あれから数年後、二人の吸血鬼の子供は成長しレミリア8歳、フランドールは5歳になっていた。
今日は大雨、夜の館は真っ暗である
ある日、館の外から人の声が聞こえた。
「ここにお客さんとは珍しいわね」
「ああ、すまんローズ。出てくれないか?」
「フランも行く!」
「だめ、少し待っていなさい」
~暫くして~
「おかしい...客人が来てからもう十分もたったはず...」
「ローズに何かあったかもしれない。レミリア、フラン、付いてきなさい」
ダリオは扉を開ける、すると
カチャッ
三人は銃を向けられた。
「動くな!」
「ど、どうしたのだ?」
「お前のせいで街の人々は苦しんでいるのだ、いい加減にしろ!いいか、お前の奥さんは既に私達が葬ったぞ」
「えっ...?」
三人は唖然する。
「くっ...私達吸血鬼と人間はきっといつか分かり合えると思っていた...」
「だが我が妻を殺されてはさすがにだまってられない...」
「グングニル!」
ダリオの左手に巨大な槍が現れる。がしかし
ピカッ
ダリオの周りに光が放たれた。
「グワッッッ!」
「ふふっ、吸血鬼の弱点が太陽光だということは知っている!そしてこの光は太陽と同じエネルギーなのだ!」
「そしてお前が光を避けようと動けば後ろの娘達に光が当たるぞ!さあ、どうする?ダリオ・スカーレット!?」
「どうやらここまでか...いいか、レミリア、フラン。私はもう駄目なようだ...」
「やめてお父様!光を避けて!私達はお父様が大好きだから!私が何とかするから!」
「いいや...きっと私よりもお前たちの方がずっと長く生きるだからいいんだ」
「私が死んだら標的はお前たちになるはずだ。だから逃げて図書館の魂の間の3番地の上から五番目、左から13番目の本を見てくれ」
「う...あ...」
「早く!父親の最後の願いだ!」
「そんな...」
「...しょうがないわ、フラン...図書館に行きましょう!」
レミリアはうなだれたフランの腕を掴み館へ入る。
「もっと遊んであげられられなくて本当にごめんな...」
「最後はいい父親として看取られたかった. 」
ダリオは灰となり消えてしまった。
「ダリオ・スカーレットを退治した!続いてあの娘を標的とする!」
兵士たちは館へ入る。
がその刹那
ガバッ!
兵士達は血だらけで倒れていた。そう、レミリア達が高速で切りかかったのである。まだ子供といえど身体能力は人間のそれを遥かに凌駕する。
「お父様の仇よ!絶対に許さない!」
「フラン.. .さあ、図書館に向かいましょう」
二人は図書館に向かう。
「えっと...魂の間3番地の...」
その本はすぐに見つかった。
~親愛なる愛娘たちへ~
この本を読んでいるということは今私はこの世にいないだろう。
ふと自分の親がに一生会えないという現実に引き戻され二人は涙する。
お前達が何とか生きるためにこの書の力を託す。
本から二つの光の玉が二人の体に入る。
この本は神の力の書だ。物質が生まれ、形を維持し、いずれ変化し最後に壊れる。この内の創造と維持は私とローズが持っている。というわけでレミリアには変化、運命を操る能力。フランには破壊、ありとあらゆるものを破壊する能力を与えよう。
有効に使ってくれることを願う。
ダリオ・スカーレット
二人は思った。
「お父様、私達の為にこんなことまで...」
そして
「頂いた力を使い人間に復讐する!」