少年はどうやら幻想郷に召喚されたようです 作:やっぱりちくわ
目の前には巨大な機械。そしてその機械を操作していたとと思われる人物がいた。そしてその人物がこちらを見るなり、
「やった!遂に外の世界から人間を召喚することに成功した!」
とやたら大きな声で騒いでいる。
召喚とはどういう事なのか、ここはどこなのか、そしてお前は誰なのか、そんな所から質問しようと騒いでいる人物に声をかけようとする。だが先に向こうが話しかけてくる
「あ、成功した事に夢中で君のことを忘れてたよ。いやーごめんごめん」
忘れられてたのかと若干肩を落としつつとりあえず今の状況を確認するべく質問する。
「えーっと…ここはどこだ?お前は?あと召喚って何だ?」
「そんなにいっぺんに質問されても困るよ。ちゃんと答えてあげるから落ち着いてくれないかい?…あと前隠して」
「前…?」
少年は自らの身体を確認する。真っ先に目に飛び込んできたのは象だった。尤も、象と呼べるか危うい大きさだが…いや、今はそんな事ではなく
「え?ちょっ…な…?は、裸!?」
「裸なのは分かったから早く前を隠してくれないか!?」
え?なんで俺裸なの?いや、落ち着け、落ち着くんだ。確かあれは少し前…いや、回想シーンめんどくさいし結論だけ言おう。召喚?される前俺は風呂に入っていた。以上。
「いや、以上とかじゃなくて!どうすんだよこの状況!公然わいせつ罪だぞこれ!いや、この場合呼び出されただけだし俺は悪く…ないよな?」
「服ならそこのタンスに入ってるから好きなの選んで早く着てくれないかい!?」
「あ、あぁ分かった」
そう言って少年は目の前の人物の指さす方へ行き、タンスの中から適当な服を引っ張り出す。
「っと。これでいいな。」
少年が選んだのは破れて半袖になったジーパンとTシャツだった。
「一番動きやすそうなのを選んでみたが…なんだこれは?」
確かに見た目は動きやすそうだ。半袖短パンとでも言うような格好なのだから当然だろう。だが問題は
「このTシャツ、色がダサい」
そのTシャツは全身黄色という妙なデザインである。そして破れて半袖になったジーパンと組み合わせることで明らかに異様な雰囲気を醸し出している。
「とりあえず前を隠せたんだから気にしないで欲しいな。さて、それじゃあさっきの質問の続きだけど」
「あ、そうだ。じゃあまずはお前は何者か教えてもらおうか?」
「人に名前を尋ねる時はまずは自分からって習わなかったのかい?」
「…スイルだ翡翠の翠に琉球の琉で翠琉」
「変わった名前だね。さて、それじゃあ次は私だね。私はにとり、河城にとりって言うんだ」
「にとりか、ニ〇リとかいう家具屋と関係あるのか?」
「ニ〇リってのが何かは知らないけど多分ないね」
「そ、そうか。それじゃあ次の質問だが、さっき召喚とか言ってたな、俺はどういう事なんだ?そしてここは?」
「召喚って言うのは外の世界からこっちの世界に人を呼び出すことだね。で、呼び出されたのが君ってわけで、ここは幻想郷って言うところだね。こんな答えでいいかな?」
「あー紹介されたのは分かったけど…帰れるの?俺」
「うーん…無理かな」
「…まじで?」
「まじで」
「「…」」
しばらくの沈黙の後、
「ま、いっか」
ガクッ(にとりがコケる音)
「あ、あのねぇ、そんな軽いのでいいの?」
「別に前の所に特別な思い入れがある訳でもないしなぁ。召喚されたからには召喚された場所で楽しく過ごしてやろうかなって」
「あはは…こりゃあ凄いの召喚しちゃったかも。こんなに適応力ありそうなのを召喚しちゃったのは失敗だったかなぁ」
こうして召喚されたスイルは幻想郷での生活を始めるのであった
うまく話を繋げられてるかが心配です