着きましたよ、ライターさん!?
女性の声に目を覚ました、
厳密には起きて意識は有ったが、
瞳は閉じていた。
山道を行き激しく振動する、
バスでは正直眠りに着きたくても、
眠る事は出来なかった。
バスに乗った直後はガイドさんの話を聴いていたが、
直ぐに飽きてしまった。
(やっぱり自分で確認、体験しなくてはーー)
「ライターでは在りませんよ。
ただの趣味ですから、ガイドさん」
ーーー趣味。
『オカルト』『心霊現象』『恐怖映像』
一般に言う、『ホラー』が好きで、
大学の時にサークル活動で、
同じ趣味の友達。親友とも呼べる友人が出来。
大学の時からずっと、
科学的には説明出来ない
『何か』を求めている。
近年ネットを通じて、
その手の情報は簡単に
手に入れる事が出来き、
様々なスポット、曰く付きな建造物等
回ったが、
確信的な物は無い、
社会人になり、
なかなか大学の時の様に
何処かに行く事は出来なかったが、
3年経ち、
『リフレッシュ休暇』
個人的に貰える長期休暇を貰った。
そして、山奥の、この村に来た。
村はーー村と言い。
何と数十年前まで、外界の接触を
避け孤立した村、
そんな村が道路の開発で発見された。
村の直ぐ裏の山は鉱山で、
村の人達は、
近年まで、炭鉱と村の農業で
生活していて、
何と『お金』の概念が発見されるまで無く、
物々交換で村人は生活していたと言う。
発見された当時、
その鉱山には珍しい鉱物、
『レアメタル』と言うのだろうか、
が採掘出来る日本でも珍しい鉱山で、
国や県が権利の取り合いをし、
村の権利問題で、村にも多額のお金が、
舞い込んだ聞いた。
元々歴史が残る、美しい村で、
今では開発が進み、
歴史的な建造物、
炭鉱、美しい自然を楽しめる。
ちょっとした観光名所になっている。
しかし観光に訪れた人達に、
奇妙な出来事、
不可解な出来事が多数起きていて、
ネット通じて話題になっていた、
日本の外界に触れて無い村々では、
村独自のしきたり、風習が
多数有り、口に出して出来ない
忌まわしい物も有る、
無論な何を起きなかったと言う人も居る。
その人達には美しい観光名所だろう。
俺は観光に来た訳では無い、
自分で不可解な出来事を
体験し真相を掴みに来たのだ。
時期はお盆前、盆前にリフレッシュを重ねて
休みを長めに取ってるから、
出勤日は多少煙がられるだろう、
真夏の山奥だが何となく涼しく感じる。
山の『マイナスイオン』効果だろうか、
村の入り口付近でバスを降りた、
多少徒歩で村まで行くようだ。
親友にLINEを送っておこう、
ギリギリ電波が1本と0本を
交互に表示している。
村に入れば電波は無いかも知れない、
『お疲れ今、村入り口(´ω`)
雰囲気良い所。
後村のガイドさん、超美人
名刺貰った。(°∀°)』
ー送信ー
ガイドさんに案内され、村に着いた。
途中ガイドさんの名刺の裏面に
個人情報が書かれてたので、
話を聞いた平成元年生まれで、
少し年上だった。
時期的には、
夏休みで観光客多そうなイメージだが、
盆休み前だし、
子供夏休みで、
子供には山奥の田舎の村は、
流石に不人気な様だ、
俺は確かにと思い話ながら
村に通着したのだ、
今回村に来たのは俺と女性が一人だけだった。
村は開発で新しい建物、
見るからに歴史が有る建屋
古い建屋は薄暗く
それらしい雰囲気が漂っていた。
小さいながら野菜畑等が有り、
村の後に聳え立つ山は鉱山だけ有り、
迫力を感じた。
基本的には鉱山は今は立ち入り禁止らしい、
村が発見されて、
珍しい鉱物は採掘され尽くされていて、
殆ど何も出ない状態。
古い炭鉱で洞窟の倒壊や、
20年程前には、
炭鉱の有毒ガスの問題が有るのでは?
とニュースで話題になったらしい。
実際に調査した所、
100年近く前はかなり、
有毒なガスが出ていたとされていたが、
現在はガスは止まっているらしい、
ガイドさんが村の案内をしてくれて宿に着いた。
ガイドさんとは宿の前で、
別れた。仕事とは言え
美人のお姉さんと少しでも
仲良くなれたのは、
悪い気はしない、
親友に宿に着いたとLINEをしようとしたが、
やはり圏外だった。
宿は近年改装され大きくなった屋敷で、
昔は炭鉱夫や村人が集う集会場で、
夜な夜な騒いでいた賑やか建物、
だったと言う、
宿の中は改装された場所と
昔のままの廊下や部屋と、
別れていて俺は勿論。
昔のままの部屋に案内して貰った。
宿の人が此方でございますと、
通された部屋は電球と、
扇風機が一つで
部屋には布団しかない。
部屋に入る時に気が付いた、
木の廊下部屋入り口の
床に赤黒い滲みが有る、
かなり昔の物の様だ、
改装の時に、赤のペンキを
溢して放置していたのだろうか?
村の事を探るのは明日からだ、
長時間の移動で疲れている、
宿の夕食を済ますと床に着く事にした。
部屋に運ばれた。
食事は村野菜、山の山菜、キノコ味噌汁
猪の肉等で味は最高だった。
猪は多少獣臭かったが・・・
この村ならではの料理と、携帯の電波すら
入らない事が現在の世知辛い人の心に、
休息を与え観光に一躍買っているのだろう、
食べ終えた食器は後で回収するので、
廊下に出して置いて下さいとの事、
食器を廊下に出し持参していた。
携帯の使い捨ての充電器で、
携帯を充電しながら、
眠りに着いた。
風呂はーーーまぁ明日で良いだろう、
少し目が覚めた、
携帯の時間を見ると、
深夜一時だった。
早く寝過ぎたとの、
風呂に入って無いせいか、
身体が無図痒く寝苦しい、
そのまま、目を瞑って寝ようと
思っていたら、
『キィィ、キィィ』という
音が耳に入って来た、
木の廊下の歩く時に出る
木の軋む足音だ、
食器を取りに来たのだろうか、
足音が近付いて来る、
食器を取りに来るにしては、
遅すぎ無いだろうか?
御客様への配慮で敢えてこんな
夜中にしてるなら、
この音で目覚める人も居るだろう。
音が止んだ。
食器を片付けで去るのだろう。
少し目を開けてその様子を
部屋の障子越しに見ようと
思い目を開けた。
そこには、中学生位の女の子と
思われるシルエットが有った。
月明かりに照らされていて、
障子越しでもハッキリ見える、
横に体勢が向いていた様子だが、
身体を捻って此方を見ていると思う、
シルエットで髪を二つ左右に結っているのが、
解る、
ただ裸だろうか?シルエットからは
衣服を身に纏っていない様に見える、
足を見ると、股の方から
足に液体が滴っている様な、
膨らみが有るシルエットで、
女性器の所から、
確実に何か液体が落ちたのが見えた。
怪我でもしているのだろうか?
声を掛けようとしたら、
その子の方から
『チッ!』と舌打ちした様な音がした。
その直後に慌てて起きようとした
物だから、布団が絡まり一瞬体勢を
崩して顔を下に向けた。
ほんの一瞬顔を下に向けただけだが、
顔を上げると少女らしいシルエットは無く
月明かりが照すだけだった。
???
慌てて障子を開けて辺りを見回したが、
人の気配は無い、
?移動したのだろうか?
しかし、足音。
木の廊下が軋む音がしていない、
床を見ると有る事に気が付いた、
床に少女から流れていた。
液体は無かったが、
少女の女性器から落ちたで有ろう、
場所と部屋に入る時に、
気が付いた、赤黒い斑点の場合が一致する。
俺は本当に怖くなり、
何かヤバイ気がして布団に籠り目を瞑った。
気が付いたら、そのまま寝ていて朝を迎えた。
辺りがかなり明るくなっていた。
夢だったのだろうか?
とにかく起きようと布団を畳もうとしたら、
布団が赤く染まっていた、
絵の具や、何かの塗料では無い鉄分を含む
『血の赤黒い色』
驚いて声まで上げて足がすくんだ。
少し落ち着いて、自分の身体を確認
自分に外傷は無く痛むヶ所も無い。
自分の物では無い様だ・・・