少年はどうやら幻想郷に召喚されたようです 作:やっぱりちくわ
あの後俺は自分のチートについて天魔からいろいろ言われた。もっとうまく使ったり周りのことを考えたりチートだからと言って調子に乗ったりしないようにとか。
「って言われてもなぁ…」
「スイルさんはまだ自分の能力になれてないから危なっかしいんですよねぇ」
「そんな事言われてもこの能力、俺が言うのもなんだが規格外すぎるぞ?」
「そりゃあ…自然そのものを操るんですからね。下手すりゃ妖精すべてを操ることすらできそうな能力ですよ?」
ちなみに竜巻でそこいらを綺麗に整地した後、単純に竜巻を起こすだけなのか確認してみたところ、違った。風を起こすのはもちろん、木を動かしたり、雨を降らせたり、雷を落としたり、地震を起こしたりだの自然に関係するものならなんでも操れた。挙句の果てには空から巨大な岩を降らす始末である。こればかりは天狗の里総動員で怒られた。
「んー、なんでこんなチートが俺の能力なんだか…別に嫌っていうことはないけど、というかむしろ嬉しいんだが…」
「スイルさんはことの重大さに気づいてないみたいだから教えてあげますが、この幻想郷で1番面倒な妖怪に目をつけられるかもしれないんですよ?」
「面倒な妖怪?」
「はい、その名は八雲紫、極悪で神出鬼没で人の命をなんとも思わないようなBBAなんですがね?」
「なぁ、その八雲紫って…こいつか?」
「はい?」
スイルが文の足元を指差すとそこには空間の裂け目のようなものがあり、そこから大きな日傘を持ったBB…もとい妖怪がいた。
「何か言い残すことはあるかしら?新聞記者さん?」
「逃げさせていただきます!」
そう言うと文は全力で空を飛んでいった。
「仕方が無いわね、外の世界から来たあなた、少しだけ待っててちょうだいね?」
そう言うと紫はスキマに潜っていった。
「いったいなんだっt「ひぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」」
何だったのか、と最後まで口にすることはできずに遠くから文の断末魔が聞こえてきた。
「うわぁ…」
「お待たせ、さて、とそれじゃああなたに用があるのだけれどいいかしら?」
このままではまずいと直感が言っている。だがあの文が逃げれなかった相手に自分が逃げれるわけがない。そう考えたスイルは愚かな選択をしたとのちのち後悔した。
「…っ!喰らえ!」
そう言うとスイルは全力で竜巻を起こす。その竜巻は言うまでもなく紫はに向かって行き、
「あら?ずいぶんと血気盛んねぇ」
そう言うと紫はスキマを開き、そこに竜巻を収納した。
「なっ!?」
「別にとって食おうなんて思ってないわ。とりあえずあなた、私に誘拐されなさいな」
スイルの真横で紫が笑顔でそう言った。スイルの意識はそこで途絶えた。
ゆかりんなら竜巻だろうとスキマに仕舞えるはず…ですよね?