少年はどうやら幻想郷に召喚されたようです 作:やっぱりちくわ
「えーっと…天魔にはここに来いって言われたんだよな?」
昨日天魔と分かれた後、文の家出今日に備えていたところに天魔からの使いが現れ、文が天魔からここに来るようにと伝えられている。
「えぇ、そのはずですよ。っと来ましたね」
そう文が言った直後吹き飛ばされるような突風が吹き、1人の天狗が降り立った。
「えーっと…天満様?なぜそのお姿で?」
「たまには素の状態で外に出てみたいものですからね」
「あの時のカーテンの後ろにいた奴…でいいんだよな?」
「そうですよ。私のこの姿を見れるのは天狗の中でもそうはいませんよ?無論、そこの文もそう簡単に私の姿を見ることはできません。なので少しは喜んでもらいたいですね」
そう言う天魔の姿はそこいらにいる鴉天狗と見た目は大して変わらないが、翼だけはかなり大きめであり、また、彼女の持っている背丈の2倍はあるんじゃないかという薙刀のせいで威圧感というものが伝わってくる。
「あの、私までここに呼ばれた理由は?」
文がスイルの修行に自分も呼んだのはなぜかと言う質問を天魔に向ける。
「特に意味は無いです。ただこの里で1番あなたがスイルと付き合いが長いですらかね」
「て言っても1日の付き合いだが」
「さて、それじゃあ始めましょうか。とりあえずスイルの能力の開花から始めましょう。というかそれ以外はしませんが」
しないのかよ!?とか思いつつ、能力の開花という言葉に少なからず疑問を抱くスイル。
「とりあえず能力さえ開花させればあとは適当に強くなれますからね。まぁ、どんな能力なのかにもよりますが」
「そうか、それじゃあさっさと始めてくれ」
「ビシバシ行くのでその辺よろしくお願いしますね」
その後約3日間の間休憩もほとんどなしでみっちりいろいろとやらされたスイルがいた。
そしてその3日後、
「さて、それじゃあいよいよ能力の確認をしましょうか」
「3日ではまだ無理では?」
「その場合またはじめからやり直しますよ。それじゃあスイル、能力を使ってみてください。使うまではどんな能力か私でもわかりませんから」
「さぁスイルさん、頑張ってくださいね」
そう言って2人の天狗はこちらに希望の眼差しを向けている。
「あぁー、そんな目で見られてるところ悪いんだが」
「そんなに勿体ぶらないでくださいよ?私にはあなたのことを記事にするという仕事があるんですから」
「いや、あまり有名になりたくないしそれは困るんだが…」
「あ、能力の使いかたまだ教えてませんでしたね」
そう、実際能力がどんななのかを調べる以前にどうすれば発動するのかわからないのである。実際使えるのかすらわからないというのもあるのだが
「適当に念じながらどっかに力いれてください」
「そんな適当なのでいいのか!?」
「まぁ能力なんてそんなものですし」
「軽い…まぁ、試してみるか」
とりあえず言われた通りにスイルは適当のところに力をいれる。すると力をいれた右腕が緑色に光る。
「ふむ…これはあれですね」
「あれ、ですな」
「あれってなんだよ。気になるからそういう言い方やめてくれ」
2人に「あれ」と言われて若干不安になるスイル。もしかして弱いんじゃね。とか思ったり
「スイルの能力は自然操作系ですね。わかりやすくいえば風を起こしたり木を動かしたりですね。早速記事に。」
「とりあえずその能力の規模がどのくらいなのかですね。スイル、とりあえず適当に操って見てください。操るものはなんでもいいので」
操り方はどうするのか?とか思ったりしたがとりあえず風を起こすことを意識して緑色に光る腕を振るう。
ビュゴオォォォォォ!とものすごい音がして周りにあったものを根こそぎ吹き飛んだ。俗に言う竜巻というものが発生したらしい
「…」
「…」
「…」
3人は無言でその有様を見て、
「なんですか今の…」
「さすがに私も今のは…」
「俺こえぇぇぇ…」
目の前に広がるのは見事な平地だった
スイルの能力にはまだ続きがありますよ?単に竜巻を起こすだけで終わらせるつもりは毛頭ないです(`•ω•´)