セイレム楽しみですね(小声
慌ただしく人々が駆け回る中、わしと総美の連行組はクロノと言った執務官の後ろを付いてく、どうやら誰かに合わせたいらしくその場所まで連れて行かれるようじゃ。
因みにマシュはこの船に来て早々に自身の大破したデバイスを診せて来ると何処かへと消えた。まぁここに来てから何人かに挨拶されておったし、来たことあるんじゃろうな。
「そういえば一つ良いか?」
「機密に触れるようなのでなければ」
「いや何、先程の金髪の少女は無事かと思ってな」
「彼女なら無事だ、既に目を覚ましている」
それを聞き多少なりと安心する。流石にまだ意識不明とか言われたら夢見が悪いところじゃったからな。
あ、因みに礼装(クロノが言うにはバリアジャケットと言うらしいが)は解除しておるぞ、流石に窮屈じゃしな。なのでノッブは現在わしの頭の上に居る。
無論、総美も解除して無明も現在は元の鍔の形に戻っておる、これについては総美本人が使い方を把握したようですぐにでも刀状態にできるとのこと。
して何処へ向かっておるのじゃろうかと思いっているとクロノが足を止めたのでわしらも止まる、どうやら目的の部屋まで着いたようじゃの。
クロノが扉横の端末を操作し二三何かを会話すると扉が開く、そこから見えたのはなんと驚きの和風全開の光景。
思わず呆気にとられる、いやぁ異文化交流するかと思ったらまさか自分の国の持て成しされるなんて欠片も思ってなかったからのう。
「なのはもだが、君たちも同じ反応をするんだな」
「まぁ、宇宙船に通されたと思ったら和風全開でしたってなれば誰でも驚きますよ」
なるほどな、納得してからクロノはわしらを部屋の主のところまで案内するように歩を進める。まぁ案内言っても畳と毛氈が敷かれた場所に女性がおるからそこしか無いのだが。
「艦長、二人を連れてきました」
「ありがとう、はじめまして私はここ、アースラの艦長を務めてます『リンディ・ハラオウン』です」
どうぞ、座って楽にしてください。そう進められればわしらが断る理由もないのでわしは胡座、総美は正座でそれぞれ座る。
座ると女性、リンディからどうぞとそれぞれに抹茶を出される、まぁ喉乾いてたしあれこれ言うのもどうかと思うし何よりわしがそういうの面倒だから余程じゃなければ気にしないのでありがたく頂く。
「さて、茶を頂いた後で申し訳ない、わしは『織田 雪信』してこっちが」
「『沖田 総美』です、お茶中々のお手並みで」
「あら、ありがとう。それで早速だけど何故あの場に居たのかしら?」
一息付いたとことでわしらも名乗り、早々に本題が切り出された。と言っても別段やましい事は何もないのでうむと頷いてから
「天体観測じゃ」
思いっきり嘘を吐いた。いや待て嘘ではない4割は本当のことだから問題ない、なんてこと思っているとリンディの左後ろに移動してたクロノが訝しげな感じで
「それは本当なのか?」
「寧ろそれ以外にあの場所にいる理由があると?」
「む…」
そう言うと押し黙ったクロノに対してカカッと笑いながら茶を口にする。
「では貴方方は巻き込まれた、と言う事でよろしいかしら?」
「はい、その認識で構いません」
続いてリンディの言葉に総美が答える、まぁこいつからしたら最初っから最後まで巻き込まれたっていう立場じゃからな。さてこの調子なら何とか面倒なことにならずに開放されそうじゃなと気を緩めた瞬間、リンディの目の前に映画とかでしか見たことのない空間投影モニターが映し出されそこにはメガネマシュマロ少女ことマシュが映し出されていた。
「あら、マシュちゃん。デバイスの方は大丈夫?」
「突然すみませんリンディ艦長、それとデバイス『カルデアス』ですがもう修復も困難なレベルでの損傷とのことで、すみません応急処置レベルだったのに無理に出撃してしまった所為で…」
「でもそこまでしてお友達を助けたかったのでしょ?それで、何か話が?」
あ、そうでした。そこでふと湧き上がった嫌な予感、と言うかお主そんな状態であの戦場に割って入ってきたのか…うわ、なんか凄く悪い事した気がする今更じゃけど。
「はい、そこに二人、居ますよね」
「ええ、今話をしていたところよ、彼女たちに用かしら?」
「えっと、私がと言うより…」
何やら歯切れの悪い感じじゃなと思っていると急にマシュが消え、次に写ったのは色白な女性の姿、確かマシュの保護者ではなかったか?
「二人に用があるのは私さ」
「レオナさんが?」
レオナって言うのか、今までチラッとしか見たこと無いし会話も父上や叔父上とならしていたがわしとはしたこと無いがゆえにその辺りは全く知らんのじゃ。
「ああ、もっと正確に言えば彼女らのデバイスだね。それで大丈夫かな?」
そう言うとレオナ殿はわしらを見据える、どうやら答えを待っているようだがわしとしては
総美も総美で見せることに関しては異論が無いようで静かに頷く、がここで一人だけ否、一体だけ異議を申し出んと抗議の声を上げるやつがいた…
「ノォォォォォォブゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「…なんか断ると高らかに叫んでおるが」
「なぁに、マスターが良いって言ってるんだから問題ないさ!」
あ、この人割りと畜生だな?まぁ確かにノッブが駄々こねようがどうしようがわしも強制連行するつもりだったからそういう意味では自分も変わらんな。その主をレオナ殿に告げるとそれはそれは楽しそうな笑みを浮かべながら
「そうかい!ならば待ってるからすぐに来てくれ、それと来る途中でいいから、なのはちゃんとフェイトちゃんも連れてきてもらえると助かるよ、彼女たちにも用事があるからね。ではまたあとで」
言うだけ言ってプツリと映像が途切れた、どうやら通信は終了らしい。中々にキャラが濃そうな人じゃったな。
「ノ、ノブ…」
諦めろノッブよ、あの手の者はどうあがいてもお主には勝てぬ…
「えっと、ではクロノ、彼女たちを案内してあげてちょうだい、なのはさんとフェイトさんには私から話しておきますので途中で合流を」
「分かりました、じゃあ付いてきてくれ初めての人間が逸れると迷いかねないからな」
「うむ、では艦長殿、失礼する」
「失礼します」
まぁ如何にも広そうな艦内じゃからなぁと思いつつリンディ艦長に挨拶をしてから後を追う、因みに沖田は軽くお辞儀をしてから付いてきておる。
しかし改めて見るとこう…本当にSFな世界に飛び込んでしまった感じがバリバリしてちょっと、いやかなり心が踊ってしまうのう、これでいっそ艦隊戦でもあって砲撃やら何やらが飛び交うのも見れればもう大満足なのじゃが…
「少なくても雪信が思ってるようなことは起こらないと思いますよ」
「いや、だが宇宙船じゃぞ?あるかもしれないではないか」
「…一体何を考えていたんだ」
お、クロノが食いつくとはな、他人にはそこまで関心がないと思って負ったがなんてクッソ失礼なことを思いながら先程のことを話すとこれまた盛大に溜息を突かれた、えぇ…
「なんじゃなんじゃ、いたいけな少女の夢を溜息一つでぶち壊すとは男の風上にもおけんのう」
「いや、そういう意味での溜息ではなかったのだが、それにそういう事は殆ど無いよ」
そうなのかつまらんのう、とそこで前から二人の少女が歩いてきてることに気付きそっちに視線を向ける。
「え、雪信ちゃんと総美ちゃん?」
そこには驚いた表情と声でそう呟いた高町なのはとそれを不思議そうに見てる金髪少女の姿、そういやわしらがあの場に居たってコヤツは知らんかったんじゃな。
「おう、学校ぶりじゃな」
「こんばんは」
「あ、こんばんは、じゃなくてなんで二人がアースラに!?」
なんでも何も彼処におったからじゃがと答え簡単にその時の状況を説明してなのはがそうだったんだと少々気に病んだ感じの声でそう答える。どうやら学校で話したせいでわしらが巻き込まれたと勘違いしているようだったので
「貴様が気に病むことではあるまいて、わしが好きで首を突っ込ん…あっ」
「先程は天体観測と聞いたが?」
やっべー、フォローしようとしたら自爆したぞ…マズイ、クロノの目がすげー怖い、仕方ないかくなる上は!!
「まぁそれよりもじゃ、そっちの金髪少女、怪我の具合はどうじゃ」
「え?あ、大丈夫です、私こそ彼処でやられなければ巻き込まれなかったのに…ごめんなさい」
「そこは気にしなくても構いませんよ、さっきも雪信が言ったように彼女が首を突っ込んだだけですので、私としても巻き込まれましたがあのような
黙っとれバトルジャンキー、お前それで彼女のフォローになると思ったの?そんなことちょっと微笑みながら言えば誰だってそんな反応になるわ、まぁ場の雰囲気は少し軽くはなったようじゃから…良かったのか?
「さて、まだ名を名乗っておらんかったな『織田 雪信』じゃ」
「『沖田 総美』です、別にバトルジャンキーじゃないんですけど」
「『フェイト・テスタロッサ』、です」
うむぅ、まだ気に病んでる感があるのう、なのはといいどうやら似た者同士…いや、はやてもそんな気がするからなんじゃ海鳴はそういう子供が多いのか?わしも子供じゃが。
「もういいか、そろそろメンテナンスルームに向かいたい」
「そういえばレオナさんが呼んでるって」
「ああ、だから余り待たせると何を言われるかわからないからな」
では行くぞと先を歩くクロノに続きわしらも行動を開始する。道中、互いに簡単な自己紹介、それからわしらのデバイスの事を話す際に頭でふて寝かましてるノッブを叩き起こす。
「ノブ…」
「自律行動してる?、凄いね」
「うむ、今はまぁちょいと不機嫌気味じゃが何狂犬病予防注射に気付いた犬みたいんものじゃ気にするな」
「犬…でいいのかなぁ」
犬じゃろ、いつもは駆け回っとるしと付け加えると上の住人からペシペシ叩かれ犬扱いはやめろと抗議の声が来る、意外にわがままなやっちゃのうと思っとると急に大人しくなりそして…
「着いたぞって何をしているんだ」
「ノブ!!ノブ!!ノォブ!!!」
「何処へ逃げるというのじゃ、諦めい!!」
「大丈夫だよノッブちゃん、レオナさんは悪い人じゃないから!」
「あ、あわわ、ほら落ち着いて」
全力逃亡をしようとしたノッブ、だがそれをわしが首根っこを押さえその両横でなのはとフェイトが言い聞かせるという光景にクロノが何回目か分からぬ溜息と総美の苦笑い、最後に
「そうだとも、私は何も君をバラそうなんて思ってないからね、さぁ入りたまえ」
「あの、手にドライバー持ってそのセリフは少々説得力がないのではと」
メンテナンスルームの扉が開き色白の長身の白衣の女性ことレオナといつものパーカーにメガネのマシュが出て来てそこでノッブは諦めたがごとくぶらーんとなった。さていよいよこやつと総美のデバイスの事が分かる時が来たようじゃな、そんなことに心を踊らせながら五人と一体はメンテナンスルームへと足を踏みれた。
次回、ノッブと無明の秘密!
カルデアスタンバイ!
年内に…出来たら嬉しいなぁ