そこまで長くならない想定ですが、果たしてどれくらいの長さになるか…
第18話 アースラにて①
地球から、アースラが出発した翌日。
ミッドチルダへの航路を進む最中、クロノとリンディ、ソーフィヤは、医務室に集まっていた。
これまで数回行ってきた身体検査、魔力検査について、最新の結果が出たため、こうして集まり、医療スタッフから話を聞いていたのである。
「前回の事件での肉体的・精神的損傷はほぼ回復、かなり消費していた魔力についてもほぼ回復し、安定しています。もう大丈夫ですね。」
「本当ですか!?」
「それは良かったわ。となると、後は…」
「ええ、本局で一度精密検査をして、問題がなければ完治と判断して大丈夫です。」
「あの事件から、体への影響を心配してたが…。取り敢えず、心配事が解消されて良かったよ。」
全員が安堵の息を漏らす。
あの事件の最中、ソーフィヤはプレシアの魔法の直撃を受けたり、ジュエルシード起動による精神力と魔力の過剰消費があったりと、かなりの負担を受けていた。
その問題が一旦解決し、リンディとクロノはほっと胸を撫で下ろした。
検査結果について様々なデータに目を通す中で、リンディはあるデータで目が止まった。
「あら、リンカーコアからの魔力の出力データ…。前みたいに一定値を超えると暴走する状態から、ちょっと放出魔力値は高いけど安定しているようになったのね。」
「ああ、それですか。詳細は不明ですが、どうやら複数のジュエルシードを近い距離に置いておくと動作が安定するようでして。元から設定されていたのか、ただ魔力が干渉して起こっているのか…。」
「…ああ、なるほど。そういう事だったのか。」
クロノが納得がいったような発言をし、頷く。その要因が分からなかったリンディは、クロノに対して尋ねた。
「クロノ?何か分かったことでもあったの?」
「ああ、いえ。海上での戦闘と、時の庭園での発動の件について、引っ掛かっていた部分が解決しまして。後は、最近の訓練で問題なく魔力運用が出来ていた理由も。」
「海上の戦闘と、時の庭園での発動?…そう言えば、その二つの時はジュエルシードの違ったわね。」
「私はその状況を詳しく知らないけど…そうなの?」
「ああ。海上の戦闘時は、フェイトが6つのジュエルシードを魔力で強制的に発動させたんだ。それ以前にジュエルシードが発動した時は、ジュエルシードは1つで、わずかな魔力反応や小さな願いにも反応するほど不安定だった。」
「そうね。でも、海の時はフェイトさんが疲弊するレベルで、発動に魔力を必要としていたの。」
「時の庭園で発動したときも、それまでの急激な魔力値上昇と魔力放出じゃなかった。ある程度一定の値で魔力値が上昇し、魔力放出についても辺りに被害を大きく与えるようなものではなくなっていた。」
「…そう言えば、あの時は訓練で魔力を使う時みたいに途中で制御出来なくなる感じじゃなくて、ほぼ魔力を制御下に置けてたかも。無論、私だけじゃなくて他のジュエルシードにも魔力の制御は手伝って貰ってたけど。」
「そこから考えると、医療スタッフの言うように、ジュエルシードは互いに干渉、共鳴しあう性質を持っているんだろう。恐らく本来は、プレシアやソーフィヤのように複数個を同時に使うことで動作を安定させ、魔力暴走を防ぐように使うのかもしれない。最近の訓練で問題なく魔力運用が出来ていたのは、多分これが要因だな。」
「だとすれば、すべてのジュエルシードがある今って、奇跡に近いわね。既にあり得た可能性ではあるけれど、ジュエルシードが欠けてしまう状況はいつ起きてもおかしくなかったから。」
そう、本来であれば、ジュエルシードが1つ以上欠けていた可能性は0ではなかった。
初めて魔法に触れ、皆を守るためにジュエルシードを集めていた、純粋な心を持つなのはの存在。
誤った方法で力を使うことが無いよう、なのはをサポートしたユーノの存在。
純粋に母を思い、助けるためにジュエルシードを集めていた、フェイトの存在。
フェイトをサポートし、どんな時でも寄り添っていたアルフの存在。
失った娘の為に暴走しかけたプレシアを踏み留まらせた、アリシアの存在。
力の衝突による暴走で2人のデバイスを破壊したが、最終的にジュエルシードが砕けることはなかった次元震を起こした事故。
ジュエルシード6つを強制起動し、全てを封印するに至った海の上の戦い。
『ジュエルシードの意思』を持ち、最後の転換点の鍵となったソーフィヤの誕生。
全てが綱渡りで、本来ならあり得なかったかもしれない分岐点。
それらが奇跡的に一本の糸を紡ぎあげた事で、今の状況は成り立っている。
「…私は、そんな奇跡の1つ。本来だったら、生まれることすらあり得なかった。」
「…そうだな。でも、ソーフィヤは今ここに存在してる。それは紛れもない事実だ。」
「ええ。生まれがどうであれ、私達にとって大切な娘であることは変わらないわ。だから、自信を持って。」
リンディとクロノは、ソーフィヤに笑いかける。ソーフィヤは、二人の明るい言葉と笑顔を受けて、二人に笑い返した。
「そう言えば、ソーフィヤ。ジュエルシードは、今もソーフィヤが持ってるんだったよな?」
「うん。普段は分散させて、体内に保存してる。」
そう言うと、ソーフィヤは体内からジュエルシードを取り出す。複数個ずつに分けて、頭を除く複数箇所に保存しているらしい。
「なるほど。だけど、いつまでも体内で保存し続けるのも、若干問題がありそうだな…。」
「私はそうでもないけど…。基が基だから、あまり違和感も無いし。」
「だけど、ジュエルシードは強力な魔力を内包してる。力を狙う人に襲われる可能性はあるわ。ソーフィヤさん自身の身の危険を減らすためにも、何かしらの対策は打たないとね。」
リンディが悩む素振りを見せると、話を聞いていた医療スタッフが1つの案を提案する。
「では、デバイスか何かで体外に保管するのはいかがでしょうか?それならば、彼女本人及ぶ被害も、ある程度は防げるでしょう。」
「…確かに、それはありかもしれません。でも、それだとソーフィヤがジュエルシードを制御する上で、問題が発生するかもしれない…。」
「…そうね。まあ、1つの案として考えておきましょう。詳しい話は、後でエイミィとプレシアも一緒に、マリーと相談するときにね。」
「相談…?マリー…さん?」
聞いたことのない名前が出て来て、ソーフィヤは首を傾げる。自分が聞いたことがないとなると、恐らく本局にいる人だろうか。
リンディはソーフィヤの様子を見てふふふと笑い、「それはまた今度ね」とはぐらかしていた。
「そう言えば、クロノとソーフィヤさんはこの後は訓練だったかしら?」
「はい。今日は、今まで学んできたことの総復習で、アリシアと一緒に、ターゲットを使って模擬戦闘訓練の予定です。」
「そうなのね。ソーフィヤさん、頑張って。」
「はい!教えて貰ったこと、全部出しきります!」
ソーフィヤは、やる気に満ちた表情でリンディに返答する。
その後、医務室を出た3人は二手に分かれる。リンディはアースラの管制室に、クロノとソーフィヤは艦内の訓練場へと向かっていった。
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所変わって、訓練場。
フィールドには、それぞれ正反対の方向を向き、汎用デバイスを持ったソーフィヤとアリシアが、モニタールームにはクロノとエイミィ、フェイト、アルフ、プレシアがいた。
『さて二人とも、これから模擬戦闘訓練を始めるけど、準備は大丈夫か?』
「うん、大丈夫だよ。」
「今回の訓練は、二人同時でやるんだよね?」
『ああ。今回は魔法縛りだ。訓練場の中央から入口側がソーフィヤ、その反対がアリシアの担当するフィールドだ。ソーフィヤは剣術の使用はしないように。あと、ジュエルシードの使用も、自然に漏れ出てしまう分以外はダメだ。』
「はーい、了解!」
『魔法は、今まで教えた近接、射撃、広域、砲撃、どれを使っても大丈夫だ。ただ、ボカスカと砲撃魔法を撃たれると、訓練場の防御結界が壊れてしまうから注意してくれ。』
「「了解!」」
クロノの説明に了承の言葉を返し、杖型の汎用デバイスを起動させバリアジャケットを身に纏う。
二人の足元に、水色と紺青色のミッド式魔法陣が展開される。
『では、行くぞ。訓練開始!』
クロノの掛け声と同時に、数十機の移動型ターゲットが現れる。固定砲台型、高速機動型、可変射撃型、近接型。様々な種類のターゲットが、二人に襲いかかる。
「まずは、私からだよ!」
そう言うとアリシアは、電気を纏った魔力弾を4つ形成する。
元々はリンカーコア自体が眠っていて魔力が確認出来なかったアリシアだが、駆動炉事件の際にリンカーコアが覚醒。それと同時に、フェイトと同じ電気の魔力変換資質を得ていた。
「行くよ!フォトンランサー!」
4つの魔力弾がターゲットに向かって飛び、高速機動型と近接型の動き始めを狙って潰していく。
アリシアはすぐさま次の魔力弾を生成し、高速で移動しつつ新たなターゲットを打ち落としていく。
「私も負けてられないな!」
アリシアに負けじと、ソーフィヤも紺青色の魔力弾を4つ生成する。
生成された魔力弾からは、白い冷気が立ち上っている。
「ヘイルシューター!」
ソーフィヤが放った魔力弾は複雑な軌道を描きながら飛び、ターゲットを破壊していく。破壊し損ねたとしても、付与効果である凍結で駆動を停止させていく。
アリシアは、動き回りながら直射型のフォトンランサーで相手の導線を意図的に遮断し、撃墜しつつ相手が固定砲台型ターゲットに集まるよう狭めていく。
対するソーフィヤは、誘導型の魔力弾でターゲットの移動範囲を狭め、1ヶ所にまとまるよう移動させていく。
ターゲットとの攻防を繰り広げる最中、数機の近接型ターゲットが直射射撃を掻い潜り、アリシアへと攻め込んでくる。
「っ!?アクティブプロテクション!」
咄嗟の防御で、先頭にいた2機の攻撃を受け止める。直後その後ろにいるターゲットが攻撃の動き始めを見せた瞬間、アリシアはすぐさま魔法を唱える。
「バリアバースト!」
すぐさまバリアを爆散させ、ターゲットを弾き飛ばすと同時に爆風で移動し、距離をとる。
アリシアは着地後すぐに体勢を整え、再び攻めを開始する。
アリシアが攻め込まれたのとほぼ同じタイミングで、ソーフィヤの側にも戦況の変化が訪れる。
魔力弾による誘導から逃れた高速機動型ターゲットが、ソーフィヤに対して攻め込んでくる。
「っ!ヤバっ!フリージングバインド!」
誘導に集中していたためソーフィヤは数瞬遅れてバインドを放ち、何とかギリギリの場所でターゲットを止める。
「はあっ!」
ソーフィヤは手元に魔力弾を1つ作り出し、直接ターゲットにぶつける。
超至近距離から直に魔力弾を叩き込まれたターゲットは、破損部を凍らせられながら機能を停止した。
攻撃後ソーフィヤはすぐに距離をとり、改めて魔力弾を作り出し攻撃を再開する。
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「うんうん、二人とも中々良い動きなんじゃないかい?」
「そうだね。しっかりと相手の反応を見ながら攻撃を撃ててるし、立ち回りも特に問題なく出来てる。」
アルフとフェイトが、訓練場の二人の様子を見ながら感想を述べる。事実、クロノやフェイト達によるサポートのお陰か、以前から比べて二人の実力はかなり上がっている。
「アリシアちゃんは高速機動を上手く使ってるし、ソーフィヤちゃんは自己改良した魔法をしっかり活用できてるしね。まあまあ良いんじゃないかな。」
訓練場内部をモニタリングしているエイミィも、上がってくる二人の戦闘データを見て評価する。
エイミィの発言にあるように、ソーフィヤの魔法は、元々存在する魔法をソーフィヤに合わせて自己カスタマイズしたものだ。
なのはがいるときに教わった魔法を中心に、ソーフィヤの変換資質氷結に合わせて術式の一部を変えている。
初っぱなで使ったヘイルシューターも、なのはの誘導型射撃魔法ディバインシューターを基に改良したものだ。
「…いや、まだまだだよ。まだ、指導しなきゃいけないことは沢山ある。今の戦闘だけでもね。」
「まあ、クロノくんならそう言うよね。何となく分かってる。」
「でも、それにしても少し発生するターゲットの数が多くないかしら?…今も、大型ターゲットがそれぞれ出現したし。」
模擬戦闘訓練を見ていたプレシアが、召喚されるターゲットへの違和感からクロノへと問いかける。
プレシアは、どうもまだ初心者の二人に対しては多すぎる量のターゲットが、訓練場に出現している気がしたからだ。
それに対して、クロノは当たり前のように答える。
「ああ。一応魔導師ランクA相当の水準で、模擬戦闘訓練をやってる。僕達が総出で教えているし、二人とも飲み込みと活用は異様に早い。これくらい出来てもらわなきゃ困るからな。」
「にしても、少し厳しすぎる気はしないでもないけどね。」
クロノの発言に、エイミィは苦言を提す。クロノは少し目をそらしたが、特に反応しないように決めて言葉を返さないようにする。
二人の様子を見て、アルフとフェイトは苦笑を漏らした。
こんな流れがあった後、ふとモニターを見ると二人がターゲットをそれぞれ意図する形に誘導し終え、比較的強めの魔法の発射準備に取りかかっている様子が映る。
「おや、そろそろ終わりかな?」
「そのようだな。次の一撃で終わるだろう。」
モニタールームにいる全員は、改めて中継用のモニターに向き直る。
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「アルカス・クルタス・エイギアス。剛雷なりし天神、今導きのもと撃ち砕け。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。」
詠唱を終えたアリシアの周囲には、32基のフォトンスフィアが生成される。
「フォトンランサー・インセンディアリーシフト!」
大型及び固定砲台型のターゲットを中心に、計896発のフォトンランサーが放出される。
魔力弾は着弾と同時に爆発し、属性付与されている電気を八方に放出し雷の柱を作り出す。
八方に散らされた電気は柱の間を縦横無尽に張り巡らされ、網のように敵を絡めとり、撃破する。
電気が治まった後、その場所には、ターゲットの残骸だけが積み重なっていた。
「プレゲトーン、レーテ、コキュートス、アケローン。冥府を分かちし大河、力持つ者を縛れ。タイタン、オケアノス、テーテュース。」
ソーフィヤが詠唱を終えると同時に、杖を前に構える。すると杖先の延長線上に、4つの環状魔法陣が展開される。
1つ目の環状魔法陣の中央に、紺青色の魔力球が生成されていく。それが大きくなると同時に、環状魔法陣同士の距離が短くなっていく。
直径1mほどの大きさになった段階で、ソーフィヤは発射の準備を終えた。
「ステュィクスバスター!」
ほぼ1ヶ所に集められたターゲットに対して、魔力砲が発射される。太い魔力の奔流は、冷気を纏ってターゲットを容赦なく呑み込む。
20秒ほどして、魔力砲は収まり周囲に静寂が戻ってくる。
着弾地点に籠った煙が晴れると、そこには大部分が損壊したターゲット達と、氷に覆われた地面が残されていた。
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『はーい、模擬戦闘訓練終了!』
『二人とも、お疲れ様。』
『中々良かったんじゃないかい?』
モニタールームのエイミィ、フェイト、アルフから、労いの声がかけられる。
「ふぅ、ヒヤッとしたとこはあったけど、何とかなったぁ…。ソーフィヤもお疲れ様。」
「アリシアもね。」
お互いにボロボロになりながらも、無事訓練を終えた事に労いの言葉をかける。
『さて、そんな二人に反省会タイムだ。だが、まずはお疲れ様。今回は二人にとっては少し難しいレベルに調整していたんだが、二人とも想定より大分良い動きをしていた。アリシアの相手の導線を潰す攻め方や、ソーフィヤの相手の動きを意図的に誘導する魔力弾操作は、良かったと思う。』
クロノからの評価に、二人は笑みを溢す。
その様子を見ながらも、クロノは言葉を続けた。
『まあ、改善しなければならない部分も多いけど。まずはアリシア。』
クロノからの呼び掛けに、二人は真剣な表情へと戻る。
『アリシアの強みは高速機動だ。けど、現状無駄な動きをしてしまっている場面がある。常に全力じゃなくて、早く動くタイミングを見極めて動くのも有りだと思う。』
「つまり、緩急を意識するってことだね。」
『ああ。それと、攻め込まれたときのバリアバースト。あれはあまり適切な判断ではなかった。高速機動型のアリシアは、フェイトと同じく装甲が薄めだ。回避手段としてのバリアバーストは間違いではないけど、装甲が薄い分自分に返ってくるダメージも大きい。』
『それに、ノックバックでバランスも崩れやすくなるから、私達みたいな高速機動型にはあまり適してないかも。』
クロノの指摘に、フェイトが補足を加える。
『だからこそ、《受け止める》ではなく《かわす》技術を高めた方がいいな。ここは、高速機動の動き方と合わせてフェイトと練習すると良い。』
「うん、分かったよ。フェイト、よろしくね!」
『うん!いくらでも協力するよ!』
『さて、次はソーフィヤなんだが…』
「うん。」
クロノの発言を前に、ソーフィヤは身構える。
『…まあ、色々言いたいことはあるけど、どうも誘導型の魔力弾を操作しているときに、視野が狭くなりがちだな。ターゲットの攻め込みへの反応、遅れただろ?』
「…うん、確かに弾と目の前の事に意識が向きすぎてたかも。ターゲットの攻め込みに気付いたのも、少し遅かったせいでギリギリだったし。」
『だろうな。一先ず、それを克服するには、マルチタスクと並列思考のトレーニングをする必要があるだろう。この点については、そのトレーニングを行えばカバー出来る。一番の問題はバインド後、撃ち込みに行った行動だ。』
そこから、クロノの声のトーンが1トーン低くなる。
『何故あそこで撃ち込んだ?あの場面、バインドで縛れたのなら、一先ず距離を取るのが先決だ。あの撃ち込みは、自ら敵に近付くだけじゃない。自分の体勢を崩しかねない上、撃った手や身体にもダメージが返りかねない。ターゲットを一騎でも潰したかったのかもしれないが、この行動は大幅減点だ。』
「はい…。反省してます…。」
クロノの指摘に、ソーフィヤは身を縮める。その光景を見て、クロノは溜め息をつく。
『…とにかく、今後あのような危険な行動はしないように。無茶な行動をして体を壊してしまっては、元も子もないからな。まずは、自分やエイミィ、艦長、フェイト、プレシア、アルフから教わりつつ、基礎を固める。その上で、ソーフィヤに合わせた戦闘形態を模索していこう。』
「分かった。今後は気を付ける。」
『頼むぞ。』
ソーフィヤが頷いたのを確認して、クロノはよし、と一息入れる。
『二人とも、今日はお疲れ様。明日以降は今日の問題点を中心に、基礎の修正と応用の指導を行っていこうと考えている。ここで着実に実力をつけていけば、嘱託魔導師資格が取りやすくなったり、裁判にも有効に活用できたりするからな。』
『そうね。嘱託魔導師資格があれば、何段階かは裁判を飛ばせるはずだわ。』
『ああ。その為にも、明日からどんどん指導していくぞ。些か早急で申し訳無いが、頑張ってくれ。』
「「了解!」」
ソーフィヤとアリシアは、大きな声で返事をする。
少しでも良い未来を手に入れる為、その為にも明日以降の訓練を頑張っていこう。自分の改善点を直していこう。
そう新たに二人は決意した。
うーん、プレシアが若干空気になりかけてる…。
後日このあとがきに、オリジナル魔法について追記予定です。