向かっていった

 

 

 

 

「箒とモップまで持って来るとはな……臨戦態勢やんか……」

 

「しかもレジ袋には洗剤に新聞紙に雑巾まで入ってましたよ?」

 

「それに木材まで背負ってた気がするんだけど…」

 

「図書室の掃除にそんないるんか……」




第零章も次回でラストとなります。

ようやくここまで来た……

第零章が終わったら本編突入前にちょっとした説明があります




今日の茶番(またお前か)



Silver「本編突入したら何書こうか、意見がある方はどんどん言ってください」

友人B「ソーナたんやリアスお姉様とのイチャラブ希望!」

Silver「それは可能ならば書きます。少なくとも俺の文才じゃ無理がある。他に」

友人C「フリードが女体化する」

Silver「誰が得するんだよ。こう本編に関わってくるような物をはよ」

友人D「奉仕部復讐路線とか?後葉山をメタメタメタのギタギタギタにしてくれ」

Silver「そこをどうするかなんだよなぁ。多分八幡にとってはもうどうでもいいと思ってることだろうし復讐とかは違う気がするし、できるだけ俺ガイルキャラも可能な限り出番を出したいしなあ。葉山に関しては後々にメキャメキャメキャのグチャグチャグチャにするから無問題(もーまんたい)

友人E「レイナーレ達堕天使組生存ルートはどうだ?」

Silver「それはアリだな。候補に加えておく」

友人F「学園パートでお茶を濁す!」

Silver「本編って言ってんだろ」


ライザーセンニモサンカスルトカ バイカヲバイプッシュシテブツリデナグル

友人「帰ってもいいか?」

終わり
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